
2021.06.03 放送分
DIYアーティスト
第31回アートリーアカデミア
THEME
DIYアーティスト
今回のテーマは、「DIYアーティスト」。自身で楽曲配信までをこなすシンガーソングライターのことだ。インターネットの発達で、今や音楽は「打ち込みで作る」だけでなく、「個人で配信できる」ようにもなってきた。そのため、今後は「自前で活動していく」スタイルのミュージシャンも増えていくかもしれない。自身もアーティストとして活動する佐藤とRYUICHIROを筆頭にトークは盛り上がりを見せながら、アートリーアカデミアでは、どのような答えを見つけたのかをご覧ください。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマはこちらです。「DIYアーティスト。札幌から突然世界へ レコード会社脅かす存在。昨年12月 札幌の女子高生2人組テクノバンドが楽曲を発表。翌月、ドイツの音楽共有サービス・SoundCloudの週間チャートで、韓国のボーイズグループ BTSなどを押さえ、首位を獲得しました。近年、ストリーミングサービスの普及により従来のように事務所に所属せず、オンラインで自作の音楽作品の配信をしながら音楽活動を行うDIYアーティストが急増。一方、CDが売れなくなったレコード会社の生産額は、ピークの1998年から68%の減少となっているようです」
- 佐藤
- DIYアーティスト。 DIY(日曜大工製品)を作るほうのアーティストじゃなくて「『Do it yourself』のアーティスト(活動)をしている人」ということだよね。徹郎さんのほうから何かあれば(補足等をお願いします)。
- 蒲生
- 札幌の2人組 女子高生バンド・LAUSBUBというユニットがドイツのSoundCloudで(週間ランキング1位を取った)。これ(SoundCloud)は日本では「知る人ぞ知る」だとは思いますが、月間ユーザーが(全世界で)1億7500万人 (もいるサービスでして)。すごく大規模なプラットフォームの共有サービスです。そこで毎週 、トップ50のチャートランキングが出ているらしいですが。ある週のトップ50の1位がLAUSBUBの『Telefon』という曲でして。何がすごいのかと言うと、(LAUSBUBは『Telefon』と)同時に2・3曲ぐらい他(の曲)も出していたらしいんです。1位の曲(『Telefon』)以外も(ランキングの)11位や15位にも入っていて。その結果、札幌の女子高生にいろいろな言語のDMが届いて(彼女らが)びっくりした、というお話です。
- 佐藤
- 未季先生、ご存じでした?
- 未季
- そのびっくりしたという話(LAUSBUBの『Telefon』がSoundCloudのウィークリーチャートで1位に輝いたこと)自体は知らなかったですけど、SoundCloud自体は仲間内で利用している人もいるので(知っていました)。「ただ聞くだけ聞いている」という人は多いですね。
- 佐藤
- アーティストの方だと「プロフィールとかでアップして、自分のウェブだとかに貼りつけて試聴できる」ような感じ(にしていることが多いイメージですよね)。
- 井戸
- ストリーミングサービスというよりもアップする感じのプラットフォーム? 簡単にできてみたいな(イメージですか)?
- 佐藤
- 昔で言う『Myspace』みたいな感じだよね。
- 未季
- ほとんど近いかと。
- 佐藤
- (未季)先生、懐かしいよね?
- 未季
- 使いましたね。
- 佐藤
- 昔のバンドマンやアーティストは、『Myspace』というアーティスト向けのSNSで(活動の告知をしたりして)。(ところで『Myspace』は)今でもあるの?
- 未季
- あります。確かあるはずです。
- 佐藤
- 要は『マイスペに(新曲を)アップして』という(感じで)。でも、いつの間にか廃れちゃったよね。
- 未季
- それこそ、「SoundCloudに持っていかれた」感じですかね?
