
2021.09.16 放送分
スーパー・メガリージョン構想
第46回アートリーアカデミア
THEME
スーパー・メガリージョン構想
今回のテーマは「スーパー・メガリージョン構想」。リニア中央新幹線の開業を機に、東名阪の3大都市圏を「1つの巨大都市圏として発展させていこう」という政府の政策だ。コロナ禍でリモートワークも当たり前になったのであれば、「居住地に縛られない勤め方」も当たり前になって然るべきだろう。それぞれが思う「希望」や「課題点」が語られていった末に、アートリーアカデミアでは、どのような答えを見つけたのかをご覧ください。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマはこちらです。「スーパー・メガリージョン構想。人口減少に打ち勝つスーパー・メガリージョン構想。2019年5月、国土交通省はスーパー・メガリージョン構想の最終取りまとめを公開しました。スーパー・メガリージョン構想とは、2027年 リニアが開通し、関東・中部・関西の三大都市圏が、約1時間で結ばれ、新たなイノベーションを起こしていく計画になります。 人口減少が続く日本の経済発展と社会的課題の解決を一体的に達成し、これからの時代にふさわしい新たな成長の実現を目指していくものになります」
- 佐藤
- 「スーパー・メガリージョン構想」ということですけれど。徹郎さん、補足や解説等ありましたら、お願いします。
- 蒲生
- 「人口減少がどのくらいか」というと、日本人は毎年40万人が亡くなっています。「弱体化しつつある日本は世界にどう向き合っていくか」という話で。リニア開通は、2027年。品川から名古屋が40分。2038年には名古屋から大阪が27分。品川から大阪までの67分が、この先の10年間で移動できる距離になります。だから、「東京からの1時間の距離」に、「6500万人が住む」という構想です。もしも日本にそうした巨大都市圏を確立できた場合、「世界に対して今後も日本が台頭していけるかもしれない」という構想でもありますね。
- 佐藤
- (原)先生の意見はどうですか?
- 原
- 「人間の通勤の限界は1時間半」とよく言われますが。だけど、2038年にリニア(中央新幹線)が全線開通すると、関東から関西までが1時間少々で行けるようになるんです。要は、日本3大都市圏が「全て通勤圏内になる」わけです。つまり、3大都市圏であれば、「地下鉄と変わらない感覚で勤務できるようになる」わけです。そうなると、少なくともリニアが走っている区間では、「どこに住んでいても勤務できる場所」が生まれるわけです。首都圏から関西圏までの6500万人が、あたかも「一都市の人口のような認識になる」というか。
- 井戸
- 「3大都市圏が一体化してしまう」ということですか?
- 原
- 例えば、今の路線で言うと、長野や名古屋、大阪というそれぞれの地域によって、「土壌は違い」ますよね。 なぜ、そのような「違いが生まれるか」と言えば。例えば「関東は土地が高い」という話だったところが、関東から関西までの範囲の不動産に均質な魅力が生まれるであったり。物流も人の流れができれば、必然的に物の流れも一緒にできてくる。そうなると、「情報の伝達と同じような感じになる」と言うか。そうすると、重要視されるのは「住むエリア」ではなく「働くエリア」になっていくだろう、というのが「スーパー・メガリージョン構想」です。つまり、ビジネスとしての旨味には「場所の制約がなくなる」ということが挙げられる。もちろん、今でも「テレワーク」などはあるけれど、「テレワークができないビジネス」でも、「ここに住まなきゃいけないという制約が外れてくること」が「魅力」だと思うんです。
- 佐藤
- 「ワーケーションできる」ということですか?
