
2021.05.20 放送分
レッドオーシャン
第29回アートリーアカデミア
THEME
レッドオーシャン
今回のテーマは「レッドオーシャン」。これは「競争相手が多く、血で血を洗うような企業間競争が行われている市場」を指す。様々な分野で拡大しつつあるレッドオーシャンだが、実際にその中で企業は生き残って勝ち抜けていけるのだろうか?アートリーアカデミアでソリューションを見出します。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマはこちらです。「レッドオーシャン。高級食パンブームにモスバーガーも参入。今年2月、大手ハンバーガーチェーンのモスバーガーが、高級食パンへの参入を発表し、全国約1000店舗で一斉に販売を開始。既にレッドオーシャンとなっていた市場が、さらに赤くなりました。近年だと、『PayPay』『LINE Pay』『楽天ペイ』などのキャッシュレス決済や『 出前館』『 menu』『Uber Eats』と言ったフードデリバリー市場など、新しいブームメントにおけるレッドオーシャン化が、加速の一途を辿っています」。
- 佐藤
- レッドオーシャンということですが。蒲生さん、いつものように補足があれば(お願いします)。
- 蒲生
- モスバーガーが全国約1000店舗で一気に高級食パンを売ったという。「高級(食パン)ブームにあやかった」というのもそうなんですが。「元々ハンバーガーのバンズを発注していたメーカーに食パンも作ってもらった」という形らしいので 。だから、「大量発注して、コストを低く抑えて食パンも売った」というような(ことらしいですね)。
- 佐藤
- 何でわざわざ食パンに参入したんですかね?
- 原
- 元々高級食パンブームなので。
- 佐藤
- でも今、(高級食パンブームは)少し下火気味だよね?
- 原
- そうは言っても、まだまだ出店は続いている。もう一つ、コロナの影響もあって。モス自体の利益が減しているところを考えると、「どう補填するの?」というところ(があって)。「(コロナ禍で)利益をどう伸ばしていくの?」と(なるわけですよ)。「レッドオーシャンだからやる・やらない」という判断よりも、「元々やれることにプラスアルファでやれば良いんじゃない?」ということだと思います。
- 佐藤
- 「レッドオーシャン」というよりは、「クロスセル」だよね。(モスバーガーは)既に店舗を持っている(わけだ)から。だから、(どちらかと言うと、)「商品のラインナップを増やして(いこう)」という(考え方で)。
- 原
- それがたまたま「(高級)食パン」だったという(だけで)。
- 佐藤
- 確かに。近くに高級食パンの……何だっけ? 『乃が美』じゃない….。
- 井戸
- 『乃が美』ですね。
- 佐藤
- 『乃が美』の代わりにモスバーガーがあって。「近いから一度買ってみるか」なんて言って。買ってみたら、「そっちのほうがうめえや」となれば、「モスバーガーで良いじゃん!」みたいなことはあるかもしれないよね。
- 原
- そうそう。パン自体が、「焼成冷凍」と言って、焼き上げたあとに急速冷凍にすると、日持ちさせられるので。イメージ的によくある、「できたてほやほや」みたいな(感じの状態を維持して)。焼成冷凍なら、出す時にあったかければ良いので。日持ちもさせられるからね。
- 佐藤
- 川本さん、食パンは食べますか?
- 川本
- 食べる時は食べますね。(そうは言っても、)そんなに食べないかもしれないです。
- 佐藤
- 食パンはカロリー的にはどうなんですか?
- 川本
- カロリー的にはそんなに高くないので。1枚くらいであれば大丈夫かなと(思います)。
- 佐藤
- 例えば、「1斤丸々食べた」とすると?
- 川本
- それは相当カロリーを取ることになるかと……。
- 久田
- そもそも、「1斤丸々」なんて、(量的に)食べられない。
- 佐藤
- でも、高級食パンは割とコンパクトなサイズだよね?
- 原
- そうですね。食べ切れる量になっているから。
- 佐藤
- モスバーガーで売ってるの?
- 蒲生
- 売っています。
- 佐藤
- (蒲生さんは)食べた?
