
2021.10.21 放送分
GIGAスクール
第51回アートリーアカデミア
THEME
GIGAスクール
今回のテーマは「GIGAスクール」。政府が取り組む「新しい教育スタイル」である。「自身の娘(中学生)がどっぷりGIGAスクールしていて驚いた」という原税理士の話に始まり、各自がデジタルを取り入れた教育に対して思うことを述べていく。「GIGAスクール世代とどう向き合っていくか?」を議題に様々な意見が上がっていくなか、アートリーアカデミアでは、どのような答えを見つけたのかをご覧ください。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマはこちらです。「GIGAスクール。文部科学省 GIGAスクール構想の整備状況を公表。今年8月、文部科学省はGIGAスクール構想検討のための第3回会合を開催しました。GIGAスクール構想とは、1人1台の端末と高速通信環境の整備をベースとして、個別最適化され創造性を育む教育を実現させる施策です。2023年度までの目標としており、2021年7月末時点で、全国の自治体のうちの96%で学習者用端末の整備が完了しており、教育環境をアップデートさせるための準備は着実に進んでいるようです」
- 佐藤
- 「GIGAスクール」ということですが、これはどうでしょうか?
- 蒲生
- 150年間続いてきた「黒板と机での教育」に「メスを入れようとしている」ような感じです。GIGAスクール構想は「四つの目標」を打ち出していまして。一つ目が「PC端末の導入」。二つ目が「Wi-Fi環境の整備」、三つ目が「ICT(情報通信技術)の活用」、四つ目が「クラウドの活用」となります。今年(2021年)の4月時点で、 一部の学年を除く公立の小中学校で整備がなされています。要するに「既にスタートしている」ということです。2023年には私立校や国立校、小学校の低学年などにも導入していく運びになっています。
- 佐藤
- (原)先生はどうですか?
- 原
- 中学生のうちの娘の話ですが。今日の午前中、久々に家に帰ったら。もちろん、家には帰っているんですけど、帰ってくる時間の問題で、娘に久々に会ったんです。そうしたら、娘が「知らないパソコン」を持っていて。
- 井戸
- お父さんが知らない間に……。
- 原
- だから、「買ったのかな?」と思っていたら、娘が『学校で使ってるよ』と言って。最初は、「そうなのね」と思ったんですけれど、よくよく考えると、「これはいわゆるGIGAスクールではないのか?」と思いまして。
- 佐藤
- そうですね。
- 原
- だから、娘に「何やってるの?」と訊いたら、「パソコンで小論文を書いている」と言うんです。
- 佐藤
- (それだと使い方としては)「ワープロ」だよね。
- 井戸
- 「手書き」ではないのか。
- 原
- (娘が使っていたソフトは「ワープロ」ではなく)「Word」だから。「Wordでそういうもの(小論文を)作っている」という感じです。現状、コロナの影響もあるんで。だから娘に「授業などはどうしているの?」と訊いたら。今は「午前中だけ学校に行く」みたいですけど。その中でも「teams使って、パソコン使って授業する」んだそうです。それでWordを結構使ってるみたいなことでした。だからついでに「Excelも使っているの?」と訊いたら、『Excelって何?』みたいな反応だったので、「Excelはまだ使っていない」ようですけれど。ちなみに「でも、学校での通信はどうしているの?」と訊いたら、『Wi-Fiがあるよ』というような答えが返ってきて。どうやら「既に揃えてある」らしいです。おまけで「(GIGAスクールになって)何がつらいの?」と訊いたら、『パソコンを使えない先生がつらい』と教えてくれまして。
- 佐藤
- (『パソコンを使えない先生がつらい』とは)どういうこと?
- 原
- 要するに「『パソコンは使えるけど、ネット環境などに疎い先生』がいると、使い勝手が」という話を娘が明かしてくれて。「 そうなんだ」という話にはなりました。
- 佐藤
- 今、(GIGAスクールの)普及率は何%だった?
- 井戸
- 「今年(2021年)7月末時点で96%」です。
- 佐藤
- ということは、既に「GIGAスクール」になっているのか。ところで「GIGA」とは何の略だっけ?