- 原
- おっしゃる通り、そうです。そこが「今回の話の魅力」だと思います。「ビジネスのあり方が広がることによる面白さ」だと思います。
- 佐藤
- 結局、中国が成長してきた理由も、「上海を中心に香港までを範囲としたスーパー・メガリージョンを実現できた」という背景があったからこそで。今回の日本のスーパー・メガリージョンの「6500万人」という規模は、世界中のスーパー・メガリージョンの中でも、実は「飛び切りの人口数を誇る」というか。「シリコンバレーすらも楽に追い抜ける可能性が出てくる」という話らしいよ。だから、「日本はこれ狙っていたのか」みたいな感じで。結局、大阪の橋下知事、じゃないな……。今は「何でもない」のか。「橋下さん」もずっと言っているよね。
- 佐藤
- どうですか? おそらく「スーパー・メガリージョン」と言われても、パッとは浮かばないかもしれないけど。「リニアができること」は、「既に知っていた」わけじゃない。「期待値」というか、何かは抱いているでしょう?
- 井戸
- まず、名古屋が「東京や大阪という大都市圏の真ん中に位置しているから」だと思いますが。「自分が住んで、慣れ親しんできた土地が選ばれた」ところが「少し嬉しかった」です。名古屋は少なからず「名古屋飛ばし(エンタメイベントなどが関東圏で開催されたあと、中部地方を飛ばして関西圏に行くこと)」をされますよね。だけど、名古屋が「二つの都市(東京と大阪)の間にある」ことで、「リニアの恩恵を受けられる」というところで、「ちょっと嬉しいな」と思いました。
- 佐藤
- 要は「名古屋は大阪よりも先に東京へのアクセスが良くなる」という話だものね。RYUちゃんはどう思っているの?
- RYUICHIRO
- 僕は、東京での仕事や撮影が多い時もあるから。そういう場合に、「今日は名古屋にいなきゃいけないから。午後から(東京で仕事)というのは難しいな」と感じることも多くて。だけど、リニアの開通によって、例えば、「午前中は名古屋で仕事をして、午後から東京に行く」ということも「もう少ししやすくなるだろうな」とはすごく思うので。ダンスでも、「その場に大勢を集めて作品を作る」という場合は、「どうしても頭数が必要」だから。「そういう場合でも集まりやすくなる」のは「すごくありがたい」と思います。
- 井戸
- (リニアだと、品川まで)40分だものね。「信じられないくらい近い」よね。
- RYUICHIRO
- (移動)時間を短縮できるというか。40分なら「ぴゅっと行ける」というか……。
- 佐藤
- 40分は本当に「近い」よね。
- 佐藤
- 七菜子はどう思っているの?
- 久田
- やはり、「(品川まで)40分で行けること」は、本当に大きくて。今までだと、「東京で仕事があります」と「出張として行った」わけですよね。だけど、リニアが開通すれば、「今から1時間後でも良いですか?」みたいに「すぐに対応できるようになる」んですよね? この間のYORU-MODEに出演いただいた白井奈津さんがおっしゃっていたんですが。拠点が名古屋の場合、すぐに人が必要な急ぎのイベントがあったとして、「今日来れる人!」と募集をかけたとしても、東京は「どうしても範囲外になってしまう」そうです。だから、「拠点を東京にした」り、「何日間か東京にいないと仕事が取れないこと」もあるそうです。だけど、(リニアの開通で東京が)「40分で行ける距離」になるのであれば、「東京も射程範囲内になる」というか「(仕事のできる範囲が)広がる」意義は「大きい」と思います。
TOPICS
テーマ討論
- 佐藤
- 「スーパー・メガリージョン構想」ですが、一度、深いところを見てみましょう。
- 井戸
- 「スーパー・メガリージョン構想。課題:スーパー・メガリージョン構想を成功させるには?」
- 佐藤
- 「成功させるには?」ですが。(原)先生、これはどういう話なんですか?
