close

株式会社アートリー

事例紹介

  • CASE STUDY事例紹介
  • SERVICEサービス
  • WORKS制作実績

メタバース開発

  • METAVERSEメタバース開発
  • STUDIOスタジオ
  • SOFTWAREソフトウェア

番組コンテンツ

  • PROGRAMS番組コンテンツ
  • ARTICLES記事コンテンツ
  • TOPICS最新情報
  • 会社案内
  • クライアントサービス
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • 採用情報
  • indeed|Wantedly|LINE

COPYRIGHT © 2011-2023 ARTORY INC. ALL RIGHTS RESERVED.

  • icon
  • icon
  • icon

PICKUP ARTICLES注目の記事コンテンツ

比叡山延暦寺 VEDUTA COLLECTION ファッションショー

比叡山延暦寺 VEDUTA COLLECTION ファッションショー

伝燈LIVE プロジェクトレポート Part.1

世界遺産 比叡山延暦寺でコレクションを開催 思い描く日本文化の未来

第15回 社内業務DX EXPO

Japan DX Week 秋【幕張メッセ】

PICKUP TOPICS注目の情報

マーケティングWeek 【東京ビッグサイト】第8回 Web・SNS活用EXPO -夏- に出展のお知らせ

マーケティングWeek 【東京ビッグサイト】第8回 Web・SNS活用EXPO -夏- に出展のお知らせ

【導入費用の1/2を補助】「METAOWNED相談デスク」がIT導入補助金の対象ツールに登録されました。

【導入費用の1/2を補助】「METAOWNED相談デスク」がIT導入補助金の対象ツールに登録されま...

株式会社アートリー

すべての一覧
サービス
事例紹介
制作実績
スタジオ
  • icon電話で質問
    (052-684-6478)
  • iconメタバース
    オフィスを訪問

番組カテゴリー

番組TOP

番組リスト

経営とビジネス戦略

経営とビジネス戦略

BUSINESS

テクノロジー

テクノロジー

TECHNOLOGY

デジタル変革

デジタル変革

DX

倫理と社会的責任

倫理と社会的責任

ETHICS

マーケティング

マーケティング

MARKETING

思考とスキル

思考とスキル

MINDSET & SKILLS

社会と経済

社会と経済

SOCIETY & ECONOMY

  • トップページ
  • 番組コンテンツ
  • 【SDGs】中小企業が直ちにSDGsを実践するには?
【SDGs】中小企業が直ちにSDGsを実践するには?

2022.06.16 放送分

【SDGs】中小企業が直ちにSDGsを実践するには?

第85回アートリーアカデミア

THEME

【SDGs】中小企業が直ちにSDGsを実践するには?

2022年3月、中小機構は全国の中小企業2,000社に行った「SDGs推進に関する実態調査」の結果を公表しました。アンケートによるとSDGsのことを約9割が認知をしていると回答しましたが、理解していると答えた企業は約4割にとどまっており、中小企業のSDGsの取組状況はまだまだ低水準のようです。SDGsの理解が進むためには?アートリーアカデミアでソリューションを見出します。

