
2022.02.24 放送分
サードパーティークッキー
第69回アートリーアカデミア
THEME
サードパーティークッキー
2020年アップルはプライバシー保護の観点から提供ブラウザSafariでサードパーティークッキーの廃止を発表しました。2023年Googleも提供ブラウザのGoogleChromeでクッキーの廃止を発表しています。サードパーティークッキーとは複数のWebサイト上で同一ユーザーの行動が追跡でき、商品に興味のありそうなユーザーを判別し、WEB広告出稿先と連携する目的のもので、今後WEBマーケティングに大きな影響を及ぼすようです。ユーザーに選ばれる新たなWEB広告とは?アートリーアカデミアでソリューションを見出します。
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマはこちらです。「サードパーティークッキー。AppleとGoogleがクッキーを廃止。ネット広告業界に衝撃。2020年、Appleが「プライバシー保護の観点」を理由に、「Safariでのサードパーティークッキー廃止」を発表しました。 Googleも「2023年にはGoogle Chromeからクッキーを廃止する」と発表しています。なお、「サードパーティークッキー」とは、「複数のウェブサイト上で同一ユーザーの行動が追跡でき、商品に興味のありそうなユーザーを判別し、ウェブ広告出稿元と連携させるもの」です。大手検索サイトでのクッキー廃止により、ウェブマーケティングには今後大きな影響を及ぼされそうです」
- 佐藤
- 「サードパーティークッキー」ですけれど。(補足等)何かありましたら、徹郎さん、お願いします。
- 蒲生
- ブラウザは、「クッキー」を「ユーザーの横断的な履歴情報として広告出稿元に提供」していました。しかし、2018年にFirefoxが、「もう提供しません」と言い出しまして。その後、2020年にSafari、2023年にはGoogle Chromeも「提供しない」という意志を示しています。
- 佐藤
- Chromeは「23年」なら、まだだいぶ猶予のある話だね。(※来年の話です!)
- 蒲生
- 言い換えれば、「 Google Chrome以外は(既にクッキーを)廃止されて」います。
- 佐藤
- 結局、「(ITの世界を)牽引しているのはGoogle」だから。要するに「GoogleやFacebookの話」だから。
- 久田
- (GoogleやFacebookは世界中で)「使われて」いますからね。
- 佐藤
- Firefoxは「蚊帳の外」だよね。 (原) 先生はいかがですか?
- 原
- 今回に関しては、「ウェブ業界では結構大きな問題なのかな?」とは思っていて。特に「商品動向などが追えなくなる」はずなので。つまり、「市場をどうやって把握していくか」を「会社独自でしなければならない話」でしょう? だから私個人としては、「結構大変な話になるんだな」という認識ですね。
- 佐藤
- (クッキーを利用することは、)マーケティングだけでなく「独自のブランディング」と言うか「すべてのプロモーションに影響してくる」だろうね。「分かりやすくフリップにまとまっている」とのことなので、(とりあえず)見ておきましょう。
- 井戸
- 参考資料を見てみましょう。「サードパーティークッキー廃止に向けた取り組み」ということで、現在と廃止後の変更点がまとめられています。
- 佐藤
- そもそも、「サードパーティークッキーとは何?」という方もいらっしゃると思うので。徹郎さん、もう一度説明をお願いしても構わないですか?
- 蒲生
- ユーザーがウェブサイトを訪れた際に、「ファーストパーティークッキー」と呼ばれるものが発行されます。それがあることで、次に同じサイトを訪れてもログイン状態が保持されてたり、カートの中身がそのまま残っていたりなどが可能になっています。
- 佐藤
- 要は「自動ログイン」などを成立させている仕組みだよね。言うなれば、「自分の見ているサイトとのやり取りの取り決め」みたいなものだよね。
- 蒲生
- ですが、同時に、「第三者もサードパーティークッキーを発行して」いて。それ(サードパーティークッキー)が「ユーザーに紐付けられる」ことで、「ユーザーが他のサイトに行っても総合的に記録される仕様になっています。 ブラウザはそうした情報を追跡広告の出稿元に提供していましたが、(クッキー)廃止後はそれ(出稿元への情報提供)ができなくなります。
- 佐藤
- いわゆる「リマーケティング広告」と呼ばれるものだよね。最近はだいぶ減ったけど、ウェブ広告の中には、「追いかけてくる広告」みたいなものがあるよね。あれはウェブ広告会社が、『Google』や『Facebook』のプラットフォームやネットワークを利用することで、「一つの販路になっていた」……いわゆる「サプライサイド(SSP)」と呼ばれるものですね。だからか、「追いかけ型の広告はすごく刺さりやすい」んだよね。要は、(自社の製品に)「興味や関心がある人を追いかけて、提案し続ける」わけだから。言わば、「背後に店員がずっと張り付いているようなもの」だよね。「〇〇はどうですか?」や「△△はいりませんか?」みたいに、一度でも見た商品に対して、営業をかけられていることもあって、潜在的にも刷り込みになるから。とは言え、時には「やりすぎだよね?」みたいな事例もあるわけですね。
- 佐藤
- 七菜子からは何かありますか?
