
2021.10.28 放送分
ソサエティー5.0
第52回アートリーアカデミア
THEME
ソサエティー5.0
今回のテーマは「ソサエティー5.0」。狩猟・農耕・工業・情報に続く第5段階の社会システムのことを言う。「デジタルとフィジカル(物理)の融合が進みゆく社会で勝ち抜くには?」を議題に、一同は意見を交えていくなか、アートリーアカデミアでは、どのような答えを見つけたのかをご覧ください。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマはこちらです。「ソサエティー5.0。26万便のバスをリアルタイム表示 デジタルサイネージ向けの新サービス。今年8月、Instagram連動型デジタルサイネージのFLOWMAP4D(フロウマップフォーディー)は、首都圏バス事業者7社が運行する26万便以上のバスの走行位置を表示できるサービスを導入しました。公共交通のオープンデータ化は、新たな社会『ソサエティー5.0』実現のため、推進が加速しているようです。『ソサエティー5.0とは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く新たな社会を指すもので、『仮想空間と現実空間を高度に融合させた超スマート社会』と提唱されています」
- 佐藤
- 「ソサエティー5.0(ごーてんれい)という話ですが。(正しくは)「ごーてんゼロ」か。これについての補足があれば(徹郎さん、お願いします)。
- 蒲生
- 「FLOWMAP4D」というデジタルサイネージですが。これはホテルのロビーの壁に設置されているものです。
- 佐藤
- (それは分かるんだけど、)「Instagram連動型」というのはどういうことなの?
- 蒲生
- デジタルサイネージが表示される画面が地図になってるんです。それ(地図表示されている画面)に触れると「近くの観光情報や飲食店などで投稿されたインスタが見られる」んですよ。
- 佐藤
- 要はそこ(地図表示の画面上)に「バスの運行データ」が……。
- 蒲生
- 「導入された」わけです。
- 佐藤
- ということは、「バスの運行データが、オープンソース化された」という話だね?
- 蒲生
- ただ 、「GPSが付いている」わけではないので。「時刻表通りに運行されているとすれば、恐らくここを動いてるだろうという情報を見せているだけ」です。
- 井戸
- 「実際に衛星で管理している」わけではないのか。
- 蒲生
- 現時点では「そんな感じ」です。ただ、「このような取り組みがソサエティー5.0の実現に向けて、着実に進んでいる」として世間から注目されています。
- 佐藤
- 今の話だと「ソサエティー5.0」は、「仮想空間と現実社会をミックスさせた、ミックスリアリティ」という話でしょう? その一環で、「バスの情報を社会インフラとしてオープンソース化させた」ところが「その(ソサエティー5.0への)一歩という理由でニュースになっている」ということですよね?ところで、(原)先生はこの話をどう見ますか?
- 原
- これ(ソサエティー5.0化)は「すごく大事なこと」だと思います。今や現実とデジタルは「どんどんと近付いていっている」わけです。そもそも1つ前の段階が「情報社会」でしたが。 今やそれ(情報)が「もはや隣接している」というか「生活に密接している」というか。以前は「情報は取りに行かなきゃいけないもの」だったわけですが、もはや「中に情報がある」ではなく、「自分たちの生活する中で、情報がすぐ隣や前後にある状況を作ろう」という取り組みが「ソサエティー5.0」なんですよ。内閣府の言うところによると、「より暮らしやすい社会にするための手段」ということですが。
- 佐藤
- 要するに、今までは「ツールの一種」だった「情報」が、「インフラになる」ということだよね?
- 原
- そう。「インフラとして使っていく」ことになるわけ。
- 佐藤
- つまり、水道や電気のように、「意識しなくても情報がそこにある」という話だよね?