- 蒲生
- 「グローバル アンド イノベーション ゲートウェイ フォー オール(Global and Innovation Gateway forAll:全ての児童・生徒のための世界につながる革新的な扉)」の頭文字を取ったものになります。要するに、「子どもたちに新しい可能性を与えて扉を開く」というような意味です。
- 佐藤
- リュウちゃんはこれ(GIGAスクール)はどう思った? 生徒さんには「子どもが多い」だろうから。
- RYUICHIRO
- 事実、(学校から個人用の)タブレットが配られていたりするので、「デジタルに変化している」とは思います。例えば、最近は塾などでも「ホワイトボードに映して授業するケースが多い」というのはよく聞きます。だから、本当に「どんどん変わる」と言うか、むしろ「黒板が懐かしく感じる」とも思います。
- 佐藤
- RYUちゃんの年代はまだ「デジタル系」ではなかった?
- RYUICHIRO
- 一応「パソコンの授業」はありましたけど、「通常の授業は黒板」でした。「(個人用の)タブレットはなかった」です。
- 佐藤
- だから、GIGAスクールでは「パソコンの授業」ではなく「授業のためにパソコンを使う」ということだよね。だけど、今の世の中なら「自然なこと」だよね。
- 原
- 確かに「自然なこと」だと思う。
- RYUICHIRO
- とは言え、(デジタル端末での授業が一般化することで)「字を書かなくなるだろうな」とは思いますよね。そうなると「『書道』の授業はなくなるのかな?」とも思います。
- 原
- 一応「書道」もできるんだよ。
- RYUICHIRO
- できるんですか?
- 原
- 「パソコンに定点カメラ定点カメラを繋いで『Zoom』にしておいて書く」んだそうです。ちなみにうちの娘に聞いたら、「技術などの実技系もパソコンで授業が受けられる」という話でした。
- 井戸
- それは「家で作る」ということですか?
- 佐藤
- だけど、そうだよね。数学でも本質は「式を覚えること」ではないらしいからね。「(問題を)解いていくこと」が、「脳を発達させるから」らしくて。だから、「字を書くこと」も「器用になるためには必要」と言うか。「脳を刺激するには欠かせないこと」だろうね。一応、パソコンを使う上でも「キーボードを打っている」から、それはそれで「違う刺激にはなっている」んだろうけど。
- 原
- ひとまず「指先は使っている」からね。
- 佐藤
- だけど「良いこと」だよね。パソコンを使うことは「良い」と思う。iPadなどのタブレットも便利だけど、インターフェースとしては限られるからね。パソコンのほうが「できること」も多いよね 。そもそも「学校は勉強することが仕事の場所」だから。「パソコンができる方が増えてくると、今後どうなっていくのか」という話から、一度(課題に)いってみますか。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- 「GIGAスクール。課題:GIGAスクール世代と向き合うには?」
- 佐藤
- ということですけれど、いわゆる「GIGAスクール世代」は、今の何年生に当たるんだろうね?
- 原
- 「小・中学校で言うと」ということですよね? それなら一番上は「15歳」でしょう?
- 井戸
- 「中3」ということですか?
- 佐藤
- 今の高校生は「そこまでパソコンを使ってはいない」ということですか?
- 原
- ただ、現状は「コロナの影響」で、塾などでも「登塾せず、タブレット式」というスタイルになっていたりもするので。
- 佐藤
- 「通信制になっている」のか。
- 原
- もはや「通信でやることがメインになってきている」から。「(デジタル端末を介しての学習を)やらない」という選択肢は「なくなっている」と思うんです。(GIGAスクール世代より)上の世代でもね。確かに授業としては微妙かもしれないけれど。
- 佐藤
- ということは「GIGAスクールを何年やったか」でまた…。
- 蒲生
- 「だいぶ違う」でしょうね。
- 佐藤
- 「(中学校の)3年間」と 「小学校低学年から」とでは「もはや全然違う」ということになるのか。
- 井戸
- 確かに違うかもしれない。
- 原
- しかも、小学生には「プログラミングの授業」があるんですね。「(プログラミングの授業が)入る」から、なおさら違うでしょうね。
- 佐藤
- そう考えると、この「スーパー新卒たち」というか「本物のデジタルネイティブたち」が入ってくるのは「10年〜15年後ぐらい」か。
- 原
- 「『(パソコンは当たり前に)使えますけど何か?』と言える世代がくる」というわけだから。「(新人研修でパソコン操作を)教えなくて良くなる」わけだものね。
- 佐藤
- それはわれわれとしては「ありがたい」よね。実際、うちの会社には「パソコンができない方の応募も少なくない」からね。「パソコンできないのに何しに来たの?」というか。「うちの会社で何をしたいの?」と言うか「どうしました?」という感じで。そうした応募者は「面接に至れない方」になってしまうわけで。七菜子はどう? (GIGAスクール世代には)どういった期待を持てそう?
