
2021.12.30 放送分
アート思考
第61回アートリーアカデミア
THEME
アート思考
今回のテーマは「アート思考」。この思考は「芸術家が感性や創造性を発揮する際の考え方」のことで、「ビジネスにイノベーション(革新)を起こせるかもしれない」ということから注目されている。アートリーアカデミアでは、どのような答えを見つけたのかをご覧ください。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日の話題はこちらです。「アート思考。ビジョンスケッチがリリース アート思考を活用したワークショップ。今年(2021年)11月、大手広告代理店・電通の社内外横断プロジェクトチーム『美術回路』が、アート思考を習得するワークショッププログラム『ビジョンスケッチ』を開発しました。『ビジョンスケッチ』は、アート思考を独自に「問題提起力・想像力・実現力・対話力」の四つの力として分類し、この体系に沿ってアート思考を習得していくものです。アート思考とは、芸術家が感性や創造性を発揮する際の思考のことで、「ビジネスにイノベーションを起こすための力」として注目されているようです」
- 佐藤
- 「アート思考」ですけれども。まずは『ビジョンスケッチ』についての説明を(徹郎さん、お願いします)。
- 蒲生
- 『ビジョンスケッチ』は「対話型のワークショップ」になっています。アーティストや批評家の人たちと「実際に会話を始めてみる」そうです。例えば、自己紹介や「自分の生い立ちの話」から始めて、「過去にこういうことしました」などを説明していくそうです。そうしたことを通して、「実際に自分の体験を展開する」と共に、「ものごとを少しでも作ってみましょう」といった「アーティストの思考回路を養っていくワークショップ」らしいです。
- 佐藤
- それ(アーティストの思考回路を養っていくこと)は「良いこと」だよ。要は「自分にない考え方をコンサルティングしてもらう」わけだよね? しかも「ワークショップの形式を取っている」わけか。ところで、原先生はどうお感じですか?
- 原
- 私の仕事柄でも思うことですが。やはりいろいろな企業さんの相談を聞かせていただく中でよくあるのが、「べき論 」なんですよね。経営者の方でも、従業員の方でもそうなんですけど、「ゼロイチのべき論」でお話される方が多いんです。例えば「納期に間に合わない場合は連日徹夜をしてでも間に合わせるべきだ」みたいに。だから、私がよくお伝えするようにしていることは、私の勝手な造語なんですけど、「ベターミックス」ということです。例えば、「何か起きた」として、「より良くするには、どうすれば良いのか?」のアイディアをたくさん集めていけば、それ(たくさん集まったアイディア)が科学反応を起こして、「ベターミックス」という「良い結果になる」というお話をよくしていて。要は「結果をさらに良くするための方法を探してみよう」と言うか、「『それならどうすれば良いのか?』という方向に考えを変えていってもらう」ということなんです。要するに、「会社の今までの体制を全て取り払ってゼロベースになったとした場合に何ができるか?」を「強みや弱み」だけでなく、「会社の新しいこととして進めていこう!」というように考えてもらいたいわけです。ただ、正直に「新しいこと」とおっしゃると 、「抵抗感を示される」んです。だけど、「もっと良い方法があるんじゃないの?」とオブラートに包んでお伝えすると「案が出てくる」んです。だから私は『ビジョンスケッチ』には、(間接的な表現で伝えると改革案が出てくることに)「近い感じ」を受けました。
- 佐藤
- ところでそちらのお三方(井戸・RYUICHIRO・久田)は、この『ビジョンスケッチ』についてはどう感じた?