- 佐藤
- ソーシャル性のイメージはなかったけど、SoundCloudは世に出るきっかけになるようなプラットフォームでもあるんだね。
- 蒲生
- 確かに当時……、もう10年以上前ですかね。私たちもバンドやっていたので。「Myspaceで見て、試聴して、ライブに来る」というのが、当時ではかなり斬新な切り口での集客でしたね。地下のライブハウスにポスター貼ったりとか。
- 未季
- そうですね。
- 佐藤
- それ(告知戦略)は、空中戦と地上戦とで違うから。
- 未季
- 確かにありましたね。それ(インディーズ)はそれ(インディーズ)でやっておくべき宣伝活動が。
- 佐藤
- (原)先生、どう見ますか? このニュースは。
- 原
- 私はこのお題を調べてみて「面白いな」と思ったのが、「一般的な認識と全然違う」んだという(ことですね)。それこそ、「レーベルや事務所に所属して」というのが一般的なんだろうなと思っていて。「DIYアーティスト」で調べていてびっくりしたのは、「DIYアーティストとして売れるには」みたいな手順みたいなのが載っていたりする(ことですね)。
- 佐藤
- それ(『DIYアーティストとして売れるには』の手順)は、どういうサイトに載っているんですか?
- 原
- DIYワーティ…….。違う! DIYアーティスト。
- 佐藤
- 言えてないんだよ!
- 原
- 「アーティストとして売っていくには」というので軽く検索をかけたんです。それで、いろいろな手段があるというのを知って。「PRする場所をどこに置くか」とか、「バンドのメンバーは誰にするか」という選定をやっていく場だったり。要は集める場所。人を集める場所や広告の媒体としての場。それを「どう発信するか」というのが書いてあった。
- 佐藤
- われわれからしてみると、「普通にデジタルマーケティングだよね」という感じ(ですけどね)。
- 原
- だから 一般的なっちゃダメだけど、「素人の見方」と違って、「すごく身近にやれるんだ」と実感した話ではあります。一方で、儲けるか否かというよくある話(でもあるわけで)。儲ける話にはどうしてもリンクしてしまうんだけど。でも、「儲ける方法がこんなに身近にある」んだと(知れて)。
- 佐藤
- 一般的なビジネスというか、モノを売ったりサービスの提供と違うところというのは、アーティストだと、基本的に「ファンか、そうじゃないか」という「ゼロか100かの話」(になりやすいということかな)。そうは言っても、(必ずしも最大値が)「100」というわけでもないけれど。(人間は)好きじゃないものは聞かないし、見ないから。だから、その当たりが(モノやサービスの提供と)少し違うところだね。「ちょっと試してみようか」とか、「何かこれ、おいしそうだから試しに買ってみようかな」というのは、(アーティスト活動していると)あまりないかな。
- 原
- だから、表現者の視点から今回の話題をお話聞かせてもらうのは「面白いな」と思いました。
- 佐藤
- 今日はアーティストの比率が少し高い感じだけど(笑)。どうですか? まずRYUちゃんから。 DIY(アーティスト)ということだけど。
- RYUICHIRO
- 最初に見た時には、「インディーズ(の一形態)なのかな?」と思っていたんですが、それ(インディーズ)とはまた違うんですよね? 僕の中では「『(DIYアーティスト=)インディーズのバンド』なのかな」みたいな勝手なイメージがあって。でも、そんな感じではないですよね。
- 佐藤
- (SoundCloudで週間ランキング1位になったという)高校生バンド? あれはインディーズじゃないの?
- 未季
- おそらく、「インディーズみたいなもの」だと思います。インディーズだけど、外部に委託していた……、いわゆる「売る側」や「作る側」も「全部自分でやるインディーズ」という感じかな?
- RYUICHIRO
- このスタイル(DIYアーティストとして活動すること)は、今のアーティストさんだと多いですよね。それこそ清水翔太さんとかも全部自分でやっていたりして。「最近のアーティストの方はみんなそうなのかな?」とか思っていたんですけど……。
- 佐藤
- メジャーからでも結構……。
- RYUICHIRO
- 結構いますよね。
- 佐藤
- それこそ、ビジュアル系バンドのPENICILLINとかも、昔はメジャーだったけど、10年以上前に、「今はインディーズのほうが儲かるから」と言って、インディーズ戻ったとか(もあるものね)。
- 井戸
- 「大手レーベルからじゃなくなった」ということですか?
- 佐藤
- そう。だから、バンド系だと「メジャーにいたのがインディーズに戻って」という話を結構聞いたりする。
- 井戸
- (インディーズに戻ったとしても、メジャーだった間に)「知名度が付いている」からいいのか?