- 久田
- 「期待」と言いますか、私たちの世代は、既にインターネットがありましたよね。だけど、うちにはインターネットは導入されていなくて。それこそ、社会人になってから自分で買って引くまで、「インターネットのない世界」で生きていましたけれど。
- 佐藤
- 要するに「オフラインでやっていた」わけだ。
- 久田
- そうなんです。実家にはパソコンがありましたけど、「シムシティ(都市を経営するシュミレーションゲーム)用」みたいな感じだったので。だから、「どうしても情報格差が生まれていた」んです。それは学生時代からずっと感じていて。例えば、自分が「何かをしよう」と思い立って選択肢を出す際に、自分以外は「インターネットに繋がっている」から。「すごくたくさんの選択肢がある」けれど。だけど、私の選択肢は「母親がパート先から得てきた情報しかなく」て。その時点で「明らかな情報格差」はあって。「それ(インターネットの有無に起因する明らかな情報格差)がならされる」という意味では、「すごく大きいだろうな」と思います。もちろん、各家庭に経済的な事情が理由で、「パソコンを持てない人」や「インターネットを引けない人」がいたとしても、「GIGAスクール構想があることによる恩恵」によって、「すべての国民が自分の選択肢を自力で調べて繋がれること」は本当に大きいと思います。
- 佐藤
- なるほど。言い換えると(七菜子は)「GIGAスクール世代たちが社会に出てくる中での変化には前向き」ということだね?
- 久田
- そうですね。優秀な方でも「より優秀」と言うか「ポテンシャルはあるけれど今まで埋もれてしまっていた方たちが実力を発揮できるようになってくる」と思うと、本当に「すごく良いことなんだろうな」とも思います。
- 佐藤
- ところで、GIGAスクールでは、「パソコンを使ってどういう授業をしている」んだろうね?
- 蒲生
- 「(学校で習う科目)全般」ではないでしょうか?
- 原
- おっしゃる通り、「(学校で習う科目)全般」です。
- 佐藤
- ということは、例えば「教科書をPDFとして読む」みたいな話なの?
- 原
- そこまで極端には使っていないみたいです。あとは「先生にもよる」と思うんです。(先生の中にも)「パソコンを上手く使える人と使えない人がいる」ので。「使えない人」の授業では「教科書ベースになりやすい」みたいです。要は「若い先生たちは問題なくパソコンを使える」ので「順応しやすい」と言うか。実際、娘の学校でも今週(2021年9月第3周)ぐらいにパソコンが入った感じなので。娘の担任の先生は若いので、パソコンでの授業もどんどん進めているようでした。だけど、パソコンを上手く使えない先生は、「GIGAスクール化される前と同じ内容を『画面に映してやるような感じ』」だそうです。
- 佐藤
- 結局、社会一般が「GIGAスクール世代とどう向き合うか」という話になる前に、「『学校』と言うか『教員たち』は既に向き合っている」わけでしょう? おそらくRYUちゃんみたいな「子どもに向けた習い事の先生」もそうだろうけれど。実際に「GIGAスクール世代と向き合っている」わけでしょう? そこで「どういうギャップがあるか?」が、「 今後の社会にも通じてくるだろう」と思っていて。
- RYUICHIRO
- むしろ生徒のほうが(デジタル関係の)知識が(豊富に)あることも少なくなくて。教えるほうも「どのレベルをどの程度教えていけば良いのか」というか。特に、「自分のパソコン持っていて、教師側よりも詳しいことを知っている場合」は何と言ったら良いのか……。
- 佐藤
- 「萎える」と言うか?