- 久田
- 私が気になっているのは、「『アナリティクス』がサードパーティー(クッキー)を使っているかどうか」ですね。
- 佐藤
- (ちなみに、『アナリティクス』というのは、)「Googleが提供しているアクセス解析のシステム」の名前ね。
- 久田
- 『Google Analytics』を介してサイトを訪れた人の投稿などを見ているマーケティング担当者は「すごく多い」と思います。だから、(クッキーの廃止によって)「『Google Analytics』が機能しなくなる」のであれば、「もはや自社で(アクセス解析ツールを)作らなければならないのかな?」とも思ってしまって。
- 佐藤
- 厳しいことを言うようだけれど、「『Google Analytics』自体、もはや半分ぐらい機能していない」よね。「具体的な数字は見れなくもない」けれど、「検索流入」……要は「キーワードでの検索」からのほうは、「判別が取れなくなった」と言うか「5〜8年前くらいのものしか出なくなった」んだよね。それが『ウェブマスターツール』という名前で……。今は、また名前が変わって、『ウェブコンソール』か?
- 蒲生
- (今は)『サーチコンソール』ですね。
- 佐藤
- そう、『サーチコンソール』。あれは「大体のキーワードのボリュームに対して、これぐらいの検索情報が表示されてますよ」みたいなものだけど。だから、「何が問題にされているか?」とするなら、「プライバシー」だろうね。それで「なぜこうしたことが起きるか」と言えば、「ユーザーのプライバシー保護」と企業側の「販促を有利に進めたい」ところの兼ね合いだろうね。だから、言うなれば「興味に応じた広告の配信 =リマーケティング」だろうね。要は「ずっと追いかけてくる広告は『ユーザーが何に関心を持っているかに基づいている」わけだよ。例えば、「アウトドアが好きな人にはアウトドア関係の広告を提示する」みたいに。要するに「ユーザーにとっては有益な広告もある」わけだから。だけど、それ(サードパーティークッキーの廃止)は「パーソナライズが進む世の中に対して逆行する」わけだから。そうなると、「いわゆるカスタマーエクスペリエンス(顧客体験)の価値はどこまで悪くなるのか」という話にはなるだろうけど。
- 原
- もしかすると「半減するかもしれない」よね。
- 佐藤
- 詰まるところは「いらないものを売りつけられているだけでもない」わけだから。言いたいこととしては、「最終的な消費行動を起こすのは消費者だから」と言いますか……。
- 蒲生
- 事実、(社長のおっしゃる通り、サードパーティークッキーがあることに)「悪い気がしない」という人も結構存在していて。例えば「Aのショッピングモールで見ていた商品について、『Bのショッピングモールでは安い』というバナーが出てきたら儲け物」と言いますか。要するに「検討層に対して、『これもあるよ』という情報提供もしてくれていた」わけですよね。
- 佐藤
- だけど、「プライバシーの観点」から言えば、「自分の見ている情報がデータベース化されている」ことになるよね。
- 井戸
- (「サードパーティークッキーが使用されている」ということは、個人の閲覧情報などが)「関係ないところに提供されている」わけですものね。
- 佐藤
- 「それ(個人の閲覧情報など)はプライバシーだよね?」というようなことを言い出したのは、EUだから。そこを踏まえてみると、何かしら……。
- 原
- 邪魔だよね。
- 佐藤
- 「いろいろな国際情勢上の問題もある」だろうけど。基本的にEU諸国にはマーケティング系のソフトウェアやサービスも結構多いよね。それこそ、何だっけ?
- 蒲生
- 例えば……、『Mouseflow』ですか?
