
2021.03.11 放送分
社会問題をはらむClubhouse
第19回アートリーアカデミア
THEME
社会問題をはらむClubhouse
2020年春にリリースし、日本でも急速にその名を広めている音声SNS「Clubhouse」。既存ユーザーからの招待でしか参加できない閉鎖的なサービス内では、プレミア性の高いセミナーなどが行われる一方で、人種差別用語が飛び交う配信にユーザーが身の安全を懸念するなど、見えない危険も潜んでいます。リアルタイムでのやりとりを重視した規約に対し、ユーザーがとるべき行動とは? アートリーアカデミアでソリューションを導きます。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- こんばんは。アートリーアカデミアの時間です。
- 井戸
- この番組は、ソリューション事業を行う株式会社アートリーが放送するソリューションバラエティ番組です。世の中のさまざまな出来事に対して、ソリューションを見出してまいります。
- 佐藤
- 本日のお題は話題のwebサービスです。そのまま行ってみましょう。
- 井戸
- 本日のお題はこちらです。「社会問題をはらむClubhouse。チャットルームで反ユダヤ主義発言を連発。昨年9月、音声SNS『Clubhouse』内のチャットルームで、ユダヤ人に対する差別用語が飛び交ったとして、多くのユダヤ人ユーザーが身の安全を懸念しているとコメントしました。日本でも今年から急速に流行り出した『Clubhouse』ですが、一部のユーザーによって話題が過激な方向に導かれる危険性もあり、対策が必要のようです」
- 佐藤
- 『Clubhouse』は、今年入ってから結構話題になっているけれど、世界的には既に「だいぶ流行っていた」んですよね?
- 蒲生
- そうですね。去年(2020年)の2月にリリースされて、(まだ)1年(ほど)です。
- 佐藤
- ということは、おそらく「アーリーアダプター層が入っている」くらいの感じだろうね。ちなみに、これ(『Clubhouse』)は「何をするためのアプリ」なんですか?
- 蒲生
- これは「音声SNS」と呼ばれるもので、Instagramなどと同様、個人のアカウントを取って、自分で「トークルーム」という場を作り、そこにフォロワーを招待したり、フォロワー以外も含めた全員の人が入れるような部屋を作って。要は簡単に言うと、「部屋(チャット)の中で、不特定多数と話ができる」という(サービスです)。これまでのような「写真や動画投稿する」ではなく、「音声だけでつながる」タイプのSNSになります。
- 佐藤
- イメージとしては「オンラインサロンみたいな感じ」だよね?
- 井戸
- そうですね。文字も一切ないので。
- 佐藤
- 「サロンが進化した」と言うか、「オンラインセミナーみたい」なんだね。だけど、(知らない人物が)「いきなり参加してくる」こともあり得るんだよね? (言い換えると、)「割り込みや荒らしもしやすい」わけだよね?
- 井戸
- 基本的には(自分の興したトークルームでない限りは)「聴く側にしかなれない」んです。一応、「挙手はでき」ますけど。挙手をして、スピーカー(話し手)が「よし、お前しゃべって良いぞ!」と入れてくれれば、一緒に討論できるんです。だけど、許可されなければ、「ただ聞いているだけ」(しかできません)。
- 佐藤
- そうなると、得体の知れない人(リスナー) が「なんかしゃべりたいんだな」みたいな (状況)でも、いきなり挙手だけだから「何を言うかも分からない」のか。そうは言っても、「よく分から ないやつだな」みたいな感じなら、「その場で拒否もできる」わけか。……詰まるところ、基本的には、「みんなでしゃべる」という状況にはなりにくいのか。
- 井戸
- 基本的にはそうですね。
- 佐藤
- どうですか、みなさん。(『Clubhouse』は)やられていますか? ちなみに、(将くんは)やっているの?
- 佐久間
- 僕はインストールしましたけど……。
- 佐藤
- 「すぐにアンインストールした」の?