- 佐藤
- それもそうだし、元々どちらかというと、ジャンル絞られてる系のニッチな層だとそもそもファンを作りやすいし。アーティストというのは、「メディアに露出しているから売れる」わけでもないから。だから、(活動度合いによっては)流通量分、頭を撥ねられているような感じになってしまうから。
- 原
- それなら「素の金額でもらえるほうが(良い)」という話で。しかも、それは「既に顧客が確立しているからできる」ことですよね。
- 佐藤
- 人気のあるバンドの場合、「メンバー5人で年収1000万ぐらいあるビジュアル系バンドがいる」という話を聞いたことがありますもの。グッズとか(で売り上げを出しているらしいよ)。あと「CDが売れない時代」とか言うけれど、インディーズのほうはCDも売れているから。
- 井戸
- グッズは「いい値段」していても、みんな買いますよね。
- 佐藤
- そうそう。チェキだとか。だから、やろうと思ったら(インディーズアーティストとして)生きていく方法もあるわけだけど。ただ、(アーティストというのは)人気商売だから。安定してファンがいないと成立しない話だから。その辺が難しいですよね。
- 佐藤
- どうですか、横井さん。何かありますか?
- 横井
- 私はずっと、デザインをやりながら、MCをやっていたんです。私自身はプロダクションに入らず、キャラショーと契約して、さらにそれとは別にロボットショーのMCの専属契約をしていました。
- 佐藤
- (横井さんはまさしく) DIYアーティストですね。……(どちらかと言うと)フリーランスなのかな?
- 横井
- そうですね。私は(報酬を)2万円もらってたんです。だけど、プロダクションに入ってるMCさんは、プロダクション側に1万2000円ぐらい取られているんです。だから、私からするとですが「自分で仕事を取れる人」であれば、自分でやったほうが儲かります。そうは言っても、結局は人によると思いますが。営業力がない人は(プロダクションに)入ったほうが良いですし。「自分で人脈を作れるわ」という人だと「自分でやったほうが儲かる」ところもあるのかな、という感じですね。
- 佐藤
- 多分、今の時代はスタートはそういう感じでやっていったほうが良いんでしょうね。自身で営業しているタレントさんやアーティストさんは多いと思いますが。それは結局、アーティストあるあるなのかもしれないけれど、「事務所入っても営業してもらえない可能性がある」というか。「だから仕事がない」みたいな(可能性もあるわけで)。だから、今はこういう時代(アーティストは事務所に所属して活動することが一般的)なんだけど。どこかで逆転するかもしれませんよね。「仕事の量が増えてきたら、マネジャーを自分が雇う」みたいな(具合に)。
- 原
- イメージ的に言うと、「実入りが違う」ということですか?先にピン撥ね……。「ピン撥ね」って…。(事務所側に)撥ねられて入っていた分が全部自分に入って、「そこから必要な経費などを自分たちが払っていく」ということですか?
- 佐藤
- だから、「会社化」というか「組織化」というか。要するに「チーム」になっていくんじゃないかな? その辺りは「本来の形」というか。今、こういう(インターネットが普及している)時代だから、基本的には「必ずどこかの会社に入っていないとできない」ということはないから。今日の深いところのテーマを見ていきましょうか。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- 『DIYアーティスト。課題:DIYアーティストとして活躍するには?』
- 佐藤
- 「活躍するには」ということですが。どうですか、未季先生。何かあれば(どうぞ)。
- 未季
- 今回の札幌の(女子高生バンド)もそうだし、他のアーティストでもよく言われているんですけれど。「ものすごいプロ」と言ったら変かもしれないですけれど、「一番大事なことはやり続けること」だと思うんです。やり続けていくことで「運の確率を増していく」というか。ただ、大切なことは「確率を増すこと」だけじゃなくて、他にもあるわけじゃないですか。それこそ、今回の札幌の場合は、「女子高生」というワードだったり「札幌」というワードであるとか「テクノ」であったり。それのギャップみたいな(ことで)。さらに、聞いてみて「すごく良いな」と思ったのが、「自分のやりたいというものを100%きちんとできている感じ」(がしたことです)。「やりたいな」と思っていても 、照れがあったり表現ができなかったりすると「そもそもスタート地点に立てていない」ので。それ(スタート地点に立つこと)ができるか否かというか。それこそ丈亮さんが得意なところだとは思いますが。だから、(DIYアーティストに関しては、)「そこ(スタート地点に立つこと)さえやれるようになったら早いんじゃないかな?」と思ったりはします。
- 佐藤
- RYUちゃんはどう思う?