- 佐藤
- そう、『Mouseflow』。「セッションリプレイ」という「ユーザーが閲覧しているページをそのまま録画して、データベース化するソフト」があって。確か(発祥の地は)ノルウェーかどこかでしょう? あとは中東ならイスラエルも結構あるよね。例えば『Similarweb』なら、「よそのアクセス回数やボリュームが見られる」みたいな機能はあるよね。とは言え、あれも「予測値」なんだけど。そうは言っても、中東やEUは(ITに関しては)割と「強いと言えば強い」よね。だけど、その分だけ自国の……。
- 原
- 「受益分は減る」よね。
- 佐藤
- そうだけど、「GAFAやシリコンバレーが強すぎる」と言うか「一方的になりすぎている」から。だから、そうしたところからEUサイドの人間は、国際的な情勢を踏まえると「プライバシー(保護の)側に立ちやすい」のかもね。EUにもセレブの人間は多いから。だから、「オーセンティック」と言うか「昔ながらの勢力サイド」からしてみれば「面白くない」わな。要は「新興勢力にプライバシーを握られて……。……話の論点がズレてきているから、少し戻りましょうか。
- 久田
- クッキーを利用するにも、今や制限がどんどん厳しくなってきていて。その中で「サードパーティークッキーが禁止されること」は、「『流れとしては正しい』のかな?」とは(思っていて)。本来、クッキーを利用する場合は、「ユーザーの許可を逐一得ているような状態」のところをサードパーティーは、「許可も何もなく盗み見ている状態」なので、「嫌われる」と言うか 「排除されてくること」も「流れとしては理解できる」と言いますか……。
- 佐藤
- ところで、(ファーストパーティーならクッキー自体は)「全部取得でき」たっけ? 「ブラウザー側」と言うか「ウェブサービス側から取得済みのクッキーを全て見ること」はできたっけ?
- 久田
- 「自分のドメインでしか見れない」です。
- 佐藤
- 何だかすごく「テクニカルな話」になるけれど、おそらく「クッキーのIDさえ知っていれば持ってこれそう」だよね。……ムリか?
- 久田
- 一応、「クッキーの利用はドメイン内でに限られるんですけど、「ドメイン内で利用できるクッキーが第三者でも取得できるようにしているもの」が「サードパーティークッキー」になります。もちろん、(ファーストパーティークッキーでも)「許可が出されている場合」は、「例外として取れる」みたいですけど。そうは言っても、「他人のクッキーは基本的には自由に読めない」ものです。
- 佐藤
- 要するに(ファーストパーティークッキーは)「ブラウザー側が提供していた」という話だよね? それなら、他人のクッキーも取れそうだよね。結局は「GoogleがアドネットワークやGoogleアドワーズでChromeを見ている人物にアプローチしている」わけだから。
- 久田
- 「ウェブ側を通さなくても、ブラウザー側から送信でき」ますものね。
- 佐藤
- だから「三大 ブラウザー」と言えば、『Safari』と『firefox』『Chrome』だよね。そうなると、あとはどこがある? 『Opera』(※中国資本傘下のノルウェー企業が提供しているWebブラウザー)か『スレイプニル』(※日本のフェンリル社が提供しているWebブラウザー)ぐらいしかないよね? つまり、「ほぼこの3つ(『Safari』『Firefox』『Chrome』)でシェアが占められている」わけだから。そこからクッキーの情報を全て吸収していけば、「クッキーデータベースができあがる」わけだものね。「勝手に使っていいの?」「お金は払っているよね?」という話にもなるわけだ。
- 佐藤
- 何にしても、背景には「情報格差もある」よね?
- 原
- 根本は「そこ」です。「消費者保護」などではなくて、「格差の是正を」が本音でしょうね。
- 佐藤
- おそらく「みんなが活用していれば、そういう話にはならない」よね。ということはもしかしなくても「活用できていない企業がある」から、「どうしてもそういう話になりやすい」ということだろうね。ということで話を進めていきましょう。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- 「サードパーティークッキー。課題:クッキーに頼らずとも選ばれる広告を作るには?」
- 佐藤
- 良いテーマだよね。結局 、これ(サードパーティークッキーは)「リマーケティングが前提」なんだよね?
- 蒲生
- いや、「リマケができなくなり」ますから。追跡広告に頼らず……。
- 佐藤
- 要は「刷り込みやリマインドなしにユーザーに消費活動を起こさせるぐらい強力な広告を作るには?」という話だね? そうなると、また「バイラル」などになるのかな?「バイラル広告」は 「主にSNSなどで拡散だけを狙って作られた広告」のことですね。だから、「認知の訴求度がまた少し違う」のよ。
- 蒲生
- そうですね。
- 佐藤
- だから、「基本的にバカなことをやっているやつ」は、「バイラル性が高い」というか……。
- 井戸
- 「とにかくバラ撒き!」みたいな広告ですか?
