
2021.04.01 放送分
アバターの未来
第22回アートリーアカデミア
THEME
アバターの未来
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を余儀なくされる状況のなか、仮想世界が新たなワークスペースとして利用され始めています。富士ソフトは2020年7月から自社開発したバーチャルオフィスの運用を開始し、社員がアバターを使用することにより円滑なコミュニケーションを実現しました。しかし一方では、現実世界における対面接触に抵抗が出るのではないかという懸念の声も上がっています。革新していく働き方に対し、我々はどのように向き合えばいいのか。アートリーアカデミアでソリューションを見出します。
TOPICS
番組紹介
TOPICS
ニュースの話題
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のお題はこちらです。「アバターの未来。ZOOMの次は仮想オフィス アバターで出社。システム開発大手の『富士ソフト』は、2020年7月から自社開発したバーチャルオフィスの運用を始めました。画面にはオフィスのフロアを再現し、各座席に社員のアバターが いて、【ランチ中】や【打ち合わせ中】などの状態が分かるようになっています。『相手の都合が良いタイミングで話しかけられる』などの円滑なコミュニケーションを実現できる一方、『慣れすぎると、対面での接触に対して抵抗が出てくるのではないか?』という声もあるようです」
- 佐藤
- (今回のテーマは)「アバターの未来」ですが。これは(何がニュースなんですか)?
- 蒲生
- 前提は「リモートワーク中」ですね。例えば「社員各々が在宅している」場合、「(他の社員が)何をしているのか分からない状況に陥る」という欠点があって。(だから、バーチャルオフィスの)「画面を開発して、各社員をアバター化させることで、『今どういう状態にあるか』をオンタイムで分かるようにした」(わけです)。要するに、「リモート(ワークの一般化)を受けて、こうしたサービスの需要が増えてきた」という背景があります。
- 佐藤
- それはそうと、「アバター」と言えば、我々(30代中頃)の世代では、『アメーバピグ』みたいな(イメージがありません?)
- 久田
- 「小さくて(※『アメーバピグ』のアバターは2等身)かわいいアレ」ですよね?
- 佐藤
- ちなみに、RYUちゃんは「アメピグ(『アメーバピグ』)」は知っているの?
- RYUICHIRO
- 聞いたことは(あります)。
- 佐藤
- だよね。「掠ってはいない」んだよね?(※『アメーバピグ』は2009年〜2019年にかけてが全盛期だった)
- 久田
- うそ!?
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- 先生たちはご存じですか?
- 原
- 知っています。
- 佐藤
- アレ(『アメーバピグ』)でサイバーエージェント(※『アメーバピグ 』の運営会社)は「結構儲かった」ものね。
- 井戸
- 確かに。アレ(『アメーバピグ 』)で「アバター」という単語を知った気がします。
- 佐藤
- 要は、あの手の類なわけ?
- 蒲生
- そうですね。
- 佐藤
- 要は今回のニュースでは、(かつての『アメーバピグ』のような感じで)「寝てるよ」みたいな感じで(アピールができるシステムを開発した)と。……さすがに(バーチャルオフィス上で)「寝てるよ」はダメだろうけど……。
- 一同
- (笑)
- 蒲生
- おそらく(【睡眠中】というコマンドは)「セレクトボタンにない」と思います。少なくとも「【ランチ中】や【打ち合わせ中】などの状態が見える」(ことが重要なんだと思います)。
- 佐藤
- 今までの話を聞いていて思ったのは、(バーチャルオフィスであるなら、そこで表示されるアバターは)「あえて人の形をしていなくても構わない」よね? だから、「アバターを取り入れる」ことは、「表現方法の1つ」として「あり」だよね?
- 井戸
- 面白い。
- 蒲生
- (おそらくアバターと言っても、)「髪型などを自分に似せた感じ」でしょう。要するに「接触しやすくて良い」という意味だろうと思います。
- 佐藤
- 要するに「パッと見のビジュアルで『何々さんは何してるかな?』」みたいな(ことだよね)。(そうは言っても、実際のものを見ていないので、)「どんなものかは分からない」ですが。
- 佐藤
- (原) 先生、これ(『富士ソフト』のバーチャルオフィス)についての印象などはありましたか?