- 原
- ビジネスで考えると「いろいろなことがすごくできる要素」になるはずなので 。様々な会社から多様な提案が出てくることが待ち遠しいですよね。
- 佐藤
- 「次元が一つ変わること」というのは、もしかしたらそうなのかもね。もはや「狩猟」なんて「意識しない」よね。
- 原
- しない。
- 佐藤
- (農家でもなければ)「農耕」も「意識しない」だろうし。「工業」も「仕事としている方は別」にしても、一般の人は「このプロダクトの背景にある工業製品は? 」という話はしないものね。あと今や「情報」にしてもそうだろうね。それが「変わろうとしている」わけで。そうすると「ソサエティー6.0」は、「ミックスリアリティすら意識しなくなる」ということなのか? 「『これは現実だ』『こちらはデジタルだ』ということすら意識しない社会」がいずれ「(ソサエティー)6.0としてやってくる」のかもしれないよね。
- 原
- 私が勝手に思う「(ソサエティー)6.0」は「もっと直観的」な気がするんです。例えば、「体の一部がデジタル化されていく」だったり、「視覚の中にデジタルがあることが常態化している」であったり。あるいは「視界や触覚に情報が直接入力される」みたいなことであったり。
- 佐藤
- (原先生は)わくわくされてますよね。
- 原
- 既に「(ソサエティー)5.0の時点で見えてきている」わけだよ。そうなると、「(ソサエティー)6.0に通じる世界」を見てみたいし、体験したいわけで。
- 佐藤
- とりあえずまずするべきは「バスの話」だから(笑)。七菜子さんはこれについてどう思いますか?
- 久田
- オープンソース化することで、「様々な人がいろいろな情報を扱えるようになること」は、本当に「可能性が広がる話」なので。例えば、今している話は「バスの情報を出せるようにしよう」という使い方ですけれど。「新しい人が別の使い方を思い付いて、それ(ソサエティー5.0)がどんどん広がっていく」という意味では、みんながどんどん情報をオープンソース化して、開示していってもらえれば、「面白い社会になる」と思います。
- 佐藤
- お二人は特にどうですか? いきなり「特に」と言われてもすぐには思い付かないかもしれないけれど。
- 井戸
- 「特に」と言ったのは私ではないですからね(笑)。
- 佐藤
- RYUちゃんは、この「バスのニュース」をどう思った?
- RYUICHIRO
- (今動いているバスが)「リアルでどこにいるかが分かること」は、「非常に嬉しい」とは思いますが。だけど全部が「情報になる」のであれば、「うわー!」となりそうですよね。
- 佐藤
- だから「わー!」とならないために、「インフラ化させてしまおう」ということなわけで。(インフラ化させてしまえば、)「情報という認識」を「しなくて良くなる」から。
- RYUICHIRO
- 今は「うわー!」という感じだから、いつか「そう(ソサエティー5.0に)なれば良い」とは思います。
- 佐藤
- 「溢れ過ぎているからこそ、意識しなくて良い」ということなんだろうね。実際、俺もそうなんだけど 、「もはや意図的に情報を排除している」ものね。
- 原
- 「今手元にあるものを蹴り飛ばせるだけ蹴り飛ばして」ということだね?
- 佐藤
- 実際、「仕事の案件が増えたら、すぐに人にパス」して。パスをした瞬間に、そのこと(誰かに投げ渡した案件)は「全く気にしなくなる」から。だから「自分の中でのキャパシティ」というか「情報処理に割けるメモリの上限」も「だんだん見えてきている」から。事実、土日は「もはやLINEすら切りたい」みたいなところはあるよ。
- 原
- 本音が丸出しになっている(笑)。
- 井戸
- 本当に今の時代は時に「携帯電話自体をどこかに置き去りたくなる瞬間」もありますよね。
TOPICS
テーマ討論
- 佐藤
- 一度、さらに深いところへ入っていきましょうか。
- 井戸
- 「ソサエティー5.0。課題 ソサエティー5.0を勝ち抜くには?」
- 佐藤
- 「勝ち抜くには」ということですが。これは一応、「企業視点から見た場合に」ということだろうけれど。言い換えると、「ミックスリアリティな社会になった時に」ということだと思うけど。だけど、どうなるんだろう? 例えばミックスリアリティになるとした場合、エンターテイメントには「また違う価値」が生まれてくるのかなと思うんだ。
- 佐藤
- RYUちゃんは「ソサエティー5.0」になったとしたら、やってみたいことなどはあるの?