- 佐藤
- 「バラ撒き」と言うよりも「目的の趣旨が」なんだよ。例えば、(2010年代に代表的な「バイトテロ」として横行した)「冷蔵庫に入りました」みたいな動画は「バイラル性がすごく高い」わけ。要は「拡散性が高い」と言うか。ウイルスを英語では「バイラス」とも発音するんだよ。その派生語が「バイラル」。要は「ウイルス性」という意味だから、「ウイルス性感染症のような伝播力がある広告のこと」も「バイラル」と言うんだ。
- 井戸
- 要するに、「無意識的に拡散したくなるような/されるような」ということですね?
- 佐藤
- 例えば、仮に資生堂が「バイラルマーケやります」という感じで「商品の訴求を織り交ぜた」場合、「直接的なバイラル性」は「弱くなる」わけ。だけど、「資生堂がやってみた!」みたいな 感じで、「ビフォー/アフターで『老けたおばさん』が、『10代ぐらいの見た目になりました』というような広告を見たら、「マジ?」や「 受ける!」みたいになるから。そういうものは「バイラル性が強い」わけよ。とは言え、「直接的には商品の広告にはならない」んだけど。基本的にバイラルは、「選ばれるため」と言うか「キャンペーンとしては有用」なわけ。ただ、(バイラルだけでは)直接には「販売や消費活動には結び付かない」わけだから。最終的には「やぐらを組む話」になるけれど。要は「高度なマーケティング分かっていて組み立てていける人間でなければ」と言うか。つまり、「バイラルがあって」や「バラ撒きとして認知活動させるようなものがベースにあって」と言うか「バイラルキャンペーンは本質的なコールトゥアクション(CTA)性が強い」から……。
- 井戸
- 「成果に繋げるための」ね。
- 佐藤
- 「需要喚起」と言うよりは「販売促進的」と言うか「ストレートな広告を直接ぶつけに行くみたいな組み立てが必要」であって。だから、「計画的にやっていく話」にはなるよね。
- 原
- 要は、「それ(バイラルマーケティング)をどこの会社もやっていくことになる」んだよね?
- 佐藤
- 「昔はもっと単純だった」よね。……「昔」と言うか「今」か。
- 蒲生
- そうです。「それっぽい人にそれっぽい広告を出せた」ところが……。
- 佐藤
- 「出されたそれっぽい広告から特定のページを見て、問い合わせページまで行ったけれど、途中で離脱したユーザー」に的を絞って、「もう一度、商品を訴求し続けられること」が「サードパーティークッキーではできる」から。
- 井戸
- 「最も成果に繋がりやすい広告が出せる」わけですね?
- 佐藤
- 実際に「何かしらの理由があって(申し込みを)止めた人」をターゲットに据えるわけだからね。だから 「そこ(申し込みの手前)までのアクションを起こしたターゲット」に対して、「脳死したみたいに何も考えず広告をバラ撒き続けられる」から。「簡単と言えば簡単」だよね。
- 蒲生
- だから、「サイトの質をより向上させるため」にもカスタマージャーニーマップを組んで、「こうであろう」というところに、「もう1つ趣向を凝らしてサイト設計しなければ」という話でしょうね。
- 佐藤
- そうだと思う。だけど、より正確に言えば、「サイト」と言うよりも「キャンペーン」だろうね。はっきり言ってしまうと、「トータル的なプロモーションを含めても、『単純に、これやん!」みたいなものはないよね(笑)。(今回の課題自体、)「丁寧にやりましょう」という話だから。
- 井戸
- 「きちんと計画して、1つ1つを丁寧にやりましょう」という話ですから。
- 佐藤
- だけど、広告には「好き嫌いがあるもの」だよね 。ところで、俺は「今はやっていない」けれど 、ショート動画サービスの『TikTok』が出だした頃に広告のリサーチを兼ねて見ていたんだけど。あれ(『TikTok』)は基本的には「Z世代を狙って作られている」から。とは言え、あの年齢層は、アド(広告)に対して「無垢」と言うか「抵抗感がない」と言うか、「未経験」であったり「見地や知見が少ない」から。「しれっと広告にコメントを載せていたりした」んだよ。おそらく今でも 「そう」かもしれない。だから例えば、「本当に呆れるほど下らないゲームアプリの広告」でも「もうこれやった」や「つまらん」みたいなコメントが載っていて。あとは、「ローラさんが出ている広告」なら、「おしゃれ」や「ローラはちょっと古いよね」みたいにいろいろなコメントがされていて。だから、本当に「子ども向けに作られている」と言うか。しまいには「広告にコメントが返されすぎて、スレッドになっている」みたいな場合もあるし。もちろん、(広告の中には)「スルーされているもの」もあれば、「コメントが山と付くもの」もあるし。だから、「割とクリエイティブ性の高いものが好まれる傾向にある」のかな?
