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【グローバル社会】企業のグローバル化を進めるには?

2022.09.08 放送分

【グローバル社会】企業のグローバル化を進めるには?

第97回アートリーアカデミア

THEME

【グローバル社会】企業のグローバル化を進めるには?

今回のテーマは「グローバル社会」。全世界が一体化しつつある現在の社会で経済をしていく上では避けては通れない話のひとつだろう。「企業のグローバル化を進めるには?」をキーワードに、それぞれの体験や事例、思うところなどが挙がりながら、トークが進んでいき、アートリーアカデミアでは、どのような答えを見つけたのかをご覧ください。

TOPICS

フリップ解説

佐藤
本日も始まりました。アートリーアカデミア。本日のテーマは、「企業のグローバル化を進めるには?」
井戸
さっそくフリップを見ていきましょう。「社会のグローバル化が進む理由」という参考資料です。
蒲生
まず「前提」からお話しますと、「グローバル化」とは「日本を主語に据えた」概念です。要は「ヨーロッパなどの大陸にある国家」では、「国同士が隣接している」ことから、「民族同士の混血も当たり前」ですけれど。一方、日本は「島国根性」という言葉もあるように、「国内で完結すること」が「当たり前だった」わけです。だから、「日本がグローバル化していくためにはどうすれば良いか?」みたいな議論が世間的に起こっているわけで。なお、このフリップを補足すると、「地球の人口が増えていっている」わけでして。ちなみに、「内訳」を説明すると、「主な人口増加は(発展)途上国に集中して」いて、「先進国は現状維持」が多いのですが、「日本は減少していく」という予想が出されています。(※世界の人口は、「産業革命以降、急速に増加の一途」を辿っており、この回の放送後の2022年11月15日に「80億人を超えた」ことが発表されている。なお、世界的な人口増加の波は「2100年頃の『110億人』で頭打ち」になると予測されている。)
蒲生
続いては、「グローバル社会の実現に向けた日本の課題」と題した「日本の人口減少への流れ」を表したグラフを掲載したフリップになります。これによると、「日本の人口のピークは、「2005年頃の1億3000万人ぐらい」とされています。しかし、「現在のまま人口減少の流れが続く」と仮定した場合、「2100年には3500万人ほどになってしまう」というような想定が出されているわけです。ちなみに、私は「100年前(1922年:大正12年)の日本の人口数」を調べたところ、「およそ5500万人だった」わけですね。だから、「100年の間に5000万人ぐらいの人口数の変動は普通にあり得る」のだろうとは思っていて……。だから、「世界の人口が増えているのに、日本の人口は減っている」……。そのため、「日本はビジネスをグローバルに展開していかなければならない」というような話であると解釈しています。(※日本の人口が急速に増えたのは、1947年(昭和22年)〜1949年(同24年)にかけて起こった「第1次ベビーブーム」と、その子ども世代に当たる1971年(同46年)〜1974(同49年)にかけて生まれた「第2次ベビーブーム」世代の出生数が多かったことによる。戦後直後までは、医療や衛生などの問題により、日本でも「多産多死が当たり前」だった。)
佐藤
(原)先生はいかがお考えですか?
原
「日本の人口減少」は、岸田首相もおっしゃっているように、「国家として政策を掲げなければならない」レベルで「大きな社会問題となっている」から、「もっとシリアスな認識を持たなければならないでしょうね。……ところで、私は、もう5年ぐらいは前になりますが、「フィリピンに行った」ことがあったんです。その当時でも、現地(フィリピン)では「高層マンションが山ほど建って」いまして。もちろん、かの地(フィリピン)の「経済成長振り」は知っていましたが、私はそれよりも現地の人に「人口数はどれくらいなのか?」と尋ねたんです。そうしたら驚くべきことに、「フィリピンの実際の人口数は2億人超えている」らしいことが分かって。要はあの国の「人口数」は、「マニラ市に入る時に『出生届などの公的な身分証を提出させる』ことで把握している」のだそうで。だから、中国の「闇っ子(黒孩子、黒戸)」ではないけれど、「政府機関が出している数字に対する信憑性」は「疑ってみる必要がある」ように思うんです。要するに、「2100年に日本の総人口が3500万人程度まで落ち込む」という推計も、「このフリップだけで一概に判断できない」とも言えるわけです。だから、そうしたところを踏まえて、私は自分の事務所のお客さんには「できればなるべく現地に行ってください」と言うようにしているんです。「どこの国であっても実際に行って、現地調査をしてから判断してください」と……。