- 佐久間
- いえ、インストールしたものの、誰かの雑談を数回くらい聞いただけなんです。だから、「そこまでやり込んではない」です。要するに「流行りに乗って入れた(だけ)」と言うか……。
- 佐藤
- 早稲田大学では流行っていない?
- 佐久間
- 「流行ってはいない」です。
- 蒲生
- あっ、そうなんだ。
- 佐久間
- そうですね。
- 佐藤
- 他の音声メディアでは何が流行っているの?
- 佐久間
- 他の音声メディア……。「みんなが共通してやっているものはない」かもしれないです。おそらく「『Twitter』や『Instagram』がメイン」だろうと思います。
- 佐藤
- 学生に対しては、「ラジオを聴きながら受験勉強をしているイメージ」があるけれど。「勉強しながら音声メディアを聴くこと」はないの?
- 佐久間
- あまり……。だけど、「雑談ライブや勉強ライブのような『YouTube Live』などを見ながら」(はあります)。もしかすると、「『Instagram』や『Twitter』の動画」もあるかもしれませんけど。
- 佐藤
- (現状では、)「主要メディアが強い」わけか。そもそも、(『Clubhouse』は)今(日本には)「入りたて」だから、「コンテンツとしての良い前例がない」のだろうね。要は、「スピーカー(話し手)の使い道がそこまで出てない」と言うか……。
- 井戸
- そうですね。
- 佐藤
- 徹郎さんに(実物を)見せてもらった時は、「『テラスハウス』(※フジテレビ系で放送されていたリアリティショー系バラエティ番組)の元メンバーが出て、恋愛相談に応じる」みたいな(ルームだった)。あのルームには「結構人がいた」よね?
- 蒲生
- Clubhouseは、主に芸能人が率先してやっている状況ですね。具体的には、「テレビで見たことのないコラボ、例えば「(共演NG説が噂されている)AさんとBさんが会話しているところを聴きたい」みたいな理由で、「芸能人の(興した)ルームが盛り上がっている」という具合です。
- 佐藤
- 今回のニュースでは、「人が集まるところに差別はある」ものですが。ということで、(原)先生。このニュースに関してはどのように思われますか?
- 原
- 今回のニュース自体……。だから、「どんなSNSでも(差別は)生まれるんだよね」というくらいの認識です。(佐藤社長が)おっしゃられたように、「人が集まるところに差別は生まれる」ではないけれど、「それぞれの価値観が違う」のだから、「そういう(特定の民族や人種に対する差別の)話も出るわな」と言いますか……。
- 佐藤
- なるほどね。
- 原
- だけど、「問題点は同じだろう」とは思います。
- 佐藤
- 「歴史的な背景」などを脇に置いたとしても「ユダヤ人は基本的に優秀」だから。「少しくらい差別しても構わないよね」ぐらいの気持ちは「なきにしも」だけどね。実際、ユダヤ人は「あらゆる分野で覆らないくらい優秀」だものね。
- 原
- 「民族の人口数」で言えば「少ないほう」だけど、彼らの有する富は「すごい」ですものね。
- 佐藤
- それに、「ユダヤ人はコミュニティ(自体)がすごい」からね。
- 原
- 表現が悪いだろうけれど、「アンチが言っているくらいの話」なんだろうなと(思います)。
- 佐藤
- 「『(負け犬の)遠吠え』みたいに思っている人たちも多い」のかもしれないよね。……とは言え、「実際がどうか」までは分からないけれど。そうは言っても、ユダヤ人以外の人々からしても、「(他の)様々な差別の温床になる可能性があるから怖いよね」とは思うだろうね。
- 原
- だけど、「リアルタイムの音声」の場合、差別的な発言を阻止することは少なからず難しいだろうね。仮に「チャット」であれば、「禁止ワード」などを設定できるけれど……。
- 井戸
- (『Clubhouse』は)「電話で話している」ようなものですからね。
- 久田
- おそらく、(差別発言が横行したとしても)「運営が追いきれない」でしょうね。
- 佐藤
- そうだろうね。だから、そういう(堂々と差別発言をする)人たちは、「BANするしかない」よね。
- 井戸
- 「アカウント自体を消される」みたいな感じでね。
- 原
- (『Clubhouse』は)「録音ができない」仕様なので(※2021年11月にアーカイブ機能が追加された)。「過去どうだったか?」みたいな話にならないんです。だから結局は、「その場で判断しなければならない」わけです。
- 井戸
- そうなると、監視員は「(最初から最後まで)聞いていなければならない」わけですよね?