- 原
- コロナの影響で在宅業務が増えてきた結果、「会社にいれば取れていたはずのコミュニケーションが足りなくなってきた」わけですよ。実際、これまでの社会生活であれば、上手く取れていたはずのもの(コミュニケーション)が、「家でそれぞれが(仕事を)やっていると取りにくい」わけですよ。例えば「電話を取る」にしても、「ボタンを押すことは簡単」だろうけど、「家にいることによるかけにくさ」はあると思うんです。だけど、「仮想オフィス内」であれば、「気軽に聞ける」と言いますか。だから今回(の事例)は、「コミュニケーション欲求を満たすため(の需要)が多い」のだろうと思います。だから、 富士ソフトの画像を見ると、人が実際(に画面上で)動いていて。要は【ランチ中】などの表示が見えていることで、「何をしているか」が「(一目で)分かる状況になる」から。(話しかけたい相手のアバターが)「誰かと話していれば帰っていったり、(バーチャルオフィスの中を)動いていたりする」みたいなんです。そうしたところから「実際に(『誰が今何をしているのか』を)イメージしやすいのだろうな」とは思いました。
- 佐藤
- 要するに、(『富士ソフト』のバーチャルオフィスは、)「疑似的な感じ」なんですね。とは言え、これ(『富士ソフト』のバーチャルオフィス)が普及すれば、「リモハラ」の類は「起きにくくなる」よね?
- 原
- (おそらく、)「そう」でしょうね。
- 佐藤
- そうは言っても、そこ(リモハラ)は「また別の話になる」のか? 「実際にしゃべる時は、Zoomなどを使う」だろうから。(『富士ソフト』のバーチャルオフィスは、)「アバター越しにしゃべる」わけではないのよね?
- 蒲生
- そうですね。
- 佐藤
- 鈴木先生は、何かニュースは見られました?
- 鈴木
- 「アバター」と言うか、「バーチャ世界」の話ですよね?
- 佐藤
- バーチャ【ル】世界、ね。
- 鈴木
- バーチャ【ル】世界。ニュースで言うと「バーチャル渋谷」か何か(が話題になっていたような気がします)。(「バーチャル渋谷」というのは、)渋谷の街をバーチャルで再現したような(空間で)。例えば、「渋谷109前でライブをしますよ」(として)。「だから、アバターの皆さん、来てください」みたいな(ことができるんです)。それ(バーチャル渋谷)は「こんな商品を開発した」(という)ニュースで見て。ただ、法的な観点から見ると(いろいろ思うこともあって)。例えば、現実世界の場合、「ある場所でライブする」にしても、「土地所有者の承諾」などのいろいろ(な承諾や許可が)必要になってくる(んです)。ところが、バーチャル世界の場合、「法律での規定が特にない」ものですから 。「ここでライブしたい」となった際に、「自由」なんです。だからそこ(法による整備がないこと)をどう(していくか、だと思います)。ただ、「今後、バーチャル空間の法制度や法整備を進めていく必要がある」ようには思います。なぜなら、バーチャル渋谷では、「現実世界そのままの投影はできない」らしくて。要は「商標権の問題」が生ずるので。だから「仮想(空間内)ではしっかり映さないようにしている」(みたいですね)。
- 佐藤
- 言うなれば、『龍が如く』の「神室町(※現実世界で言うところの新宿歌舞伎町)」や「蒼天堀(※2 同:大阪道頓堀)」みたいな感じだよね。
- 井戸
- 要するに、「パロディ的な感じ」ですか?
- 鈴木
- おっしゃる通りです。だから「ますます法制度を進めていくべき分野だろうな」とは思いました。
- 佐藤
- 思ったこととしては、「IT系で安心感のある会社がサービスを提供しているイメージ」だよね。そもそも、「中途半端な資本力では、(バーチャル空間の提供サービスなんて)やれない」ものね。そうであるなら、「IT系はリーガル関係もすごくキッチリしている」ようなイメージがあるけどね。結局、鈴木先生がおっしゃりたかったこととしては、「アバターの問題」と言うよりか「仮想世界にも少なからず問題があるよ」ということだよね。
- 佐藤
- 今回(のテーマが)「アバターの未来」ですが。 一度、課題を見ていきましょう。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- 「アバターの未来。課題:アバター社会とどう向き合うか」
- 佐藤
- 「アバター社会とどう向き合うか」ですが。(鈴木先生のおっしゃったように、)「法務・法律的な面」もそうだろうと思いますが。ところで、RYUちゃんは「アバター社会」と聞くと、どんなイメージがある?