- 佐藤
- おそらく「広告」自体、基本的に「見ているものはみんな違う」と思うけれど。例えば、『Instagram』の場合、「そこ(『Instagram』)に合わせてパーソナライズされた広告になっていてほしい」みたいなことはあるよね。もちろん、『Facebook』や『Twitter』でもそうだろうけど。でもこれらのSNSの場合、今や「サードパーティー」ではなく、「ファーストパーティー」だものね。だけど今回は「サードパーティー(クッキー)」の話だから。「第三者のクッキーであること」が前提だよね。「自社のサービスとしてやる場合」なら、「ユーザーの同意さえ得られればパーソナライズできてしまう」ものね。……ところで、RYUちゃんはどうかな?「ファッション性」でも「エンタメ」でも構わないけれど、「この手の広告は好き」や「あの手のものは嫌い」みたいなことはあるの? ……そもそも、SNSで出てくる広告類に対して、「広告である」という認識は持っているよね?
- RYUICHIRO
- さすがにインスタなどで出てくる広告に対しても「これは広告だな」とは分かります。とは言え、「広告」は「印象的なリズム」などがあれば、割と記憶に残ったりするので。だから、「リズムに乗せて作られた広告」であれば(笑)。「あのリズムだ!」みたいに「印象として結構覚えていたり」するので。
- 井戸
- (発想が)アーティストだ!
- 佐藤
- だけど、それ(印象的なリズムなどが記憶に残ること)は「本質」だよね。テレビCMで有名人の曲を使う理由もそこ(記憶に残してもらうため)だものね。
- 井戸
- 「その曲を聞いた時のこと」などを思い出しますものね。
- RYUICHIRO
- (そのリズムに紐付けられた内容が)連想的に浮かぶので。あと、合っているか自信がないですけど、例えば「ここ(アトリエアートリー)の前を通ると、必ずここ(アトリエアートリー)の広告が出てくる」みたいなことができると(良いのかなと思います)。要は、「ケータイを触っている時に、上に小さく通知が出て来る」みたいなシステムがあれば……。名前がよく分からないけれど……。
- 佐藤
- おそらく『Beacon』のことだよね? それで、言いたいこととしては「『Beacon』でクーポンを配布する」みたいなことかな?
- 井戸
- LINEに通知が来たりしますよね。「ローソンなどに行った拍子にLINEに通知が表示される」みたいなあれですね?
- RYUICHIRO
- 「選ばれる広告を作るには」という観点から考えることは(僕には)「少し難しい」かもしれないけれど。一方、「自分が選ぶ」と言うか「印象に残るもの」は、「リズムや音楽があるもの」ですね。
- 佐藤
- あとはクーポンみたいな感じで「得できること」だよね?
- RYUICHIRO
- 「得できること」も結構「比重がある」とは思います。
- 佐藤
- 確かにね。「ローソンの前着いた瞬間にいきなり10%オフのクーポン」が表示されたとしたら、「そのまま店内に入って行く」だろうね。アイディアとしても「良い」よね。
- RYUICHIRO
- 自然と入りますよね。
- 井戸
- こちらとしてもありがたいし、(クーポンが表示されたら)「あ!」となりますよね。
- 佐藤
- どうですか(原)先生。ここまでの話をお聞きになって。
- 原
- 私はこの手の記事を見かけても、あまり読まないほうだから。だけど事業者側からすれば、「間接的に知ってもらえる機会を作れなくなるのかな」とは思いましたね。
- 佐藤
- 間接的に知ってもらうための機会なら、(サードパーティークッキーが全廃されたとしても)「作れなくもない」よ?