TOPICS

ニュースの話題

佐藤
始まりました。アートリーアカデミア。
井戸
本日のテーマはこちらです。「SDGs。中小企業2000社の理解度は4割。取り組みの手順やメリットが分からないSDGs。今年(2022年)3月、中小機構は、全国の中小企業2000社に行った『SDGs推進に関する実態調査の結果』を公表しました。アンケートによると、約9割が『SDGsを認知をしている』と回答しましたが、『理解している』と答えた企業は『約4割』に留まり、中小企業におけるSDGsの取り組み状況は『まだまだ低水準』のようです」
佐藤
今回のテーマは「SDGs」ですけれども。「認知度が約9割」ということは、(SDGs自体は)案外「知られている」わけだよね?
蒲生
その通りです。
佐藤
その代わり、「取り組み率は約4割」とのことですが……。
蒲生
「取り組んでいる企業が」ではなく、「理解度」が「約4割」ですね。(SDGsを)「約9割は認知している」けれど、「実際に理解している企業はそのうちの約4割だった」ということです。
佐藤
ということは、「理解をしていて、実際に取り組んでいる企業はさらに減る」わけ?
蒲生
おそらく「約1割〜約2割」といったところでしょう。
佐藤
「アンケートの結果」とのことですが、(原)先生はどう思われますか?
原
「私自身が困っていないから認識が薄い」というのは、正直に言って「ある」と思います。
佐藤
「SDGs(について)」ですか?
原
はい。だから、今回の課題で「自覚しなければならない」と思ったぐらいなので。だから、「意識の低さ」は「アンケートの答えと変わらないだろうな」とは思いました。
佐藤
興味はおありですよね?
原
はい。だけど「実際に困っていない」というところから、「あまり意識を持っていない」のかもしれません。
佐藤
「通常業務は置いておく」として、「『SDGs取り組んだところで、何ができるのだろう?』と考えるまでに至っていない」というところかな?
原
そんなところかな?
佐藤
分かりました。
佐藤
渡邉さんはどうですか?
渡邉
僕も「SDGs」や「サステナブル」という言葉を体験したのは、去年(2021年)『伊勢丹』さんに(ポップアップストアを)出店した時に、「『TATRAS(※イタリアのインターナショナルブランド)』のダウンジャケットのマーケティング部門で働いているフランス人女性」が見に来てくださって。その際に「パリに出店したい」みたいな話をしたら、「あなたのブランドはサステナブル素材は使っているの?」みたいに聞かれて。だけど、その当時は「使っていなかった」んです。さらに言えば、「意識したこともなく」て。そうしたら、フランスで勝負するなら、「サステナブル素材を使っていないアパレルブランドはダサい」と言うか、「受け入れられないよ」と言われまして、「そうなのか……」みたいに思って。……それから、今年(2022年)の『VEDUTA』の新作の羽織では「大漁旗」を素材に使っていて。というのも、愛知県の日間賀島の隣に「篠島」という島がありますけど、 そこでは「大漁旗が大量に捨てられて」いて。たまたま「使わなくなった大漁旗が100枚以上ある人」と知り合って。実際、「使い道のない大漁旗が多くの漁師さんの家に眠っている」らしくて。……ちなみに、「大漁旗」というのは、「港に戻ってくる時に豊漁だったことを示すために船に掲げるもの」ですね。…… あとは、「パッチワーク」も始めましたね。実は、服1着を作る際に、「2メートルの生地を全て使う」わけでなく、「1.6メートル」や「1.3メートル」のように「実際の寸法に合わせて裁断する」ので、「中途半端な0.何メートルが残る」んです。だから、「それら(裁断時に出た端切れ布)を接ぎ合わせて服を仕立てる」みたいな取り組みを「フランスの方からいただいた助言」として始めました。要は「新しく生地を買いに行って」ではなく、「既にある資源を有効に使おう」みたいなことを意識した」わけです。もう1つ「おまけ」を言うと、「大人モデルのお子様版」ではありませんが、「『VEDUTA』のキッズ部門」と言うか、「キッズラインを作った」んですよ。例えば、「 0歳から2歳向け」や「2歳から3歳向け」みたいな感じで、「大人用の和服の生産過程で出た端材で子ども服を作る」みたいな形式にすると、「無駄もないし、親子でも楽しめる」ので……。
佐藤
「端切れで作っている」のか……。
渡邉
そうした取り組みは「今年(2022年)から始め」ました。
佐藤
だけど、「服」は「『価値観』や『カルチャー』などを取り入れて体現しているもの」だと思うから。特に「SDGs」は「結構意識されている」のかもしれないね。だから、「ブランド」と言うか「アパレル系」は、結構(SDGsに)「取り組んでいそうなイメージ」なのかもね。
渡邉
ファストファッション(ブーム)が終焉して以降、「新しいものを買って、すぐに古いものを捨てて」ではなく、「ビンテージ」として……。
佐藤