- RYUICHIRO
- 僕のイメージでは、「ゲームみたいなイメージ」がすごくあって。だけどそれ(アバター)をリアルな仕事……。「企業の仕事の中に組み込まれること」には、「全くイメージが付かない」ので……。とは言え、「面白そう」と言うか、(「バーチャルオフィスでアバターが動いて」というのは、)「新しい」ので。(感想としては的外れかもしれませんが、)「すごく面白そうだな」と思います。そうは言っても、自分の(専門分野である)「ダンス」で置き換えた場合に、「どんな感じに置き換えられるのかな?」とは思いますが。
- 佐藤
- 「アバターがダンスする」と言うか、「振り付けを教えてくれる」と言うか。
- 一同
- (笑)
- RYUICHIRO
- そうですね。
- 佐藤
- ある種、「VTuber的」(だよね)。アレ(VTuber)もアバターに当たるんだよね?
- 原
- そうですね。
- 佐藤
- だよね? それこそVTuberは、『Unity』などのゲームエンジンを使って、「盛大にキャラを動かしている」わけだよね?
- 井戸
- そうです。
- 佐藤
- ところで、アバター(に対して)「人間の本質」と言うか「アイデンティティを出していきたい」みたいなところはあるんですかね?
- 原
- あるでしょうね。「日頃は見せられない一面をどう(やって)見せようか」という欲求は、「誰しもが持っている」ように思います。それ(日頃伏せている一面をひけらかしたいという欲求)を「ある程度、自由に出せる社会を提案しやすい」ような気がします。だから「姿や声、性別などの見せ方」も、「アバター社会では変わってくる」ように思います。
- 佐藤
- (原)先生は、「アバター社会に対して結構前向きなスタンス」なんだね。
- 原
- 「やりたいな」と思うし、「進めていくべき」だと思う。ただ、「アナログな価値観」と言うか、「人と人の関係性がどこまで反映される(の)か」は、「また違う(問題な)のかな?」とは思いますが。
- 佐藤
- 一方で(鈴木)先生は、「何か言いたげ」ですね。
- 鈴木
- いえいえ。(原さんのおっしゃったことは)「すごく前向きで素晴らしい意見」だとは思いますけれど。私は「職業柄、後ろ向きに考えてしまうタイプ」でして 。(例えば、)「なりすまし」や……。
- 井戸
- 確かに。
- 鈴木
- あとは、「肖像権侵害」ですかね。要は、他人の特徴を勝手に取り入れて、あたかも本人であるかのように(振る舞うというような)。その手のことを少なからず危惧してしまいます。ごめんなさい、(なんだか)問題提起(のよう)になってきて。
- 佐藤
- だけど、あり得ますよね。
- 井戸
- 以前にも何か「なりすましの(事件)」(のようなものも)ありましたよね。
- 佐藤
- 個人のルックスが「商標」や「意匠権」に該当するのかは分からないけれど(※おそらく有名人の場合は「パブリシティ権」が該当してくるかと思われる)。だから例えば、「有名人に似せる」ことで、「勝手に誤解されてしまう可能性もある」でしょうし。
- 井戸
- 確かに「どこまでリアルなアバターなんだろうな?」というところは気になっていました。
- 久田
- そうは言っても、「アバターの良いところ」は、「『自分が思う外見になれる』ところ」だろうとは(思います)。
- 井戸
- それは「好きな外見に(なれる)」(ということ)?