- 井戸
- 実はちょうどさっき。
- RYUICHIRO
- 「学びたい」という。
- 井戸
- 話をしていたんです。実は『ビジョンスケッチ』は「受けてみたい」と思っていて。ちなみにワークショップは「2パターンある」そうです。一つは「ベーシックタイプ」のような「2日間で終わるもの」、もう一つは「半年間ぐらいかけてやるもの」だそうです。「取っかかりとして」ということもあるのか、「2日間のほう」は「一般の参加もできる」ようなので、「やってみたい」と思った次第です。
- 佐藤
- だけど、RYUちゃんはそれこそ、「アート思考」は……。
- RYUICHIRO
- 例えば、「フリを考えること」や「ダンスを作ること」はそう(アート思考)ですけど。だけど「曲がある時」や「ゼロイチで作る時」、あとは「ロジカルに考え」たり、「さらに想像力を広げたい」という意味でも、「他の人の考え方なども学びたい」と言うか、「自分の枠をもっと広げたい」とは思います。
- 佐藤
- 一口に「アーティスト」と言っても、「思考法」だけでなく「作り方」もみんな結構違うのよね。例えば「曲」の場合、「詞先」と言って「作詞 から入る形式」もあれば……。
- 井戸
- 「曲から入る人」ですか?
- 佐藤
- 「曲から入る場合もある」し、「フレーズから入る場合」もある。「作り方」も「詞のフレームワークを作る人もいれば」みたいに、「本当にいろいろなやり方がある」感じなんですよ。だから、「実際に試してみた」ら、「自分に合う/合わない」みたいなことは「意外とある」のかなと思って。
- 井戸
- 要するに、今回のアート思考の「プログラム」? ……「ワークショップ」は、「(発想の)引き出し集めに良い」わけですね? さっきの社長のお話を踏まえると、「やり方の引き出しがたくさんあれば、自分に合う合わないのジャッジもしやすい」ということだから。
- 佐藤
- そう。そこ((発想の)引き出し集めに適しているところ)が「良い」と思う。ところで、七菜子はどうなの?
- 久田
- アート思考についてはいろいろと見ましたけれど、本当に「よく分からなく」て。
- 佐藤
- 『ビジョンスケッチ』自体はどう思った?
- 久田
- 『ビジョンスケッチ』自体も「よく分からなく」て。「調べ方が悪かった」のかもしれないですけど。とりあえず「サイトは見に行った」んです。だけど、「アート思考はどうやったら身に付くか」みたいなところに、「現代アートに触れる」とあって。「もうだめだ! 意味が分からない!」となってしまって。そもそも、「自分が現代アートに触れることで高められるイメージ」が「一つもない」と言いますか、何というか 「ふーん……」みたいな感じしかなくて……。
- 佐藤
- 一度マイクを戻してもらって(笑)。課題を見ていきましょうか。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- 「アート思考。課題:アート思考を取り入れてイノベーションを起こすには?」
- 佐藤
- 「アート思考を取り入れてイノベーションを起こすには?」ということですが。だけど、「そもそもアート思考って何?」というところからだよね。「アート思考」についての追加の補足はいかがですか?
- 蒲生
- 今回の場合、「事業で提起される問題には全てポイントがある」ということが前提になっています。それ(事業で提起された問題)に対して、「アーティストの思考回路を用いた独自のアート力」という「『これまで会議室などで議論されていたこととは全く違うこと』を導き出せるようにしたい」ということが目的です。要は「少なからず『痛』かったり、常識や固定観念などを度外視した発想」を取り入れることで、「『優位性の高いサービスや製品、事業活動を行っていけるのではないか?』という可能性が注目されている」と言えば分かりますかね?
- 佐藤
- 大丈夫。分かるよ。ちなみに、原先生はどうですか?
