
2021.07.01 放送分
美容のDX化
第35回アートリーアカデミア
THEME
美容のDX化
今回のテーマは「美容のDX」化。これまでは「企業」や「公官庁」などをテーマに取り上げてきたDX関連のテーマを美容分野にスコープしてトークを展開。女性陣を中心にトークは盛り上がりを見せていく。アートリーアカデミアでは、どのような答えを見つけたのかをご覧ください。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました、アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマはこちらです。「美容のDX化。肌や体内データをパーソナライズ 資生堂とアクセンチュアの合弁会社。今年7月、資生堂はアクセンチュアとの合弁会社『資生堂インタラクティブビューティ株式会社』の設立を発表しました。(設立の)背景には、DXでデジタルマーケティング戦略を強化していく狙いがあり、「肌や体内データについての個別情報を管理し、一人一人にパーソナライズされた美容体験の提供をしていく」ことで、美容業界を牽引していくようです」
- 佐藤
- 「美容のDX化」ですけれど。(原)先生、この『資生堂』と『アクセンチュア』というのは、結構ビッグネームの……。
- 原
- ビッグネームですよね。「大手コンサル会社」と「化粧品」で言えば、トップじゃないですか。これら(各業界で)ビッグネーム(に当たる)二社が合弁会社を作った。しかもそれは、個々の美容……、「お医者さんというか使用される方に合わせてのDX化」ということが、ターゲットとして明確(なんですよね)。これ(『資生堂インタラクティブビューティ株式会社』)は「7月からスタートする」んですが、すごく興味がある話です。
- 佐藤
- これはどちらが最初に持ちかけた話なんですか?
- 原
- これは一般的に考えると、アクセンチュアから提案している(と思いますよ)。(アクセンチュア社は)コンサル会社なので。それか、もしかすると資生堂の中で、「(このプロジェクトをうち単体で)やるには(規模が)少し大きいから、合弁でやろう」となったのかもしれない。
- 佐藤
- 喜久子さん。「インターネットを使って、美容体験をエンドユーザーにしてもらう」ことは、も今だと 主流になってきているんですか?
- 永末
- ケータイ(スマホ)を見て、ケータイ(スマホ)でメイクしたりがすごく増えていますよね。弊社もそうですが(私は本当にパソコンも下手なぐらいなんですけど)、IT化する企業がすごく多いので。2030年に資生堂は「『化粧品』よりも、『基礎化粧品で世界一を取る』」という宣言をされてらっしゃるので。それもあって、「ITとのコラボ」はあったのかなと思います。
- 佐藤
- (これからは美容業界においても、)「ITは外せない」感じになるんですかね?
- 原
- どうなんでしょう?女性には個々のお肌の調子もあると思うので。
- 井戸
- 「人によって」違います。(もっと細かいことを言うと)「時期によっても」ですけど。
- 原
- だから、そういうところ(個々の肌コンディションの違い)にもターゲット層を絞っていく。それこそ「基礎化粧品」も「『その辺りをマッチさせるもの』としてという提案にしていくのかな?」と思ってしまいます。
- 佐藤
- 「基礎化粧品」になってくると、「アンチエイジング」や「そもそもの肌質の改善」であったりから入ってくるかと思いますけれど。スマホなどで DX体験をしていますか?
- 井戸
- 私はまだないです。
- 佐藤
- 最近だと、「『SNOW』みたいな感じで(できるアプリがある)」(とも聞くけど)。例えば、化粧をすると、(自動的におすすめの)化粧品がセレクトされたりだとか……。
- 井戸
- 確かに。ディオールさんのリップグロスを買う時に、自分の(スマホ)カメラで自分の顔を映して。色を選ぶと そこ(選んだ部位)にその色が付くようなサービスはありました。「便利だな」と思いました。
- 佐藤
- お店に行かなくてもテストができるのは、そういうこと(美容のDX化)だよね。確かに(表示されるのは)「イメージ」であって、実際に付ける場合とはまた少なからず違うのかもしれないけれど。髪の毛とかで、何となくだけど「この色は合う/合わない」の……。
- 原
- イメージが付きやすくなる。だから、DX化されたサービスは「購買意欲を掻き立てられるもの」でもありますよね。
- 佐藤
- そうなると、ニュースの話題になるけど。各社……。美容系に関しても IT化とかDX化は、絶対必須になってくるという感じ(だよね)。「 アクセンチュアが入る」ことからすると、「(資生堂としては)相当な気合いが入っている」(ということだ)よね?