佐藤
ちなみに、原先生のところに「そういう話を持ってくる会社」には、「どこの業界が多い」の? やはりベタに「製造業」?
原
そうですね。
佐藤
やはりそれ(製造業)が最大派閥?
原
そうなりますね。だけど、もう1つ挙げるとすると、「意外かもしれない」ですが、「建設業」もあるんですよ。
佐藤
要は「メーカーがサービス業を展開するイメージ」で良いのかな? 一般的な「製造メーカー」として「現地調達をしようとする」のではなく。要するに、「建築会社がサービスの一環として家を提供する」みたいな……。
原
そうですね。おっしゃる通りです。
佐藤
そうでなければ、「本国と同じことをやろうとしてもなかなか難しい」だろうけど、仮にそこが上手くいけば、「企業のあり方も変わってくる」かもしれないよね。そうなると、「日本国内でももしかしなくてもこのサービスのままで十分だったのでは?」や……。
原
だから、「海外に事業展開をしていきたい」のであれば、「日本国内でやっていることをそのままやらない」という発想が必要でしょうね。
佐藤
そうは言っても「グローバル化していく」とした場合、「国内のビジネスモデルを世界に持っていくことも難しい」だろうし、「既に世界的に展開できている企業」であれば、「日本におけるビジネスモデルのあり方自体が変わってくる可能性もある」でしょうね。
原
おっしゃる通りかと思います。
佐藤
法人(企業)であれば、「現地法人を立てる」にしても……。……それこそ、「5年ぐらい前に台湾に(株式会社アートリーの)現地法人を作ろう」と思って調べていた時は……。……今はどうか知らないけれど、その当時は「資本金をいくら用意して、いくら以上の売り上げを達成できなかったら、1年で引き上げなければならない」みたいな縛りがあって……。要は「向こう(台湾)で売り上げを出せなかった」ことは、「受け入れられないことの表れ」だから……。
井戸
つまりは、「ジャッジが厳しい」わけか。
佐藤
国によって「考え方もいろいろ」だから。日本のように「すんなりと受け入れるところ」もあれば、中国のように「自国の経済を守ること」を優先する国もあるから。そうした国家の思惑もあるから、「海外企業の現地法人の設立」に関しては、「資本金などで高いハードルを課せられやすい」んだよね。だから、「売り上げがなければ撤退だよね」みたいになりやすくて。だから、「海外進出は金がかかりやすい」みたいな悪いイメージが先行するのかもね。言い換えると渡邉さんのように、「サービス」と言うか「プロダクトを先行的に展開させていって、「ハードはあとから」のほうが、「スムーズなイメージ」ですよね。
渡邉
僕は「考え方の違い」だろうなと思っていて。要は出身地である新潟県の佐渡島は、地図で言う「右(東)に行けば新潟本土」ですし、同じように「左(西)に行けば韓国や台湾」という位置関係にあるので。だから僕は「そもそも海外から来た」みたいな認識なんです。要するに、僕にとっては「愛知県と岐阜県」も「フランスとドイツ」も「隣あっている地域」という意味では「一緒」でしかないんですよ。だから、「広い世界観で見なければならない」時に限って「それを狭めてしまうもの」は、「自身の先入観」に他ならなくて。要は「日本で売らなければならない」みたいな……。例えば「漢字のあしらわれたTシャツ」は「日本人は買わない」ですが、「海外の人は漢字Tシャツのほうがローマ字のものよりも買う」ので。要するに「世界的である」ためには「日本的である必要がある」わけですよ。むしろ「世界をマネてヨーロッパっぽいものを 作った」ところで、「ありふれている」わけですから。だから、「内に向く」と言うか「日本でしか作れないものを作る必要がある」と思っていて……。だから僕は、「ハードも日本で作り続けよう!」と固く決意しているのですが、「素材」に関しては「また別の話」だと思っていて。だから仮に「インド産の綿が最高品質のできである」と聞けば、「製品に最上質のインド綿を使う」かもしれません。つまり、僕個人としての見解においては、「人口減少」は「あまり悲観するものでもない」わけです。要は「広い視野を持って良質なサービスを積極的に提供して」いければ、むしろ「ボーダー(国境線)はなくなるだろう」と思っています。
佐藤
要するに、「日本の人口が減ってきている」という「課題をどうにかする」よりも、「インターネットが発達して、世界中に情報が届く時代になっている」からこそ、「チャンスと捉えるべきだよね」ということだね? 事実、「市場が大きい」ほうが「売り上げが広がる」と言いますか、「収益が増えれば、できるビジネスの幅も広がる」わけだから……。……そろそろ本題に戻りましょうか。