- 原
- 今は「『必要な考え方はどこかに答えが書いてある』と考える人」がすごく多くて。例えば、「ビジネス書などの実用書」だよね。だから、「ロジカルシンキングをする」にしても、「そこ(ビジネス書などの実用書に書かれていること)がベースだったりする」わけですよ。だけど、「イノベーションは起こさなくても構わない」と思うんです。つまり、「さっきのゼロイチの話」で言うと、「もっとこうやれるのにね」と「自分が思い付かないことを『会社として』考える」には、「提示方法を変える必要がある」わけでしたよね? それ(自分が思い付かないことを『会社として』考えること)は、経営者でも従業員でも「考えを一つ入れるだけ」で、「実は会社の風土を変えられると気付くこと」が、すごく多くて。だから、「簡単にはできないこと」なんですよ。だから、『ビジョンスケッチ』のように、「ワークショップなどで、徐々に経験を積んでいけ」ば、「こういう考え方もできるだ!」となるだろうけど、「法律や規則性のあるもの」には、今や「すぐに答えを出したがる風潮」が「どうしても強い」ので。だからそこ(すぐに答えを出したがる風潮)を「『懐疑的に考えることがまず大事だよね』と掘り起こさせること」は「すごく大事なこと」だと思う。
- 佐藤
- 要するに「アート思考を取り入れて、イノベーションを起こすには?」ということね。「アート思考」のみならず「ロジカル思考」や「デザイン思考」も込みで「いろいろと言われている」よね。「アート思考」は、文献を見ていても、「ロジカルシンキングとはまた少し違う」と俺は思った。ネットで 記事見た感じでは、「『今やAIがロジカルシンキングしてくれるから、今後はアート思考が必要とされてくる』みたいな論調」だったの。でも、俺は「実はAIのほうが、アート思考なのかもしれないな」と思って。要は、「アートという考え方の話」なるんだけど 。例えば、「3歳の子にアートをさせる」として……。それなら「純粋」なのか ……。……だったら、「1歳の子が動けて、考えられて、何かを形にできる」とした場合に、「アート思考を使って何か答えを出せ!」と命じたとしても、「おそらく何もできない」よね? だから、結局は「アートに触れること」と言うよりも「インプットの量」なんだろうね。要は「ものごとに触れること」や「考え方」に留まらず「見た景色や 人との会話の中から潜在意識に刷り込まれたもの」と言うか、「森羅万象をどう捉えてきたか」が、「アートの元になってくる」と言うべきか。要は「絵を描くには絵の具が必要」なわけだから。例えば「黄色がない」とすると、「黄色の絵は描けない」よね。だから、結局は「インプットの量」だと思っていて。「それ(自身の中にストックされている情報)をどう繋ぎ合わせるか」が、「アート思考」と言うか「アートを成立させるために必要な要素」だろうね。だから、「思考法の話」として捉えた場合に、「論理的に組み立てていく」と言うか「結論に向かって作り上げていく考え方」が、「ロジカルシンキング」で。「デザイン思考」は「ユーザー体験をデザインしていくための思考法」。だから、「ユーザー目線でロジカルに組み立てていくための思考法」だろうね。だけど、「アート思考」はどうなんだろうな? 結局は「テーマ決めみたいなところなのかな?」とも思うよね。
- 原
- 「コンセプト」だったり、ね。
- 佐藤
- 結局、「アート思考をする時に一番効いてくるところ」は「コンセプト」と言うか、「発想」だろうね。例えば「 何かサービスを一つ作る」として。「コンセプトを作る」上で、「自然と出てくる物があった」としても、「これはつまらん」や「違う!」なった場合に、「次の案を階層的に深めていけれるかどうか」がポイントだと思う。
- 佐藤
- 例えば、「うち(株式会社アートリー)のパンフレット」でもそうなんだけど、今年作った時は「熟考して」作ったの。だから、「熟考することがアート思考」だとは思う。要は「自問自答を繰り返していくこと」と言うべきか。例えば、「最新の会社紹介パンフレットができあがりました」とするよね。だけど、「『これはつまらない』と自分が思え」なければ、「アート思考はできていない」わけ。要は、「違う、これではない!」や「これは面白い!」みたいなことだったり、「俺が作りたかったのは、これだ!」みたいに「自分が納得できること」と言うか。つまりは「ブラッシュアップさせていく精神」と言うべきか。それが「アート思考」だろうね。だから、いずれにしても「インプットがない限りは、アート思考があってもアートに辿り着けない」と言いますか……。
- 井戸
- 「インプットがなければ、アウトプットはできない」ですものね。
- 佐藤
- そういうことだろうね。ロジカルシンキングは、例え「何もない」としても、「ロジカルに組み立てられるか?」の話だろうと思う。デザイン思考も「ユーザーの目的に合わせて、逆算していくこと」だろうし。だけど、「アート思考」は「『自分から生まれてくる発想をどうやって繋ぎ合わせていくのか?というやり方』なのかな?」と思いました。
- 蒲生
- 「今、企業がアート思考を重んじる理由」は、おっしゃる通り、「 個人や部署が、自分の中から沸き上がってくるものをどうやって見えるところに引き出すか」にあるんです。それ(それぞれが内に秘めているものを見える化させること)は、「すごくやりがいのあること」ですよね。しかも「仕事に繋がる」わけです。だから、「スタッフ一人一人のポテンシャルをすごく引き出せるもの」なわけです。
- 井戸
- 「それ(アート思考)ができた時に」ですか?