- RYUICHIRO
- 今の(未季先生の話と)一緒です。(いざ)「活躍する」となった時に、今の時代はYouTubeとかを個人でやっている人も多いので。「みんなどうやって(再生回数を)伸ばしているんだろう?」と調べたことがあって。それ(再生回数の伸ばし方を説明する情報)には「今、流行っているもの(を利用すること)」(だと書かれていて)。例えば、自分は歌をやりたいけど、「今、流行っているコンテンツ」を少しYouTubeでやって(おいて)。「(流行りのコンテンツを)コツコツやっていって、それに加えて自分の好きな歌も同時に発信していく」みたいなことをやっていると、「(再生回数が)伸びている人が多いんだな」というのは思いました。
- 佐藤
- そうする、「『活躍』は人によってそれぞれ違ってくる」のかなという感じだよね。未季先生の主張だと「やりたいことをやっていること」が「活躍」だし。一方、RYUちゃんの視点は、「広く認知されていること」が「活躍」という主張だし。(結局、)どちらも大切だけどね。だから、そこ(何をもって「活躍している」とするか)にギャップありますよね。昔から言われていることと言いますか。「やりたいことをやろうとすると、結局万人受けっできない」みたいな。「(一部と全部)どちらが良いのか」という(命題ですよね)。
- 原
- 例えば、「ヘビメタバンドがハードロックをやったら受け入れられやすくなった」と(言う話みたいなものです)か?
- 佐藤
- そういうのはあるかもしれない。
- 原
- 世代が出ちゃった(笑)。
- 井戸
- (せめて)J-POPぐらい(で止めておきましょう)。
- 原
- J-POPぐらい。そうだね、ポップな感じで(喩え話を進めようか)。
- 未季
- 今の話だと、それこそネット社会は「全世界」なわけじゃないですか。ハードロックは日本では少し狭い(ジャンルかもしれない)ですけど、(ジャンルとしての需要が)すごく広い国もあるわけじゃないですか。(例えば、)北欧やドイツに向けて発信すると、(裾野が)より広い感じになるわけで。そういう視点では、「インターネットの力が強い」という感じがします。
- 原
- 要は、「ターゲット層に向けて、個々で発信できること」が重要なんだよね?
- 井戸
- そうです。自由に。
- 原
- (インターネット上に)何か(物理的な)障壁があるわけじゃないから。要するに「自己表現がしやすい」からこそ、「受け入れてくれる人に向けた発信もしやすい」(わけで)。重要なのは「(やり取りが)一方通行にならないこと」ですよね。
- 佐藤
- そういう意味では (原)先生、どうですか? 経済的に見た時に。「DIYアーティスト」というのは要するに「フリーランス」ということですけれども。でも、例えば、自分でもそうなんだけど。法人……、「会社としてやっている場合」だと、それはどう見ますか? 経済的と言うか社会的と言うか…….。
- 原
- 端的な表現で言うと、打ち出す側……、個人であれ法人であれ 、「打ち出す方向が定められていない」からこそ、「自分で選択肢を広げられる」あるいは「ターゲット層に向けて萎められる」ことが大きな利点(なわけ)で。要は、「市場をきちんと調べていればいるほど、ジャンルに適した地域 あるいは層に向けて、「その人たちが何を使ってるか」というところまで明確にマーケティングできれば、そこ(マーケティング対象)に対しての直接のアプローチになる」(わけだ)から。音楽は基本的に「ジャンルごとの話」になるだろうけど。例えば、先ほどの「北欧だったら」みたいな話(ですよね)。 また、収入の得方としても、「いろいろなものを挟まなくても、 直で売り上げに結びつく状況を作れる」(ということですよね)。さっきの話(札幌の女子高生の件)もそうですけど、直でDMが送られてくる。これはネットが発達しているからこそできることで(あって)。しかも、お金として現金化するのも、ものすごくスピードが上がっているんです。従来通りの場合、「(CDが)売れてからいくら」(だったり)「契約金が」みたいな話が、「この曲欲しいです」が「そのままお金に変わる」わけですから。
- 井戸
- 要はレーベルなどを挟んでいないから?