- RYUICHIRO
- 「そういうもの(ミックスリアリティ)にみんながナチュラルに触れられる」となると、「そこ(ミックスリアリティ内)での発信の仕方」などを本当に考えていかないと。「今までと同じ」ではなく「革新的なものを出さないと」という思いはありますね。
- 井戸
- 「今まで通りではコケて行ってしまう」と言うか、ですよね。
- RYUICHIRO
- 「新しいものをどんどんと出していかないと」ですね。
- 佐藤
- 俺は「ソサエティー5.0」を「企画や本質がより重要になる時代がくること」だと思っていて。例えば、「『ボタンのようなもの』をポチッと押すと、ビューンとクラブに入れる」みたいな感じで。要は、「VRの部屋」にパンと入って、「今日はどこどこのクラブ行こう」や「今日はどこどこのパフォーマンス見よう」という選択のできる「ボックスがある」と言うか、「部屋にもそういう装置がある」と言うか。いわゆる「VRセットを付けるとできる」と言うか。言い直すと「初音ミク(ボーカロイドを擬人化した人気キャラクター)をARでビューンと出現させること」ではないけれど。
- 井戸
- 「融合」だから、「あれ(VRゴーグル)を着けて、これ(モニターの電源)を点けて」と言うよりももはや「『あれ(VRゴーグル)を着けて』という概念ではなくなる」ということですよね?。
- RYUICHIRO
- 空間自体がそういう……。
- 佐藤
- おそらく、まずは「そこに入るか入らないか」という話題にはなりやすいとは思うけれど。
- 井戸
- それこそダンスのライブなどでも「やれることが変わり」ますよね。
- RYUICHIRO
- 例えば、「見ている人が真ん中にいて、その周りでダンサーが踊っている」と言うか、「囲まれているような体験ができる」と言うか。
- 佐藤
- だから、「必ずしもMR(ミックスリアリティ)だけではない」だろうけど、「ミックスリアリティ」として見た場合はそうなるだろうし。ところで、(原)先生はどう思いますか? IoTなどもそうだろうけど、「周りに情報がある世界」というものに対して。
- 原
- 例えば今までのいろいろな電気機器や建物自体が、「今までの材質と違うものになってくる」と思うんですよ。だから「ソサエティー5.0に合わせた様々なものを、提案する必要が出る」と言いますか。もちろん、「情報の出所」や「発信の仕方」なども含めてね。例えば、「職場に行くと業務上で必要となる情報が出る」であったり、「家にいる場合は生活や趣味に関する情報が出る」ということが、おそらく、「自然と当たり前になってくる」んだと思います。例えば、「通勤の途中に多彩な情報が出てくる」としても、「素材が違えば出てくるものも違う」と言うか、「要素そのものが異なっている」とした場合、さっきRYUICIROくんが話していたように、「今までと同じものは通用しなくなる」だろうから。「情報に合わせて新しいもの開発しなければならない」ということもどんどん増えるんだと思います。要は「(ソサエティー)5.0」は「デジタル空間」に加えて、「仮想空間も踏まえるもの」なわけだけど。「空間をどう活かすか」にしても、「決められた大きさの空間を活かして」ではなく、「仮想も踏まえた上での空間情報」という受け取り方に変わるので。情報の選び方自体、「選ぶ」ではなく、「『選ばなくても欲しいものが受け取れる』というように変わる」と思うよね。
- 佐藤
- 言い換えると「環境を上手く構築できる人」は、「有利な生き方ができる」のかもしれないよね。「情報コンシェルジュみたいな人」がいても「おかしくない」だろうし。要は「情報との出会い方」が「重要になってくる」から。さっきの「バスの話」もそうだろうけど。「ホテルに行けばそういうもの(『FLOWMAP4D』)が見られる」わけで。だけど、それ(『FLOWMAP4D』)は、存在していれば、本来は「ネットからもアクセスできるもの」だと思うけれど。だからおそらく「きっかけ」は、「ライフスタイルの中で知っていくこと」だろうし、実際、スマートフォンなどでもそうだろうけれど。そうした「コンシェルジュ的なこと」はこれまで「BtoBとしてコンサルされていた」けれど。もしかしたらこれからはIT関係などでは「BtoCでもコンサルできる領域」が増えてくるかもしれないよね。