- 原
- 要は「今はまだ認識としては低い」んだと思うんです。どうしても「距離が遠い」という話なので。「どう生かすか」の鍵になるのは、さっきもお話しされてた「ワーケーション」でしょうね。地域ごとに「住むところと働くところが違う」という現状を「いかにして一緒に見せるか」というか、「(いかに)そこに実利に伴うようにしていくか」ということが、「成功させる鍵」になるでしょうね。分かりやすく言うと、「働く場所は東京でも、住む場所は名古屋」みたいな。「実際には約260km離れているけれど、リニアに乗れば、40分で行けるよね」というか。
- 佐藤
- 今の「神奈川県」というか「横浜市」みたいな感じだね。
- 原
- あるいは、「もっと遠いところから」でも同じような感覚でいられるかもしれない。しかも、地価というか不動産価格で言えば、「東京の半分ぐらいの金額」で暮らせるわけですよね。例えば「名駅周辺」でも、「品川(駅周辺)よりも安い」わけでしょう? だから、「名古屋のマンションに住んで、そこから、東京の会社へ通勤すること」もあり得るわけです。もしかすると、長野などの「リニアが通る沿線」でも「同じような話になってくる」かもしれない。「生活スタイル」や「土壌」を踏まえた上で、「全部がミックスされた一つのエリアであること」を「どれだけ打ち出せるか」という話になるでしょうね。
- 佐藤
- 要は、「どうやって対象になる6500万人の人たちの精神的な距離を縮めるか」だろうね。詰まるところ、「精神的なイメージを持ってもらえるか」という話だよね。
- 原
- そういうことですね。
- 佐藤
- 例えば中国やアメリカみたいな「大陸系」というか。広い領域になってくると、それこそオーストラリアに行ったときなんて。ゴールドコーストとメルボルンなんて、あほみたいに遠いよね。だけど、(オーストラリア国民は)「電車で移動する」わけでしょう? 結局、その間のに「何もない」から、感覚としては「隣街」になるわけだよね。
- 蒲生
- (例えに出すなら、「ゴールドコースト」と言うよりは、)「ブリスベン」でしょうね。
- 佐藤
- ブリスベンか。でも、どうなんだろう? 距離としては何キロぐらい離れているのかな?
- 蒲生
- どうだろう? 100キロ以上あるのかな……。(※ゴールドコースト-メルボルン間:約1700km、ブリスベン-メルボルン間:約1770km)
- 佐藤
- 突然すぎた。(徹郎さんに)怒られちゃうかもしれない。だけど、アメリカなどでもそうだよね。例えばロサンゼルスとサンフランシスコもすごく遠いけれど(※ロサンゼルス-サンフランシスコ間616km)、元から広いエリアに関しては、そこまで苦でもないのかもしれないよね。だけど日本はすごく狭いから。些細な距離でも、すごく遠く感じてしまうのかもしれない。それから、「文化的背景」もあるかもしれないよね。「尾張だ」「江戸だ」みたいな。
- 原
- だから、その辺り(日本における心理的な距離の遠近)は「(物理的な)距離」ではなくて。(佐藤社長が)おっしゃる通り、もちろん「文化的背景」もあるけれど。「世界で」と言うか「地球儀で見る」と、日本は驚くほど小さいんです。だけど、その(世界から見ると、日本はとても狭いということの)自覚は「日本人にはない」んですよ。だから、そこ(自国の国土面積に対する認識の違い)なんだと思います。
- 井戸
- 「(確かに自国の国土面積に対する意識は)「ない」かもしれない。(日本という国自体は)「小さい」とは思っているけれど。
- 佐藤
- すごく遠いと思うよね。例えば、「(名古屋から)大阪まで車で約2時間半」と言われても。東京-大阪間だと、新東名で走って約5時間か。だから、「何となく」とは言え、「遠い」感じがあるよね。「なぜか」と言うと、「日本は圧縮されている」から。「街が小さい」から、「近すぎるて便利」と言うか。それ(「街と街の距離が近いこと」)が「当たり前」になってしまっているんだろうね。だけど、インドなどでもそうだけど、他所の国だと「1時間や2時間かけて移動するのは当たり前」になっているわけで。
- 原
- だから、「これからの日本は人口減少するから、もっとコンパクトにまとめよう」と言う発想が、「リニア(中央新幹線)を使った『スーパー・メガリージョン構想』」になるわけで。それ(スーパー・メガリージョン構想)は、「言われてみればそうだよね」と言うか、「リニア(中央新幹線)があればそうなるよね」と言うべきか。今まで 日本人というか「新幹線だと何分です」「車だと何時間です」ということが「当たり前になってしまっている人間 」からすると、「(車で数時間の距離は)遠いよね」と感じてしまうわけで。だけど、海外からすると、「(たかだか車で数時間の距離は)遠くはない」という話なわけで。この(日本と海外における距離間の)ギャップ差が、いずれ「埋まってくる話」に変わるんじゃないかな。
- 井戸
- 「移動をどんどん速くすることによって」ですか?