- RYUICHIRO
- 「はい」と言いますか「詳しいね」と言うか。「その言葉は知らなかった」みたいなこともザラで。
- 佐藤
- それはどういう感じなんですか? 生徒がマウンティングしてくるのか。
- RYUICHIRO
- そうじゃなくて「さらっと」してくるんです。例えば、「その子が既に知ってること」をばーっと言った時に、こっちが「それは知らない」であったり、「勉強になりました」となることが結構あって。今までは「教科書の中の知識しかなかった」けれど、「ネットは無制限にある」わけですよね。「いろいろな角度から」と言うか「一つのことに対する幅が広がった」と言うか。だから、「その(ネットを利用した学習)状況が好きな子」は「極めやすい」と言うか、「かなり深くまで勉強できるだろうな」とも感じました。
- 佐藤
- 要は「教科書ベース」の時代は、インターネットがあったとしても、「教科書で見たものを家帰ってから深堀りしてもう一度調べようというやつ」は「なかなか少なかった」けど、(GIGAスクール世代は)「最初からインターネットで学んでいる」から 。(ブラウザアプリのアイコンを)ポチッと押してググれば、「知らないうちにそのまま自然とどんどん深いところまでいけてしまうから」ということか。
- 井戸
- テストを作る先生も「とてつもなく大変そう」ですよね。「何が答えなんだろう?」となりそうですよね。
- 佐藤
- だけどそれ(作られるテスト)も「主旨による」だろうね。「調べて答えを導く」ことは、「試験時間中であればOK」ともできるだろうし。
- 原
- おそらく「表現の仕方」なども調べることになるだろうから。「こういうことを調べてみたら、こうだった」みたいな感じの「プレゼンみたいな内容の授業」も増えてくるかもしれないよね。
- 佐藤
- ということは、「脳死教育ができなくなってくる」わけだよね。
- 原
- そうだね。「詰め込みはできなくなる」だろうね。
- 井戸
- テストでも、今までは「先生が板書をしたことがほぼテストに出る」ので「答えはそれしかなかった」わけですけど。「生徒全員が一生懸命調べるようになる」のであれば、「今まで通りの授業」は、「もはやできない」はずでしょうから。
- 佐藤
- だから、そうなってくると「 一度本質に戻る」と思うよ。
- 原
- 「教育としての」いうことだね?
- 佐藤
- 要するに「このテストは一体何をテストしてるのか?」と言うか。「想像力のテスト」なのか、「読解力のテスト」なのか。それとも「知識のテスト」なのか、あるいは「脳の発達の度合いを見るためのテスト」なのか、というような。
- 井戸
- その場合は、「面白い学校」になりそうですよね。
- 原
- 要は「ツールのあり方が広がる」わけだから、「考えることの大事さ」も出てくるだろうね。「深堀りする力」や「横展開する力」に加えて、「どう表現するか」もより一層大事になるでしょうね。
- 佐藤
- 言い方が少なからず良くないかもしれないけど、「学校自体の本質」も問われるようになるだろうね。例えば、さっき言ったように「詰め込み教育」で「脳死しなくなる」と言うか「脳死しない状況」になってくるとして。生徒全員が「一つ一つのことをしっかりと考えるようになる」から。「教科書による刷り込み」と言うか「これを覚えろ」という必要も「なくなる」わけだよ。もちろん、ベースにはそれ(教科書による学び)があるだろうけど。とは言え、GIGAスクールの普及によって、「深い情報にすぐにアクセスしやすい環境ができている」から。そうなると、学校からしても「この子は」という「詳細がより見えやすくなる」わけですよ。その場合、学校としても「この子たちをどうしていくことが正解なのか」という「本質を追いやすい状況」になるかもしれないよね。だから言い方が不適切かもしれないけれど、「エージェント的」と言うか。もしかすると、「近い将来の学校」は「『生徒たちが今後の社会で活躍するためのエージェント』というようなイメージになりやすい」のかもしれない。例えば「あなたはこういう進路がふさわしいかもしれない」だったり、「性格的に言うとやりたいことはこれでいいでしょう」や「 現状の能力としては、ここが向いてるよね」と言った「大人の会話ができるようになる」と良いかもしれないよね。