- 原
- 「より個々に近くなる」と言うか。「ライフスタイルや仕事などに合わせた個々に対する提案ができるようになる」と言うか。
- 佐藤
- 「勝ち抜くには」ということですが、どうですか? 「ソサエティー5.0になった世の中」を「企業視点で上手く渡り歩いていくには」という意味ですが。
- 蒲生
- 前回の話ではないですが、それこそ「GIGA世代と情報交換をしながら、世代に関係なく、¥運営を進めていく必要がある」だろうとは思ってます。「年功序列」ではない「劇的な変革が起きる」わけですから。「子どもの頃からデジタルネイティブの世代」と意見交換していかないと。「上の人の判断だけでは答え出ない時代になるだろう」という想像は付きますよね。
- 佐藤
- 今の話を踏まえると、「ツール的なイメージ」と言うか「利用していく側のイメージ」だと思うけれど。「デジタルと融合している世界になっていく」としても、おそらく最初は「構築するフェーズから入る」だろうから。事実、今「まだアナログの世界」だよね。そこ(現在のアナログ世界)の周りをさらにデジタルが取り囲んでいくわけだから。例えば、本当身近なものを挙げるとすると『Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)』みたいなやつ(スマートスピーカー)の「スマートフォンの『スマートホームアプリ』で操作ができること」は多少そういう感じ(ソサエティー5.0の疑似体験)だろうけど。例えば「今はツールのレベルもの」でも「いずれはインフラになるかもしれない」わけだよね。ということは、実は「今が利権を作れる状況だ」ということだよね。
- 原
- 「インフラを作るベース」として考えた場合、「何が問題か」と言うと、「それぞれで持ってる情報の形式が全て違うこと」なんですよ。要するに「社会の中で共通化ができていない」んです。だから、「それぞれ違ったプラットフォームの形式を自在に変換できるもの」が「1つあれ」ば、「それだけで一人勝ちできる」状況だと思われます。
- 佐藤
- それ(「情報を自在に変換できるもの」)は、「共通API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」のようなもの?
- 原
- それ(「情報を自在に変換できる共通APIのようなもの」)があって初めて、「インフラとして社会の中で一貫した情報を取れます」という話に持っていけるだろうね。
- 佐藤
- そのあたりが「AI」の担う役割になってくるだろうね。「Hey Siri」なんて話しかけて。
- 井戸
- 「Alexa」もありますよね。
- 佐藤
- AIが「情報」と言うか「ビッグデータ」を処理していってくれるわけだよね。そうなると、「多角化した情報も一つのインターフェースで取得できるようになる」感じだと思う。
- 原
- そこができないと、おそらく「5.0社会」の中では「会社としての価値」が変わってきてしまうと思うんです。それぐらい「大きな変化」として政府が推しているわけですよ。
- 佐藤
- ところで、「ソサエティー5.0」というものは、「日本だけで言っている話」なの?
- 蒲生
- 「内閣府が掲げているもの」です。
- 佐藤
- ということは、もしかすると「海外は既にソサエティー5.0になっている可能性がある」どころか、「なっている国もある」のかな?
- 原
- 中国は若干、その毛色を「出して」いますよね。だから、日本は「遅れている」んだよね。
- 佐藤
- そこは仕方ないよね。「日本が狩猟社会の頃に、既に街が築かれていた国もあった」わけだから。それを踏まえると「国家間での違いがあること」は「仕方のないこと」だよね。
- 原
- その通り。「違いがあることは仕方がない」わけです。だから、「始めることが大事だ」という話ですよね。
- 佐藤
- 「始めることが重要」なのはあるよね。だから、その視点から見ると「日本ならではのソサエティー5.0を勝ち抜いていくには」という話になるよね。ところで、俺らは結構こういう話題を取り扱っているけれど、どうなんだろうね?「 既に社会は変わっていっている」のかな?
- 井戸
- そう言われても、「具体的なイメージ」は湧きますかね?