「長く着れるものを売っていこう」ということだよね?
渡邉
例えば この『SAINT MICHAEL』という日本人とアメリカ人によるブランドのこれ(長袖シャツ? トレーナー?)も「わざと汚くしている」と言うか、「ビンテージ加工がされている」んですけれど要は、「ビンテージ」……「古いものを着回していることがカッコ良い」と言いますか……。
佐藤
(今は)「そういう(古いものに価値を見出す)文化が発信されている」わけだよね?
渡邉
「使い捨て」と言うか「作り捨て」するよりは、(地球環境にも)「遥かに良い」し、例えば「祖父母の世代が着ていたレザージャケットなどを着ることがカッコ良い」みたいになれば、そこでまた「リバイバルブーム」が起こって、その年代に流行ったものが最注目されるわけですからね。事実、『松坂屋』などのデパートでも「ハイブランドのレンタル事業が成功して」いたり……。
佐藤
そう言えば、「そう」らしいね。俺が最初に「SDGsを知った」のは、「2〜3年前」かな? 最初は「規模」と言うか「スケールが大き過ぎる」と思ったけれど。ちなみに、最初にこの『アートリーアカデミア』の企画を立ち上げた時に、徹郎さんとも話していた中では、「この番組はSDGsを体現していく番組にしても良いだろうね」みたいな話も出ていたぐらいで。そうは言っても「うち(株式会社アートリー)ができること」は、「ジェンダー平等」や「教育」などの「いくつかしかない」と言うか、「我々の規模でできることは限られている」から。だから、「トライアル」として、「ジェンダー系のテーマもやってみた」わけだけど。とは言え、当時は「これ(『アートリーアカデミア』)にSDGsを絡めるのは、規模的に微妙かな?」みたいに思ってしまったけれど。だけど、今思えば、「それぞれができることをやれば良い」わけだから……。正直、「飢餓をゼロに」なんて、「基本的に無理」だろうから。……さすがに、「無理」は言い過ぎかもしれないけれど……。
井戸
「業種的に」ということですか?
佐藤
そう。確かに、(企業のSDGsの取り組みとして「飢餓をゼロに」を掲げたいのであれば、)その手の機関(NGOやNPO)に寄付をすれば良い」みたいな話になってきてしまうから、「取り組みとは言い難い」と言うか「少し違う」ように思ってしまって。だから「できることから考えていくっことが重要」なのかもしれないね。
佐藤
ニュースの話に戻すけど、(裏を返すと)「規模が大きい会社になるほど取り組んでいる」わけだよね?
蒲生
そうです。(認知度だけでなく)「理解度も高い」傾向にあります。
佐藤
(大企業は、)「社会的影響」と言うか「社会的な責任も負っているから」だよね?
蒲生
実際、(大企業の)トップも「キャッチアップ」していて……。
佐藤
そういうことだよね?最近は、『YORU MO-DE』や「渡邉さんと企画してる比叡山(延暦寺)の件」(※当時は『比叡山延暦寺 VEDUTA COLLECTION×伝燈LIVE』が水面下で進行していた)などもそうだけど、「社会から見られる機会が増えてくる」と「この(SDGsの)取り組みをきちんとやっていること」は、「計算している」と言われるかもしれないけれど、「イメージ」として捉えていて。「(SDGsを意識した)活動をちゃんとしているよ」みたいな「プロモーション」と言うか「評価の指標になってくる」から。そうした機会が生まれてくると、そこ(SDGsへの取り組み)は「すごく意識しなければならない」とも感じてくるし。特に渡邉さんの場合は、「B to Cをされている」から、「なおのこと意識する」わけですよね? だけど、「B to Bの場合は、なかなか難しい」し……。
久田
間違いなく「B to BとB to Cでは、『意識の違い』がある」でしょうね。
佐藤
例えば『トヨタ(自動車)』のような「大手が発注元や元請けにいる場合」であれば、「下請け」や「孫請け」であったとしても、「強制される」ではないだろうけど、「ちゃんと取り組んでんの?」みたいなことは問われるかもしれないだろうけど。だから、そういうことなんだろうね。
佐藤
確か、「このアンケートは、スモールビジネスを対象に行なった」みたいな話だったよね?
久田
「中小機構のアンケートに回答した2000社」のうち、おおよそ5割〜6割が「(従業員数)5人以下の会社」らしいので、「 取り組みを求められても……」みたいなところは「大きい」ように思います。
佐藤
それに、「企業(=法人)として社会の一端を担っている」という自覚も「まだ浅い」規模だろうからね。だから、そこ(中小零細企業)に(SDGsの実践を)求めても、「難しいところはある」だろうね。なぜなら、身も蓋もない言い方をすれば、(零細企業は)「ほぼ消費者に近いような人たち」だから。つまり、「消費者層にまで(SDGsが)認知・浸透していけ」ば。……「認知」と言うか「啓発ができれ」ば、「何か変わってくる」ようには思うけどね。そろそろ課題を見ていきましょうか。