- 蒲生
- いや、画像で見ました。
- 久田
- モスバーガーの食パンは、確か予約限定じゃないですか。私も食べようとしたんです。でも、前日とかに予約して、店舗に取りに行かないといけなくて。少しハードル高いな、と(思ったんです)。
- 井戸
- 行けばすぐに買えるわけじゃないんだね。
- 佐藤
- トライアル的にやったみたいな感じ(なのかな)? 本日の議題というか課題を見ていきましょう。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- 「レッドオーシャン。課題:レッドオーシャンを勝ち抜くためには?」
- 佐藤
- 「レッドオーシャンを勝ち抜くには?」というところですけれど。基本的に何でもレッドオーシャンだよね、もはや。それこそ、パーソナル(トレーニング)は「超レッドオーシャン」ですよね?
- 川本
- そうですね 。ここ最近、一気にまた増えて。
- 佐藤
- また、コロナのブームで上がってきていますよね。何か秘訣はあるんですか? 川本さん的パーソナルトレーニング業界のレッドオーシャンを勝ち抜くための(戦略と言いますか)。とは言え、言えないこととかも一部あるとは思いますが。
- 川本
- 「レッドオーシャンを勝ち抜く」というと、やはり「差別化」というところが一番大切になってくるかなと思うんです。例えば、うち(Natural.Labo)だと、フランチャイズを増やして、大きく見せていくことで、知名度を上げて。「人気があるように」と言ったら、変ですけど。「そういうふうに勝負していく」というのもそうですし、知名度というのもそうですし。「どれだけ店舗を持っているか」というのも、「一つの勝ち抜く方法」かな? 認知度として(の面で言うと)、無数にある中でも「名前を聞いたことある所のほうが通いやすい」というのはあると思うので。そういうところ(が秘訣なの)かなとは(思います)。
- 佐藤
- ブランド的な部分もあるの? マーケットが違うかもしれないですけど、トレーニングジム繋がりだと、『RIZAP』が巨人としているわけですけど。どうなんですか? でも、最近、トレーナーというか、カルビーだっけ? の社長を呼んだけど、「揉めてどうたらこうたら」みたいな(話もありましたよね?)
- 原
- いや。(『RIZAP』は)元々ばーんと成功して。それで、いろいろなところへ株の出資とかしまくっていたけど、それが不調になったという。「本体は本体で上手くいってたのに」と(いう話で)。
- 佐藤
- だから、要するに「逆ブランディング」だよね。何と言うか、「何か調子乗っとらん?」みたいな(ことがあって)。でも、そう(いうこと)じゃない?
- 原
- 「会長を呼んで、立て直しを」と言っていたら。
- 佐藤
- 「また、揉めちゃって」みたいな(ことね)。だから、言い換えると、「そういうこともある」と。(同業他社がトラブってくれていると)ありがたいですよね? いや、でも、本当に。川本さんがおっしゃった「ブランディングの知名度」というか。結局、そこになってきますよね。「レッドオーシャンで勝ち上がっていくには?」というか。
- 原
- 「ブランド力がないんだったら、資本力で勝つしかない」ですよね。『ブランド力が9割』という本を読んだんですが。「どう認知させるか」(というのが重要だ、と)。ただ、「認知させる」にしても、その方法を明確にしとかないと伝わらないですよね。
- 佐藤
- そうだね。結局は、「印象の持たれ方をどうするか?」が重要になってくるから。
- 原
- だから、デザインやシステムといった手法を「他と差別化している」ということを見やすくするのが……。
- 佐藤
- アートリーじゃないですかね? アートリーで提供できるものじゃない! 今 寄せてもらった感じですね?
- 原
- 気付いてもらえて良かった(笑)。遠回しでも伝わって良かった。
- 井戸
- 宣伝しておかないと。
- 佐藤
- だけど、個人でもあるよね。例えば 、RYUちゃんでも、ダンサーさんが少なかったとしたら、いろいろなところで活躍できる場が増える(わけだ)けど。……どうなの? ダンサー(の世界)もレッドオーシャン(になって来ているの)?
- RYUICHIRO
- そうですね。特に今は(ダンサー自体が)すごく多いので。スクールの代表の方とかは、立ち上げた当時は、そこともう一つぐらいしか(スクールが)なかった(のだろう)けど、今はダンスをする人口が多いので。その分、「どこで個性を出すか?」という課題がありますね。
- 井戸
- 小学校でしたっけ? ダンスが体育の必修科目になりましたよね?
- 佐藤
- 嘘でしょ?