- RYUICHIRO
- あまり湧かない。
- 井戸
- 例えば、さっきの丈亮さんの「クラブにブーンと入って行けて」というようなことを言われると「なるほどね」と思って、その方向で考え出しますけど。「それ以外のこと」を思い付かないんですよ。「何がソサエティー5.0で、何が今と違うんだろう?」と言うか。
- 佐藤
- 今と(ソサエティー5.0)の違いは、「意図的に情報にアクセスする必要があるかないか」なんだよね。例えば、「 冷蔵庫の中のミルクが足りなくなったら、Amazonを開いてミルクを買う必要がある」わけだよね。それ(冷蔵庫内の在庫管理)を「バッチ処理化できる」という話だから。要するに、例えば「(冷蔵庫に)ミルクが入ってないと困るから、ミルクを常にキープしてほしい。」として。ついでに「何日に消費期限が切れるから通知してくれると嬉しい」という希望もあって。だから、「それを全部リフレッシュしてほしい」とするじゃない。その場合、ソサエティー5.0では、「消費期限が迫るとアラートが来る」し、「(冷蔵庫内に在庫が)なかったら、(AIが)勝手に注文してくれるようになる」んだよ。
- 井戸
- つまり、「自分で買いに行かずとも、欲しい品物が勝手に届いている状況になる」んですね。
- 佐藤
- そうなると、「注文する」というフローを「しなくてよくなること」が、「今とソサエティー5.0との違いの一つ」になるよね 。結局、「今の世の中」は何をするにしても「全て行動する必要がある」でしょう?
- 井戸
- 確かに「自分が管理しなくてはならない」ですよね。
- 佐藤
- 事実、「アラームをかけること」にしても、「自分からアラームをかけなくてはならない」わけで。だけど、世の中がソサエティー5.0になれば、「行動が最適化されて、無駄な動作は必要なくなっていく」わけだから。
- 井戸
- 何の脈絡もない話で申し訳ないのですが、私はもうすぐ引っ越しをするんです。それで、引越し先の家は「鍵を開けるとエレベーターが自動的に下りてくる」んです。
- 佐藤
- だから、それ(鍵を開けるとエレベーターが自動的に下りてくる)は「5.0」の話と近いよね。「5.0社会の一つの現れ」だろうね
- 井戸
- 「近い」んですね。
- 久田
- そうした仕組みは、「センサーをどのように設置するか」だと思います。だから、もはや「スマホがいらない時代になる」と言うか。今は「支払いを処理し」たり、「何かを調べる」にしてもまず「スマホを触る」わけですよね。だから「スマホを開く」という「そもそもの動作がなくなること」が、「完全なミックスリアリティになる」わけで。例えば 、「 今、自分が暑いなと思っていること」を「センサーが受け取って、自動でエアコンを調整する」となると、「『温度管理』や『酸素濃度』などをオンラインで処理する話になる」と思います。
- 佐藤
- もしかすると、「インターフェースがより多角化する」のかもしれないよね。それこそ、前回言っていた「キーボードとマウスは便利」で、「タブレットも指で直観的に触れるようになっている」から、「インターフェースとして認知しなくても良い」という話だよね。今の「センサーの話」の場合。例えば、「俺のApple Watchがエアコンと連動する」としたら、ここ(Apple Watch)からクラウドでデータを抜いて「この人は今、暑いと感じていること」は分かるわけだよね。というか、こいつ(Apple Watch)は「知っている」はずだよね。
- 井戸
- 実際に「ここ(丈亮さんの腕)にいる」んですものね。「確実に分かっている」はずですよね。
- 佐藤
- 俺が「暑いとか寒いと感じていること」は、おそらく「『心拍数』や『体温』などのデータから分かる話」だよね。だから、「自動でその人にふさわしい温度に調節できること」は「技術的に可能な話」であるわけで。
- 井戸
- できますね。
- 佐藤
- だけど、それ(IoT連動のシステム)は、今は我々のような技術者が「わざわざ依頼を受けてサービスとして開発している」わけで。本来は「そうした(技術者にわざわざ依頼してサービス開発してもらう)必要もなくできるもの」だから。つまり、「より一層それ(IoTなどによるソサエティー5.0化)が進んでいくよね」と言う話であって。だから、「もう少し飛躍した話」になると、「(ソサエティー)6.0になる」と、「認識しているもの自体が、デジタルなのか、アナログなのかさえ分からなくなる」のかもしれないよね。
- 井戸
- 「サービスが(仮想現実と)融合し過ぎ」て、「考えられる次元ではなくなる」ということですね?