- 原
- 「今までのスタンスのままでは機会を作れなくなるかもしれない」という話をしたかったんです。要は(サードパーティークッキーに替わるものは)「簡単には作れないよね」という話だと思うので。言い換えれば、「ウェブ業者さんの開発の仕方次第で、変わるのかな」と勝手に思っているけれど。
- 佐藤
- 最終的には「組み立て方」だろうね。だけど、今回の課題は「選ばれる広告を作るには?」だから。とは言え、ソリューションが「『コンサルを入れましょう!』みたいなもので終わってはダメ」だろうね。七菜子はどう?何かアイディアがありそうだけど。
- 久田
- 私も、「広告に反応すること」はあまり好きではなくて。「口コミ絶対主義」なので、広告はあまり見ませんが。 今は「口コミのフリをした広告」も出てくるので。例えば「ちまたで流行ってる これ知ってる?」みたいな投稿があったとして。最初のうちは「何だろう?」となったんですが、「よくよく見たら、『PR』って、書いてある!」と気付いて。あれ(口コミ風広告)は、しばしば「騙されそうになり」ますね。あとは、「みんなで作ろう系」や「みんなで次の手を決めよう」、「君はどっちが好き?」みたいな系統は「今っぽいな」と思います。
- 佐藤
- 要するに「参加型」と言うか「巻き込み型」だよね。 (七菜子の挙げたような形式は、)「キャンペーンの告知的なこと」なら、悪くないのかもしれないよね。具体的には「ハイブランド」や「グローバル企業」……例えば、『コカ・コーラ』のような企業のPR投稿であれば、「何か良いよね」みたいにはなりそうだよね。とは言えあの手の場合はどちらかと言えば「テレビCMの要領で刷り込んでくる要素もある」だろうから。「かっこいい広告」などは選ばれやすいだろうね。ただし、「資本力があるところの戦い方」だろうから。「広告打ったらすぐにアクションが欲しい」というローカル(地方)の企業からすれば、資本的に厳しい話にはなるだろうけどね。……そうは言っても、「リスティング広告にすれば問題ない」話なんだけど。でも実際には、「バナーを使ったディスプレイ広告の話」をしているわけだから。そうなると、「もうやれない」わけだから……。……「やれなくもない」だろうけど、「使い方が違います」とは説明しなければならないから。今までは「ディスプレイだけで成立する広告があったから成り立っていた」わけで。言うなれば、「 バナーから関心のある情報を踏ませていく」と言うか「関門を1つずつ突破させていく話」だったから。まずは「クリックさせるための訴求」をして、「最後のページまでたどり着かせる動線作り」さえしておけば、あとは「リマケで追いかけさせるだけ」だものね。だから「シンプルパターンで考える」なら、まずは「ディスプレイ広告をバラ撒くことで認知して」もらって。あとは「 気になって検索したところにリスティング広告で表示させる/配信させる」みたいな手法はありだろうね。つまり、「ユーザーにアクションを起こしてもらう話」になるから……。
- 原
- また一時期みたいに「リスティング広告が増えやすくなる」の?
- 佐藤
- リスティングは基本的に「最終的なコンバージョンを起こさせるために必要」なものだから。例えば、「購入という消費活動」を起こさせるにしても「唯一性のあるもの」でもない限り、「比較検討される」わけだよね。そうなると「検索する」わけだから、検索エンジンが利用されていて。でも、そこ(検索エンジン内)には、当然のように広告市場が発生しているから、その中で勝ち抜かなければならなくなる。だから、「企業側のコストは増えやすい状況にある」わけで。だけど、「リマーケティング広告」は「コンバージョン単価が非常に安い」のよ。要するに、「 最後の最後の話」だから。詰まるところ、「矢倉を組んでいくパターン」だよね。要は「最後を押さえにいく話」だから、CVR(コンバージョンレート)やCPC(コストパークリック:クリック単価)が高くなるんだよね。
- 蒲生
- 原先生のおっしゃる通り、「リマケの広告費はリスティング(広告の費用)に流れていく」と思います。なぜなら、「購買検討層」……要するに、「ほぼ購買するだろう人たちに広告が出せなくなる」ので。「その次に近い」のは、「能動的な」……。
- 佐藤
- 「検索広告」でしょう?
- 蒲生
- それは「認知拡散型のディスプレイ広告」とは話が違いますよね?
- 佐藤
- もしくは「継続的にディスプレイ(広告)を配信し続ける」か。だけど、ディスプレイ広告に関しては「『アドワーズ』の需要もなくなってしまう」だろうね。。
- 蒲生
- それ(『アドワーズ』の需要)は「なくなる」だろうと思います。
- 佐藤
- SNSは(広告市場として)「かなりある」と言うか、もちろん「『アドワーズ』やウェブを1つのメディアとして捉えた場合」には、(広告を)張り続ける価値もあるだろうけど。とは言え、これができるところは「予算ある」わけで。一方、(予算の)ないところは、「ひたすらSNSで訴求し続ける」ことになるだろうね。
- 久田
- それならいっそのこと、「自分たちでメディアを作れば良い」と思います。
- 佐藤
- だから結局は「SEOを使う」わけだよね。(サードパーティークッキーが廃止される前は、)「興味のある人たちへ向けて訴求できていた」けれど、それ(サードパーティークッキーによる個人情報の収集)ができなくなるのであれば、「興味がある人を集めて、ファーストパーティーを構築して好きにやれば良い」わけか!
- 原
- そういう話か!