- 井戸
- 本当ですよ。
- RYUICHIRO
- だから、余計にやる(人口が増えた)。(何をどこまでどのくらい教えるのかは、)まだ学校によって差がありますけど。でも、(授業にダンスを取り入れる学校は、)結構出てきていて。それを聞いてやる子も増えているので。
- 佐藤
- そうだよね。だって、 歌というか、「音楽が」は必修(科目として)あるよね。ダンスもそうだものね? 体育的な? また違うの?一環だよね? 多分。
- 井戸
- 体育の一環だと思います。
- RYUICHIRO
- だから、保育園でレッスンしたりとか、レッスンしに学校に行ったりというのも、今はだいぶ増えてきているというか。
- 佐藤
- 要するに、「レッドオーシャンになるけれど、市場が切り開かれるケース」もあるよね。学校が(市場として)開放され出して。「先生を募集します」みたいなことがあるし。おそらく、 パーソナル(トレーニング)とかでも、そういうふうに繋がってくる話ではあるよね。
- 原
- だから、「 需要が高くなればなるほど広がりやすい」というか、「制限がはずれていく」ことはありえますよね。要するに、「ハードルの高さ」だったり、「認知されていなかった物が(認知)される」ことで市場が新たにできるわけですけど。供給する側に限度あるので。広がりをより一層充足させる、満足させることも方向性にはなりますよね。
- 佐藤
- そうですね。でも、まずは「なぜそもそもレッドオーシャンになっているのか?」という背景だよね。言うなれば、「何でも手軽になった」ということかな? 出店するにしても、BASE(ベース)で、「リスクをなるべく最小限にしながら」(始められる)という。
- 井戸
- しやすくなりましたよね。Instagramとか、気軽に売れるプラットフォームがたくさん(存在するようになって)。
- 佐藤
- という背景があるから。だから、ECなんかもぶわーっと(広がっていて)。それこそ、「スーパーレッドオーシャン」じゃない。インスタだってどんどん機能拡張していって。メルカリとかのショッピング機能まで付けられるようになって。
- 井戸
- どんどん便利に(なっていきますよね)。
- 原
- 検索する時に、まずはインスタで検索かけちゃうものね。
- 井戸
- 今多いですよね。インスタで検索する方。
- 佐藤
- 本当にそうだよ。だから、われわれは早いほうじゃない? ネットやりだしたのは。 俺なんか小学生の頃からやってるし。その頃から言うのは遡りすぎだから大袈裟だけど。基本的にGoogleで検索するのが当たり前だったところが。もはや「Googleはあくまでホームページを検索できる場所でしょ?」ぐらいな感じに思われているから。
- 井戸
- 見たいものが決まってる場合は、Instagramとかのほうがすぐ見つかる場合が多いですよね。
- 佐藤
- だから、強制的にそこをやらされることもあるよね。レッドオーシャンが前提だから。「SNSをやっていない」と言うのは、「ホームページを作っていない」のと一緒ぐらいの扱いじゃない? 「Google検索しても、誰々さんのホームページが出て来ないよ」みたいな(調子で言われたり)、「Natural.Labo(ナチュラルラボ)出て来ないよ!」みたいなことと一緒じゃない。インスタで検索した時に出て来なかったり、YouTubeで検索かけて出てこなかったりだと。今やそういう状況じゃない。レッドオーシャンだから。要は、「基本的に全部揃っている」のが当たり前で。さらにその中で、「統一したブランド」や「個性」を出していく必要を求められているから。
- 原
- だから、その昔。それこそ、「ネットが普及されていない時代」では、看板だったわけですよ。でも、それが今やネットでホームページがあるのが当たり前。
- 井戸
- 大前提ですよね。
- 原
- 少し前まではそうだったんですよね。でも、今はそれだけじゃなくて、「SNSがないの?」と言われる。「そこ(SNS)までやらないといけない」という状況だから。
- 佐藤
- だから、本当にわれわれとしてはありがたい話で。
- 原
- どんどん仕事としての需要が増えてくるという…。
- 佐藤
- 「レッドオーシャンにならなければ!」ということですもんね。レッドのジャケットが輝いてくる……。
- 原
- ブランド力も提案しますからね。この(ジャケットの)色は何?レッドオーシャンのつもりだったの?