- 佐藤
- そうしたところが「ソサエティー6.0の世界になるだろう」と言う話であって。だから、そこを見越して「ソサエティー5.0の世の中を勝ち抜くためには」となると、今は「一発目のチャンスが訪れている」わけだよね。今は「世界が(ソサエティー5.0に向けて)アップデートされてきてる」わけだから。そこ(ソサエティー5.0に向けてアップデートされていく社会)で「どういうインフラを築けるか」と言うところが「鍵」だろうね。
- 原
- 間違いなく「新しい時代に向けたインフラ」は「出したもん勝ち」だろうからね。「大手に取られてはいけない」わけですよ。
- 井戸
- まさに「やったもん勝ち」ですね。
- 久田
- だけど、おそらく「基本的な仕組みや技術」は「共有していかなければ、無理が生じてくる」と思います。要は「肉体的なセンサーを得意とする会社」と「空間的なセンサーを得意とする会社」は「確実に分かれているはず」なので。だから「それら(「肉体的なセンサーを得意とする会社」と「空間的なセンサーを得意とする会社」)が組み合わさって、社会をどう見ていけるのか」という意見交換をしなければ、「理想としてる高次元には辿り着けない」と思います。
- 佐藤
- だから、俺は「単位をどこで見るかという話なのかな?」と思って。例えば「(「肉体的なセンサーを得意とする会社」と「空間的なセンサーを得意とする会社」が)一つの法人になった」として。「法人を『一つの個』として見るのか?」であったり。もしくは 「カルチャーの分野で見た」場合の「カルチャーを育てるために協業させていくこと」は「国が勧めていくべき政策なのか」だったり。もちろん「グループ会社になる」などの「選択肢はいろいろある」とは思うんだけど。だけど実際、「SDGsがいろいろなところの概念を変えつつある」から。結局は「多角化」や「ダイバーシティ」ということなんだろうね。「人材」にしてもそうじゃない? 「必ずしも雇用関係でなくても構わない」わけだから。それ(人材雇用の方法の話)は「法人レベル」になっても、おそらく「一緒の話ができるもの」でしょう? 「必ずしもM&A(合併と買収)だけではない」と言うか。実際、考えようによるだろうけど、「一つの事業を成し遂げるためにはM&Aが早い」という話になってきているんだけど。とは言え、今の時代なら。もしかすると、「 限定的とは言え、ここの領域だけ必要だから、シェアリングで良いよね?」ということはあるわけで。要は「1社だけが利益を取ろうとするからいけない」わけで。それこそ「(得られる利益は)折半で良い」のであれば、1周回って「事業アライアンスで良くないか?」と言う考え方もあるよね。
- 原
- 今のお話を踏まえると、建設業などでよくある「JV( ジョイントベンチャー:合弁企業)」のような方式が「インフラ政策としては早い」のかもしれないよね。 「餅は餅屋」ではないけれど。
- 佐藤
- そうしないと、「誰と競争しているのか」が「ポイントになってくる」だろうから。
- 原
- そうなると、まずは「勝ちにいくこと」が 「優勢順位」なんだろうね。
- 佐藤
- それ(インフラを整備していくこと)が「地域の中で優劣つけたい」というような「無駄な優越感」や「マウントを取りたい」というようなものになってしまうと、「本質から逸れてしまう」から。「邪魔し合って、上手くいかなくなってしまう」だろうね。だけどそういうことは「ソサエティー3.0(工業社会)ぐらいの話」だよね。新しい時代(ソサエティー5.0)になるのであれば、「エコなことを考えないといけない」から。
- 原
- だから、それを 今、「日本がやっている」わけですよね。「昔のケータイ」ではないけれど、「日本だけでガラパゴス化してはいけない」と思うんです。「ワールドワイドに対応できる流れであること」が「大前提だと思う」んです。そこ(「ワールドワイドに対応できる流れである」という大前提)がないと、いくら「日本の中だけで」やっても、「世界に対して見せていくためのありようを持つこと」は「難しい」と思います。要するに「日本は、また懲りずに『ガラパゴス』になっているじゃないか」と世界から言われてしまう、と言うか。
- 佐藤
- 「近代的な話」になると、「概念」や「目的」などの「精神的な面」や「哲学的な考え方」を求められることが多くなるから。
- 原
- 「実利だけではない」ということだよね。
- 佐藤
- 実際、そうだよね。例えば「サステナブルな素材が売られている」わけだけど。結局、「サステナブルの何が良いんだろう?」という話になるよね。それの答えは「地球環境のためだよね」という感じのことで。だから、「企業としてサステナブル素材の使用に取り組むこと」は、「大切なことだよね」という話になるわけで。だけど実際は、「SDGsがあるからそうした着眼点に至った」みたいな可能性もあるかもしれないよね。「マーケティングの要素として取り入れて、イメージを良くしよう」というような魂胆だったりすると。だから、そうなった(イメージアップ戦略の一環でSDGsを利用している企業に出くわした)場合、そのベース(サステナブル素材を使っていく理由)には「本当に地球環境を守っていこうと思っているのか?」と疑いを待たなくてはならなくなるだろうから。そうなると、もはや「哲学の話」になるだろうね。
- 井戸
- 要するに「根本が何なのか」ですね?