TOPICS

フリップ解説

井戸
「SDGs。課題:中小企業が直ちにSDGsを実践するには?」
佐藤
「いろいろな規模感の企業が(SDGsに)取り組んでいる」でしょうけれど、「取り組めていない企業」もあれば、「無自覚ながら取り組んでる企業もある」わけだよね?
久田
中小機構の調査の中で「(SDGsに)『取り組めている』と回答した会社が取り組んでいる内容」としては、「すべての人に健康と福祉を」と「働きがいも経済成長も」。それから、「製造業」の場合は、「つくる責任つかう責任」を加えた3つを「『取り組んでいる』とする会社が多かった」のですけれども。だけど、現実的には「それって、『SDGsとして』取り組んでいるのかな?」と思います。
佐藤
おそらくそれ(中小企業曰くのSDGsとしての取り組み)は、「既にやっていることを『取り組んでいることにしている』」みたいなところはあるだろうけど、「それはそれで構わない」ように思う。言い換えれば、「最初から良いことをしていた」ことの表れだから。だけど、「未来に向けて何をやっていくの?」とは思うよね。
蒲生
「(SDGsの)17の目標を一覧にまとめたフリップ」があるので、それを見ながら……。
井戸
「SDGsについて」というフリップですね。「2030年までに、持続可能でより良い世界を目指すための17個の世界的な目標」が設定されています。
佐藤
うちの会社(アートリー)も、言ってしまえば「(全従業員数)30人ぐらいの(中小企業に当たる)会社」ですけれど。そうは言っても、「取り組めることはある」と思っていて。だから、「タイミングとしては遅かった」だろうけど、去年(2022年)から「健康診断を取り入れ」たり、あとは「教育システム」にも「力を入れて」いて。要は「社員全体」と言うか「会社のベースを上げていこう」みたいなことをしていて。それにそうした積み重ねが「(社員の)レベルアップや能力獲得」にも繋がってくるだろうとも思っているから。
佐藤
(SDGsに取り組むことを)「事業戦略」として考えた場合、「きちんとできている会社」は「それ(SDGsに取り組めていること)が理由で大企業になっている」わけだろうね。だから、「中小企業にとっては『意識しにくい』のかもしれない」けど、身近な水準で考えれば、「採用活動が楽になる」や「取引先からのイメージが良くなって、発注の機会を得やすくなる」などの「プラスの効果が考えられる」ように思いますけれど。……(原)先生はどのようにお考えですか?
原
「私自身の自覚の有無」とは別で、「SDGsに対する取り組み方をどうすべきか?」のような質問は、「お客さんからもよく訊かれる」んですよ。実際、(佐藤社長の)おっしゃる通りだと思います。「『方向性として取り組まなければならない』と思っている経営者は多い」んです。その理由は、「会社のイメージのため」に限らず、先ほど佐藤社長がおっしゃられたように、「取り組むことにより、『採用活動』や『従業員にとって働きやすい環境が作れる』などに結び付けられるから」もあるでしょうね。
佐藤
要は「もたらされるベネフィットをしっかりと理解している」からだよね?
原
(あとはSDGs自体が)「全17項目もある」わけですから、会社の業種的に「関係ある/なし」や「国の考え方の違い」もあるでしょうね。例えば、「日本人(労働者)にしかできない仕事」もあれば、「外国人労働者を受け入れながらできる仕事もある」わけですから。とは言え、「『平等感を持って、事業を進めていくには?』で悩まれている会社もある」わけですよ。そうなると、「規模」や「どこから入るか?」は「会社間で違う」と思います。ただ、「私が伝えたいこと」は、「(必要な時にすぐに)行動に移せるための認識を持っておくこと」です。要は「『知らない』では済まされない」ことも少なくないからです。
佐藤
詰まるところ、「まずは勉強することが肝心」なわけですね?
原
そうです。しかも「経営者だけが知っておく」のではなく、「従業員全体に知らしめていくこと」が肝心です。要するに、「どこかのタイミングで、『うちの会社も(SDGs達成のため、)やっていくことがどんどん増えるからね』と伝えていくこと」が「結構大事だ」という話をすることが多い気がします。
佐藤
どうですか? (徹郎さんからは)何か補足はありますか?
蒲生
大企業に関しては、既に多くが(SDGsに対する取り組みを)「やって」います。例えばホームページ上などで、「うちは2(飢餓をゼロに)と6(安全な水とトイレを世界中に)と8(働きがいも経済成長も)をこうした観点から取り組んでいます」みたいに掲示したり。とは言え、「業界ごとに『対応しやすい番号』はある」とは思いますが。だけど、日本企業(のSDGs対応)も「着実に進んで」はいます。……そもそも、言ってしまえば、(SDGsは)「(20)30年での達成目標」なので、(目標期限は)「すぐそこ」ですよね?
佐藤