- 原
- 要するに、(『Clubhouse』自体が)「本来は仲介者や監督者がいなければ成り立たないもの」なのだろうとは思います。だけど、「客観的に見られる人がいない場合に誰が判断するの?」となると、「ユーザーが判断するしかない」わけです。それに、リアルタイムの会話の場合、「切るに切れない」という可能性はあるかもしれない。
- 佐藤
- その場合、「何をしゃべるかという未来予知ができれば別」だろうとは思うけど、AIを使ったとしても (判断は)難しいだろうね。
- 井戸
- なかなか(難しいでしょうね)。
- 佐藤
- 「温度感」もあるだろうからね。例えば「今、ヒートアップしてんのか?」や「やっちゃって 構わないのか?」みたいに。だから、「この言葉を言ったらアウト」や「リスナーが『不快』と書かれたボタンか何かをバンバン押していって、何%以上になったらアウト」みたいな具合で「ルール作っていかなければならない」のかもね。
- 井戸
- 「ゲージが溜まっていくシステム」なんですね。
TOPICS
テーマ討論
- 佐藤
- (その手の「見える化された何か」があれば、)聞いている側もしゃべっている側も「ああ、(この人、)フラストレーションが溜まっているんだな」みたいなことが分かるから。そろそろ、今日のテーマの深いところに入っていきましょうか。
- 井戸
- 「社会問題をはらむClubhouse。課題 :Clubhouseとどう向き合うか」
- 佐藤
- ちなみに、RYUちゃんはどうですか? 生徒やダンサーの間で(『Culbhouse』の)ユーザーはいますか?
- RYUICHIRO
- 生徒の中ではまだ聞いたことがありませんけど、ダンサーには「始めた人が結構多い」です。
- 佐藤
- (それは)発信する側として?
- RYUICHIRO
- そうです。だけど、その方の配信をまだ聞いてないので。どういう感じかは分からないです。「ちょうど始めたばかり」らしくて、「フォローしてね」という投稿を見ただけ(なので)。「実際に配信しているところは見たことがない」んです。とは言え、芸能人が配信してる音声は聞いたことがあります。実際に(『Clubhouse』を)やっている子の端末から少し聞かせてもらっただけですけれど。
- 佐藤
- ちなみにどなただったの?
- RYUICHIRO
- 渡辺直美さんや青山テルマさんなどでした。
- 佐藤
- コンテンツとしてはインパクトがすごいよね。
- RYUICHIRO
- 聴いていて、「芸能人には価値があるのに、こんなに簡単に聴けて良いのか?」とは思いました。
- 佐藤
- それは、「利用できる立場での話」だろうとは思うけどね。だって、普通なら「お金を取って「トークライブ」と言うか「トークセッションを開催する」わけだから。
- 佐藤
- ところで、『Clubhouse』は「有料にもできる」の?
- 蒲生
- いや、まだできません。
- 佐藤
- だけど、これから先にはあり得るモデルですよね?
- 原
- ビジネスモデルとしては成り立つはずなので、差別化の一端にはなるでしょう。
- 佐藤
- どうなんだろう? 「芸能人のトークライブ」が主流では、「しゃべる」と言うか「意見すること自体、少なからず恐縮しそうだよね。
- 井戸
- (それは、)「挙手することに対して」ですか?
- 佐藤
- そんなこともないの? 全くOKなの?
