トヨタエンタプライズ セキュリティソリューション本部メタバース
株式会社トヨタエンタプライズ | 総合サービス | 2ヶ月

サービス設計UX・UI設計メタバースデザインメタバース開発システム開発


株式会社トヨタエンタプライズ のセキュリティサポート部門向けに、採用情報をよりリアルかつ直感的に伝えるメタバース空間を制作しました。社内のクリエイティブ部署およびセキュリティソリューション本部のご担当者と密に連携し、紙や写真だけでは伝えきれなかった現場の空気感や、企業としての姿勢を可視化する“新しい採用ブランディング”のかたちを設計しています。

このメタバース空間では、実在する拠点をもとに3Dで空間を再現。訪れたユーザーは、自らの足で空間を移動しながら、各所に設置されたピンを通じて業務内容や部門の役割を体験的に理解することができます。事業紹介・採用情報・現場理解といった複数の要素が、ひとつの空間の中で自然に連動し、企業への理解を深める導線として機能します。

ただ「見る」のではなく、「歩いて体験する」ことで、求職者にとってもより印象に残る採用体験が実現。リアルとデジタルの強みを融合させた、次世代型の情報発信ツールとして高い効果を発揮するメタバース空間となりました。

トヨタエンタプライズ のセキュリティサポート部門では、求職者や関係者に業務内容や現場の空気感をよりリアルに伝えるため、メタバース空間を活用した新たな情報発信の形を導入しました。

従来のテキストや写真では、警備拠点や施設の雰囲気を十分に伝えることができず、「働くイメージが持ちにくい」という課題がありました。そこでアートリーは、実際の拠点写真をもとに建物や詰所、工場の空間をアイソメトリック化。扉をくぐったり階段を上がったりできる構造を取り入れ、実際に現地を歩いているようなリアリティある体験設計を行いました。

また、紹介すべき情報が多くなり空間が広がるにつれて、「制作コストが増える」という新たな壁も発生。これに対しては、2階建て構造を取り入れたり、1部屋内に複数の機能をまとめたりすることで、スペース効率を最大限に引き出し、開発費を抑える工夫を行いました。

情報発信においては、更新のたびに制作会社へ依頼が必要というタイムラグも課題に。そこで、メタバース内に設置されたピン(アイコン)に紐づく業務情報などをCMSから編集できる仕組みを導入。これにより、社内の担当者がタイムリーに情報更新できる体制を構築し、スピード感のある採用広報が実現しています。

さらに、実際には離れた場所にある複数の拠点を、1つの空間にまとめて紹介できるのも、メタバースならではの大きな強み。物理的な距離の制約を超え、職場のつながりや広がりを視覚的に伝えることが可能となりました。

最大のポイントは、求職者が“自分の足で情報に触れに行ける”という体験設計です。空間を歩き回ることで、企業理解に主体性が生まれ、記憶にも残りやすくなります。さらに、スマートフォンからも入室可能な仕様にすることで、誰でも手軽に企業の雰囲気を体感できるようにしました。

このプロジェクトは、「職場を見せる」から「体験してもらう」へ。トヨタエンタプライズ の採用ブランディングの新たなアプローチとして、リアルとデジタルをつなぐ革新的な取り組みとなりました。