TOPICS

テーマ討論

佐藤
「企業のグローバル化を進めるには?」ですが。日本においても「大企業」は「当然のように展開している」とは思いますが。……ちなみに、(原)先生はいかがお考えですか? 「中小企業のグローバル化」は、「まだまだ浸透していないもの」なんですか?
原
私はそうだと思っています。
佐藤
例えば、「仕入れのために海外に拠点を作ること」は「グローバル化」には「当てはまらない」の?
原
それも「1つのあり方」だと思います。
佐藤
ということは、「『マーケットを広げていく』方向性で考えていくべき」なのかな?
原
「前提をどこに置くかで違いは出る」だろうとは思いますが。私の個人的な見解においては「売り上げの場を日本国外に移すこと」が、「グローバル化」のように思います。
佐藤
要するに「外貨を取り入れていく」みたいなこと?
原
だから、「より大きな市場のあるところに挑戦する」という考え方が「大前提」ですね。そこへ、先ほどの話ではないですが「How toを落とし込んでいく」わけです。とは言え、先ほどの話にあったように、日本企業は中国などの「スプリンターネット国家」と違い、「インターネットで発信できる」ので。だから、「どう発信するか」……。要は「どれぐらいのレスポンスがあったか」などを見て、「進出先を精査する」みたいな……。「中小企業だからこそ」そうしたところを「前提に据えていただきたい」とは思います。
佐藤
ちなみに、「中小企業の何%ぐらいがグローバル化に挑戦している」のかな?
蒲生
端的に言えば「極めて少ない」ですね。「 業界によって状況がそれぞれ違う」ものですから、「具体的なデータはありません」が……。ただ、最近では、インターネットの利用による「越境EC」が、「グローバル化の風穴を開けている」とは言えそうですが。
佐藤
だけど、「全国規模ですら展開していない会社」の場合……。
井戸
それは「日本で」ということ?
佐藤
そう。例えば「愛知県だけ」や「東京23区内だけ」であったりが、「全国展開をすっ飛ばして海外に打って出る」という構図は「考えづらいな」と思って……。もちろん、「業界によるところはある」とは思うけれど、「企業のあり方」としては(原先生は)どう思われますか?
原
仮に「1国内をランチェスター戦略の場と考える」のであれば、「手始めに他の都道府県に進出しよう」という考え方も「あり」だとは思います。とは言え、「東京」や「大阪」などの「大都市圏以外はまた違う」ように思いますが。「出店する側の考え方」に則った場合、「まずは自分たちに見えるエリアで考えること」が、「おそらく前提であるほうが多い」ように思います。だから「グローバル化は難しい」とは思います。ただ一方で、「世界の市場はもっと変わってきている」わけです。先ほど渡邉さんもおっしゃられたように、「海外に受ける日本のものもある」わけですから。だけど、「その層はどのぐらいいるのか?」は、「日本国内と違って分からない」わけです。要は「日本国内であれば、仮に他の都道府県に行った」としても「高年齢者層の数が増えている」ので、「若年層を取り込みたい」場合の「マーケティングできる範囲の狭さ」には、「危機感を覚えていただきたい」と言うか「他の都道府県に行っても一緒だよ」と私は思うんです。仮に「売り上げが伸びた」ところで、「狙いの世代層は『ボリュームが少ない』」わけです。だから、「将来的なライフタイムバリューを生まれやすくする」には……。
佐藤