- 原
- 「(レーベルなどを)挟んでいないから、金額も自分たちで決められる」わけです。つまり大事なのは市場性を膨らませる(ことなんですよね)。多分 、「お金(の面)」で考えると。市場性がある場所に対してモノやお金を投下する。それ(投下したモノやお金)に対して見返りを求める。あるいは、「対価として得る」ということです。元々の市場性や ニーズを踏まえる。「フィルターなしでお金が入る機会を作っている」ことには、すごく意味があるんです。
- 佐藤
- でも、「アーティストなのかクリエイターなのか」で考えると難しいところだよね。例えば 、Breath.Mでも 「服を作ること」に関しては、「アーティストかどうか」という観点から見るとどちらかというと、「クリエイティブディレクターやクリエイターなのかな」という(感じだよね?)
- 井戸
- (確かに)「アーティスト」は何か違う気がするんですが、「じゃあ、どこがどう違うの?」と言われても明確に説明できないんですけど……。
- 佐藤
- だからそういう意味では、要は「どちらが主であるのか」ということだけど。「活動すること」が「主」である場合は、「アーティストなのかな?」と思っていて。それに対して変な話(かもしれないけど、)「ファンがお金を貢いでくれる」じゃないけど、「応援する」というか。「欲しい」というか。要するに、「それを得たい」ということ。詰まるところ、ユーザーエクスペリエンス。一方、「クリエイター」は、基本的には「モノを作って購入してもらう」(ことが主たる活動であって)。「利用してもらうことを前提として作る」のが、「クリエイターなのかな?」という違い。だから、結構難しいところではあるよね。アーティストは「儲からなくても良い」という考えがどこかにあるから。何というか「(アーティストのやりたいことは)自己表現」というか……. 。
- 原
- 「自分の表現ができる場があれば」という(話ですよね)。それなら、「アーティストは職業じゃないのか」という話(になってしまう)と(思います)。(佐藤社長のおっしゃることは、)「表現者としての面であって」ということなるのかな、と(思います)。
- 佐藤
- だから、「芸術家」であって、「芸術屋」じゃないもの。そこは違うから。そういう意味では……。何だか話がいろいろと広がってきてしまったけれど。「DIYアーティストとして活躍する」ということは、「本当にやりたいことをやれてるかどうか」(だと俺は思う)。それこそゴッホでも、亡くなってから絵が売れる。(ゴッホの)生きている間(の画家としての活動)は、本当に(ただの)自己満足じゃない。
- 横井
- (ゴッホの描いた絵は、生前)1枚しか売れなかったそうです。
- 原
- (彼の)生きている間は「スポンサーがいて、初めて成り立っていた」と(いうことだよね)。
- 佐藤
- だから、そういう意味ではそう(「アーティストの活動はスポンサーがいて初めて成り立つ」ということ)かもしれないよね。でも、(アーティストとして)やっていると、「やはり広く活躍したい」というか「認知されたい」という思いがあるから。これは永遠のテーマかもしれない。
- 佐藤
- お金との結び付き。徹郎さんはどう思いますか?