- 原
- 『市場の在り方を少しでも変えたい』という思いがあるのかな?」と思うんです。今までの販売と違う形で行くというか……。
- 永末
- 今まで「化粧品」というと「『店舗に行って買う』ことが当たり前」だったわけですが。 コロナ禍のせいもありますけど、ネットで買われる方も増えてますし。ケータイ(スマホ)でインスタライブですか? ああいうものを大体30分やって、何千万円と売る人もいらっしゃるので。
- 佐藤
- (おっしゃりたいことは)ライブコマース(ですね?)
- 永末
- はい。だから、そういうもの(インスタライブやライブコマース)もあるかと思います。
- 佐藤
- そうすると少し分野が違うかもしれないけど、「電通」などではダメだったのかもしれないね。広告関係じゃなくて、「ITコンサルタントとしてプロフェッショナルの領域を持ってるアクセンチュア」という話なんだよね?
- 原
- 話がズレてしまうかもしれないですけど、「『アクセンチュアの攻め方』が明確なのかな?」と思って。「アクセンチュア」は、成り立ちは元々システム系のコンサル会社で。それが、提案営業の切り口を「『BtoB(ビジネス・トゥ・ビジネス:企業間取引)』じゃなくて、『BtoC(ビジネス・トゥ・コンシュマー:対消費者取引)』に向けた方向性」を明確に持っているのかな、と。だから、言い換えると「博報堂や電通が広告会社としてではなく違う切り口から営業しているようものなのかな?」と考えると分かりやすいかと思います。
- 佐藤
- 要は、 今回の合弁会社(『資生堂インタラクティブビューティ株式会社』)は、主にターゲットを『 to C』じゃなくて「to B」で考えているということだね?
- 原
- という要素があるのかな、と。要するに一般的には、「エンドユーザーさん向け」が前提だけど、(今回の場合は、)「アクセンチュアが『こういうこともできますよ』と謳いに行った」という話です。
- 井戸
- 確かに、他の化粧品メーカーさんも「(美容のDX化を)やりたい」となった時に、アクセンチュアさんを選ぶかもしれないですし。
- 原
- 「そうですね」というのは思いました。
- 佐藤
- だって、一般の消費者からすれば、「アクセンチュアって何の会社?」という感じだものね。
- 井戸
- (私も)最近まで存じ上げなかったです(笑)。
- 佐藤
- でしょう? 一消費者として暮らしていたら、普通は知らない。企業として「BtoBのビジネス」をやっていれば、「アクセンチュア」とか「ボスコン(ボストン・コンサルティング)」だとかマッキンゼーだとか。「三大コンサル会社」で言うと。
- 原
- (そうした会社名も)出てきますけど。(要するに、)「切り口の違い」というか。
- 佐藤
- そういう意味なら納得できる。 本日のテーマの深いところに入っていきたいんですが。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- まいりましょう。「美容のDX化。課題:美容体験のシェアを広げるには?」
- 佐藤
- 今、徐々に広がってきているライブコマースもそうだし。要するに、「オンラインでアプリを使ってテストできる」など(もありますよね)。そういうこともあるけれども、RYUちゃんはどうですか? そういうもの(美容のDX化の流れ)というか、SNOWなどは使ったりする?
- RYUICHIRO
- 周りでも(そういう視点から)使ったりしている子は結構多いです。「『SNOW』で顔変えたり」なんかもあります。あと、ニュースで見たのは「『 KOSE』さんが、さっき言っていた『自分の顔に起こる変化を見られる』みたいな体験ができるブースを作っている」というもので。例えば、「このコスメを使ったらこれになる」みたいな。あとは「 シミを消したり」や「このファウンデーションを使ったらこうなる」だったり。
- 佐藤
- それ(「体験ブースのような場所」)は、「実店舗で」ということ?