- 佐藤
- とは言え、「サステナブル」は「ソサエティー5.0の考え方」には「必ず繋がってくる」とは思うから。何だか少し話が逸れていってしまった気がするけれど、「ソサエティー5.0になる」と、確実に「1日の不要な動作が減るはず」だから。要は、「電気を点け」たり、「何々する」といった「細かい不要動作の削減」で、「自由に使える時間が増える」はずだから。そうなると、「浮いてくる時間の中で個人も法人も何をやるか」だろうね。「時間はどんどん加速していく」と思うから。「勝ち抜くには」は、「ソサエティー5.0の世の中をどう渡っていくのか」という話でもあるから「少し難しい話」なのかもしれない。
- 原
- 特に「会社の視点から」考えると、いろいろなことが課題として出てくるから。「向き合い方もあるんだろうな」と思います。
- 佐藤
- 時間的にもみんなの声を聞いてみましょう。
TOPICS
みんなの声
- 井戸
- みんなの声を聞いてみましょう。『デジタル庁の手腕次第では。』
- 佐藤
- 「デジタル庁」は、「ようやく立ち上がった」んだよね? 要するに「これから動きを起こしていく」んだよね?
- 蒲生
- はい。今年(2021年の)9月からです。だから、実際の動きは「これから」です。
- 久田
- (ここのところよく聞いていた話だったけど、)「まだ実際には動き出していなかった」んですね。
- 佐藤
- 要は「ずっと準備していた」わけだ。
- 井戸
- 「DX(ディーエックス:業務のデジタル化)などの話題で散々名前が上がっていたから」だと思います。 『田舎にいても遠隔で良い医者に診てもらえるといい。』
- 佐藤
- それも一つでしょう。
- 井戸
- 『Society5.0に活躍する人材とは?ってセミナーよく見る。』
- 佐藤
- 一応、「いつまでにソサエティー5.0になる予定」みたいな話はあるの?
- 蒲生
- 「いつまでに」という「目標期間」は「ない」です。
- 佐藤
- ないんだ。
- 原
- 要は「『そう(ソサエティー5.0に)なりましょう』みたいなもの」だから。
- 蒲生
- おそらく仮に「ソサエティー5.0になっていた」としても、「『今、既にソサエティー5.0になっている』という感覚はない」と思います。
- 佐藤
- 「自然と(ソサエティー5.0に)なっている」と言うことか。
- 蒲生
- おそらく、「(ソサエティー)6.0(の世の中)になった時」に、「少し前までは(ソサエティー)5.0だったんだね」という感じでしょう。
- 井戸
- (ソサエティー4.0である)「情報社会」などにしても「振り返った時に」と言う話ですよね。
- 蒲生
- その(振り返った)時が、「一番具体的に分かる」。そもそも、今や「何とか社会」とすら言われてないですよね。
- 佐藤
- 既に「思っているよりもソサエティー5.0(の世の中)になっているよね」みたいなことなのかな?
- 井戸
- 「片足を突っ込んでいるかもしれない」ですよね。
- 佐藤
- もしかすると、「ソサエティー5.0な暮らしをしている人もいる」かもしれないよね。
- 原
- 流石にそれは「現実味がない気がする」けど。
- 佐藤
- そうは言っても、「TESLA(テスラ)の電気自動車に乗って、スマートホームに住んでいる」みたいに「ソサエティー5.0化している人」は「いるかもしれない」よね?