確かにそうだね。それこそ『リクルート』であれば、「揺かごから墓場まで」みたいにしてきたわけで。あとは『サイバーエージェント』なども「アメーバピグ」などを活用して「10年ぐらい前からブランディングをして」いて。要は、当初ティーンエイジャーだったユーザーが「年齢を重ねていくことに合わせて、ユーザー層の幅を広げている」わけだよね。だから、「幅広い世代を押さえられれば、「LTVを伸ばせる」から、「当然のこと」ではあるけれど、「企業の生存価値も長くなっていく」わけだから……。
佐藤
ちなみに、「言語の壁」はどうするつもりなの?
原
そこは、以前渡邉さんがおっしゃっていたように「自分がしゃべれなくても構わない」と言いますか……。
渡邉
だけど「最近は」考えが変わりました。というのも(『VEDUTA COLLECTION』の)モデルオーディションの場で、丈亮さんがペラペラと(英語を)しゃべるのを「『ECCジュニア』よりも勉強になるな」と思いながら聞いていて。そうしたら僕もオーディションの後半では、「少しだけ英語をヒアリングできるように」なりました。要は「丈亮さんが翻訳する前に言っていることの意図を分かるようになった」と言いますか……。とは言え、結局僕は「一言もしゃべれない」のですが。
井戸
だけど何だか「スピードラーニング」みたい。
渡邉
確かに、「単語さえ覚えればできる」だろうなとは思います。要は「自分の言葉のほうが想いを伝えられる」ので。とは言え、遠からず「国連スピーチの自動翻訳」みたいなことも「できるようにはなる」でしょうけれど、「実際にしゃべれたほうが伝わる」ので。例えば「ロシア人に『スパシーバ(ありがとう)』なんて簡単なロシア語をしゃべるだけでも笑顔になってもらえる」ので。「心の繋がりを得たい」のであれば、そのほうが「しっかり掴める」だろうなとは思います。
原
確かに、「生身の人間から直に発信された言葉」のほうが「伝わりやすい」よね。
佐藤
つまり、「どうしたい」の?
原
要するに、私の「言いたいこと」としては、「言語は進出したあとに何とかすれば良い」んです。要は「言語の準備が整うまでは『通訳さんを介せば良い』」と思っていて……。
佐藤
だけど、「(海外)進出のハードルはなかなか高い」よね?
原
またしても「『どうしたいの?』という視線を向けられている」気がするけれど……。ちなみに、私個人の見解では、「ひとまず出してみる」べきだと思うんです。……ごめんなさい。「正攻法の話」ではないかもしれませんが、「商売は結局トライアンドエラー」なんですよ。
佐藤
「マーケティング的な発想から言えば」ね。まずは「広告などもそう」だけど、仮に「10万円の予算を使って、 どういう成果がどれぐらい出るのか」と同じであって。だから「1億円かけて(海外)進出をする」として……。もしかしたら、「1000万円」なり「100万円」なりみたいに「もっと少額でできる」かもしれないけど……。だから、「1000万円の予算をかけてどこぞの国にビジネスを出しましょう」みたいな感じで「海外進出を促した」として。だけど、それは「捨て銭のつもりでやるもの」なの?
原
もちろん「可能性は探る」けど、その間に「詰められるところは詰める」わけで……。要は「現地の反応がどうか」は、「現地でマーケティング調査しな」ければ……。例えば「物販」の場合、「一度現地に出して、反応を見た上で」できますよね。だから、そうした「トライアンドエラーを経験した」上で、「本格的に進出する」と言いますか……。
佐藤
ここまでの話を聞いていて思ったのは、「起業する感じに近い」と言うか……。
原
そうだと思う。
佐藤