- 佐藤
- いや 、そういう(ことではありません)……。でも、どうなんですかね? 「レッドオーシャン勝ち抜いていく」という意味では。 皆さん、それぞれ、何かレッドオーシャンを渡っていく秘訣みたいな物はあったりします? 言える範囲で(構いませんので)。
- 井戸
- 言える範囲で、ね。でも、アパレルは本当に。レッドオーシャンが大前提の世界なので。最初はデザインだけ売ろうと思ったんですけど、(デザイナーとしての)知名度がない限り、難しいんですよ。だから、そこもあって、サステナブルに振り切ろうとしたんです。
- 佐藤
- 「SDGsに絡めて」みたいな(感じで、)ね。
- 井戸
- (SDGsは、)今、話題性もあるし、それだけに特化してやれてるところがないという(こともあって)。それから、大手であればあるほど、(一つの方向に)振り切りづらいので。「小さいからこそ振り切れるな」というのもあって、行ったところはあります。
- 佐藤
- 要は、「規模が小さいほどピボットしやすい」し、テストもしやすい。それはずっと、創業した時から思っていたけど。「そこ(ピボットやテストのしやすさ)だけは大切にしていかなきゃと。でも、うち(株式会社アートリー)みたいな20人ぐらいの規模でも、「ピボットを慎重にするような癖」は付いてしまっているから。だから、「レッドオーシャンで」と言っても、上場企業から個人まで、状況によっても違うよね。。
- 原
- だから、 「人と同じものを売る」のであれば、それは「レッドオーシャンの真っ只中」だと思うんです。結局 、「その中での差別化」という価値を打ち出せる。それこそ、物販ならなおさらだと思うので。(物販は、)「物としての形」なので。だから、「サービスだったら」という(話になって)。それぞれで違うんだろうなとは思うんですけど。「差別化をどうやって見せられるか」なんだと思います。
- 佐藤
- 差別化という意味でも、そうだけど。結局、 「差別化したあとで、『それが私にとっての一番のベストアンサーなんだ!』『ベストなソリューションなんだ!』と言えるかどうかを見ていく力」というのが必要になるかもしれないね。
- 原
- 探す側がね。
- 佐藤
- 「ターゲットがどこになるのか」という(観点を、ね)。そこに対して、「いろいろな選択肢がある中で、気づいてもらう努力」や「選ばれる努力」というところ(が重要になって)。基本的にはレッドオーシャンが前提になってしまっているから。
- 原
- 国内で言うと、これから人口数が減っていくので、レッドオーシャンがずっと続くんですよ。だから、それ(市場開拓)を「世界に!」と(目を向けたとして)。特にECをやってると、海外に対してというアプローチもできるじゃないですか。要するに、「 レッドオーシャン(苛烈競争の既存市場)からブルーオーシャン(未開拓市場)に向けて」と(いうように)。そうは言っても、「世界は世界」であるので。それぞれレッドオーシャンになってるエリアも(あるわけですが)。だけど、日本人の出し方と、海外の人の見せ方は違うと思う。「『どれだけ差別化して見せられるか』ということじゃないのかな?」と思います。
- 佐藤
- 俺自身、アーティスト活動もしているじゃない。結局、ミュージシャンとか歌手とかアーティストは、それこそレッドオーシャンなわけ。1999年ぐらいから、音楽が爆発的に量産されたんだよ。これぐらいだったやつが、どーん! って行って。要は、「デジタルで打ち込みができる」とかで、アーティスト(の幅が、)ぶわーっと広がったから。結局、今は、海外に向けて発信しているじゃない。自分の活動を。要するに、市場がマックスになっちゃったから。SNSを通じて世界市場になっちゃえば、それ以上に市場を広げられるじゃない。もちろん、「何を出していくか」というところを限定的にしていく方法はあるんだけど。だから、一度マックスにしちゃえば、要は「市場がマックス」になれば、反応してくれるユーザーも増えるから 。
- 井戸
- 要するに、「相対的に」(ということです)ね?
- 佐藤
- だから、「本当に自分次第」という感じ。「市場は昔ほど気にする必要もなくなってきてるのかな?」ということも思う(けどね)。
- 原
- それは、「個の欲求の部分が明確になってきてるからこそ」なんですか?