- 井戸
- さすがに「芸能人が運営しているルーム」は、「挙手したとしても入れてはくれない」と思います。ちなみに、私が芸能人以外(のルーム)で見ていたのは、マーケティングなどの「様々な職種の第一任者のような方」に、スタートアップの企業の社長さんが「ブランディングのアドバイスを乞う」みたいな(ルームでした)。だけどそこは、「みんなが聴ける」んです。だから、私も手は挙げずに聞いてはいました。そうは言っても、その手のルームでも「僕が今やっているプロジェクトで」「こんな子がいてさ」「あいつ今聞きに来てるわ」みたいに急にピックアップして入れてきて、「3人になってしゃべる」という展開も聴けるので。だから先ほど(原先生が)おっしゃっていたように、「有料で聞く講義」みたいな(内容で)。いろいろな勉強ができる場にもなっていて。「これをタダで聴けるんだ!」と思って聞いていました。
- 佐藤
- そういう使い方は普通に関心するね。
- 井戸
- 本当にそうなんです。「とても良いコンテンツ」だと思います。
- 佐藤
- これ(『Clubhouse』)で大学の授業もできそうだよね。
- 佐久間
- これでですか……?
- 佐藤
- 嫌そう。
- 井戸
- (『Clubhouse』は)「声だけ」なので、「資料は提示できない」ですからね。
- 佐藤
- なるほど。「ビジュアル面」という課題もあるのか。
- 佐藤
- 結構いろいろと(情報を)見てきましたが、『Clubhouse』に関してどう思いますか?
- 蒲生
- そうですね。頻繁には見てないです。ちなみに、私を(『Clubhouse』に)招待してくださった方が「ウエディング業界の方」でして。だからか、いつの間にか(アプリのホーム画面が)「ウエディング業界のルームだらけ」になってきていて。それで、「ウエディング(業界)の将来について」みたいな話は結構聴いたりしてます。だけど、今のところまだ(ウエディングとは)無縁なので、(完全に)「予習」ですね。
- 佐藤
- ところで(原)先生、『Clubhouse』のような(音声主体の)SNSが普及していくとすると、社会はどのように変わっていきそうですかね?
- 原
- 「良いもの」として活用していけそうだとは思います。だけど、「便利」だからこそ、何かの拍子で「差別発言がポンと出てくる」のかもしれません。なぜなら、今出てるものは「動画でのアプローチが多い」わけですよね。だから、「(『Clubhouse』と他のSNSの)違いは何?」と問われると、(『Clubhouse』は)「対話」を前面に押し出しているわけです。しかも「教えたい人」と「教えてもらいたい人」や「伝えたい人」「聴きたい人」などが「マッチングしやすい」わけです。さらに、「招待されなければ入れない(※招待制は2021年7月以降廃止された)」ことで、「限定感」も出せますからね。要するに、「ここ(『Culbhouse』のトークルーム)に入りたい!」というニーズが強くなればなるほど、(『Clubhouse』を)使う人は「どんどん増える」わけです。そうなれば「活用がさらに進んで、価値も増えて、話の内容も遥かに広がっていく」でしょうから。
- 佐藤
- なるほどね。
- 原
- 最初は「音声だけか」と思って「高を括っていた」んです。だけど、調べたり、今の話を聞くうちに、「今はまだ始まったばかりで、いわゆる『アーリーアダプターが始めたばかり』の段階」であることが分かって。だけど、この先ブームが続いていけば、「コミュニティのあり方」はすごく変わると思います。「ビジネスで使えそうな要素がとても強い」ように感じられたので。言うなれば、「自分たちの価値観をまだ表に出せていない人たちにどうやって伝えていくか」という経験をする上では、「すごく良いツール」だと思います。
- 佐藤
- そういう意味では、これから先、「同じようなメディアが出てくる」とすると、「考えが多様化していく一方で、影響を受けやすくなる」と言うか(考え方が)「偏ってこないかな?」と思うところはあるよね。特に(悪いほうに)偏った場合、子どもたちが「さらに親の言うことを聞かなくなる」かもしれないよね。要は「親が教育する前にいきなり社会に触れる」わけだから。
- 井戸
- 「いろいろな意見を取り入れやすい環境が身近にある」と言えば、「聞こえは良い」ですけどね。
- 佐藤
- そうなると、「ビジネスなどで発言力の強い人たちが利用する」のであれば、「利益の問題」に繋がりそうだよね。
- 原
- ちなみに、『Clubhouse』は「18歳以下を利用禁止にしている」んですよ。
- 佐藤
- そうなんだ。
- 井戸
- 加えて、「招待制」であることも良いですよね。(※招待制は2021年7月以降廃止)
- 原
- 確かに、「(『Culbhouse』と)同じようなものが出てきた」として、それ(『Culbhouse』の後発アプリ)が「18禁ではない」場合は、「価値観の偏ったものがメジャー(多数派)である」という話になってしまうから「危険」だと思います。
- 佐藤
- ところで(『Culbhouse』は)、「18禁の線引き」はどうしているの?