- 原
- 今のお話でいくと「深堀り」というより、「今後起こりうること」を挙げるとすれば、例えば「『すべての科目で100%できなきゃいけません』という方向性もなくなってくるんだろうな」と思うんです。「この子の強みはこれなんだから、もっとここを強くしていく」と言いますか。確かに、「最低ラインはここだけど」ということはあるかと思います。だけど、「ここさえクリアしていれば、こちらをもっと伸ばしてあげよう」というような「個別の教育方針」の話だから。
- 佐藤
- そうだと思うよ。実際、自分の子どもの頃を思い返してみると、「全部Aを取ることが最高」なわけ。「 A+」と言うか。……「5」か。「日本の学校」では「5」だよね? 「全部5を取れること」と言うか「マルチタレント的・マルチスキル的なところ」が優秀とされやすい。だけど、今の(原)先生の話で言うと、「『C』で良い」んだよね? 「『3』で良い」んだよね? もしかしたら「『2』でも良い」かもしれないのか。そうであれば、現状では「5止まり」だったものでも、「実際は8や10ぐらいのポテンシャルを持っていた」とすれば、それはそれで「『すばらしい人物とみなされる』ようになる」わけだから。
- 原
- 実際、それ(その子が持っている高いポテンシャル)は「一つの個性」だし「その子を伸ばす」という意味で考えると、「その子の強みになる」わけで。確かに「何でもできること」と言うか「マルチであること」は「強みではある」けれど「個性ではない」ので。真に「個性を強くすること」とは「何が強みかを明確にしてあげること」だと思うんです。先ほどの例え話のように、学校が「エージェントという立ち位置」になるんであれば、「この子が世の中に出た時に、どうしたらより活躍できるのかという選択肢を増やしてあげることが重要」だと思うんだよね。
- 佐藤
- そうだと思う。あとは「意識の問題」だろうね。「優秀だから全部で5が取れている」わけであって。それ(オール5であること)は、言い直すと「その子を一般的な枠組みの中で測ってしまっている」から「5になっているだけ」であって。もしかすると「本当はもっと優秀な可能性もありうる」よね。
- 井戸
- 要は、「今の最高値が5だから」ですよね?
- 佐藤
- 例えば、「全能力の評価値が『10』で、その中でも何々に関しては『30ぐらいの能力がある』子がいた 」として。だけど、現状は「最高値が『5まで』の枠組みしかない」わけで。だけど、そこ(現行の学校のあり方)が「GIGAスクールに変わってきている」ということでしょう? それは「ある種のイノベーションが起きている」ということだよね。 それ(GIGAスクール化することの意義)を「本質に戻していく」と、「グローバル競争」などの「社会とのベースを合わせに行くこと」になってきて。言い換えると、「そういう子たちの発掘」や「『この先の教育はどうなっていくのか』に向かっている」わけだから。
- 原
- ここまでの話は「生徒側からの見え方」ですよね。一方で学校側からすると「管理しやすくなる」要は「データの蓄積ベースが増えてくる」から。今までアナログでやっていた「生徒の管理」が「ある程度デジタルでできる」ようになるから。「先生が抱える時間をどう解決するのか」が「スムーズにいきやすい」と言うか「評価も出しやすい」と言うべきか。
- 佐藤
- もしかすると、「幼稚園」や「小学校低学年の頃」からの「担任の先生のデータや評価など」も「そのまま継承していける」かもしれないよね。それはそれで良いかもしれないよね。
- 原
- 「成長具合い」と言うか「伸びている要素」が、「今、どんな伸び具合なのか」も分かるし。それは「すてきなこと」だよね。
- 佐藤
- もちろん、「 プライバシー」や「どこまで踏み込めるのか」もあると思うけど。ギャップは絶対に発生するから。それ(生じたギャップ)が「どうなっていくか」だよね。彼ら(GIGAスクール世代)が大人になった時に、「どのように今の社会を見るのか」というか。
- 原