- 佐藤
- それもそうだし。あとは、「拡散が異常」だから。何でも瞬間的に拡散するし。今はユーザーがトライしやすい状況になっている。仕掛ける側も「コールトゥアクション」と言って。マーケティングの考えなんだけど。「最初のステップを踏ませる」ということに対して、当たり前になっているじゃない。「まずは、無料体験から」(という宣伝文句が)あるじゃない。無料体験だけじゃなくて、「(無料で)グッズを差し上げます」とかいろいろあるじゃない。要は、あれができているから、市場にユーザーも入りやすくなっているわけで。事業サイドでも、個人レベルでも、ネットをググれば、「どうやったら売れるのか」みたいな無料記事が、無数に出て来るし。それで勉強しているから、どんどん消費やビジネスが全体的にすごく底上げされているよね。だから、そういう意味では、「拡散が一瞬でいく」というか。それこそ『日経ビジネス』で読んだけど、航空業界が1万人のユーザーを獲得するのに、65年かかっていたところが 、WeChat(ウィーチャット:中国製SMS)は、1年とかなんだよね。……LINEが1年だったかな? WeChatが3カ月とか、そんな感じ? 要は、それ(ユーザー集客速度)が、ぐわーと速くなっているの。ユーザー獲得のスピードが、ね。
- 井戸
- 拡散が速いですもんね。「口コミが取りやすい」というか。
- 佐藤
- だから、「以前よりも消費が増えている」というか。何年か前から、ビジネスの基本の考え方が、「フリーミアム」になってきたじゃない。「無料で始められて、ヘビーユーザーは課金や有料プランにできる」というような。さっきの話じゃないけど、ユーザーが反応しやすくなっているから。そういう意味では、「レッドオーシャンだけど、思っているよりも魚はたくさんいて、ものすごく移動して、えさにもすぐ食いつく」感じだから。言い換えると、「『レッドオーシャンの水質』が変わってきている」のかな、という感じがあるのかもね。
- 原
- 『水質』か。わかりやすい話ですね。だから、「すごく海流が速い」とか「荒波が多いところ」じゃなくて、情報の伝達がすごく進みやすいんでしょうね。
- 佐藤
- そういうこと。密度がだいぶ濃いから。だから「本当に良い物」を投入……、投下できれば、すぐに食いつく。
- 原
- 反応がすぐ見えるから、 検証というか、「PDCA(サイクル)も回しやすい」ということだよね?
- 佐藤
- そういうこと。要は、ミミズしかいないようなところに、餌としてエビとかをばーんって入れたら、(魚が大挙して)ごーっと集まるのと一緒で。
- 原
- 「市場のほうが先に反応しやすくなった」(ということね)?
- 佐藤
- だから 言い換えると、ブルーオーシャン(未開拓市場で)は、何を餌として入れようが、ピンポイントで刺さないと引っかけられない。だから、10年ぐらい前の考えだと、「いかにニッチ産業を攻めて、ブルーをどうやってすくっていくか」とか(が主眼になっている)。はっきり言って、今の時代はブルーのほうが難しいじゃない。
- 原
- とてつもなく難しい。開発できない。
- 佐藤
- コンビニとかもそうじゃない? 「セブンイレブンがあるところの隣に、本部がセブンイレブン作って」(とか)。意味不明なことをやるわけじゃない。
- 原
- だから、「市場を作る難しさ」(がある)。今の話もそうだけど。「市場でどういう立ち位置にいさせるか」で、「売る側の基準」じゃなくて「買う側の動向」を見られるようになってきているから。それに対して、さっきのお話じゃないけど、えさの投げ方や投げるえさの内容を検証していくと、(わざわざ)ブルーオーシャンを探さなくても、レッドオーシャンの中でも「市場の大きさ」はあると思うんです。「ここを狙っている」というのはあると思うけど。「(企業として)そこ(レッドオーシャン)で戦う」ことは、今は個々人よりしやすいですよね。
- 佐藤
- だから、そういう意味では、「一つの餌だったものがブランドになってくる」のかな、という感じですね。どうです? 川本さん。今、ここまで話して(きたところで)何か(ありましたら)。
- 川本
- 餌の話ですけど。「餌の質を上げる」というところで。「(SNSを)すべてやっていて一人前」じゃないですけど。それにプラスして、例えば YouTubeをやるとか。「何かプラスアルファの価値を付けることで、より差別化や安心感というものを提供できる」のかな、というのは思いました。
- 佐藤
- もはや、「やることは当たり前」だけど、安心感でもそうですよね。「ユーザーに対して信頼を示していく」ということですね。確かにそれはそうかもしれない。
- 原
- (現代社会は、)情報が多いから 。
- 佐藤
- 「何が正しいか」ということだよね。「安心できるものは何か?」というのはある。どうですか? 蒲生さんは。何かコンサルするケースが多いと思うんですけれど。
- 蒲生
- 「情報を増やしていって、より安心感を与える」というところで。うちのクライアントに『明光義塾』さんがいらっしゃって。「個別指導で先生と1対1で学ぶスタイルは、すごく参入障壁が低い」というのを担当者さんとお話していて。要は「パーテーションと机があれば、できる」というようなところで。「保護者の方により安心感を与える」ために、カリキュラムをすごく詳細に説明したりとか。あと、先生の質の向上に対しての研修にすごく力を入れたりとか。ということを、今、聞いていて思い出しました。
- 佐藤
- 安心感も一つの大きな要素だよね。大丈夫ですか? うちは。パートナーとして安心感は?