- 蒲生
- それが「顧客目線を考えたデザイン」とは、「また違うスタンス」と言うか「自分の作品」ではないですけれど、「自分の理念や考えを基に、『これが良いんだ』とチームや個人が一致団結してものごとを動かすための機動力」として「すごく重宝されている」わけです。
- 佐藤
- だから、「創造性を育む」んだね。アートは「作り出すもの」だから。だけど、それ(「アートの種」みたいなもの)は「勝手に出てくるもの」なのかな?
- 蒲生
- 「空っぽでは出てこない」ですよね。
- 原
- だから、『ビジョンスケッチ』のワークショップにしても、重要なことは「教えてもらうこと」ではなく、「吸収すること」だろうね。
- 井戸
- だけど、 『ビジョンスケッチ』のワークショップでは、「実際に美術館に行ったりする」んですよね? 実際に美術館に行って、作品を見たり……。
- 蒲生
- 作品を見て、自分でインプットする。とは言え、「インプットの仕方」は「コンサルタントが学ばせてくれる」ので。
- 井戸
- 一応、「インプットの段階からサポートしてもらえる」わけですよね。
- 佐藤
- それならアート思考のプロセスで言うと、「気付き」がないとダメだよね。実際、デザインをやりだした頃は、「本当そうだった」わけだけど。それこそ「デニーズのメニュー」から、「街を歩いている時に見えた看板」や「ドン・キホーテの価格表示」まで「デザインを意識しまくった」もの。「職業病」とは言わないけれど、「考えるように意識し続けよう」と思ったと言うか……。
- 井戸
- 思ったこととしては、「なぜこのデザインになっているんだろう? みたいなこと」ですよね?
- 佐藤
- そう。だから、「 なぜこうなっているんだろう? 」に「自分なりの答えを勝手にくっ付けていって辿り着いた」と言うか。さらに「それ(勝手にくっ付けた自分なりの答え)がどこかでまた結び付く」という感覚も「結構体験してきた」から。だから今は「あまり結び付きにくい」と言うか「結び付けられるものが少ない」のかな? 要は「(佐藤丈亮としての)スタイルができあがっている」はずだから。
- RYUICHIRO
- 確かに、「なぜ?」と思うことは「大事」ですよね。
- 井戸
- 何においても。
- 原
- あとは、「こういうふうに見れるよね」という時の「アハ体験みたいなもの」だろうね。
- 井戸
- 「なるほどね!」と言いますか……。
- 原
- 要は、佐藤社長がおっしゃるところの「気付き」なんでしょうね。おそらく、コンサルティングを受ける人たちにとっては、コンサルタントが「メンター(お手本になる人)に近い存在」なんだろうと思うんです。要するに、「こういうような見方もあるよね」とアドバイスをもらえるような。例えば、「とある1枚の絵を見た」として、「単に黒一色」だと思っていたところが、「実は緑があって、茶色があって、赤もあって、少し青も入っている」ということが分かったとして。だから、「引きで見ると『視覚的に黒色として見えていた』ということを気付かせてあげる」みたいな感じなのかもしれない。
- 佐藤
- ところで、「なぜAIがアート思考的であるか」に話を少しだけ戻すと。最初、『Watson』が出てきた時に、「AIと連携した料理サイトみたいなもの」を作ったプロジェクト(シェフ・ワトソン)があったの。それ(シェフ・ワトソン)では、「世界中のレシピ」を「教師データとして突っ込んだ」の。そうしたら、「それまで誰も想像しえなかったメニュー」がバンバン出てきて。確かそのサイトは「今でもある」とは思うけど……。だから、AIは「人が考えなくても、アート思考を実現できてしまう」と言うか……。
- 井戸
- それは、(AIはそもそもの)「インプット量が多いから」ということですか?
