防災アニマル診断
八千代エンジニヤリング株式会社 | 建築 | 2ヶ月
一方通行の紙教材から、意見交換と実践ができるオンライン防災教育へ
八千代エンジニヤリング株式会社では、地域や学校教育と連携し、子供たちの防災意識を高めるための取り組みを模索していました。これまではマイタイムライン(災害時の行動計画)を紙で作成していましたが、真剣に取り組まない生徒が出てしまったり、友達同士で意見を交換する機会が少なかったりと、学びの場として課題が残っていました。また、先生にとっても生徒がどの程度知識を身につけたのかを把握しづらく、教育効果の見える化が求められていました。
そこでアートリーは、メタバース空間を活用したオンライン防災教育プラットフォームを提案。バーチャルマップ上で自分の住むエリアや避難行動をゲーム感覚で作成できる仕組みを整えました。子供たちは仮想空間を歩きながら学習を進め、作成したマイタイムラインを友人と共有し、意見交換することができます。さらに先生は、生徒の参加状況や理解度をダッシュボードで確認できるようになり、授業設計や振り返りにも活用できるようになりました。
体験を通じて子どもの防災意識を高め、地域・企業と共に未来をつくる
紙のワークシートでは集中しにくかった子供たちも、メタバース空間では自然と学習に参加し、楽しみながら防災知識を身につけられるようになりました。防災イベントでのマイタイムライン作成参加率も向上し、学びが自発的に広がっていく手応えが得られています。また、防災グッズを展開するメーカーから協業の声がかかるなど、教育の枠を超えた新たな展開につながりつつあります。
本プロジェクトは「防災教育をもっと身近に、もっと自分ごとに」という想いを出発点に、デジタル技術を活かして学びの形を変えた事例です。体験を通じて子供たちが主体的に防災を考え、先生はその成果を把握できる仕組みを整えることで、未来に向けた防災教育の新しいモデルが生まれました。
				
				
				
				
				