(SDGsというのは、)「2030年の目標」なんだよね? ……ということは、(実際に)「2030年になったらどうなる」の?
蒲生
「2030年になった」として、「内容が更新される」のか……。「詳しいことは誰にも分からない」かもしれませんが、おそらくは「国連がある種の中間報告のようなものは出す」かもしれません。
佐藤
「結果発表」みたいな感じで?
蒲生
(国連には)少なくとも(SDGsに取り組ませた結果を)「出す責任はある」でしょうから。それに、目標達成時期は「8年後」ですから、「我々は余裕で生きている」わけですよ。中小企業としても「8年後」であれば、(途中でよっぽどの経営危機にでも陥らない限りは)「事業活動を継続している可能性は大いにある」わけですよね? 要するに、「社会がそこ(SDGsの達成)に向かって進んでいる」のであれば、「無視はできない」ですよね?
佐藤
ところで、「どうしてSDGsは設定された」の?
蒲生
発端は、2015年の国連サミットで「持続可能な社会を作っていく」という議題で、「差別問題」や「気候変動問題」などを炙り出して、「17個の目標にギュッと圧縮させた」(※SDGs自体は全17項目だが、各項目内には5~19個のターゲットが設定されていて、全部で169個にも及ぶ)んですよ。要は、「国連がサミットで17個の目標を作って、世界に浸透させる」ことで……。
佐藤
「(持続可能な開発を)やっていかなければダメだよ」みたいなことを啓発していこうというわけだよね? 要は、(このままでは「地球温暖化の進行」などで)「世界がヤバくなっていく」から「やり出した」わけだよね?
佐藤
そうは言えども、「国連が言い出しっぺ」だから、「完全に視座が高過ぎる」よね。「国際機関」だから「国すらも飛び越えている」わけだから。だけど、「国際機関から見てこの有様」なのだから、「言わずもがなで(地球上の各種問題の程度は)ヤバい」のだろうね。だから、我々(一般人)レベルの場合、「何も考えないで良いから、とりあえず取り組んでくれ!」と言われたような感じのわけでしょう? とは言え、これは「序の口」と言うか「2030年までにできていて欲しいところ」なのだろうね。だから、「2030年以降」は、「みんな、ここまでできるようになったから、今度はこれをやっていこうね」みたいなことになるわけだよね?
蒲生
(SDGs自体、)「採択されたのが2015年」で、「15ヵ年計画で、(20)30年までに達成させる」として、もはや「7年経っている」んです。
井戸
既に「半分は過ぎた」のか。
蒲生
そうは言っても、「7年も経っているのに、ほとんど取り組めていない」わけですよ。だから、「あと8年しかない」状況で……。
佐藤
だけど、「難しい」よね。例え「国連が決めたもの」としても、「世界各国の全中小零細企業に周知させて取り組ませること」が「たったの15年でできるか?」と問われたら、「難しい」よね。おそらく、海外の行政は「率先して取り組んでいく」だろうけど、国によっては、「具体的にこれをしてくださいね」と啓発しなければならないだろうし。だから(2030年までのSDGsの達成実現は、)「本気でやろうと思っても『できない』」のかもしれないよね。
原
結局、日本の場合は、「これ(SDGs)を推進していくための政策を国が制定していかなければならない」でしょうね。そうでもしなければ、「企業単体で進めていくことはなかなか難しい」でしょうから。そもそも(SDGs自体は)「2015年に採択されたもの」ですが、「 国連が日本に圧力をかけた」ことで、最近になって「徐々に浸透し始めている」わけで。確かに、「今さら始まったことではありません」が、「国が素直に受け止められていない」わけですよ。要は、今(日本は)ようやく「何をすれば良いの?」という時点ですが、実際には、「『達成予定時期は(20)30年なんですけど?』と急かされている状況」だから、国としては「早くやらないと!」みたいな感じで、「取り組みだけをどんどん進めさせれば良い」と考えているような気がします。
佐藤
だから「中小企業が直ちにSDGsを実践していくには?」とすると、「いかに意識させられるか」が鍵だろうね。
原
おそらく「言い続けていくしかない」ように思います。社会が言い続けることで「当たり前にするしかない」でしょう。
佐藤
そう言えば、「SDGsが流行り出した」頃に、銀行から「『SDGsのコンサルはいかがですか?』みたいな案内が来たこと」があって。だから、「何をしてくれるの?」と訊いたら「企業ができることを紙にまとめて表彰します」や「実績としてホームページにアップでき」たり、「バッジを差し上げます」みたいに答えてくれたんだ。だから、「それ(SDGsへの取り組み)は申請しなければならないの?」や「行政の承認はいるの?」みたいに訊ねたら、「いや それはなくて……」みたいなむにゃむにゃした返答で。だから、「おまえらに頼まんでええやん!」みたいになったから断ったけど。だけど、今思えば、あの手の「草の根活動が結構重要だった」のだろうね。確かに、「SDGsのコンサル」とだけ言われても、「メリットが見えない」から、結果として、「お願いする人も少ない」だろうけど。それなら、「どうすればメリット出せるか?」を考えることが、「(SDGsへの)近道」かもしれないよね。