- (GIGAスクール世代は)「私たちと発想が違うかもしれない」とは思うんです。「育ち方が明らかに違う」ので。 今までの教育体制自体が、さっきの話ではないけれど「脳死状態」ではあったけれど。どのみち、「学校要領は残り」ますよね。だけど、「学校要領」の「生徒の見方」という項目を見ていくと、「学校要領の幅」というものがあって。そこでは「最低ランクとしては、ここを守ってくださいね」という基準が定められていて。「審査や評価の基準だけ」だったところに「それ以外の要素も入ってくる」となった場合、「先生たちはどこで評価するの?」という話になるんですよ。なぜなら、「先生たちは『5まででしか評価できない』わけですから。要は「学校要領の中でしか評価できない」から。だけど、「それ以外にも良いところがあるんです」と表現したいのであれば。 例えば「中学生」なら 「高校に対して先生たちが長所を打ち出してく」とか。あとは「小学校から中学校」でも「生徒の個人情報の引き継ぎがある」ので。「こういう子ですよ」という情報だけでも「上手に伸ばしていくための方向性」は導き出せるので。「一つの評価基準だけではなくなるだろう」とは思います。つまり「別の評価基準ができ、それを踏まえた上で、『この子の評価』という通知表に変わる新たな基準になる」とは思うのですが。
- 佐藤
- 七菜子はどうですか? GIGAスクールについてのここまでの話を聞いていて。GIGAスクール世代の社員が入ってきたとしたら、「どう接したい」や「どうしたい」という気持ちがあるの?
- 久田
- 「ある程度任せられるかもしれないという期待」はありますね。今 入ってくる世代の子たちは、「どちらかと言うと受け身の子」がすごく多くて。何かやるにしても「やり方が分かりません」「教えてもらっていません」みたいなことを平気で言うんですよ。だけど、「インターネットで調べることに慣れてくる世代」が出てくるのであれば、「初めてのことであっても、やり方を自力で調べられる土台があること」は発想的にも「新しい」ですし。「『自分たちだけで何とかしよう』という子が増えるのかな?」という気もします。
- 佐藤
- 要は「自力でググって自己解決できる子たちが増える」と。それは非常に助かるよね。
- 久田
- 助かります。
- 佐藤
- 本当にそうだよね。「教えてください」「分かりません」とすぐに言うのも困り物だよね。だけど、「どちらかと言うと七菜子の世代もそう」だよね?
- 久田
- 実際、「私の下ぐらいがゆとり(世代)」なので。「ギリギリ」ね。
- 井戸
- うちらも「ゆとり(世代)」だよね?
- 佐藤
- だから、少し前の大人たちからすれば「使いやすい」のかもしれないよね。「使いやすい」という言い方は良くないだろうけど。
- 井戸
- 「ゆとり世代が」ということだよね?
- 原
- だけど「仕事を任せやすい」。
- 佐藤
- 確かに「一緒に仕事がしやすい」のかもしれないね。
- 久田
- だけど、10年〜15年後の「GIGA世代が社会人として上がってきた頃」に活躍しているのは「ゆとり世代」だから。「反抗心でいっぱいやん!」となってるかもしれないですよね。使う側はみんな「ゆとり(世代)」だから。
- 佐藤
- 「使う側がゆとり」というのは「どんな状況」なのかね?
- 原
- 一言で言うなら「ひどい状況」だろうね。より正確に言うと「混沌としている」かもしれない。
- 久田
- 「ああっ!」となって、「この人、すごーい!」みたいなことでしょうね。
- 佐藤
- だけど、実際に「新卒のゆとり(世代)」は「社会現象」と言うか「社会問題」だったよね。「会社を休む場合も親から電話がかかってくる」や「退職願がLINEで来る」と言うような話で。確かに今でもそういう子たちも多いけれど。だけど、そういう人たちが「10年経ってどう変わったのか」というと。最近はあまり、「ゆとり(世代)が問題になること」も聞かなくなったよね。それ(ゆとり世代であることによる問題点)は「更生された」のかな?
- 井戸
- 「ゆとり世代がついに」と言われて。だけど、そこは「育ちの問題」であって。でも、どうなんですかね? 「休む連絡」も、私が社会人になりたての頃は「会社に電話しなければなかった」です。だけど、今や「そんなこともない」ですよね?