- 佐藤
- そう(日本人の距離間が変わることに)なると、経済は変わってくるよね。そこを「スーパー・メガリージョン構想」は狙っているんでしょうね。
- 原
- しかもこれ(スーパー・メガリージョン構想)は関東の工業地帯や東海地域の工業地帯、関西の工業地帯を結ぶ「一つのベルト」に変わるわけですよね。
- 佐藤
- 「太平洋ベルト」だっけ?
- 原
- 「太平洋ベルト」のように一本化されるので。だから、「産業も人口もここ(スーパー・メガリージョン構想の対象地域)に密集する」と言う「一つの都市造りのような話」になってくると思います。
- 佐藤
- だから、長い目で見ると「なぜ今、トヨタがウーブン・シティを静岡に造ろうとしてるのか」や「なぜトヨタは本社を豊田市から動かさないのか」みたいなところにも繋がってくるだろうね。だから、ゆくゆくは「静岡がベッドタウンになる」というイメージですよね?
- 原
- だから、街も造れてしまうわけですし、「距離が」という話が「時間で解決できる話になる」ところで全然違ってくるわけです。「価値観の違い」と言うべきか。今は「新幹線が走っている」けれど、「リニア(中央新幹線)がメインになれ」ば、もしかすると「それまでとは違う在来線のあり方」になるかもしれないよね。
- 佐藤
- だから、『スーパー・メガリージョン構想』の動機と言うか目的は、「日本が世界と戦うため」と言うか「文化を発展させていくため」と言うか、「モノや情報、人、金などの流れをより円滑にするために」と言うべきか。要は「流通」だよね。だから、「それ(スーパー・メガリージョン構想による人やモノの流れ)を海外に対しての強みにしたい」んだろうね。
- 原
- 特に、今の人口減少していく中で、「(対象地域の総人口が)6500万人」ということにはすごく魅力があるんですよね。だから、「そこ(対象地域の総人口)を集約できる」と言う話なので。「人の入れ替え」と言うか「流れ」ですよね。「流動化をより促進させられる話」になるので。産業自体のあり方が「物流以外のところ」というか「サービス業でも同じように起こっていくだろう」と思いますね。
- 佐藤
- 仮に「成功しない」場合だと、どういうことになるんですかね? 要は「精神的距離が取り払えないこと」が「問題になる」のか。例えそこ(精神的距離が取り払えない問題)を越えたとしても、「思ったよりも経済が上手く回ってないよね……」となる可能性もあるんですか?