- 佐藤
- そう。「組み合わせを幾万通りと勝手に作れる」から。だから、今度は「そこ(AIが作り出した幾万通りの組み合わせ)から最適なものを選択できること」が、「センス」になるだろうね。つまり、言いたかったことをまとめると、「実はAIがアート思考を助けてくれるんだよ」ということと「サポートツールとして使うなら、『選択するセンスが必要になる』」ということの二つかな。
- 久田
- 分解すると「実にAI的な動き」ですね。
- 井戸
- 言われてみれば「確かに」ですね。
- 佐藤
- 確か、「AIのコンセプト」は「脳」でしょう? 要は「シナプス(脳の伝達構造)みたいな感じ」で……。
- 井戸
- だから、 『ビジョンスケッチ』のようなワークショップは、「選択する側のセンスを磨くために必要」なのでしょうね。
- 佐藤
- そうだろうね。だから、『ビジョンスケッチ』のやろうとしていることは「良いアイディア」だと思う。RYUちゃんは今まで聞いていてどう思った?
- RYUICHIRO
- 例えば、「同じアート作品」を見ていても、「それぞれで感じ方が違うことがある」から。「一つのものごとに対する感じ方などを共有すること」も「大事なのかな?」とはすごく思う。例えば、「自分だけかもしれないけど」みたいに、「何となくの感覚」で 「曖昧なまま進んでいくこと」も「ある」けれど。だけど、それ(曖昧なまま進んでいること)を「明確化していく」と、「意外と違ったな……」という場合もあって。だから、今まで聞いていく中で、「お互いにしっかりと追求していく」ではないけれど、「しっかり話し合っていくことも大事だな」とは思いました。
- 佐藤
- それが「ビジネスになってくる」わけだけどね。例えば、「AIにに任せます」となるとしても、さっきRYUちゃんが言ったみたいに、「回答は詰め込まれた教師データによって違ってくる」わけよ。例えば「ある出来事を俺とRYUちゃんが体験した」として。「その時の感情や感じ方」は「微妙に違う」こともあれば、「全く違っている」こともあるよね? それは「RYUちゃんと俺が経験してきてるもののデータが違う」という話なのよ。だから、「どちらも正解」の可能性もあれば、「そもそも両方とも間違っている」ことだってあり得るわけだよね。だから「(ビジネスに)アート思考を取り入れて、イノベーションを起こす」という観点から考えると、「(誰か)1人のアート思考」というよりも、「集合体として出したものを高めていく」と言うべきか、「『協同的なアート思考』を磨いていくためもの」だろうね。「『協同的なアート思考』を取り入れて」という可能性は考えられそうだよね。そもそも、「違う人を入れてやってみよう!」という発想自体が「アート思考的な感じ」ではあるよね。でも、どうなんだろうね? 一言で「アート思考」と言っても、考え方は「アーティストによって全然違う」から。
- RYUICHIRO
- 「まとめることに特化させる」ということかな? そもそも「まとめる」で問題ないんですかね? 要は「いろいろな思考が出てきた時に、『うまくまとめられる人』が必要」だと思います。
- 原
- おそらくですが、「まとめない」んだと思います。「それぞれの考え方や感じ方が大事である」として、「無理矢理にでもまとめる」ではなく、「それぞれの考え方を浄化させる」というのが「落とし所」だと思います。
- RYUICHIRO
- 詰まるところ、「言う」と言うか、「アウトプットして」みたいなことですか?