原
そうですね。「初めの一歩はなかなか難しいもの」ですからね。
佐藤
渡邉さんは、「TATRASの方に言われて、(SDGsを)実践した」わけですけれど、いかがでした? 訊きたいこととしては「SDGsに取り組んで、ビジネス的なメリットがあったかどうか」なんですが……。
渡邉
「地球環境を意識をしているブランドである」という「意思の表明にはなる」と思います。あとは、もともと「捨てられていたもの」や「使い道はないけれど、捨てるわけにも行かないので、家に取っておきました」みたいなものを「もったいないな」と思っていたので。だから、そうしたものを「有効に使う」ことで、 当たり前のことかもしれませんが、「原価が下げられる」ので。そうなると、「子ども服は大人用の残布(生地の切れ端)で作れば良い」わけですから、「上代」と言うか「販売価格が下がることで、リーズナブルに買えるようになる」ので。だから、12番の「つくる責任(つかう責任)」や「(1番の)貧困をなくそう」ではありませんが、「多くの人の手に取られる服を作れる」ので。「消費者へさらに寄り添ったものを作れる」ようになるのかな? それから、昔は「フェイクレザー」と呼ばれていたものが、今は「エコレザー」と言って……。要は「合皮(合成皮革)」です。どうして呼び方が変わったかと言うと、「合皮」では「イメージ悪い」のだけど、「エコレザー」と言われると、「環境に配慮しているレザーなのかな?」や「動物を殺傷していないのだな」という具合で「イメージが良い」らしくて。その結果、「合皮=安っぽい」ではなく、「今までの(リアル)レザーはダサい」と言うか、「『エコレザーのほうがカッコ良い』みたいになっている」そうです。だから、ファッションの場合は、「パリ」や「ミラノ」などのヨーロッパ地域から「価値観の変化」と言いますか「意識の変化」が起こっているので。だから「ファッション業界」は割と早くから「SDGsを直接商品化してきた」と言うか、「取り組んできた」ようなので、そこは意識していきたいと思っています。
佐藤
(ファッション業界は、)「B to Cの製造業」という意味では、「取り組みやすかった」のかもしれないね。「実際やってみたらメリットを感じられた」みたいな「プロモーション的な意味合いもある」だろうけど、「コストダウンの面もある」だろうから。だから、「ファッション業界」からは、「事例が出やすかった」のだろうね。
佐藤
(SDGsの項目自体が)「17個」もあって。……だけど、「その中から(好きなものを)選んでください」みたいになっているから……。……これ(SDGs)は「国連が出している」んだったよね? であれば、本来なら「日本政府が一度噛み砕い」て、「日本人向けに作り直すべきだった」よね? 例えば、「(SDGsは)全部で17項目ありますが、この業界は(第1段階として)、『1(貧困をなくそう)』と『5(ジェンダー平等を実現しよう)』に、『7(エネルギーをみんなに、そしてクリーンに)』、『8(働きがいも経済成長も)』の4つは取り組んでください」みたいにして。それで「取り組んで達成できた」ら、「インターバル助成金や勤務管理助成金みたいなものがもらえるよ」とすれば。要は「17個の指標を出しているだけ」なのは「無責任」だよね。
原
「一方的に提示しているだけで、『何の義務も果たしていない』」わけですから。
佐藤
「パッケージングした上で、具体的な数値まで決めた状態」にしておけば、「企業も取り組みやすい」よね? 例えば、「ジェンダーフリー(5.ジェンダー平等を実現しよう)」の場合、「男女の頭数を等しくしてチームを作ったら、助成金を出しますよ」みたいにして。だから、そうすれば、「日本も本気でSDGsに取り組んでいることが伝わる」だろうし。
原
要は、「国が積極的にやっているところを見せられる」わけですからね。
佐藤
それができれば、今度は「採用」や「人事評価が変わったよね?」みたいになって。さらに「SDGsに興味を示すようになる」という流れも「形成可能だった」はずだから。だから、本当は「日本独自のやりやすいパッケージングをしなければならなかった」のだろうね。
久田
おそらく「そう」でしょうね。
佐藤
「中小企業が(SDGsに)直ちに取り組むには?」だったよね? ……「実践するには」か。結局は、「政府がリードするべきだった」わけですよ。……「自治体」でも「あり」だろうけどね。……そろそろ「片を付け」ましょうか。
佐藤
いろいろと語ってしまいましたが、「中小企業が直ちにSDGsを実践するには?」ということで。そろそろ(時間的にも)ソリューションを考えていきましょう。
井戸
お願いします。