- RYUICHIRO
- 「実際の店舗に行って」(ということでした)。そこ(実店舗)に画面があって。それ(実店舗に置かれた端末の画面)で、「自分が使いたいコスメを選ぶとそれ(選択したコスメによるメイク)が施された顔が映る」みたいな(感じだそうです)。
- 井戸
- 「(そういう)システムを体験できるスペース」みたいな(感じなのかな)?
- RYUICHIRO
- そう。「ケータイ(スマホ)や実店舗でメイクしてもらう」じゃなくて、「画面越しで体験する」(ということです)。
- 佐藤
- 「その場で」ね。でも、確かに便利だよね。一発でできるから。顧客の体験の回転数も早くなるよね。
- 原
- UX(ユーザーエクスペリエンス:ユーザー体験)の広がり方というかスピードが速いですよね。
- 佐藤
- 「店舗で体験できることのミニチュアバージョン」が「アプリでやれる」となれば、より購買に結びつきやすくなる(だろうね)。
- 原
- 「消費を促す要素」としては大きいですよね。
- 佐藤
- お二人(七菜子と横井さん) は女性なので。「美容体験」をしてきているとは思いますが。どうですか? 「こうなったら良いね」みたいな(ことはありますか?)
- 久田
- 話を聞いていて、「何も気にせずデパコスに行ける人」もいれば、「怖くて行けない人」もいるのかな、と。「家にいて、とりあえず試すところから」始められるのであれば。「どうしてもすっぴんでデパコス行けないし」や 「手持ちがないと始まらないし」という人にも良いのかな、と思いました。
- 佐藤
- そういう意味もあるのかもね。横井さんはどうですか?
- 横井
- 私は実はアプリがすごく大好きなんです。あまり(撮った写真の)加工はしないですが。とりあえず全部のアプリを一度やってみるんです。やっておくと、自分の10年後、20年後に結構役立っていて。デザインだとかが、世代に付いていけるので。「一応全部やる」ということをしているんです。『SNOW』は(化粧品)メーカー(のサービス)を超えていて、自分でメイクができる。盛れたり、まつげを長くしたり、カラコンにもできるし。髪の毛もグラデーションにできたり。それで「(髪の色が)紫になった」とか「この色似合うじゃん」とか(が分かったり)。(あとは)「唇ももう少しこの色のほうが良いんだ」などの発見もあるので。そういえば 私も、最近は「デパコスでメイクを買う」というよりは 『@cosme(アットコスメ)』や口コミを見て買ったり、「メイク動画を見て買ったり」ということもあるので。
- 井戸
- ありますよね?
- 横井
- 私もそうです!
- 佐藤
- (ここの女性陣のメイク事情は)先に進んでいるね。
- 横井
- 本当ですか!? メイク動画にはすごい人もいますよね。「すっぴんから始まって、こんなに変わるの?」という人がいらっしゃるので。そういうもの(大変身系メイク)が好きな人が買っている商品を参考にしていて。だから最近は「ITを参考にして買っている」ので、「とても正しい戦略ではないかな?」と思っています。
- 佐藤
- このテーマでいく場合に言えることとして、今、三つ思い付いたんだけど。一つ目が「男性」。自分もそうだったんだけど。最初、自分のメイク道具を買いに行く時に、女性に一緒に付いて来てもらって。男性だけで行くと相手にしてもらえないから。デパートに行っても体験すらさせてくれないの。「他の女性の方もいて(体験)されるから」とか(そんな理由で)。そういうもの(男性のメイク体験)は、やりやすくなるのかな? 「メンズメイク」や「(メンズ)コスメ」には若い子も興味を持っている(から)。
- 井戸
- (メンズメイクに興味を抱く若い男性は、)最近増えてきましたよね。
- 佐藤
- RYUちゃんもそういう傾向が……。
- RYUICHIRO
- (男性にとっては)「(コスメ売り場は)少し行きにくい」ことがありますよね。特に女性が多かったりすると。
- 佐藤
- RYUちゃんでもそんなことがあるんだ。
- RYUICHIRO
- 遠慮するところもあります。
- 佐藤
- 二つ目は「(メイクの)テンプレート販売」は面白いかなと思った。例えば芸能人の誰々さん(のメイクがあるとして)。
- 井戸
- 「この人のこのメイク」が……。
- 佐藤
- そのまま(1セットになっているのを)ぺんぺんぺんぺん、ばーんみたいに(顔に)当てはめる感じで。
- 井戸
- 確かに「この人のこのメイクがしたい」みたいなことはあります。
- 久田
- 面白い! それいいね。
- 井戸
- ハウツーも一緒に見れたら(なお良いよね)。
- 佐藤
- そういうのも悪くない。それから 三つ目は多分、喜久子さんのネタに繋がってくると思うの。今回は「美容」と括っているけれど、「コスメ」だけじゃなくて、あごを削ったり、目を大きくしたりという「整形」もそうじゃない?。美容医療の現場ではどうなんですか?