- 原
- あれ(『Culbhouse』)は「個人情報を入れさせる」仕様になっているんですよ。
- 井戸
- 「電話番号」や「名前」、「年齢」などですね。
- 佐藤
- 確かに、そこまでして規制をかけなければ「ダメ」だろうね。「脳が発達しきる前にいろいろなもの(情報)が入ってくる」とすると、「(確固たる自我が)形成される前に(現状の自我が)くしゃくしゃになってしまう」だろうから。
- 原
- その場合、「これが世の中の考え方だ!」なんて言い出して、親の言うことを「本当に聞かなく」なるでしょうね。
- 佐藤
- (親のほうも)「あんたは何で親の言うことを聞かないの!」なんて言い返して。
- 原
- そうなったら、もはや「子育てができなくなる」よ?
- 佐藤
- 要するに、(『Culbhouse』は)向き合い方が「生身」なんだろうね。例えば、同じ「音声」を扱うメディアでも、『YouTube』などの動画コンテンツは、「どちらかと言えば本やテレビなどの感覚に近い」と言えるよね。だけど、これ(『Clubhouse』)は、「生でしゃべっている」から、「直接的に影響を受ける」だろうね。
- 井戸
- 本などと違って、「日常に入り込める」と思う理由は、「雑談ができること」だろうと思います。例えば、『ZOOM』などのビデオ通話アプリの場合、「大勢の人とやり取りしている時に、全員で一緒にしゃべることは難しい」わけです。だけど、『Clubhouse』は「それ(大勢での同時通話)ができてしまう」んです。要は、「日常的な会話をずっと繋ぎっぱなしにして、みんなで雑談する」みたいなことが可能なんです。要するに、「同じルームに入った全員がスピーカーであれば可能」なんです。だから、「『余計に日常(生活)に入り込みやすいプラットフォーム』なのだろうな」とは思います。
- 佐藤
- なるほどね。
- 佐藤
- 将くんはこの手のWebサービスやIT関係のことには関心があると思うけど、『Clubhouse』に関してはどう思う?
- 佐久間
- 僕は「いろいろなSNSがある中の一つ」という考え方です。要するに「使いたい人が使えばいい」と思っています。確かに、「『Clubhouse』で就活している人」もいるみたいですけど。ちなみにそれ(「『Clubhouse』就活」)は、採用担当や社長が『Clubhouse』に「学生用のルーム」を作って、「質問ある人?」みたいな感じで、「直接しゃべれる状態」らしいです。
- 井戸
- 社長さんなどは活用が早い!
- 佐藤
- そういうことね。発信する側だけでなく、リスナー側も「思惑」と言うか「意図があって使っている」わけか。この間、女性経営者から「サービス開発をしたい」という相談を持ちかけられて話していた時に「『Clubhouse』の話が出た」んだけど、その時に聞いた話では、「フリーランスで活動している個人事業主たちが「『Clubhouse』で巣を作って仕事を探している」みたいな(話が出て)。だから、就活生だけでなく、「仕事ないかな?」みたいな(人もいるみたいだね)。
- 井戸
- なるほど。
- 原
- しかも「生の声」だから「伝わりやすい」よね。
- 佐藤
- そうは言っても、「サロン」と言うか「(『Clubhouse』の)ルーム」は、「(インターネットの)掲示板感覚」で「今日は集まってしゃべろうか」みたいなこともやりやすいよね?