だけど、今のご時世もあるのか、「『起業したい』と言っている人たちの話は、あまり聞かない」よね。とは言え、「現状はサラリーマンだけど、いつかは起業しようと思っています」という場合は「早めに起業するべき」のように思うんだよね。確かに、「リスクを考えると二の足を踏む」みたいなことはあるだろうけど。「生活ができなくなる」であったり……。だけど、「実際、起業したら結構稼げるんだわ」みたいな話も聞くよね。要は「必死になって働く」みたいなことだろうけど……。だから、もしかしたら「そういうこと」なのかもしれない。だけど、それ(海外進出と称した現地法人の起業)は、「ある程度成熟された企業がやるべきこと」なのかは……。
原
だから、そこも踏まえると、「ある程度の企業」である場合は、やったほうが……。
佐藤
それが聞きたかった!
原
ごめんなさい、話が……。
佐藤
そうだよね? 最も「(予算の)全額を注ぎ込んではいけない」から、「限度額を決めてた上で使って、得られるだけの利益を得る」ことで「学べることもある」わけだから。
佐藤
だから、この間「七菜子にも言った」のだけれど、今俺たちが比叡山延暦寺でやっているプロジェクトに関しては、「今年は売り上げを作りに行く年じゃないね」と……。……ごめんなさい、「ナベちゃんがいる」手前、「少し言いにくい」のだけれど、「ほとんどの労力を比叡山のプロジェクトに注ぎ込んでいる分、『売り上げには注力できない』」んだ。だから、「相対的に売り上げが下がることはある」けれど、「企業に必要なもの」はいつかも話したかと思うけど「必ずしもお金ではない」わけで。「ブランドの価値」や「企業経営としての経験」、あるいは「格を作りに行く」であったり……。だからそうした意味合いを無視して、「海外に出る=お金がいくら必要か」を直結させたがるけれど、その論理で行くと「全てのことに裏付けが必要になってしまう」から。……確かに、「海外進出をした結果、何が得られるかは分からない」けれど、「海外の市場にチャレンジしている」だけでも、「既に1つ変えている」わけだから。
原
確かに、そこは「本当に大切」であると思っていて。
佐藤
やってみなければ分からない!
原
だから、そうした意味合いからも、大企業……。特に「業歴の長い大企業」にあまり「石橋を壊れんばかりに叩きまくった末に渡ってほしくない」わけですよ。
佐藤
ところで、「業歴の長い」というのは、「中小企業でも当てはまりそう」だよね。
原
だから、「中小企業でもそういうところは『積極的に』出ていって!」と思ってしまうのよ……。
佐藤
確かに「老舗である」ならね。
原
そう。むしろ「積極的に出ていけば良いのに」と本当に思っていて。……だから、「悪い言い方をする」と、日本企業には「古臭い考え方のままのところが多い」わけですよ。要は「時代に即していない」と言いますか……。
原
むしろ佐藤社長はどうお考えですか? そもそも「実際に事業をされている」からこそ……。……前にもお話ししたかと思いますが、「事業の中で外貨を得るようにしてくださいね」とお伝えしましたよね? 要は「同額のお金を持っている」にしても、「使える範囲が広がる」のであれば、「そちらに舵を切っていこう」と言うか……。もちろん「業界にもよる」だろうけど、そうした発想は「ある」わけですよね?
佐藤
もちろん、「外貨を得よう」というはあるよ。そもそも俺は「インターナショナルスクールで育っている」わけだから(※佐藤は「名古屋国際学園」に12年間在籍していた)。だから、「最初から国内である必要はない」とも思っていて。要は「ソリューション(解決策)にしたい」と言うか、「常に狙っている」わけだよ。とは言え、「目先のお金」という観点から見てしまうと、どうしても「国内のほうが早い」わけだから。詰まるところ、「新しいサービスや事業を作ることと同じ」なんだよ。