- 永末
- 取引先の美容外科の先生にとっても、「(術後に顔が)どういうふうに変わるか」を見せたほうが(患者さんに)伝わりやすいので。そういうもの(術後の顔の変化が分かるソフトなど)を使って「ここを少し削るとどうなるのか」や「どういう施術をすると、どう変わるか」をしっかりと見せる先生も増えてきてます。そうじゃないと、不安ですよね。
- 井戸
- (美容整形は術後の顔の変化が)分からない(ままだ)と、 メイクと違って「ちょっとやめた」ができないですものね。
- 佐藤
- だから「(美容整形の)シミュレーション」は、昔からあるんだろうと思うけれど。「施術したあとに、うつになる方もいる」なんて聞くじゃないですか。(傍から見ると)きれいになっているんだけど。
- 永末
- 美容外科の場合は「個人の見解が主」なので。(おっしゃる通り、傍から見れば)すごくきれいになっていても、(本人からすれば)「1ミリ違う」という思いを抱かれる方もいらっしゃるとか。
- 原
- そんなに細かい誤差でも?
- 永末
- みたいです。要するに、(執刀された)先生としては「すごく成功した」と思ってても、(美容手術自体は)「個人の主観になってしまう」ので、そうしたこともおっしゃってます。
- 佐藤
- そうなるとアプリで「ぎりぎりの1ミリを攻める」というのは、なかなか難しいよね?
- 井戸
- 「アプリで1ミリ」は難しそう。
- 佐藤
- (結局、「アプリなどで提示されるイメージ画像というもの」は)「何となく」じゃないのかな? 恐らくそういうことだよね。でも、そのイメージは「確実に浸透しやすい」だろうから。日常的に「私の肌がもう少しこういうふうになれば」(ということは誰しも少なからず思っているだろうし)。 でも、(かえって)間違ったイメージになるかもしれないですよね。「アプリで提示される結果」というものは、どこまで正確なんですか? 実際にやってみたとして。
- 永末
- 写真を撮るにしても、『ビューティカメラ』でしたっけ? (この番組で)名前を言って良いのかわ分からないですけれどああいうもの(加工機能のあるカメラアプリ)で撮る場合と、普通(のカメラアプリ)で撮る場合とは、全然違いますよね?
- 佐藤
- 違います。
- 井戸
- 全然違いますね。「違う」を ハモっちゃって…(笑)。
- 佐藤
- あれ(加工機能のあるカメラアプリ)に関して言うと、「結構迷惑な時もある」んだけど。
- 井戸
- 何がですか?