- 佐藤
- それなら今回のソリューションは「ユーザーを集めて情報サイトを作る」という方向性で。
- 井戸
- 「そのためのメディアを作って」ね。
- 佐藤
- だけど、今回の広告は「選ばれる広告を作るには?」だからな……。(「ファーストパーティー用のメディアを作る」では)少し違うかな? 今回のテーマは「選ばれる広告を作るには?」でなくとも描けてしまうから。だけど、 ここのタイミングで答え(ソリューション)を出してはダメだから。時間的にも「皆さんの声」をね。
TOPICS
みんなの声
- 井戸
- 『自分の好みの広告を出してくれるから 悪い気はしない。』
- 佐藤
- さっきも言ったようにサードパーティークッキーはそうだよね。
- 井戸
- 『リマーケティング広告以外で戦うにはSNSの強化しかない。』
- 佐藤
- 結局、SNSでの戦略は、「フォロワーをどうやって獲得するか」になってくるから。一昔前なら 「SNSに載せてどうするんですか?」みたいな空気もあったよね。要はかつての『アメブロ』みたいに「廃れた例もあった」から、「オウンドメディアで」という風潮があったけど。今なら(PR戦略を)インスタなどでやったとしても、「インスタでアカウント育ったら安定ですよね」みたいに「普遍的な存在」になってきているから。
- 原
- もはや「外せない」よね。
- 佐藤
- だから、「SNSを強化して、レビュー集めて」みたいなところは「基本的な戦略にはなってくる」だろうね。
- 井戸
- 『去年からリマケの成果、明らかに悪くなってる。』
- 佐藤
- リマーケティングの内容やキャンペーンにも寄るよね?
- 蒲生
- ウェブ広告自体、「もはや飽和している」ので。「リマケに限らず悪くなっている」と思います。
- 井戸
- 最後の声に行きましょう。 『リマケの広告費がどの広告媒体に流れていくんだろう。』
- 佐藤
- だから SNSと……。
- 蒲生
- リスティングですかね?
- 佐藤
- おそらく(流れ着く先は)「検索」や「リスティング(広告)」になるだろうね。ただ、「SNS」と言っても「どこを制するか」だろうね。今はだいぶ「『TikTok』に流れている」から。
- 原
- さらに「別のところにも流れていく」可能性もありますからね。「新しく流行るようなSNSが出てくれば、そこにユーザーが流れていく」可能性もあるわけですから。
- 佐藤
- 「 SSP(サプライズサイドプラットフォーム)は広告媒体なのか?」とはよく言われるけれど。結局、「相性が良い」んだよね。そもそも「媒体自体に人が集まってしまう」わけだから。もはや「本質」だよね。だから「ユーザーから選ばれる広告を作る」ためには、 当たり前の答えを言ってしまうと「土台に合った広告を作るべき」だろうね。
- 久田
- 全然違う話をしても構わないですか? この間、鶴舞(のクライアントの元)に行ったんですよ。あの地区には大学も多いですよね。だからか、鶴舞公園駅の広告は「全て企業のPR」なんですよ。(一般的な駅の広告板で見かける)「近くの歯医者さん」などではなくて。「うちの会社ではこういう人が働いてる」「こういう輝き方ができる」とアピールする広告がずらりと並んでいて。
- 井戸
- それは「採用を目的に」ですか?
- 久田
- あのエリアは「学生が大勢いる」ので。「(新卒)採用狙いの企業が山と出稿して」いて。「そういうことなんだ!」と思いました。以上です。
- 原
- 要は(広告の)「ターゲットが(学生)」ということだよね?
- 佐藤
- だから、「ターゲットセグメントに対して適切に選ばれる広告」は重要だよね。当然、ターゲットにフィットしていれば「選ばれる」だろうけど。要するに、「そのターゲットに刺さって、フォームにも合った広告」がベネフィットだろうね。例えば、「『TikTok』で広告を出す」のであれば、よく見る「ぴゅっぴゅっと動く動画で広告を作るべき」だろうし。
- 井戸
- なるほど。「郷に入らば」ですね。
- 佐藤
- ところで、インスタや『SNOW』で流行っている機能はなんて言ったっけ?
- 井戸
- 「エフェクトなどをかけるあれ」ですね?(※おそらく「フィルター機能」のこと)
- 佐藤
- あれ(「フィルター機能」)で「モデルを動かす」みたいなことをして。それで、「郷に従うような格好で広告やクリエイティブを作っていくことがソリューション」だと思います!
- 原
- 答えを言ってしまった。(ソリューションを出すには)まだ早い!
- 久田
- 今ので、「ソリューションは出た」んですかね?
- 井戸
- とりあえずソリューションタイムにまいりましょう!