だけど、「本国と同じサービスを海外で展開する」にしても、実は「ターゲットが全く変わる」から「本質的には違うサービスになる」んだよ。例え「モノは一緒」だとしても、「その国のライフスタイル」や「世代のバランス」、「文化的背景」などに合わせて「サービスの提供方法は変えなければならない」んだよ。だから、そういう意味では「余裕がなければできない」とも言えるのかな? 要するに、「日本国内で新サービスを展開すること」と「海外で新サービスを展開すること」は、「本質的な苦労的の面ではそれほど変わらないように思っていて……。……本当のところを言えば、「俺としては答えが出ている」のだけど。例えば、今進めている「延暦寺のプロジェクト」でもそうなんだけど、「海外に進出したい」とした場合、「『自分から出て行く』という考えは持たなくても構わない」んだよ。そもそも、このスタジオ(※『アートリーアカデミア』の収録を行なっている『ATELIER ARTORY』のこと)を作った時に「徹郎さんとも話した」ことなんだけど。そもそも、「展示会などで我々(株式会社アートリーの社員)も東京や大阪に行っている」わけだから。だから、「スタジオをここ(名古屋市)に作ること」の「意味」としては、「おまえらが来いよ!」みたいなことなのよ。要するに、「来てもらえるようなすごいものを作ろう」や「全国的にもない価値である」であったり……。要は「ディズニーランドやUSJに行きたければ、わざわざ行く」わけだよね? 「日本全国どころか世界中」から。そこをもう少し「現代風でIT的」に考えた場合、「海外からわざわざアクセスしたくなるほどの価値があるサイトを作るべき」となるんだよね。要は「外国人からもアクセスされるサイトを作ること」が、「そもそものスタート地点」になるんだよ。なぜなら、「認知してもらえなければ購入してもらえない」わけだから。だから「自社のサイトを多言語化する」でも良いんだよ。……事実、「『VEDUTA COLLECTION』に向けた出演モデルを決めるオーディション」を開催していて、そのWEB投票期間が「残り2日」(※2022年8月20時点)なんだけど 、「アクセス解析のインサイトを見ると、世界80カ国から流入が来ている」んだよね。
原
それは「すごい数」だね。
佐藤
もちろん、「企画としての狙い」もあったけれど、結果的に「そういう(世界80カ国から流入が来た)ことになった」わけだよ。確かに、「日本語版サイトの内容を英訳した『英語版サイト』もあらかじめ用意した」けれど……。要するに、「 外国人に向けた英語なり中国語なりでアクセスできるサイト」を用意して、「とりあえずでもメディアや市場を作って、そこにお金を 落としてもらう」であったり、「ニーズを調べて本格展開するための準備の場とする」のように「順を追って組み立てていける」よね。だから、「今最も簡単にスタートできるグローバル化は何か?」と問われたとすれば、「多言語対応済みのウェブサイトを立ち上げること」だろうね。
原
話を「1つ前に戻してしまう感」がありますが、「業歴の長い会社ほど、海外進出に対する抵抗感が強い」んですよ。だからそれが「すごく不思議」で。特に、「業歴の長い大企業」の場合、「そこに至るまでの成長過程を持っているのになぜ?」と思ってしまうんです。だけど、「中小企業はそこ(海外進出)に対して柔軟性がある」と思っていて。実際、そうした話をしていると「早く多言語化させたいんだよね」みたいな話に「なりやすい」んです。
佐藤
実に「タイムリーな話」をすると。いわゆる「老舗系」は「新しいことをすることに抵抗感がある」のではなく、「古いものを守ること」に対する気持ちが「強過ぎる」のだろうと思っていて……。要は「(老舗企業としての)あり方を変えてはいけない」というか……。