- 井戸
- 日本ではかなり稀かもしれないですけど、世界で見れば「いるかもしれない」ですよね。
- 蒲生
- 欧米だと人体にもマイクロチップを結構埋めていますよね。
- 井戸
- 「それ(ソサエティー5.0化)が浸透する社会にしなければならない」と言うことですね。『Society5.0とか GXとか実態がよく分からん。』
- 佐藤
- GXって何?
- 蒲生
- これ(GX)は「グリーントランスフォーメーション(Green Transformation)」の意です。「温室効果ガスをグリーンエネルギーに替えることで、社会経済に変革をもたらそうよ」という動きです。
- 佐藤
- というわけで、「ソサエティー5.0」ですが。
- 井戸
- ソリューションタイムに入るんですね?
- 佐藤
- だけど、「全く何も考えてない」よ。「ペンを握ってから(アイデアが)落ちてくるパターン」だ。
TOPICS
ソリューション
- 井戸
- よろしいでしょうか?
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。「もう一度夢を見よう!」
- 原
- どういうこと?
- 佐藤
- 子どもの頃に描いていたような「わくわくできる夢」をもう一度見てほしいわけです。
- 井戸
- (今回の収録でも)(原)先生が、途中からわくわくした顔をしてましたものね。
- 佐藤
- 大人になって思うけれど、「今の時代」は「『ドラえもん』や『手塚治虫のマンガ』などでイメージしていた社会」に「本当に近付いてきている」わけでしょう? 例えば、「タイムマシンを造ってみたい」「どこでもドアを作りたい」「ビッグライトを作ってみたい」みたいな感じで。例え、「そこ(ドラえもんの秘密道具の具現化)までは到底無理」としても、(実際に)近付いてきているわけだから。だから、(子どもの頃に描いていた)夢をもう一度見て、それを実現することも 「今なら」できるかもしれない。例え、「今は無理」でも「10年後にはできるかもしれない」ということもあるかもしれない。だから、「もはや夢を見なくなった大人たちも『もう一度夢を見よう』」ということです。
- 井戸
- ありがとうございます。今日も「深イイ」だった。
- 佐藤
- (本当に)ギリギリで(アイデアが)降りてきた。
- 佐藤
- (原先生、)本日のテーマは「ソサエティー5.0」でしたけれど。
- 原
- これ(ソサエティー5.0)は「実際にはどれだけ進んでいるのか」という「進捗が見えないこと」が難だけど。でも、期待したい話題だよね。
- 佐藤
- そうは言っても、「少しずつ(ソサエティー5.0には)なってきている」という話でしょう?
- 久田
- 取り入れようとすれば、おそらく本当は、もっとたくさんあるはずだけど。ただ、今の「自分たちの社会」では、「まだ勝手に情報は入ってきていない」から。自分たちが能動的に動けば、「ソサエティー5.0」は無理でもおそらく「4.7ぐらい」には行けるかもしれない。
- 佐藤
- だけど、人によっては「ソサエティー6.0」まで到達しているかもしれないわけでしょう?
- 井戸
- 「(ソサエティー)6.0まで到達できている人」なんているのかな? でも、(私たちが)「知らないだけ」で、「(実際に)いるかもしれない」ですよね。
- 原
- それこそ(Facebook (現・Meta pratforms) CEOの)マーク・ザッカーバーグ辺りじゃない? 要はあの手の富裕層は「ソサエティー5.0を実現させるためのインフラ」を「自分たちで作れる財力持っている」から。我々の知らない間に「ソサエティー5.0を通り越してソサエティー6.0なっていても不思議ではない」だろうね。
- 井戸
- そうかもしれないですよね。「テスト的にやっているかもしれない」ですものね。
- 佐藤
- 確かトヨタ自動車が掲げている「ウーブン・シティ」も「(ソサエティー)5.0のような町を作る」という話でしたよね。
- 井戸
- すごい世の中だ。
- 佐藤
- というわけで、このテーマ(ソサエティー5.0)については今後も「社会のDX化」みたいな感じで、もう少し扱っていきたいですよね。
- 井戸
- やりたいですね。言うなれば「生活のDX化」ということですものね。「すごく身近な話」でした。
- 久田
- 「思ったより夢がある」と思いました。
- 佐藤
- ありがとうございました。
- 井戸
- 来週以降の放送はこちらの通りとなっています。また次回も毎週木曜日、夜10時にお会いしましょう。また次回もお楽しみに。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さようなら。
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