- 原
- あるとしたら、「物流が追いつかない場合」だと思います。要は、リニア(中央新幹線)は「人を運ぶもの」ですよね。だけど、「それ(リニア中央新幹線)が物流とリンクしない」と言うことになると。いろいろなものを運ぶ上で「どうしても拘束時間ができます」ということが増えれば増えるほど、「成り立たなくなる可能性が高くなる」わけですけれど。だけど、「日本の産業」は 製造業よりも「サービス業の比重」が「高くなってきている」んです。
- 佐藤
- そうなると、「大阪が強くなってくる」だろうね。
- 原
- だから、例えば(東京と大阪の)中間にある名古屋は、「通過点である」けれど、「ハブとしてのイメージ」も強くなると思うんです。仮に「モノの流れが止まりやすくなってくる」というか、「思い描いていたイメージとズレてきて、「スーパー・メガリージョンに対して少なからず敬遠し始めた」しても。「東京までリニアで40分で行ける」としたら。
- 佐藤
- 「名古屋は」ね。
- 原
- 冷静に考えると、「そこまで苦ではない」だろうし、「違和感もない」と思うんです。
- 佐藤
- だから、実際にリニアが開通して、移動してみたとして。「これぐらいの距離なら」となっていくとしたら。だけど「コロナが後押ししている面」もあるかもしれないよね。今は「ワーケーション」という考え方も出てきているし。
- 井戸
- そうですね。テレワークが増えて。
- 佐藤
- 基本的には「テレワーク」や「ワーケーション」があると、「精神的な余裕」もできてくるよね。「人が密集しているところは息苦しい」と言うか。だから、人によっては「よりゆとりのある場所で仕事ができること」は、魅力的に映るかもしれないよね。
- 井戸
- 「電車に乗っている時間が短いこと」は、「コロナ対策的な考え」で言うと 「(人が)密集している場所や密閉された空間にいる時間が少なくできる点」で少しポジティブな印象かもしれない。
- 原
- 例えば「テレワークで週に3回ぐらい通勤するイメージ」だと、おそらく「違和感はない」と思うんです。
- 佐藤
- 確かに、「週3ぐらい」なら、ね。今うち(アートリー)に来ている(佐久間)将くんも、9月から週1で早稲田大学まで通ってるからね。「(高速)バスで行って帰ってくる」みたいなことを話してくれて。「寝て帰ってくるだけだ」とは言っていたけれど。
- 井戸
- (高速バスで行くとなると、片道)6時間ぐらいかかりますよね……。だけど、(実際に開通したとして、)リニア(中央新幹線)の乗車料金はいくらなんですか?
- 佐藤
- 「新幹線と変わらない」らしいよ。
- 蒲生
- 「1000円ぐらい高いだけ」ですね。
- 原
- さらに、「早割」みたいなサービスを受けられるようになったとしたら、より安くなるだろうし。
- 佐藤
- 「(通勤通学)定期券」ももう少し安くなったりして。
- 井戸
- それぐらいなら、「まあまあ」でしょうね。これ(リニアの乗車料金)が「あまりにも高くて思っていたよりも使われない」とすると、「成功からはほど遠くなる」のかな? とは思っていたんですが。
- 佐藤
- だけど、海外から見て「日本は物価が安い」という話にも関わってくるよね。
- 井戸
- 外国の方は積極的に使ってくれそうですよね。だから、「上げていこうよ」という話にもなるかもしれない。
- 原
- おそらく、「なってくる」と思う。
- 井戸
- 物価を?
- 佐藤
- (「物価」じゃなくて、)「所得」を。
- 原
- 「所得ベース」を。今、「最低賃金を上げていこう」という話が主体だけど。そうは言っても、最低賃金は、「働き方」というか「働く人のバランス」で「上がってくるもの」なので。
- 佐藤
- そうよね。だから企業には、大変な思いをするところがあるだろうけれど。だけど、「メガリージョンが上手くできあがってくる」としたら。うち(アートリー)は中部圏(の企業)だから。「チャンスが広がる可能性が大きい」んだよね。
- 原
- 私(の立場)からすると、「かえって難点が出てくる要素もある」とは思うんですよね。例えば、中部圏は関東から比べると「モノの価値」は「安い」ですよね。だけど、(スーパー・メガリージョン構想が成立することによって、)「地価や家賃が高くなりやすくなる」と言うか……。
- 佐藤
- そこ(地価や家賃相場)に関しては、「全体的に引き上げられる」だろうね。
- 原