- 原
- そう。「そこが大事だよね」という話なわけで。「そこ(アート思考で出したアイディア)からロジカルシンキングにどう持っていくのか」は、「出てきた答えに対してのアプローチによっておそらく違ってくる」だろうから。だからこそ、「違う価値観同士」で「『同じものを見て、どう感じるか?』を話し合ったり伝え合うこと」が「大事になってくる」わけですよ。だから「ノーを言わない体制」と言いますか…….。
- 佐藤
- 「絶妙に微妙なところ」だけどね。特にスチール撮影のような「イメージ撮影の現場」はそう(絶妙に微妙)だろうね。例えば、「写真撮影」の場合、Pinterestなどの「レファレンス(参考資料)になりそうなもの」をザッピングしながらめくっていくの。その中で、「これは違う」や「これは良い!」などの写真のアイディアを決めていって。「このカットは違う」や「これは構図を変えた方が良いかもしれない」みたいに。要は「微妙なニュアンスの違い」を掴めないといけないから。だから、「イノベーションを起こす」となると、「少なくとも歴のある人」でなければ「厳しい」かもしれない。例えば「美大卒の人」や「新卒の人」が、「新しい発想を持つジェネレーション(世代)として有利な場面」があるかもしれないし。逆に、「『その道で30年、40年やっているベテランならではのオーセンティック(本物)で本質を捉えた考え方』が、フィットする場面」もあるだろうし。だからどう転んでも「センスの話」になるんだろうけど。
- 原
- ここまでの話をまとめると、「アート思考」はどちらかと言うと「センスを磨くこと」なんだね。
- 佐藤
- でも、(原)先生が言うように、「感情を主に置く考え方」も「『アート思考のうち』なのかな?」とも思うんだよね。だから、「情緒などに触れていくこと自体」が「アート」なんだろうね。人によるのかな? でも、「アート」は「人にどう思われるのか考えること」なんだろうね。今思ったのは、例えば、「サビの歌詞を作る」として、それが「感情に訴えかける系の曲」とした場合、俺が楽曲を作る時のプロセスは、まずAメロで「世界観や設定をイメージできる単語を並べていく」んだ。例えば「海」や「花火」みたいに。要は「聞いた人の頭の中に『フィールド』と言うか『箱』を作ってあげる」の。それから、「どういう人物が登場して」や「ストーリーが展開させて」いって。「一番中心になるところ」が「サビ」だから。そこ(サビ)で聞き手の体験談に触れられるように「感情を共有」と言うか「共感できる」ようにする感じで「琴線に触れられるように設計していく」と言うか。それ(自身の楽曲作成プロセス)が「デザイン思考」なのか「ロジカルシンキング」なのかは分からないけれど、そういう(共感性を大切にしている)ところはあると思う。だけど、「ベースになっているもの」はおそらく「アート思考」だと思う。だから結局は「『感情の話になる』のかな?」そこ(感情の話)が「アート思考」になるんだろうね。
- 原
- 私はお客さんにお話しする時に「わくわくしている」とよく言うことにしているんです。
- 佐藤
- そうだと思います。(原)先生、それ(「わくわくしている」とよく言うこと)は「良いこと」ですよ。
- 原
- 「『自分がやりたいと思うことやわくわくすることは何?』というところを掘り下げていってください」と言いますか。皆さん、「漠然と」は考えるんですけど、「日々の仕事の中でそれ(自分がやりたいと思うことやわくわくすること)をグーっと掘り下げること」が「なかなかできない」んですよ。だから、「もっとわくわくしたいなら、どうする?」と言うか、「根拠はなくて構わないから、わくわくするのであれば何したい?」というところに落とし込ませるんです。そこ(わくわくするのであれば何したいか?)は、「感情的に深いところまで引き下げられる要素」だと思っていて。
- 佐藤
- 本当にそうだと思う。だから例えば、「作家がスランプに陥ったりする」のは、「出すネタがなくなった」り……。
- 井戸
- それ(作家がスランプになる理由)は、「アウトプットが出なくなってしまった」ということですか?