久田
詰まるところ「(今に至るまでに築き上げられた伝統を)守っていかなければならない」わけですものね。……我々(株式会社アートリー)は、「業歴が浅い」分、「新しいものでどんどん攻めていこう!」となりがちですが、「老舗と呼ばれる企業には『歴史』が付き物」のため、「それを守っていくこと」も「役割の1つ」なんでしょうね。
佐藤
おそらく、「3〜4代続いてきている企業」の場合、「自分(現社長)の代でそれまでに築き上げた価値観をぶっ壊して新しくすること」は「怖い」と言うか「難しい」だろうね。だから、どうしても「出足が鈍って牛歩化する」のかな?
渡邉
あとは「『やる必要がない』みたいな認識に陥っている」のだろうと思います。要するに、「今までやってこれているから間に合っています」と言うか……。おそらく、「小さいところ」は……。
佐藤
むしろ「未来予知ができていないだけ」のような気もしなくはないけれど……。
渡邉
つまりは「現状が維持されると思っている」わけだから……。
原
私が思うのは、ビジネスマンにありがちな「『過去の成功体験を前提にする』みたいなところがあるのではないか?」なんです。要は「事業を続けていく上では『常に変化させて』いかなければならない」わけで……。
佐藤
確かに、「変えていく」という言い方には、「拒絶反応を起こす企業もある」かもしれないけれど、言い改めれば、「時代をきちんと捉えられているかどうか」だよね。結局、「市場と時代に適合し続けられなければ、製品やサービスは売れない」わけだから。
原
だから、「極端な言い方をする」と、日本という国は、「これほどまでにインターネットからアクセスしやすい状況になっている」わけですよね? だから、「現地に行かなくてもできる」と言うか……。だから、先ほどの「多言語での発信」も必要だろうけれども、そもそも日本には「発信方法のアプローチから変えなければならない会社が多い」ような気がして……。
佐藤
それで言えば、「日本企業の海外進出が進まない背景」には、もちろん「言語の問題」もあるだろうけれど、もう1つ考えられるのは、「おそらくマーケットをあまり意識してないこと」かもしれない。要は「デザイン思考とは真逆」と言うか、「顧客のことをあまり思いやっていない」のかもしれない……。要するに、「自分が作ったものが一番だ」みたいな……。確かに「プライドとしては構わない」のかもしれないけれど……。ナベちゃんも最初は「(自分の作り出す『VEDUTA』というブランドを)受け入れてくれるだけで構わないですよ」みたいな心構えだったろうけど、次第に「多くの人に理解してもらいたい」であったり、「多くの人に価値を提供していきたい」みたいな気持ちが出てこれば、「顧客のライフスタイルなどを意識し始める」わけだよね? その結果、「(それまでに展開してきた製品路線などにも)変革が必要になってくる」わけだよ。詰まるところ、「日本人」と言うか「日本の企業」には、「我を売ろうとする」みたいな性質が強いのかな?
原
おっしゃる通りでしょう。
佐藤
だから、「本当に相手のことを思う」のであれば、例えば、「日本全国47都道府県を制覇したから、次は外国人に向けて製品やサービスを提供しよう」みたいに「真の意味で自社のサービスなどの価値を体験してもらう」ことで「ユーザーの人生を豊かにしてあげたい」となって、「自然に海外にもチャレンジしよう!」となれるんだろうね。
原
本当にその通りかと思います。
佐藤
結果的に「ソリューションのタネは出た」上に、「かなり深堀りできた」よね?
井戸
盛り上がった。