- 佐藤
- 「よし、撮ろう」となった時に限って、「めちゃくちゃあごが削られる」とか。「あご、なくなっとるやん!」みたいな(こともあって)。(加工したい人の都合に)合わせるからダメなわけだけど(笑)。「(結果的に撮れた写真の)バランスが悪い」ということも起こるから。
- 井戸
- あります。私の場合だと(「美白機能」の結果か)びっくりするほど白飛びする時がありますもの。
- 横井
- そうか。白飛びの必要もないですよね。(結局、全体的に)真っ白になる(だけだから。)
- 佐藤
- (今回の課題が)「美容体験のシェアを広げるには」ですけれども、これもよく言う「自然と広がっていく話」なんですかね? どうですか、原さん。
- 原
- でも、今の話を聞いてるだけでも「ニーズが高いな」と思うんです。「目で見て分かるもの」(というべきか)。手軽にそれ(おすすめのメイクなど)を進められる。しかもそこ(美容体験を求める顧客)に対して、商品の提案もできる。拡大も一層進むだろうし、「ネットという使い方」はライブコマースなどでも「反映させやすいもの」だし。 これまでは「現場に行かないとできなかったこと」が、「そうじゃなくなる」というケースもどんどん増えていくだろうね。「美容」に限らず広がっていくのかもしれないし。(「ネットを活用した美容体験」は)「UXを広げる上で一番使いやすいもの」になるかもしれない。
- 佐藤
- 「体験の機会が増えれば、シェアも自然と広がっていくだろう」という話かな?
- 原
- そうなっていくだろうとは思いますけれども。
- 佐藤
- でも、どんどん進んでいくよね。今、1on1のZoomとかで。うちでも結構依頼の話などがあったりするんだけど。要するに1on1の通信で、「 今!」というタイミングを逃さずに(提案を)投げかけられる。「こういう商品はいかがですか?」みたいな(感じで)。例えば今の話で言うと、「こういう商品はいかがですか?」「これでメイクすると、こうなりますよ」と(提案)できるようにしておけば、「ああ、これも良いわね」という感じで(手軽に)購入できるじゃない。そうなってくると、「需要の体験」というかもできて、どんどん広がっていく気もしない?
- 原
- 要は「卸しが要らなくなる」わけですよね。例えば「資生堂から直で仕入れられる」ことになるから「小売りの前提」が進みやすいですよね。だから、昔と比べると「購入しやすさ」のハードルが下がって、どんどん「小売りに繋がりやすくなる」と思います。
- 佐藤
- そうすると、(化粧品などが)「もう少し安くなってくる」(んですか)?
- 原
- 価格低下の要素にはなるでしょう。「DX化をどう進めるのか」は、資生堂ぐらいの規模になれば、「パーソナライズの話」で言えば、「顧客に合わせたものをどう提案するか」という話になるだろうと思います。だから、そうなると、「資金が潤沢でノウハウ持っているところが強くなる方向性になりやすい」だろうね。
- 佐藤
- それなら、ベンチャーというか新規参入の場合はどうなんですか?
- 原
- それも一緒じゃないでしょうか。 例えば、前もってのシステムがあるとして、(既存のものとは)違うものを提案したとしても「良い!」と思われれば、「みんながそこに引き込まれ」ますよね。「『いいね!」が付きやすい話」になると「売りやすくなる」ので。「個人でもやりやすくなる」でしょうね。これまでは、「アプリやシステムの使い方」が、少し高いレベルにあったんだろうと思うんです。(だから、「美容のDX化」が世に広まることによって、)「お金のある会社しかできなかったこと」の裾野が「ぐっと下がって広がりやすくなる」と思うんです。
- 佐藤
- 要するに、「これからは個人が代理店になってくる」みたいな話なんですか?
- 原
- (どちらかと言うと)「個人でもやりやすくなる」という話だと思います。
- 佐藤
- そう(個人の代理店化と)いう意味での「参入」はあるかもしれないよね。
- 原
- そちら(個人の代理店化)のほうが認知も広がりやすいでしょうね。
- 佐藤
- そうやって「インフルエンサーがより儲かる仕組み」になれば、どんどんシェアが広がっていくだろうね。多分そこが一番重要だと思う。そうすると、企業がどうやって、インフルエンサーたちを巻き込んでいくか」という話になるのか。
- 原
- 「巻き込み方をどうするか」ということが「市場ターゲットみたいな話」になるんじゃないですか? 主に大きい会社ほど「自分たちで市場を作る」ではなくて、「そこに向けて合わせていく」という発想になる(だろうと思います)。
- 佐藤
- でも、元々『SNOW』を作っていた会社は何だったっけか? 『SNOW』には派生として『SODA』というアプリが……。
- 井戸
- ありますよね。
- 佐藤
- 確か、あれ(『SODA』)だったか、『BeautyPlus』だったか……。 その辺りの似たような名前のやつが結構あるんだけど。何かを最初にダウンロードした時に、何気なく化粧品の広告が出てくるのよ。
- 井戸
- 出てきます!