- 久田
- そうです。例えば、性別違和の方のように「自分の中身と外見が同一でない場合」もある(でしょうから)。「(自分が思っている性別は)男だけど、外見は女で生まれた」みたいに。だから「アバターの良い面」としては、「本人の性自認などに合わせて外見を作れること」(だと思います)。
- 佐藤
- そういうことね。だけど、確かに「現実との結び付き」は忘れてはいけないよね。仮に「アバター社会」が、映画『マトリックス』のように、「完全な夢の世界として行われる」のであれば構わない」けどね。……経験したことないかな? 「女の子だと思って会ったら、おっさんだった」みたいな……。
- 一同
- (笑)
- 井戸
- ある種の「詐欺」みたいな……。
- 原
- 「オフ会で会ったら」みたいな(話ね)。
- 佐藤
- そうなると、「コンセプトにもよる」かもしれないね。一口に「アバター社会」と言っても、「どこの場面で(使われるのか)」みたいな棲み分けがあって。例えば、最初にRYUちゃんが言ったように、「ゲームで使う」のか、「仕事用」なのかで、「定義が変わってくる」だろうから。
- 佐藤
- ちなみに(徹郎さんは、)何かありますか?
- 蒲生
- 「営業アバター」というものがあるらしくて。(最近では、)オンライン展示会が増えていますよね。そこ(オンライン展示会のブース)では、「営業マンに似せたアバターが立っている」と(の話らしいです)。
- 一同
- へえ〜。
- 蒲生
- 私もアカウントディレクターという立場で展示会に参加して、お客さんと話をする機会が多いので。自分の営業アバターをそろそろ用意して(いただければと思っているのですが)……。
- 佐藤
- 展示会準備の一環でキャラを作って、ね。確かに、「仕事に対して『楽しい』や『面白い』などの体験を持ち込む」みたいなところもあれば、「アバター(の普及)が進んでくる」のかな? おそらく、皆さん調べてきているとは思うけど、『avatarin(アバターイン)』という会社(がありますよね)。
- 井戸
- ありますね。
- 佐藤
- 例えば、「名古屋から東京へ『avatarin』で繋ぐ」として。それで、実際にロボットが浅草をジュイーと移動して。ここ(頭部)にiPadの顔があって。それ(iPadの頭部)が(名古屋から遠隔操作している人の)ヘッドセットか何かと「VR連動している」みたいな……。
- 井戸
- そうですね。
- 佐藤
- (それ(avatarin)は、)「(操作者が)右を見たら、ロボットも実際に(右を)見る」みたいな、「VRっぽいけど、VRではない」(感じらしいんだ)。現実世界ではVRみたいな(感じだけど)。そういう話だよね?
- 井戸
- ロボットの視界とこちらの視界と言うか「動きが連動する」わけですね?
- 佐藤
- 要するに、「(ロボットが)代理となって2点間の世界を繋ぐんだよ。(確か、)「テレイグジスタンス」と言ったのかな? 「遠くで存在する」という意味(だったかな?)(※正解!)
- 井戸
- それも面白そうだ。
- 佐藤
- そういうワードと言うか概念があって。だから、意外とここ(頭部)にiPadというかタブレットがあって 。だから、「テレビ電話をしているような感じ」だろうね。そうなると、街行く人とも「ああ、どちらからですか?」みたいな会話もできるかもしれないし。
- 井戸
- 「どこどこ行きたいんですけど」みたいなことですか?
- 佐藤
- いずれそんな社会も来るだろうね。
- 井戸
- そちらも面白そう。
- 佐藤
- ANAなども積極的に取り組んでいるらしくて。そちらのニュースは何か見られました?
- 井戸
- ニュースは見てないです。
- 佐藤
- やっていたよね?
- 久田
- 観光系もそうでしょうし、一方、身体障がいなどがあって、外に出られない方が働きに出たり(みたいな話もありますよね)。「(障がいのある方が、)飲食店のウェイトレスをやったりなどを実現できる」みたいなお話もあったりしました。福祉的にもすごく未来があるのかなと思いました。
- 佐藤
- 現状は「アバター」と聞くと「デジタルの中のもの」というイメージだろうけど。だけど、「現実世界の拡張」ではないけれど 、「ロボティクスと結び付く」ことで、また違った(イメージになるだろうね)。
- 原
- (おそらく)違ってくるでしょうね。
- 佐藤
- いずれは「スタンスが確立されてくる」のかな?今回の課題は「(アバター社会と)どう向き合うか」ですが。RYUちゃんは「ロボットがたくさんいる街を当たり前に歩く」という状況が来たらどう思う?