- だから、今までは「名古屋は住みやすい街」と言うイメージがあったけれど、「(リニア中央新幹線が開通することで、)少し住みにくくなるのかな?」と思うところもあって。
- 佐藤
- あとは「文化的背景」だろうね。名古屋の人たちは「他所から来る人たちを警戒する」みたいな特徴が少なからずあって。名古屋は「すごく特殊な街」だよね。実際に「東京から来た方」からはすごく言われるから。
- 井戸
- 名古屋には「地元が大好きな人」が多いですよね。
- 佐藤
- だけど、何なんだろうね? (取り立てて他地域の人を)「敬遠しているわけではない」けれど。とは言え、「スーパー・メガリージョン(構想)」は、エリアとしては「名古屋を中心とした話」になるだろうから。だから「名古屋がどうなるか」によって、導き出される結果は……。
- 原
- 変わってくるよ。
- 久田
- だけど、「名古屋が鎖国したまま」だと、スーパー・メガリージョン(構想の恩恵)が「名古屋飛ばし」されることになると思います。
- 井戸
- せっかく通してくれたのに。
- 蒲生
- 確かに「企業は東京に集中」していますからね。だけど、その人口が(スーパー・メガリージョン構想によって)「三大都市に分散されること」で「一つの大都市という感覚になる」ことです。だから、東京都や国としては、「他県に引っ越したら、少しお金をあげる」などの形で補助金を出して。また、受け入れ側も「引っ越してきたら(お祝い金を)あげる」と言った政策を用意しようとしていて。「歓迎ムード」みたいな「環境の整備も必要」でしょうね。
- 原
- 確か今、相模原かどこだかで「ワーケーションの実証実験」をやっているような気がしたけれど。
- 蒲生
- 日本能率協会が今年の7月からやっていますよね。(確か期間は)11月までだったかな?
- 原
- (だから、ゆくゆくは)名古屋でも「同じようになる可能性」はありますよね。
- 佐藤
- (要するに、)「(名古屋に対して)どういうイメージを持つか」だろうね。東京で活動している作家やアーティストでも、「長野などに住んでいる人」も多いよね。「長野から(仕事の時だけ東京へ)通っている人」と言うか。結局、名古屋は「街」だから。そこがあるから、「静岡に移住しようか」や「長野へ移住しようか」という話に繋がってしまっていて。だけど、それは「また違う話」だものね。名古屋は「物作りの街」だから。そうは言っても、この先は一体、どうなってくるんでしょうね?
- 井戸
- (リニア中央新幹線の開通は、)「2027年」ですものね。
- RYUICHIRO
- 割と「もうすぐ」ですよね。
- 佐藤
- とは言え、「関西まで延伸される」のは、何年だったっけ? 確か、(20)38年だったよね?
- 原
- その間はある意味、名古屋は「大阪より少し有利」なんです。
- 佐藤
- そもそも「有利という考え方」自体が「スーパー・メガリージョン(構想)からは外れている」よね。せっかく今まで「(三大都市圏を)一つの街にしようぜ」と話していたのに、「原さんみたいな人たち」がいると、上手くいかなくなってしまう。
- 原
- 反省する。(普段名古屋は)「卑下しているところがある」から。
- 佐藤
- 「有利」ではないんです。言うなれば、「大阪の人たちが入りやすいように、先に名古屋が土壌を作っておく」と言うか。
- 井戸
- 優越感に浸ってたら……。
- 原
- 「いえー! ではない」のか。
- 佐藤
- 「いえー!」は「ダメ」だよ。「『一緒だね』となることが当たり前の話」だから。
- 井戸
- 「(環境が)整ったから、みんな一緒にどうぞ」ということですよね。
- 原
- ようやく、「ありがとうございます」と言えるわけですね。
- 佐藤
- だから、「大阪と東京」というか「関西と関東」という対比はよく言うよね。だから、その対比が炎上した時に、名古屋は「仲裁できる存在」にならないといけないんだよ。
- 井戸
- 「中立の存在」ということですね?
- 佐藤
- 「自分だけがずっと飛ばされていたから」という卑屈さではなく、「一つの街になろうよ」と語りかけられる立場になれるんだから。「(文化的背景の違いはあるとはいえ、同じ)ジャパンでしょう?」と言うか。
- 井戸
- 「みんな、広い目を持ってね」と言うか、ですね。
- 佐藤
- そんな感じです。一度、みんなの声を見ておきましょう。
TOPICS
みんなの声
- 井戸
- いきましょう。『この構想が出てきた後に、コロナだもんな。』
- 原
- でも、これ(コロナ禍になったこと)は「今だけの話」ですよね?