- 蒲生
- 「アーティストとして活躍するには」ということですけど。自分のやりたい曲が それこそさっき(の話じゃないですが)、全世界に配信できる環境が増えて。「どこの国に受けるか」というマーケティングだったり、音楽共有サービスや音楽ストリーミングサービスもたくさんあるので。プラットフォームとの相性もいろいろ探しながらやっていって。それを継続して、いろいろとマーケティングしていくことによって、「(この)音楽が良いと思う、悪いと思う」に正解・不正解はないので。「活動数の分だけ活躍できる、注目できること」がポイントなのかな、と私は思います。
- 佐藤
- 俺の意見というかIT的な話で言うと。Spotifyや音楽サービス……、Shazamだとかは、 要は「今売れているリズム」や「今売れている音」や「 コードの構成」をAI的にトレンドとして見たりしているらしい。だから正直、「こういう音楽作ったほうが良い」ということに、「既に答えが出てしまっている」わけで。何だか考え方としてはAmazonみたいな感じだよね。「売れてる商品をAmazonで作って出す」と(いう感じで)。だから今後(のことまで)考えていくと、「商業アーティスト」みたいなやつも、もしかしたら出てくるかもしれないよね。海外だとEDMとかがそうなんだけど、資本力のあるところは1曲出すために世界中にアレンジを100曲とか1000曲とか発注して。それで 、「返ってきた中の良いやつを出」したりするから。一つずつのアレンジは、高くても30〜40万円(くらいが単価らしいよ)。それこそAKBとかの曲でもあるよね、ゴールデン何とか賞を取ってるやつ。だけどそんな曲でも、アレンジ料金自体は50万前後とかだからね 。
- 原
- 結局、確率が上がると、求めているものにどんどん近いものが(出てきやすくなるもの)ね
- 佐藤
- だから、そういう意味では、もしかしたら(そういうところもあるのかもね)。市場的には今後、また新勢力じゃないけど、SpotifyやShazamといったIT系企業がやりだしてくると、また何か変な時代になってくる可能性もあるのかな、と(思うよね)。
- 原
- (そういう勢力が台頭してくると、)「市場性主義」みたいな感じになっていくわけですものね。
- 佐藤
- それ(新勢力の台頭や市場性主義)をぶち壊すのが、今回の北海道(の女子高生)みたいな(話だよね)。(彼女らのランキング1位が)単発なのかどうか分からないけど。全く新しいものをポンっというところからすると、可能性があることも確かだけど。だから、難しいところではあるよね。
- 原
- (これからの流れとしては)ぐるぐると回っていくんでしょうね。
- 佐藤
- トレンドは回っているからね。でも、いろいろな話を聞きながら思ったんだけど。マーケティングとかも今はネットで調べられるから。もしかしたら、チームを組んでやっても良いのかもしれないよね。「得意・不得意」に(合わせて)ね。
- 原
- 多分、今のお話だと(おっしゃりたいことは)「デジタルから後押しする局面」ということなんでしょうね。
TOPICS
みんなの声
- 佐藤
- みんなの声も一度見てみましょうか。
- 井戸
- 『DIYアーティストっていう呼称 センスないですね。』
- 佐藤
- そうだね 。何と言おう?
- 井戸
- (確かに「DIYアーティスト」だと)こっち(日曜大工的なことのほう)だと思います。
- 佐藤
- 思えちゃう部分も(ありますよね)。
- 井戸
- 思いました。以前よりアーティストの収入源が多様になったと思う。
- 佐藤
- これはそうだよね。アーティストがそのまま先生をやる場合もあるし。お二人(RYUちゃんと未季さん)とも先生じゃない。(RYUちゃんは)ダンスの先生でもあるし、(季さんは)歌の先生でもあるし。そういう形でも(アーティストとしての活動は)やれるし。それが「ネットで配信」となれば、それがコンテンツになるから。そっち(ネット配信)のほうでいく可能性もあるよね。
- 未季
- 言いたいことがあれば、それが教えになって広まる。ただ、「教える」だけじゃなくて「こういうことを伝えたい」みたいなものをお持ちだろうし。私もあるし、というのは(ありますね)。
- 佐藤
- 逆もあるよね。例えば、少し古い(かもしれない)けど、 Ne-Yo(ニーヨ)さんとか。元々アレンジを作ってた人、クリエイターだった人が歌うようになって。「アーティストになって売れる」というパターンもあるし。
- 井戸
- 『ストリーミング配信で世界に広める手段が増えた。社会の落ちこぼれでも可能性はある!』
- 佐藤
- でも、難しい話だよね。やはり何かしら魅力というか惹かれるものがないとね。
- 原
- 「その人(何かしらの魅力がある人)たちは落ちこぼれじゃない」という話だから。持っている人なら、これは言わないよ。
- 未季
- 恐ろしいですね。そこのところはどうなんでしょう? でも、(何かしらの)数字を持っている人ですからね……。
- 横井
- 自分で数字を持っている人は「落ちこぼれではない」ですからね。
- 未季
- 落ちこぼれている感じの人もいるような……。「気がする」というか。アーティストには本当にいろいろいますものね。
- 佐藤
- (世の中には)いろいろなジャンルのアーティストがいるから。
- 未季
- 「外で生活しているような人だけど、歌うとすごい」という人もいるし。「そういう人はどういう感じなんだろう」とか思ったりしますよね。
- 佐藤
- だから、アーティストに「収入」や「経済」を結びつけてはいけないよね。
- 原
- 今のお話を聞いていて、それは思いましたね。要は、「(アーティスト=)表現者」ですから。表現者がお金の話をしては変ですよね。
- 佐藤
- 「売れているアーティストなのか、売れていないアーティストなのか」という。それ(売れていないアーティストというの)は、「ネガティブワード」じゃなくて、「売れていない」という事実を指しているだけだから。要するに、「(アーティスト活動が)お金になっていない」という話だけで。
- 原
- だから、「経済面と表現者を分けて見る」。この場合はいけないことじゃないから。
- 佐藤
- 「ゴッホみたいに死んでから売れる可能性」もあるわけだから(笑)。
- 井戸
- 『今は、良い機材や高い技術がなくても、質の高い音楽を生み出せる』
- 佐藤
- 本当に今の音楽を見ると、すごく多様だからね。楽器というか いろいろなインターフェースがあるから。だから、手動かすだけで音が出るやつもありますよね?