TOPICS
ソリューション
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。「媒体に沿ったクリエイティブを作ろう!」。「答えが出てしまった」からね。例えばSNSに向けた「リズムがあるもの」みたいなことだよね。「媒体に合っている」というか「流行りに沿うように」ね。流行りのスタイルに合うものを選んでいければ、「ユーザーはそこの媒体のコンテンツが見たい」わけだから。要は「郷に倣う」と言いますか……。
- 原
- 「沿った感じになる」んだよね? 「選ばれやすい状態にもなる」と言うか。
- 佐藤
- だから、言ってしまえば「広告をコンテンツ化しよう」ということだよね……。そのほうが良い! 「広告をコンテンツ化しよう」に(ソリューションを)差し替えで!
- 原
- 要するに、「今、皆さんが出されてるものの延長線上のようなものを出していく」わけですから。
- 佐藤
- つまり、「広告をコンテンツ化させていければ、ユーザーから選ばれる広告にもなる」わけでしょうから。そうなれば、「ここは面白いコンテンツ(広告)を提供してくれるから」と認知してもらえるわけだから。だから、初めから「広告として考えているからダメ」なんだろうね。「コンテンツとして出せ」ば「 広告にはならない」わけだから。
- 久田
- 確かに、(コンテンツとして存在していれば、ユーザーも)「(広告としては)カウントしない」ですもんね。
- 佐藤
- そうなると、「クロージングはクロージングで別のところでやらなければならないのだけども」ということにはなるだろうけれどね。ありがとうございました。何だか、「自然と組み上がって」しまって、「お勉強の会」でしたね。
- 井戸
- お勉強の会(笑)。
- 原
- 今回の話題に関してはいろいろと調べてみたけれど、私からすれば「そんなに変わるんだ!」というお題でした。と言いますのも「今まで当たり前だったこと」が、「180°変わるんだ」という印象を受けたので。「すげえ大変になるのかな?」というイメージを抱いたわけです。
- 佐藤
- ところで、「基本的にリマーケティングはしている」よね? うち(株式会社アートリー)の場合は「お客さんに対してだけ」だろうけど。とは言え、なぜかは分からないけれど、「俺は基本的にあまりリマーケティングをしない」から。でも、 何でだろう? 「面白くない」のかな? だから、「広告をコンテンツ化」させて……。
- 原
- (佐藤社長は根っからの)「作る側」だものね。
- 佐藤
- 「選ばれるものを作っていく」と言うか、「クリエイティブ寄り」と言いますか、「プロモーション寄り」と言うべきか。例えば、先ほど「JOSUKEの宣伝」もしてもらったわけですが。おそらく、これ(今回の放送)が(世に)出る頃には、「ポスターなどのいろいろなプロモーション」も準備できているだろうから。「選んでもらう」と言うか、「広告は人の目に触れるもの」だから。「 こちらの思いだけを一方的にぶつけてはいけない」んだよ。だから、「広告にもCX(顧客体験)の概念を入れなければならない」というのは、昔から何となく思っていて。要は「顧客体験が最悪な広告」をぶつけられたとしたら「良い気はしない」わけだから。「『広告を見てファンになってもらう』ぐらいの勢いで作らなければダメだろうな」とは思う。
- 原
- だから、(佐藤社長は)「本当に作る側(の人間)」ですよね。純粋に「作り手の視点からお客さんに満足してもらいたい」わけですよね?
- 佐藤
- だから『電通』や『博報堂』のような「本質的にやれている会社」は「強い」だろうね。要するに「企画ありきの広告を作れる」から。そのメリットは「ただひたすら訴求するだけ」だから。 そこに「こいつら(媒体にベネフィットした広告)」が現れると……。
- 原
- 「安直にできてしまっていたところ」が。
- 佐藤
- 「『人の手を加えて発信しましょう』に戻る」わけです。
- 原
- おそらく、「本物の企画会社が勝てる打ち出し方」になるだろうね。
- 佐藤
- それはあり得るでしょうね。これからまた「再解釈」していければと思います。ありがとうございました。
- 井戸
- 次回以降の放送はこちらの通りとなっています。また次回も木曜日の夜10時にお会いしましょう。来週もお楽しみに。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さようなら!
番組の感想をシェアしませんか?
みんなに共感を広げよう!
RECOMMEND おすすめ番組
【生成AI】生成AIがもたらす企業の課題と職業の未来!生成AI総集編
2024.08.15 放送分
AIで実現するハイパーパーソナライゼーション!データドリブンなアプローチで競争力を高めるには
2024.07.04 放送分
AIエージェントがビジネスに革命をもたらす!今すぐ業務プロセスを変革して仕事の未来を拓くには
2024.06.20 放送分
AIライバーはライブコマースのゲームチェンジャーとなるか?急成長する市場でビジネスチャンスを掴むには
2024.05.30 放送分