- 佐藤
- それか、「アウトプットされてくるものが、自問自答を超えれなくなってしまっている」んだろうね。だからどの道、「インプットが必要」なんだろうね。「アウトプットだけ」ではなくて。だから、「アート式アート思考」の場合、「既に持っているものだけで人生を乗り切てしまえるような人たち」は「別」だろうけど、「アート思考をベースにしている」と、どうしても「新しいものを入れて出していかなければならない」と思う。おそらくそう(新しいものの出し入れを)していないと「スランプに陥ってダメになってしまう」から。「ビジネスでイノベーションを起こすには?」ですが。一度、皆さんの声も聞いておきましょうか。
TOPICS
みんなの声
- 井戸
- 『子供に必要な教育はプログラミング思考とアート思考だと思う。』
- 佐藤
- さっき(原)先生が言ったように、「『その考え方を出して良いんだよ』と教えておくこと」は、「確かに必要」だよね。おそらく「子どものうちにインプットさせておかないとダメなこと」だろうね。
- 久田
- 確かに。「考え方の練習」が必要ですよね。
- 井戸
- (大人になってからだと)「出せなくなります」よね。
- 佐藤
- 「それ(思っていること)を論理的にこの世界に産み落とすこと」をしないと。
- 原
- 「創造ができない」からね。
- RYUICHIRO
- 確かに、「練習は必要」ですね。
- 佐藤
- そうだよね。だから今、本当に何も考えず「産み落とす」と表現してしまったけれど、そこ(自然に出てくる表現)すらも「アート思考になってくる」よね。 「どの言葉を使うかという選択」も「センス」だから。もしかすると、「ニュアンス」というか「伝わり方」や「感じ方」は「それぞれで違う」わけだから。
- 井戸
- 『アート思考とは A点とB点を繋ぐのではなく、B点を発明すること。』
- 佐藤
- だから人は「活動や考えの根源はどこなのか?」と考えた場合、最終的に「感情に辿り着く」から。「面白い」よね。「感情以上のもの」は「ない」もの。
- 井戸
- 「深いところが」ですね?『アートとは 問いを立てること。ビジネスとは 解決策を立てること』。おおー! 自問自答!
- 佐藤
- だからやはりそういうことなんでしょうね。
- 井戸
- 最後いきましょう。『センスというより発想の方法とか生き方だと思う。』
- 佐藤
- それが「センス」なんだろうね。
- 原
- 結果として、「発想方法と生き方になった」というだけでしょうね。
- 佐藤
- だから、「アート思考でイノベーションを起こす」には。例えば、Appleのジョブズは「アート思考」だったと言われているよね。俺は「ジョブズと会ってしゃべったことがない」から、分からないけれど。「世の中に革新的なものを作ろう!」や「革新的なコンセプトがあって」となった場合、「ジョブズが納得する新しいものを目指して試行錯誤した」と言うよりも、「改善していく中で深いところに辿り着いて出した答え」が、例えば「(Mac OSの)コンピュータ」や「iPod」だったという話なわけよ。
- 久田
- 結局、「アート思考」というのは、「現在あるものを疑って、それに対する解釈を自分の中に出す」みたいなことですか?