- 原
- テルミン? (今の佐藤社長の手の動きで)テルミンかと思ってしまった。
- 井戸
- 私もテルミンかと思いました。
- 未季
- あれ(手を動かすだけで音の出る電子楽器)は、「テルミンの進化バージョン」です。
- 佐藤
- だから、何か知らないけどそういうやつもあるし。「音楽」と言っても、今やわけの分からない領域まできているよね 「ポップス」で見ると、また別だけど。
- RYUICHIRO
- ダンサーでも体にデジタルセンサーか何かを着けて、動きで音を出す(という演出)とかもありました。「動きによってウオーンと音が出る」みたいなものもあって。「(ダンスの演出ひとつ取っても)いろいろあるな」と思いました。
- 佐藤
- アーティストは奥が深いから。
- 原
- 「センスがない人間は分けて見てしまいがち」だけど。
- 佐藤
- なかなか難しいですね。そんな感じですかね?
- 井戸
- ソリューションにまいりますか?
TOPICS
ソリューション
- 佐藤
- はい。本日のソリューションはこちらです。『自分のスタイルを追求しよう!』
- 井戸
- やりたいことを。
- 佐藤
- アーティストというのは、そういうことですよね。
- 井戸
- そうだと思います。
- 佐藤
- アーティストと言っても、「広く受け入れてもらうこと」はもちろん大切というか。でも、「選んでもらう」という考えはないんじゃないかな?
- 原
- あくまでも「発信する側だ」という(ことですよね)。
- 佐藤
- 「企業」や「ビジネス」だと「選んでもらわなきゃいけない」。目的が営利だから。アーティストの本質は「自己表現」だものね。だからと言って、「選んでもらわなくてもいい」わけじゃないけど。自分がやりたくてやってるわけだから、選んでくれる人に対しての感謝の気持ちが必要だろうけど。
- 原
- 「自分の信念を曲げてまで表現するようなことではない」わけですね?
- 佐藤
- 「媚びる必要はない」わけ。それだと昔のJ-POPとかじゃない。今はYouTubeや(未季)先生が言うように、「海外に発信したら分母が増える」わけだから。自分のスタイルをどんどん追求して発信すれば良いのかな、と思います。「DIYアーティスト」ということでしたが。これからこういう人(DIYアーティスト)は、「より一層増えてくるのかな」と。それこそ、ゴールドマン・サックスの社長もDJとして活動していたりもするし。「世界最大の金融企業の社長が」だよ。ということもあるから。インターネットの発展した社会は発信できるチャンスも多いから。「いろいろやってみても良いのかな?」とも思います。
- 原
- 必要なんでしょうね。
- 佐藤
- (原)先生もどうですか?
- 原
- 「表現できるかな? の人間」なんだけど…。
- 佐藤
- お金アーティストね。ご自身の道を追求されるなら。金融アーティストとして。
- 原
- そういう表現の仕方ありますね(笑)
- 井戸
- 来週以降の放送はこちらの通りになっています。次回放送も毎週木曜日 夜10時からです。また次回もお楽しみに。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さようなら。
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