- RYUICHIRO
- 『ドラえもん』を見ていた小さい頃に、「未来はこう(ロボットが当たり前にいるように)なる」みたいな(イメージがあって)。とは言え、(それ(ロボットが当たり前にいる未来)は)「小さい頃(に抱いたイメージ)」だから。「いつかこうなるんだろうな」くらいのイメージで。だけどそう(幼少期の一方的なイメージ)であったからこそ、「実際に具現化されたら、どんな感じなんだろう?」という思いはあります。確かに、「そこら中にロボットがいる」という状況は、「面白そうだな」とは(思います) 。
- 佐藤
- 変な話かもしれないけど、むしろ「怖い」とは思わないのかな? 例えば、「アイドル系のイベントにロボットがたくさん詰めかけていた」として。(「何が起こっているのかな?」と思ってロボットの)顔を覗き込んだら、「全員おっさん」(というオチだったとしたら)。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- 要は「想像すると少なからず不気味」だよね(と言いたいわけだけど)。
- 原
- 言われると、ね。だけど見方を変えれば、「リアルのおっさん」が、「iPad(越し)のおっさんに変わる」だけで……。
- 佐藤
- そうは言っても、「デジタルを通す」のであれば、「少なからずフィルターはかかるもの」だよね? だから(iPad越しのおっさんたちも)「キレイなおっさん」になってしまっていて。要するに「全員顔にすごく(加工が)かかって」いて……。
- 一同
- (笑)
- 井戸
- (挙句に、推しのアイドルと)「どちらがかわいいか?」を(競うかのように加工して)ね。
- 佐藤
- そこまで行くと、ある種「気持ち悪い世界」でしかないよね。
- 一同
- (笑)
- 原
- だけど、「いずれはあり得る」でしょうけどね。
- 佐藤
- どうですか、(鈴木)先生。「『ロボットを使った(現実世界での)アバター』が一般的になっていく」として。……それ(ロボットを利用する現実世界でのアバター)は「『リアルアバター』と呼ぶのかどうかは分からない」けれど。……ちなみに、「そうした(リアルアバター)社会になった」としたら、何が(問題になると思われますか?)
- 鈴木
- またしても「後ろ向きな提案」しかできないですけど……。
- 佐藤
- ぜひ(お聞かせください)。
- 鈴木
- (例えば、)「(ロボアバターが)事故を起こした際に、損害賠償がどうなるのか?」(ですね)。(あるいは、)「製造物責任」などであったり……。
- 井戸
- 確かに、私もそこ(ロボアバターが事故を起こした場合の責任所在)は気になりました。その場合は「物損(事故扱い)」(になるんですか)?
- RYUICHIRO
- 何だろう?
- 鈴木
- 基本的には、損害賠償請求をする上では、「不法行為」という概念があって。民法79条では、「人が過失に基づいて違法な行為をしたときには損害を賠償する」という取り決めがあるんです。それ(民法79条の規定)に基づくと、例えば、「『ロボがパッと(飛び出して)来た』として、『どこにどういう過失があって、どの程度の損害が出て』という想定」を考え始めると、「すごく面白い」と思います。
- 佐藤
- そうですよね。(例えば、)「(ロボットが)観光シーズンに誰かとバーンと接触してケガをさせた」や(あるいは)「(人間が)ロボットを倒して壊してしまった」であったり。だけど、「少なからず難しい」ですよね?
- 鈴木
- (仮に「ロボアバターの関係する対人・対物事故」が起こった場合、)「どのくらいの損害が出る」ものなんでしょう? そうは言っても、(いずれは)「保険もできる」のでしょうかね?