TOPICS

ソリューション

佐藤
何か「やっつけなソリューション」ができ上がってしまった……。
井戸
お願いします。
佐藤
何せ「ソリューション以外のアイディアがいろいろと出ていた」からね。……本日のソリューションはこちらです。「SNSを活用しよう」。本当のところを言えば、「活用」と言うよりは「SNSで気付こう」という感じかな?
原
それは「反応を見る」ということ?
佐藤
そういうこと。要は「自社の商品やサービスのユーザーの姿が見えていないこと」が、「一番恐れに繋がっているのかな?」という感じがして。例えば自分(JOSUKE)の場合でも、「アーティストとして海外でライブやりたい」とは思っていて……。もちろん、「相手(=ファン)がいなければ、「そうした発想にはならない」けれど。だけど、(JOSUKEの)「SNSをやって いる」ことで、「ブラジルには俺のファンがこんなにいるんだ!」や「トルコやモロッコ、アルジェリア、ロシアなどにもいるんだ!」みたいなことが分かってくるから。だから、「ツアーやるとしたら、この国々を巡っていこうかな?」ということも考えやすいだろうし。それに、「そもそも手軽」だからね。例えば、「投稿する」にしても、「日本語版だけでなく英語版も作って」……。確かに、「SNS」と一括りにしたところで、実際には『Instagram』や『YouTube』など「多様な種類がある」けれど。そうは言っても『Instagram』などの「画像や映像が添付できるメディア」であれば、英語云々の前に、「そもそもの写真のパワーが強い」から。詰まるところ、それ(画像がある)だけで、「『言語の壁』を取り払える」んだよね。もちろん「ハッシュタグでも構わない」けれど……。あとは「外国に向けて試しに広告を打ってみる」こともありかもしれないよね。要は「それだけでも反応が見えてくる」わけだから。それに、原先生が言ったように、「スプリンターネット国家でなければ」、少額ずつの予算でも「様々な国で活用できる」から「非常に建設的」だし。そうやって「集めたデータを分析」して行けば、大方の場合は「英語でホームページを作るべき」という結論になるかもしれないけど、仮に「アラビア語圏からの反応が良い」ことが分かった場合は「むしろアラビア語でホームページ作るべきかもしれない!」と「舵の切り方も変わってくる」だろうから。
久田
「とりあえず1000万円で現地法人を建ててみよう! よし、ギャンブルだ!」ではないですからね。(SNSを活用することで、)「自分たちのプロダクトに合う国はどこかな?」というところを「探れる」わけですものね……。「すごく賢いやり方」ですね。
佐藤
詰まるところ、「インターネットが普及したことで可能性が広がった」わけだから。であれば、「インターネットを活用する」ことで、「まずは自分の可能性を広げてみること」が「スタート地点であるべき」だよね?
原
間違いない。
佐藤
ありがとうございます。だけど、「企業のグローバル化は覚束ない」一方で、「個人のグローバル化は結構進んでいる」よね? 実際、「少しばかりフォロワーのいるアカウントのフォロワーリスト」を見ると、「やたら外国人がいる」みたいな……。
渡邉
とは言え、「そうした(フォロワーに外国人が多くいる)状況」だとしても、「自国のことをどれだけ知っているか?」みたいなところは「絶対的に日本人には不足している」ように思うんですよ。要は「日本には何があるの?」や「日本はどんなところなの?」と訊かれた時に「答えられな」ければ、「提供できるものがない」ですよね。
佐藤
本当そうだと思う。外国人には「愛国心のある方も多い」から。だから時には「ナショナリティなどをすごく気にする」一面もあって……。だから「差別にも繋がっている」のだとは思うけれど。そうは言っても、「日本人が自国の文化を知った」上で、それを世界に発信していければ……。最終的には「文化などの伝承にも繋がれば良い」よね。
渡邉
とにかく皆さん、10月10日のオンラインイベントをご覧いただければ、「我々の言いたかったことが分かるはず」ですので……。
井戸
すばらしいまとめ。
佐藤
(『伝燈LIVE』を)よろしくお願いします。
井戸
来週以降の放送はこちらの通りとなっています。次回も木曜日の夜10時にお会いしましょう。来週もお楽しみに。
佐藤
最後までご視聴ありがとうございました、さよなら。

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デジタルノマドの誘致合戦が開幕!世界中からプロフェッショナルの才能を得てイノベーションを加速するには

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