- 佐藤
- これ(スーパー・メガリージョン構想)を潰すためだけにコロナは撒かないでしょう。そもそも「塞翁が馬」という言葉もあるわけで。良いことがあれば、悪いこともあるし。それは「コロナがあってもなくても一緒」だから。
- 井戸
- 『テレワークの進んだ世界で、リニアいらないのでは説。』それとこれとは違いますよね。
- 蒲生
- これは違いますね。
- 佐藤
- 「テレワークが進んだ世界の中に、さらにリニアがある」わけだから。
- 原
- より便利になるよね。
- 井戸
- 「通勤の話だけ」ではないですよね。
- 佐藤
- 実際、「都心でテレワークしていて」も「真のテレワーク」にはならないよね。どちらかと言うと「 自宅ワーク」だよね。一応、職場から離れているから「テレ」ではあるんだけど 。
- 井戸
- そうは言っても、「ただの在宅ワーク」ですよね。
- 佐藤
- 「在宅勤務」は、今までにもあった話でしょう? 「テレワーク」の真の価値は、「距離に捕われないところ」だと思うんだよね。だから、「今までできなかったことができるようになる」というか。それこそ、「静かなところに家族と住みながら、都心の会社で働く」だったり、「自然の中で子どもを伸び伸びと遊ばせながら育てられること」だったり。そうした生き方を選択していく上で、「現実的な距離をリニアで埋められること」が、今回のポイントでしょう?
- 井戸
- 『強いエリアは更に強くなり、他は切り捨てられる。』
- 佐藤
- 確かに、それも考えられるよね。だから、『全くもって圏外のところ』からすれば、「どうなっていくのか」という話だよね。
- 井戸
- 「うちは関係ないし」と拗ねてしまいそうですよね。
- 久田
- メガリージョンされないところは「完全に置いてけぼり」ですよね。
- 佐藤
- 「蚊帳の外」だよね。
- 原
- だから、例えば「大阪よりも西のほう」だと、どうしても「自分たちの地域は今後どうなっていくのか」という話が出やすいだろうし。
- 佐藤
- だけど、(リニア中央新幹線が開通する20)38年になる頃には、「技術領域がより広がる」んでしょう?
- 佐藤
- リニアは、電磁波じゃなくて何で走るんだっけ?
- 蒲生
- 「電磁力」ですね。
- 佐藤
- 「電磁力で浮いているから速い」んでしょう? だから、それ(対象外地域の衰退と技術の発展)は「また別の話」だよね。
- 原
- それこそ新幹線も最初は東海道がメインだったけれど、東北へも延びていって。今や北海道や九州にまで行けるわけでしょう。(リニア中央新幹線も)同じような発想になるとは思う。まだ先の話かもしれないけれど、「日本はそういう(技術力のある)国になっていく必要がある」と思うんです。リニアも(新幹線と)同じようにやっていって、「人口が減ったとしても魅力のある国だ」と言えるようにならないと。例えば、シンガポールなら「金融国家」という魅力がありますよね。そこ(シンガポール)と同じように、(日本には)産業だけでなくサービス業もある。だから、「いろいろな魅力のある国だ」ということを「国イコール市や街です」と世界に向けてアピールしていける国になるためにも、「必要になる」のかな、と。
- 佐藤
- 過去のことかもしれないけど、今の話を聞いていて思ったのは、「日本は本当に裕福だった」と言うか「内需で回っていたんだろうな」と言うか。事実、東南アジアは「ASEAN(アセアン)」を組んでいるよね。ASEANが「スーパー・メガリージョンのようなもの」になっていて。もはや国を越えているよね。「シンガポールが金融担って」みたいに役割分担していて。だけど、今の日本は「東京は東京だけでやりたがり」 「大阪は東京嫌い」で「名古屋は飛ばされている」みたいなことをやっている。それが戦国時代の名残なのか、江戸幕府の名残なのかは分からないけれど、こんな小さい国の中だけで、「よく回ってきたな」と言うか。
- 原