- 佐藤
- 今は『LINE』だよね?
- 井戸
- そう、『LINE』なんですよ。何なら『LINE』どころか「メールでも構わない」ですよね。
- 佐藤
- 「今日は休みます」みたいな感じだよね。「メールや slackなど」で、「『今日は休みます』みたいな連絡を入れるだけで休める」よね。
- 井戸
- むしろ「社会自体がそうなってきている」気もしているんですよね。
- 佐藤
- ということは、「社会がゆとり側に寄っていった」んだな。
- 井戸
- だから、「話題にならなくなった」という感じでしょうね。
- 佐藤
- 確かに、この場合の「本質は何か」と言ったら、「休むことを伝えること」だから。
- 井戸
- 実際、「それ(メールやLINE)で構わない」と思っていて。
- 佐藤
- だけどその分、「ずる休みもしやすくなる」わけだよね。
- 井戸
- 確かに、それ(ずる休みされる可能性)は、ね。「GIGAスクールではパソコン使う」ということは分かりましたが。今はコロナ禍だから。「みんな遠隔」と言うか「在宅でやっている」んでしょうか?
- 佐藤
- そうとは限らないよね? 「学校の授業としてもパソコンを使い」ますよね。
- 井戸
- という場合もありますよね。なら、問題ないか。「学校は協調性なども学ぶ場所」ですよね。だからそこがすごく疎かになった場合に、「社会に出たあとが少し不安だな」と思ったんです。さっきの七菜ちゃんの話を聞きながら、「デジタルネイティブですごくできる子だけど、全然協調性ない」となった場合に「どうしようか?」と思っていたけれど、「学校でパソコン使って、友達もいて」という状況であれば、「そこ(社会での協調性)の心配はないかな」と思って。
- 佐藤
- もしかすると「協調性はいらないかもしれない」けれど。
- 井戸
- だけど「『(協調性)ゼロ』では難しい」ですよね?
- 佐藤
- 実際、「俺の行っていた学校(インターナショナルスクール)の生徒たち」は、本当に「協調性のない人たちばかり」だったよ。例えば「10人でしゃべっていた」としても、「一つの話題」にならず、平気で「話題が四つか五つぐらいあった」からね。
- 井戸
- それでいいのかな? 「その世界(インターナショナルスクールの基準)で生きたことない」ので、「それでいいのかどうか?も 分からない」ですけれど。
- 佐藤
- 「ルールが明確かつ仕組みだけできていれ」ば、「それぞれのパフォーマンス発揮してくれて構わない」と言うか、「 協調する必要はないよね」と言うところはある種存在するよね。
- 井戸
- おそらくその意図は「各部署で目標に向けて勝手にやっていけ」ということですよね?
- 原
- 「集団行動」と言っても「みんなが同じことやる」ではなくて。だから「集団行動ではなく複数の人でやる必要のある業務が出た場合に、それを問題なくこなせれば」という話ですよね。
- 佐藤
- 「連携ができれば問題はない」よね。
- 井戸
- 「誰かが『A』言ったら、みんなが『A』と言話なければならないこと」でなくとも構わないんです。要するに言いたかったのは「チームワーク」だったんです。「ちゃんとできるのかな?」というか。
- 佐藤
- それなら「協調性」と言うよりも「協力性」だよね。「協調性」の悪いイメージとしては「同調性」と同義に聞こえてしまうから。
- 原
- 大切なのは、「個々の意見を踏まえながら、同じ方向性に向かっていくためには、そこ(協力性)さえ上手くできていること。そこさえ満たしていれば、どんな考え方を持っててもいいよね」というところだよね。
- 佐藤
- (萌ちゃんが)懸念したのは、「 パソコンだから、こうなりやすい」というところだよね?
- 井戸
- そうです。
- 佐藤
- 集中しやすい状況を作るから。例えそうなったとしても「そこ(集中してしまいやすい状況)をどう補うか? というメニューを作っていけば良い」と思うけどね。
TOPICS
みんなの声
- 井戸
- そろそろみんなの声ですか。聞いてみましょう。『パソコンが苦手だから、という言い訳は許されなくなる。』
- 佐藤
- そうだよ。「みんながパソコンを使える」わけだものね。
- 井戸
- 『ゆとり世代上司vsGIGA世代部下』
- 佐藤
- これからは七菜子も「ゆとり世代上司」になるでしょ?