- 川本
- はい。ばっちりです。
TOPICS
みんなの声
- 佐藤
- とりあえず一度、みんなの声を聞いてみましょうか。
- 井戸
- そうですね。 聞いてみましょう。『レッドオーシャンの中でニッチな領域を攻めるのもいいと思います。』
- 佐藤
- ニッチというか、ターゲティングの話だよね。「オーシャンの中でも、どこの領域にするか」という話だよね。
- 原
- ブルーオーシャンの話じゃないですもんね。
- 井戸
- 『転職で人気のバックエンドやフロントエンドは、レッドオーシャン。』
- 佐藤
- これはそうだよね。職業にもレッドオーシャンやブルーオーシャンはあるよね。求職者側からしたら、確かにね。どうなんですか? パーソナルトレーニング。変な言い方ですけど、トレーニングして(いて)お客さんだった人が、勘違いじゃないけど、「自分も何か教えられるんじゃないか?」みたいな感じで、(トレーナーを)やる人もいたりするんじゃない(ですか)?
- 川本
- いますね。
- 佐藤
- いますよね。でも、トレーナーのオーシャン(市場)は、レッドオーシャンだから……、どうなるんだ? レッドオーシャンなんですか? 求職者に対しても。「私、パーソナルでトレーナーやりたいんです。ジムにも通ってたんですけど」みたいな(場合)。
- 川本
- レッドオーシャンだと思います。
- 佐藤
- そうなんですか? トレーニングを仕事にしたい方は、結構多い?
- 川本
- 多いですね。実際にお客様からも……。他のジムに通っていた方で、実際に「トレーナー募集で、働きたいです」という方もいるので……。
- 佐藤
- だから こういう領域(パーソナルトレーナー)は、アドバイザリーやコンサルティングに近いというか。だから今、そういうものが当たり前に、みんな考えられているから、すごい世の中ですよね。
- 原
- だから、簡単に教えてもらう側から教える側にスイッチできちゃうよね。
- 佐藤
- 「普段はジムに通っているけど、趣味はトレーニング。だから、 土日でトレーニングを教えて小遣いを稼ごう」みたいな(発想で) 。そういうアマチュアみたいな人たちも出てきているわけでしょ? だから、プロとしてはまず、「その人(アマチュア)たちとは、違うんだよ」というところを見せ付けていかないとね。資本力や店舗数。スキームだとかいろいろあると思いますけど。
- 原
- あとはノウハウも、なんじゃないですか? 表現として合っているのかな……? 「エセトレーナーは所詮エセトレーナー」じゃないですか。教える上では。
- 佐藤
- 満足度は、ね。でも、他を知らないと分からないじゃない。
- 井戸
- (結局、)比較対象がないと分からないんですよ。「それがすべて」だと思ってしまうんです。
- 佐藤
- だから、そういうことは「話していく、語っていく」ということが必要なのかなと思います。要は、アカデミアもその一つじゃない。われわれはIT系と言っても、どちらかというと、制作から開発、コンサルとかいろいろやっているわけだけど。この業界はスーパーレッドオーシャンだから。だから、「語っていく」ことが重要なのかもしれない。
- 原
- 大事ですね。
- 佐藤
- その人の口から、その人のキャラや個性が伝わるように。そうだよ、個性だよね。パーソナルとかの先生でも、「人と人」だから「合う合わない」もあるよね。
- 井戸
- 『ブルーオーシャンと思いきや、そもそも需要がない可能性がある。』
- 佐藤
- でも、ブルーオーシャン(未開拓市場)というのは、そういう可能性のある場所だよね。だから、「需要から掘り起こす」というか、そもそも手始めとして、需要を喚起しないといけない。
- 井戸
- だから大変なんですものね。
- 原
- 「とてつもなくハイレベルなこと」ですからね。
- 佐藤
- (そうは言っても、)それをやっても、すぐにレッドオーシャンになっちゃうから。今の世の中、難しいよね。
- 原
- ブルーオーシャンの開発費のほうがかかって、解消できるのはいつ(になるの)?