TOPICS

ソリューション

佐藤
ソリューションができました。
井戸
よろしいでしょうか? お願いします。
佐藤
本日のソリューションはこちらです。「SDGs助成金を」。調べたんだけど、「推進補助金はある」んだよ。一応、「助成金もあるにはある」っぽい(※一応、厚生労働省の「障害者の職場定着支援」などは「SDGsの助成金」と言えなくもない)んだけど、どちらかと言えば「補助金の色合いが強い」んだよ。「補助金」というものは「これをやりたいから補助してください」というお金なんだよ。一方、「助成金」は「達成すればもらえるもの」だから、(「いかにしてお金をもらうか」ではなく、)「達成していくこと自体が目的になる」わけだから。だから、「男女平等を!」とそのまま投げ込むのではなく、「行政機関が独自に噛み砕いた」上で、「具体的な目標値まで示してあげられ」れば「企業にとっても取り組みやすくなる」だろうね。例えば「男性比率が高いところは「1:1」にするように」みたいに。それで、「達成できた」ら、「追加人数一人に対して、助成金をいくら出します」みたいにできれば、「おそらく(中小零細企業におけるSDGsへの意識も)変わっていく」ような気がする。……だから、「分かりやすさ」を優先するなら、「キャリアアップ助成金」みたいな仕組みにすれば良いよね。要は「(フォーマット的に)慣れている」はずだから。ちなみに、「キャリアアップ助成金」とは、厚生労働省が出している「非正規雇用労働者を正規雇用労働者にさせるともらえる」……。
井戸
ありますね。
佐藤
それ(キャリアアップ助成金)は、「おおよそどこの企業も使っているもの」だから。そうした既存の助成金と絡ませて、少しずつでも「SDGsのおかげだ」みたいにしていけると、「メリットを享受しやすくなる」はずだから。だけど、本来なら「行政機関がそこ(SDGsに対する取り組み)をリードしていくべき」であって。だからそんな感じで「社会が良くなっていけ」ば、おそらく「税収も好転する」とは思う。
原
おっしゃる通り、「かなり差が出てくる」ように思います。要は、「国の主導で税収を決めていける」わけですから。
佐藤
だから(日本政府が)「伝書鳩感覚」で、「国連が投げたもの」を企業に直接「これをやってね」みたいにしようとしても……。それは「無理な話」よ。
久田
些か「視座が高過ぎ」る。
佐藤
「国連」と「零細企業」では「同じ視座では話ができない」から。「(視点の違うもの同士でも話が)できるように、きちんと内容を噛み砕いてパッケージングしてあげられ」れば、(中小零細企業であっても、SDGsに対する意識が)「変わってくる」ように思います。ありがとうございました。「SDGs」は長らく「テーマ」として取り上げたかったんだけど、「なかなかチャレンジング」と言うか、「(企業として)しっかりしたことを言えなければな」みたいなことは思い込んでいたけれど。だけど、今思えば、「しっかりしたことが言えなかった」としても、例えば「そこがこういう意味で違うよ」みたいに「指摘してもらうだけでも変わる」可能性もあるわけだし。あとは、渡邉さんの(「サステナブル素材は使ってますか?」と言われた)ように、些細なことがきっかけになって、「発信できるようになる」と言うか、「実験/実践してみること」で、「少しずつでも変わっていけることが、持続可能な社会の実現に向けてできる」ことだろうと思います。
井戸
次回以降の放送はこちらの通りとなっています。来週も木曜日の夜10時にお会いしましょう。次回もお楽しみに。
佐藤
最後までご視聴ありがとうございました。さようなら。