- 久田
- 「ゆとり世代上司代表」として頑張っていこうと思います。
- 井戸
- ゆとっていこう。
- 原
- 「ゆとり世代」と言うけれど。もっと上の私のような40代くらいの世代でも「こいつ、ゆとり世代じゃねえ?」という人もいるから。さっき(佐藤社長が)おっしゃられていたように、私も「それ(ゆとり世代であること)が当たり前の世の中になってしまっている」ような気はするんだ。だからそう考えると「みんなGIGA(スクール世代)に追われる」んだよ。「乗り換えられるべき」なのかもね。
- 佐藤
- おそらく「新しい世代に取って代わられるのが世の常」だろうね。
- 井戸
- 『スマホの使用時間が学力と反比例するようだが、大丈夫か』
- 佐藤
- 「スマホで何をやっているかによる」だろうからね。それ(「スマホの使用時間と学力の反比例の問題」)は違う話なんじゃない?
- 原
- 違うよね。
- 井戸
- 違うと思います。最後、いきましょう。『メガネがバカ売れするんじゃない?』。みんな目が悪くなるのかな?
- RYUICHIRO
- 「売れるかもしれない」でもなく。
- 佐藤
- みんな目が悪くなって、「原始人っぽい感じになる」可能性もあるよね。だけど、さすがに「インターフェースも変わってくる」だろうね。ここ10年ぐらいの流れを踏まえても。
- 原
- おそらく「変わる」と言うか「変わらないはずはない」よね。今の状況でさえそうだけれど。
- 佐藤
- だけど「キーボードとマウス」は「仕事をする上では本当に使いやすい」んだよね。
- 井戸
- むしろ「ないとやりにくい」というか。
- 佐藤
- そもそも「それら(マウス&キーボード)に取って代わるような新しいUI(ユーザーインターフェース)」は「まだない」よね。
- 原
- 仮に出てきたとしても、「もう少し直観的になる」くらいかもしれないよね。
- 井戸
- 「指先でちょんちょんと触れば動いてくれる感じ」の、ね。
- 佐藤
- というわけで一度(ソリューションを)出してみましょうか。
TOPICS
ソリューション
- 井戸
- 本日のソリューションをお願いいたします。
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。『GIGA世代から学ぼう!』。「自分たちが通って来ていないことをやってくる」わけだから。「下の世代だから」と見下さず、「(むしろ)教えてもらう」ぐらいのほうが良いかもしれない、という感じです。というよりも「教えてもらうことのほうが多そう」かもしれない。
- 原
- なるでしょう。(GIGAスクール世代はデジタル端末の)「そもそもの使い方が違い」ますからね。
- 佐藤
- 古くは「老いては子に従え」という諺があるぐらいだからね。新しい世代は「未来そのもの」ですから。一生懸命、勉強してもらいましょう。ありがとうございます。ところで、この「GIGA」というワードは正直、「どうなの?」と思うけれど。これ(「GIGA」という略称)を作ったのは誰なの?。「デジタル庁が作ったワード」なの?
- 久田
- 「ギガ=大きい」だと思っていました。
- 蒲生
- (デジタル庁ではなく)「文科省」です。
- 佐藤
- 「ダブルミーニング」というか、「言葉のセンス」があまり良くないよね。
- 井戸
- 「間違った方向に一人歩きしやすい」ですよね。
- 佐藤
- 「GIGAスクール」も
- 久田
- 「マンモス校」と言うか。
- 井戸
- 「大きな学校」みたい。
- 原
- イメージとしては「巨大校」だもの。
- 佐藤
- 俺は「ソフトバンクの新しいキャンペーン」かと思った。
- 井戸
- 「『ギガホーダイ』みたいな感じのやつ」ですね?
- 佐藤
- ありがとうございました。
- 井戸
- 来週以降の放送はこちらの通りとなっています。また次回放送も毎週木曜日、夜10時にお会いしましょう。また次回もお楽しみに。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さようなら。
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