- 佐藤
- 普通は大手がやるべきことだったじゃない。資本をかけて開拓して。だけど、今やM&Aが当たり前になってきているから。様子見て、「良さそうなところがあれば、すぐに買収して」みたいな形で参入するじゃない。「せこい」と言うと、言い方が良くないのかもしれないけど……。
- 井戸
- リスクは少なめですよね。
- 原
- (とは言え、)商売のやり方としては正攻法なんだけどね。
- 佐藤
- だけど 、日本式で考えるとそうじゃない。でも、海外、特に中国は積極的にブルーオーシャンをやってきているから。今もさらにやっているじゃない。……だから(日本は出)遅れているんだ!
- 井戸
- (やれと言われて、)「はい」とか言って(おいて、実際には何もしていなかったりして)、ね。
- 原
- それ(市場開拓への積極性)が、「国力の差」に繋がってしまっているからね。
- 佐藤
- 「前例だ 」「事例だ」とか(ばかりを優先して)。
- 原
- (中国の場合は、)「そんなもの(前例や事例)は関係ない!」と国が言ってしまっているので強いよね。 「まずは、やろうよ 」「やっていって」という話(で市場開拓を進めていますからね)。
- 佐藤
- 「テストマーケティングしてから」とか考えていないものね。(だけど、日本は)「まずは、やろう」という発想がないから。いや 、これを言い始めると、深い話になってくるから。先に進みましょう。……ラストの方?これで(生徒の声は)最後?
- 井戸
- 『参入障壁が低いと、レッドオーシャンなんやろうけどね。』
- 佐藤
- だから、さっきの「レッドオーシャンになりやすいよね」という話だよね。ソリューションはいくつかあるけど、どれで出していこうか悩む……。
TOPICS
ソリューション
- 井戸
- それでは、ソリューションをお願いいたします。
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。「信念を持って戦うこと!」
- 井戸
- レッドオーシャンの中で?
- 佐藤
- 結局、レッドだろうがブルーだろうが(関係ないんです)。これは、前に先輩が言っていた話なんですが、「サービスは情熱や信念がないとそもそも続けられない」んです。「レッドだ」とか「競合が」だとか、何だかそんなことをすぐに気にしますけども。「いじめられた」とか「嫌なことがあった」とか、 そんなことでくよくよしていたら、はっきり言って事業は続かないし。もちろん、「上場企業として仕掛ける」のであれば、「撤退の時期」だとかは念頭にあると思うけど。それでも。「理念」というものがあって、「絶対に押さえなきゃいけない時」なら(競合相手に)闘わなきゃならないわけだから。だから、(会社の)規模に関係なく「信念」や 「理念」を持って、「ビジネスをする」という(ことが重要であって)。「信念を持ってレッドオーシャンを渡る」と(言う心構えが大切なんです)。
- 原
- (要するに、)「覚悟の問題」だね。
- 佐藤
- (そうです。)「やり続ける」(という)覚悟の問題。信念があれば、向上されていって磨かれていくわけだし、要はそれ(向上されて磨かれていったもの)が強みとなるわけだから。
- 原
- その通りだと思います。
- 井戸
- ありがとうございます。
- 佐藤
- 白熱しましたね。こういう話題は白熱しやすいな。
- 井戸
- しやすい。(ここにいる)みんなが好き(な話題)だから。
- 佐藤
- 司会に徹しなきゃいけない。自分の得意な分野の時だけ、ばんばんしゃべる。(MCとして)良くない。
- 原
- いやいや。多岐に渡るから良いと思いますよ。
- 佐藤
- 少し反省してます。ありがとうございました。
- 井戸
- 来週以降の放送はこちらの通りになっています。次回放送も毎週木曜日、夜10時からです。また次回もお楽しみに。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さようなら!
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