番組の感想をシェアしませんか?
みんなに共感を広げよう!

Facebookでシェアする

Facebookでシェアする

Xでつぶやく

Xでつぶやく

LINEで送る

LINEで送る

RECOMMEND おすすめ番組

CSV経営で社会貢献が経営の中心に?社会貢献と収益性を同時に追求するには

CSV経営で社会貢献が経営の中心に?社会貢献と収益性を同時に追求するには

2024.04.18 放送分

グリーンオーシャン戦略で開く新たな市場!社会課題をビジネスチャンスに変えるには

グリーンオーシャン戦略で開く新たな市場!社会課題をビジネスチャンスに変えるには

2024.04.11 放送分

2030年、ビジネスケアラー対応が問うもの!介護と仕事の未来図を作って⼈材戦略を強化するには

2030年、ビジネスケアラー対応が問うもの!介護と仕事の未来図を作って⼈材戦略を強化するには

2023.12.07 放送分

脳の多様性が競争力を生む?ニューロダイバーシティを推進してビジネスを発展させるには

脳の多様性が競争力を生む?ニューロダイバーシティを推進してビジネスを発展させるには

2023.11.23 放送分

もっと見る

事例を見る

各サービスの制作事例

シンプルで機能的なエントランスは、あなたのビジネスプロジェクトがスムーズに始まるようサポートします。必要な情報や案内を手短かに提供し、目的のスペースへ迅速に案内します。

事例を見る

クライアント
サービス
について
相談する
ご相談
見積もり依頼
相談する
資料ダウンロード
相談する

MAKE BUSINESS
ENTERTAINING

MAKE BUSINESS
ENTERTAINING

ビジネスを楽しく、おもしろく。

事例紹介 サービス 制作実績 メタバース開発 スタジオ ソフトウェア
番組コンテンツ 記事コンテンツ 最新情報 会社案内 お問い合わせ

採用情報Indeed|Wantedly|LINE


株式会社アートリー

株式会社アートリー

〒460-0012
名古屋市中区千代田1-1-25 第一中川ビル
1F スタジオ 2F オフィス

  • icon
  • icon
  • icon

iconNEWS LETTERARTORYの最新情報をメールで受け取る

ささやかなご質問から重要なご相談まで、
アートリーのエキスパートに
お話しください。

TEL052-684-6478 受付時間:月-金 10:00〜19:00

お問い合わせフォーム

COPYRIGHT © 2011-2025 ARTORY INC. ALL RIGHTS RESERVED.