- 原
- おそらく、「保険会社は(「ロボアバター保険」のような商品を)立ち上げてくる」でしょうね。
- 佐藤
- それはあり得るだろうね。
- 原
- 「自動車保険」ならぬ「ロボット保険」みたいな感じのね。
- 佐藤
- だけどその場合、「(歩道で)幅を利かせる」ではないけれど、「人が半径2メートル以内に入った場合、ピピッと(アラームが鳴る)」みたいな……。
- 井戸
- 「幅を利かせる」……(笑)。
- 佐藤
- ピピー (みたいな)。
- 一同
- (笑)。
- RYUICHIRO
- (「人検知アラーム」が搭載されている場合、)「そこら中で鳴りそう」ですよね。
- 井戸
- 「あちこちでけたたましく鳴って」いそう。
- 佐藤
- 一旦そこ(「人検知アラームがあちこちでけたたましく鳴っている状況」)は「置いておく」にしても。(仮に「ロボアバターが当たり前に道を行く社会」になったとすると、)「『Uber Eats』のやらかしている配達員」ではないけれど、「(歩道で)幅を利かせている連中」とどこか(被るよ)ね。
- 原
- 「幅を利かせる」(笑)。確かに言われれば、「危ないな」と思うことはあるものね。
- 佐藤
- 「車を運転している」にしても、「(車道の真ん中で)自転車が幅を利かせてくる場合」もあるよね。だけど、あれも(迷惑だよ)ね。
- 原
- そうね。(状況によって、事故った場合の過失割合が)「変わる」ものね。だから、(「ロボアバターの絡んだ事故の過失割合」も、現行の交通事故のように)「変わっていくかもしれない」よね。
- 鈴木
- そうなるとおそらく「自動運転技術の搭載」みたいな話ですよね。最新の自動車は意外と「危険です」みたいなことを言うんです。かく言う私もこの間、「自分の車に急ブレーキをかけられ」ましたけども 。
- 一同
- (笑)
- 井戸
- (その(自動運転のような技術が搭載された)場合、)「(危険が検知された際には)ロボットが勝手に止まる」のか。
- 鈴木
- そうです。だから、「自動運転の技術が入って」みたいな話であれば、「直接的な損害は防げる」かもしれないですよね。
- 佐藤
- だけど、「悪いことを考える」と。……何だか、「悪いことを考えるのが好き」みたいになっていますけれど……。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- 「癖」と言うかね。仮に「リアルアバターに『avatarin』のように『人の顔がある』」とすればまだしも。だけど、「古典的な漫画のシーン」ではないけれど、「銭湯(の女湯)覗き」のような(悪事をされた) としたら……。
- 井戸
- 要するに「犯罪的な(こと)」ね。
- 佐藤
- 仮に「匿名のリアルアバターみたいな存在が悪事をしでかした」とした場合、「(法律的には)どうなるの?」という話だよね 。
- 井戸
- その(匿名アバターが悪いことをした)場合(の対応が)「難しい」でしょうね。
- 佐藤
- (おまけに(アバターを)ハッキングしていた人物が)「誰? こいつ」みたいな(オチで)。
- 久田
- (ハッキングしていた人物からすれば、)「犯罪をしても(リアルな物的証拠を残さずに)バックれられる」わけですものね。
- 井戸
- 例えば、「(バックれる段で)通信を切ってしまう」であったり。そうなってくると、「『最後に通信したのは誰か』みたいなログを見れるようにしなければ」(ダメだよね)。
- 久田
- それこそ「串刺しにする勢いで」ね。
- 原
- 言ってしまえば、「乗っ取られた時点でもう終わり」なわけですよね。
- 井戸
- 確かに、「乗っ取られたら終わり」ですよね。勝手に(アカウントに)ログインされた場合、「やられ放題」ですからね。
- 原
- (アバター自体が)勝手に動き出して、(本来の持ち主からすると、)「 何? 動かせない!」みたいな(ことになって)。おまけに勝手に(動き出したアバターが)犯罪行為に走って。ところで、「自分(ハッキングしたアバター)が何をしているか?」は「目(不正アクセス者)には見えている」わけですよね?