- 佐藤
- 出てくるよね。だから、そういう意味では「アプリとツールを普及させ」るのは難しくなさそうだよね。 要は「『リードやアプローチしていくための手段』として広げていく」ことも可能だろうね。
- 横井
- 『SNOW』は確か韓国のほうじゃなかったですか? 韓国とか台湾とか「そっち系」ですよね。
- 佐藤
- そうすると、「より優秀なビューティ系のカメラ」を押さえれば、メーカーは美容体験のシェアを広げて、「どんどん売り上げを伸ばせる可能性」があるよね。
- 永末
- それから、(私は)思うんですけれど。皆さん、「肌も顔も違う」ので。ITでお願いしたいことがありまして。私はいつも、「最先端を行きすぎたり早すぎたりする」んですが。「オリジナルの化粧品」というものは、なかなか難しいんです。要は「同じ肌の人は絶対にいないんです。以前、『POLA』さんかどこかが作っていたのは、(肌質か何かを)8種類だか何種類だかに分けて、「その人にとってのオリジナルの化粧品」を、アプリか何かを使って IT化して勧める(というシステムで)。そういう細かいことは「大手は苦手」というか、「なかなか(大変)」なので。これなら「ベンチャーにもチャンスがある」んじゃないかな、と(思いまして)。
- 佐藤
- そうすると「肌のサンプリング(データ)」みたいなやつを送ってもらって…。
- 井戸
- (それはいわゆる)「基礎化粧品」のほうですか?
- 永末
- そうです。だから、粘土じゃないですけど、「肌のキメ」などを調べて。「それを基にして」ということを20年ぐらい前まで少しやっていたんですが……。
- 佐藤
- その当時だと、まだiPhoneというか……。
- 永末
- (スマホなんか)ないです。ケータイもみんな持っていませんでした(笑)。
- 井戸
- 「ガラケー持ってたかも?」ぐらいですよね?
- 佐藤
- (むしろ)「PHSの時代」かな?
- 永末
- おっしゃる通り。
- 井戸
- でも、今だと「スマートミラー」もあるじゃないですか。肌質や「あなたの(肌の)水分量はこうだよ」みたいな(ことが分かるという)。あれ(スマートミラー)とリンクして、いろんな種類のやつ(基礎化粧品)が「今日のあなたの肌だったら、これだよ」という感じで、ちょんちょんと出てくるシステムがあったらな、と思うんです。
- 久田
- すごく良い!
- 永末
- それ自体は既にどこかの会社がやってらっしゃるみたいですけれど。それ(スマートミラーによる基礎化粧品の提示)をもう少し深掘りできれば良いのかな、と思っていて。20代の肌と40代・50代の肌は違うじゃないですか。
- RYUICHIRO
- ニュースで「それ(スマートミラーによる肌)のカウンセリングの話」は見ました。「(相談者が)画面に(顔を)映すと、カウンセリングしてもらえて、アドバイスもしてくれる」みたいなサービスがある(という話をやっていました)。
- 井戸
- 「既製品の化粧水」だと、また人それぞれ違うでしょうね。
- 永末
- 今は「オリジナルの時代」なので。そういうこと(肌のカウンセリングサービス)も考えていて。
- 佐藤
- そういうことですね。「パーソナライズ」だから。それなら「ジョイントベンチャー」になるのか。ありがとうございます。みんなの声も見ていきましょうか。
TOPICS
みんなの声
- 井戸
- 『カット前に髪や眉をARで見せるなど、美容室の接客もDX化。』
- 佐藤
- でも、そうなっていくだろうね。結局、「ARで変えられる」わけでしょう? 美容室がまた変わってくるかもしれないですね。そうすると、「髪の毛から」ということで 「美容室がメディアになっていく可能性」は高いよね。髪の毛は絶対に「切りに行かないといけないもの」だから。化粧品だったら通販でも買えるけど、髪の毛は美髪機器を挿しても切れないじゃない。
- 井戸
- 確かに。
- 佐藤
- そういう意味では、「美容室にどう連動していくか」が「シェアを広げるため」には良いかもしれないよね。例えば「床屋」であれば、おっちゃんだろうが誰だろうが、みんな行くじゃない。