- 井戸
- やりやすいです。
- 佐藤
- だから、これ(『Culbhouse』)が「俺らの若い頃にあった」としたら、「全く違った未来になっていたかもしれない」よね。要は言い換えると、(これから先が)どうなっていくのかの予測は本当に難しいだろうね。特に「社会問題をはらむ」というところは。つまり、「宗教や犯罪に根差した価値観や悪意なども育ちやすくなる」わけだから。
- 原
- 今回の「反ユダヤ思想」も「396人も参加者がいたルーム」があって。そのルームで誰かが始めた「反ユダヤ発言」がきっかけで、(ルームを運営していた)ユーザーが「(話の流れを)コントロールできなくなった」ことが原因だった(という話ですし)。
- 佐藤
- それは「(話すことに)熱が入りすぎてしまって」ということ?
- 原
- そうです。特に「反ユダヤ主義者」が。だから、結局は、「誰が発言しても全部アウトになってしまう」話なんです。要は、いずれはどこかで「差別の話になってしまう」わけですから。それに、(話の流れ上)「切れなくなる」わけですよ。
- 佐藤
- だけど、言い換えれば「それも事実」だよね? 前回の「男女平等」や「ミソジニーの話」ではないけれど、「目を背けてはならない問題」のひとつだよね。なぜなら、「人の表面的で綺麗なところだけ見ていても、社会は良くならない」し、「文化も発展していかない」から。「ダークな面」や「汚いところ」とまでは言わないけど、(世の中は)「悪意も含めて発展していくもの」だろうから。だからこそ、「正義が生まれる」わけだろうから。そうなると「特定の集団への差別」は、もしかすると「必要悪」なのかもしれない。
- 原
- おそらく「個人的な価値観に基づいて発信する」ではなく「コミュニティの中だけでやっている」が前提のような気がします。だから、「これが問題なんだ!」と示すこと自体、「本当は良くない」ような気がしているんです。
- 佐藤
- 要するに「問題だと定義すること自体が問題である」という話ですよね。(それをされることで)「発言の自由がなくなる」ものね。
- 原
- おっしゃる通りです。だから「そういう人たちだけで話せる場であること」が、「本来ある『Clubhouse』(の姿)」なのだろうと思います。とは言え、「禁止事項は定まって」いますけね。具体的には、「危害を加えること」や「迫害・脅迫」などの「他人にやってはならない行為」が「禁止事項として載せられている」わけです。だけど、「一度話始めたことは簡単に止まらない」わけですよね? 要は「強制ストップできない」のであれば、「それ(ヘイトであっても止まらないこと)もコミュニティの一つの形である」と外部の人間が認識しておくべきでしょうね。
- 佐藤
- そうだね。あとは、「自然淘汰」のような感じもするよね。おそらく、(「ユダヤ人に対する差別」だけに限らず、)「全ての問題における話」なのかもしれないけれど。実際、自然界では、「弱い者が食われていくもの」だから。例えば、「ホモサピエンスがネアンデルタールを滅ぼしたこと」と同じでね。だから、言い換えれば「守りたい」と言うか「維持したい」という気持ちが強すぎるのかもしれない。詰まるところ、「自然淘汰をどう見るか」にも繋がるだろうね。事実、「この手のもの(音声SNS)が次々と出てきている」理由は、「今がそういうフェーズに入ってきたから」かもしれないよね。要は、「格差や思想の違いなどがネットで繋がった結果、全部ごちゃまぜでバトルさせられているような状況」なのかもね。だから、「それ(差別という名の自然淘汰)を受け入れるのか否か」だろうね。だけど結局は「弱肉強食が必然」だろうとは思うから。おそらく「思想の面でも同じ」だろうね。
- 原
- 今までいろいろな話で出たけれど、「どうやって取り締まるか」ではなくて、「(自分と違う)考え方があることを受け入れるスタンス」があっても良いですよね。
- 佐藤
- そうだね。
- 原
- 結局は、「そこ(自分と異なる考え方)に対して関心を持つかどうか」は、「本人の問題」であるはずなので。そこに対して意見を言うことは、「また別の問題」のような気がします。
- 佐藤
- 言いたいこととしては、「(話の)受け手も戦争を仕掛けている」ということだよね? 要するに、「(話者も聞き手も)喧嘩上等になってしまっている」わけだよね?