- おそらくそこには「人口数があったから」だと思う。ずっと急成長してきて、「1億人を超えました」となって。だけど、1億5000万人が見えてきたところまで行ったのに、今度は「ここから減っていくよ」となったものだから。今の話はすごくしみじみと分かるんです。
- 佐藤
- 本当にそうだと思う。
- 原
- それ(人口数)がなかったとしたら、「小さい島国の中だけで内需が賄えるか」と言われたら、普通は「あり得ない」ですよね。
- 佐藤
- 今までそれ(内需を賄うこと)ができていたから。「奇跡的」だったのかもね。
- 井戸
- だけど最終的には「こうなってしまった(人口数の減少の流れになった)」と。
- 原
- しかも本来なら、「輸出や輸入に頼らなきゃいけない国」のはずなのに、ここまで内需で賄えるのは、「すごいこと」ですよね。
- 佐藤
- だけど、本当に「グローバルな世の中になってきた」からこそ、俺も「応援したいな」と思うし。とは言え、例えどれだけ俺が応援したところで、何にもないかもしれないけど。
- 井戸
- 最後いきましょう。『東京が災害にあった時、大阪がバックアップできる。』
- 佐藤
- 「機能面で」ということでしょう。分かりました。一度、ソリューションを出していきましょう。「 成功させるには」でしたね?
TOPICS
ソリューション
- 井戸
- 本日のソリューションをお願いします。
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。「メガリージョンなお見合いイベントを!」
- 井戸
- それはいつから思い付いていたんですか?
- 佐藤
- 本当に「今、舞い降りた」の。最初に浮かんだのは「みんなで仲よくしよう!」みたいな感じだったんだけど。だけど、「大阪出身者と東京出身者が結婚した」としたら。「『家は大阪にあるけど、仕事は東京でする』みたいなこともありだよね」と思って。だから、「メガリージョンの対象地域内でお見合いをしていく」ようにすれば。最初から家が遠く同士なら、メガリージョンを意識した暮らしをせざるを得なくなるんじゃないかな。確かに「人口面」もあるだろうけど。
- 久田
- 素晴らしく良いですね。例えば、「大阪に住んでいて、奥様は大阪で勤め、旦那さんは東京で勤められる」わけですものね。
- 佐藤
- 今は「コロナ」だから。その想定はなかなか難しいだろうけど。
- 井戸
- とは言え、将来的には。
- 佐藤
- だから、「メガリージョンの出会い系イベント」みたいな催しがあれば。
- 久田
- すごく良いですね。面白そう。
- 井戸
- それならみんなが積極的に参加しそうですね。やってみたい。
- 佐藤
- (メガリージョン出会い系イベントを)やっているうちに、「東京と大阪や名古屋は近いんだ」みたいな感じになれれば。
- 井戸
- 移動していく体感として。
- 佐藤
- 今までで一番良かったかもしれない。ありがとうございます。「スーパー・メガリージョン構想」ということでしたが。俺は本当にこれ(スーパー・メガリージョン構想の話)聞いた時に、「まだまだ日本にもチャンスがある」と期待できたから。だから、本当に橋下知事……じゃない。今あの人は知事でもないけれど。「『大阪都』をやろうとしていたこと」にも繋がってくるというか。
- 原
- (メガリージョンで繋がった大都市圏は)メガロポリスになりますものね。
- 佐藤
- だから、そうなる(メガロポリス化される)と、生活なども「面白くなる」かもしれないと言うか。メガリージョンの中心に当たる名古屋の代表になれるように頑張っていきます。ありがとうございました。
- 井戸
- 来週以降の放送はこちらの通りになっています。次回も木曜日の夜10時にお会いしましょう。また次回もお楽しみに。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さようなら。
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