- 井戸
- 行きますよね。
- 佐藤
- でしょう? だから、これは「ソリューションに近い」かもしれない。提案しよう。
- 井戸
- 『パーソナライズサプリもオーダーメイド美容液も、定期購入中。どうりでお金がかかるわけだ。』
- 佐藤
- 「定期購入」ね。
- 久田
- 定期購入は「相性が良い」でしょうね。
- 佐藤
- 相性良いだろうね。
- 井戸
- (結局)今はすごくお金がかかりますよね。次、行きましょう。『バーチャルメイク導入で コスメ購買率2倍以上! バーチャルメイクは やはり売りに繋がるのか。』
- 佐藤
- バーチャルメイクと言えども「どのタイミングで着火するか」もあるよね。例えば、全然意識していなかったら、「日常からは忘れ去られている」わけじゃない。(だから、重要になるのは)「どの時点で着火するか」ということだよね。要は「SNSで着火したり」だとか……。
- 井戸
- 「『買いたい』と言うか『これをやろう』と思うタイミングが重要」ということですね?
- 佐藤
- だから、マーケットとしては、またそこが需要になってくる。
- 井戸
- 『朝 彼女がスマートミラーで、肌の状態をチェックしてるのを見て鳥肌が立った。』
- 佐藤
- スマートミラーというものはそんなに普及しているの?
- 井戸
- いや、みんながみんな持っているわけじゃないと思います。10人に1人も持ってないかな?
- 横井
- 「持っている人がいる」という話は身近に聞いたことがない。
- 佐藤
- コンセプト自体はずっと前からあるじゃない。
- 井戸
- (とは言え、)実際に見たことはないです。「それ(スマートミラー)を使っている子」には、まだ出会っていないです。
- 佐藤
- (スマートミラーは)「朝起きたら、 天気がびゅーっと出てくる」みたいなやつだよね? ニュースが流れているみたいな……。
- 井戸
- そういう機能のある物もありますよね。(スマートミラーを使っている子には、)まだ出会ってない……。
- 佐藤
- 海外だとあるのかもしれないね。韓国とかは早そうじゃない?
- 井戸
- 早そうですよね。(韓国だと)コスメ系は早そう。(みんなの声はこれで)最後です。
- 佐藤
- 最後。「今ので終わり」ね。「『美容体験のシェアを広げるには』というソリューション」ですね?
TOPICS
ソリューション
- 井戸
- ソリューションをお願いいたします。
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。「美容室とどんどん提携しよう!」。さっきのみんなの声からヒントをいただきました。やはり「アプリ」もそうだけど、人はデジタルの世界だけで生きているわけじゃないから。その中で強烈なのは、「実際に得る空気感での体験」だろうから。しかも「髪の毛は切りに行かなきゃならないもの」だから。もしかしたらそこにチャンスが眠っているんじゃないでしょうか。
- 井戸
- ありがとうございます。
- 佐藤
- きれいにまとまりすぎちゃったから「準備していたでしょ?」みたいな(感じに見えているかもね)。アドリブなんだけど。(喜久子さんは) 「第1回目のご出演」でしたが、いかがでしたでしょうか?
- 永末
- 少し緊張しました。
- 佐藤
- 皆さん 1回目は緊張するけれど、2回目からは本領を発揮されるので。また来週以降を楽しみにしています。
- 永末
- ありがとうございます。
- 佐藤
- お願いします。
- 井戸
- ありがとうございました。お願いします。 来週以降の放送はこちらの通りになっています。次回も毎週木曜日夜10時からです。また次回もお楽しみに。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さようなら。
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