- 原
- おそらく(話者も聞き手も双方とも)「感情論になっている」のだろうと思います。でも、「人間には感情があるもの」なので、それ(人間としての感情)に「NOを突き付けることも違う」と思う んです。
- 佐藤
- それ(人間としての感情)がなくなってもつまらないものね。
- 原
- だから、「規制ばかりをかけることもいけない」と言いますか。「世の中はそういうものなんだよ」と受け入れさせることも必要だけれど、今は「そのバランスが取れていない」から、「話者も 聞き手も加減が分からない」と言うか「分かるつもりもない状況になってきている」ようにも思えます。
- 佐藤
- もうひとつの価値観は「必要」なのかもね。とは言え、「我々が準備できていない」だけなのかも(しれないよね)。普通は「仲間内でしゃべるもの」だから。だけど、それが今や「世界に対してしゃべれて声も聞ける」わけだから、「認め合う価値観は必要」だろうね。……我々の意見だけでも何だから、(生徒の声も)見てみましょうか。
TOPICS
みんなの声
- 井戸
- 皆さんの声を聞いていきましょう。
- 佐藤
- これもある種、弱肉強食だよね。「しゃべる力が弱い」とすると、そこを補うためのものも自然と出てくるかもしれない。
- 井戸
- 面白いな。次へいきましょう。
- 井戸
- 手っ取り早く欲しい情報を入手できない。無駄な時間が多い。
- 佐藤
- そうだね。生の場合、基本的に「話の流れを聞かなければならない」わけだから。
- 井戸
- 'Clubhouseは美女や猫など、既存のSNS勝者が勝てないSNS'。まあそうですね。
- 佐藤
- そうだね。
- 井戸
- トークバトル……。「バトルはない」にしても「トークが主体」なのでね。
- 佐藤
- 本当に「己の才覚だけ」だものね。
- 井戸
- こればかりは本当に「人間力」です。最後ですね。
- 井戸
- 'Clubhouse開発者は、元Google社員の二人だけど、APIを提供したのは中国企業'。
- 原
- 話が違うかもしれませんが、'Clubhouse'を利用するには、「結構な量の情報を提供しなくてはならない」んだそうです。
- 佐藤
- そうなんだ。
- 原
- 例えば、「人名」などの「'自分が持っているデータ'まで提供しなければならない」そうです。そのため、ドイツが「この件('Clubhouse'が求める情報提供の範囲)に関して裁判をしている」んだったかな? 平たく言うと、「提供を求める情報の範囲が間違っている」ことを理由に裁判沙汰になっていて。それに、噂には過ぎないけれど、API(Application Programming Interface:アプリをプログラミングするための仕組み)を提供したのが「中国企業」だとも言われています。だけど、どれが事実でどれがウソかは、わかりませんね。
- 佐藤
- なるほど、謎めいているところも多いんだね。
- 井戸
- おっしゃる通りですね。
- 佐藤
- それにしても、「昔の俺らの時代」だと、「集まる場所」は「出会い」の場所でもあったけど、「今の若い子たちの場所」は「自己アピール」の場所でもあるんだよね。特に、「SNSの時代」だから。結局、「自分をアピールすること」が大事になってくるわけだよね。さっきも話したけど、「自分と違う価値観」があることを受け入れることも大事だけれど、「差別的な価値観」があることは、受け入れるべきではないと思う。だから、「(『Clubhouse』などの)コミュニティ」を作る側としては、「ルールを作って、それに則ってコミュニケーションをとっていくこと」が大切なんじゃないかな。
- 原
- おっしゃる通りです。ルールがなければ、どんどんエスカレートしてしまいますからね。
- 井戸
- その通りです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
- 佐藤
- ありがとうございました。また次回、お話しましょう。
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