- 佐藤
- 「疑う」と言うより、「『気付き』のほうが近い」かもしれない。
- 原
- 「今感じてるものや考えてるもの正しいのか?」と疑うよりも、「『なぜこれをこう考えているんだろう?』と深めていく方向性」だよね。
- 井戸
- 「『なぜ?』『 何で?』と思えば良い」ということですか?
- 原
- 「なぜ自分自身はそう思うのか?」というところからスタートにすることで……。
- 久田
- 要するに、「捉え方」の話なわけです?
- 佐藤
- もしかすると「『これってつまらんよね』と感じるところから始まる」のかもしれない。
- RYUICHIRO
- 「何かわくわくしないな……」みたいなことですか?
- 佐藤
- そう。それ。
- RYUICHIRO
- 「ときめかないな」みたいなことですね?
- 佐藤
- そうじゃない?
- RYUICHIRO
- 確かに。
- 佐藤
- おそらくダンスを作っていても……。
- RYUICHIRO
- 「何か違う」と言うか……。
- 佐藤
- 「これつまらん」や「違うな……」と感じる時もあるよね。
- RYUICHIRO
- 「違うな」みたいな……。
- 佐藤
- 「何が違うか」を「まず説明できること」が、結局「ロジカルシンキング」と言うか……。
- 井戸
- 要するに(アート思考とロジカルシンキングの)「どちらもいる」ということですね。
- 佐藤
- でも、「何か違うな」はおそらく「感情」だと思うよ。だから、「高みを目指す」と言うか「質の高いものを求める」と言うか。だから 「自己成長」や「自己顕示」なんだろうけど。おそらく「『自己を高めようという意識』がない限り」は、「アート思考はできない」んだと思う。
- 井戸
- 確かに、「現状で満足しているのであれば、「何で?」も思わないし、「そのままでいける」から。「自問自答する時点でその通り」ですよね。
- 佐藤
- そういうことだろうね。それが「『ものなどに宿る』という考え方」がやはり「アート」だとは思う。
- 井戸
- 勉強になった。
- 佐藤
- だから、「それ(自己成長)がイノベーションになる」と言うか「もはやそのまま」だよね。「アート思考を使ってイノベーションを起こす」と言うか「高みに行く」ためには。
- 原
- だから、「イノベーションを起こそう」ではないんだよ! 「結果としてイノベーションになった」だけで。「面白いものを」と言うか、さっきの「わくわくの話」もそうだけど。「自分がわくわくしたいという状況」だから、「結果としてそう(イノベーションに)なった」んじゃないかな?
- 佐藤
- 強いて言うなら、「イノベーションさせる」という感じだろうね。要は「イノベーションに辿り着くまで行くこと」が、「アートの考え方」なのかな? ということで、そろそろ……。
TOPICS
ソリューション
- 井戸
- ソリューションタイムをお願いいたします。
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。「感動により多く出会おう!」。「インプット」と言うけど、結局のところは「感動すること」だから。言いたいこととしては、「知識として入れるだけではダメだ」ということですね。
- 井戸
- 「心が震えることが大切」ということですか?
- 佐藤
- 「何かしらの心が動く体験をたくさんすること」が、「アート的思考で言うインプット」だから。言い換えると「たくさんの感情に出会う」と言いますか……。実際、「感情にもいろいろある」から。例えば「嬉しいという感情」一つにも、「いろいろなニュアンスの嬉しいがある」よね。だから「たくさんの感情に出会う」ためには、「映画を見」たり、「音楽を聴い」たりするのが手軽だと思う。「いきなり美術館に連れて行くこと」は、おそらく「ハードルが高い」と思います。「絵を見て感動すること」はなかなか……。
- 久田
- (少なくとも私には)「まだ早い」。
- 佐藤
- だからまずは、「ストーリーに触れるぐらいでちょうど良い」のかもしれない。例えば、「漫画を読む」でも構わないだろうし。「感情が動く体験を増やしておけ」ば、「アート思考に繋がっていって、イノベーションになるのかな?」という感じです。
- 井戸
- ありがとうございます。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。
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