- 佐藤
- そうなります。
- 井戸
- 「(その場合、)ロボットは誰の所有物になるのだろう?」とは思います。仮に「(アバターとログインできる人物が)一対一で紐付いている」のであれば、 「それ以外の人物が何かやらかした場合には『不正アクセス者をバラせる』」でしょうけど。そうは言っても、「レンタルアバターに繋げるだけ」みたいな方式の場合、「(不適切使用をした相手を)追うのが大変だろう」と思います。(だけど、)「レンタルアバター」であれば、「旅行する時に旅費がかからないだろうな」とも思いました。要は「(自宅にいながらアバターに)プッと接続するだけ」だから。とは言え、(レンタルアバター旅行が一般化した場合、)「旅行会社がなくなるのかな?」とも思いました。
- 佐藤
- そう(いずれレンタルアバターによる遠隔旅行が一般的になっていく)だとしても、「最初のうちは有人での案内がマストになる」ような気はするよね。いくら「自動運転が普及していく」にしても、さすがに「ロボットが自動で街を移動していく」みたいな状況には 、「まだならない」だろうから。……何だか(アバターではなくて、)「ロボットの話になってきてしまった」けれど。だけど結局は、デジタル社会では「ロボットありきのアバター」なのかもね。そうは言っても、「リモートワークを機にアバターが発展しそうな雰囲気」なんですよね?
- 蒲生
- そうですね。リモートワークは今後も続いていくでしょうから。実際、都心のオフィスでも、『丸紅(※日本5大商社の1つ)』などがどんどん移転しているそうですから。だから 、「リモート(ワーク)が今後も増えていく」のであれば、「デジタルオフィス内にアバターがいる」という状況も「続いていく」だろうと思います。
- 佐藤
- だから、「デジタルの領域」では、どちらかと言えば「仮想空間が先行していく」だろうから。「そこ(仮想空間)に対してアバターが紐付いてくる」みたいな話だよね?
- 原
- 実際、富士ソフトのバーチャルオフィスでは、「社内用(のスペース)」だけでなく、「来社された方(用)のスペースもある」そうです。おそらく、それ(バーチャルオフィスであっても来客用スペースを設けること)を「拡張の一種」として考えた場合、「社会との繋がり」のように思うんです。要は、「アバター社会」では「各会社やいろいろなコミュニティとどんどん繋がっていく」のかな?
- 佐藤
- そういうことだろうね。(少なからず)「時間も押してきている」ので、皆さんの声も見ていきましょうか。
TOPICS
みんなの声
- 井戸
- 『YouTube大学の中田敦彦もアバター化。顔出し引退を発表』
- 原
- (芸能人の中にはそういう方も)出てくるよね。
- 佐藤
- そうでしょうね。だけど、「アバター」と言っても(オリラジのアッちゃんの場合は、「本人に似せたパターン」だよね)。おそらく俺やRYUちゃんも「同じタイプになる」と思うけれど。『Twitter』などのSNSのアイコンでも「絶対に自分の顔を使う」であったり。「(少なからず)現実世界の自分に似せようとする」よね?
- RYUICHIRO
- そうですね。
- 佐藤
- だけど 、「そうではない(「理想の自分」などを反映させる)方のほうが多い」んだよね。この場合の「アバター化」はどうなんだろう? この場合は、(オリラジの)アッちゃんが「アバター(化を表明した)」わけだよね。だから、(どう考えても)「現実世界に似せているパターン」だよね?
- 井戸
- おそらく、そうでしょうね。
- 佐藤
- ちなみに、RYUちゃんがアバターを作るとしたら、絶対に「自分に似せる」よね?
- RYUICHIRO
- 「ちょっと良くして似せ」ますね。。
- 一同
- (笑)。
- 井戸
- 確かに。「ブラッシュアップはする」よね
- 佐藤
- そういう意味ではどうですか?
- 原
- だから、 「二極化しやすい」ように思います。 例えば、「極端なまでにデフォルメする人もい」れば、「ディープフェイク」とまでは言わないけれど、「徹底的に加工する人もいる」わけだから。特に「芸能」などになってくれば、「自分たちの個性の話」だから。「見せる」観点に特化していくわけですよね。そうなると、「アバター化を選ぶ人たちも増える」だろうし、「見る側も(推しのアバター化を)期待する可能性も増える」だろうね。
- 佐藤
- だけど、「実際に何か起こった時のギャップ」は、考えるべきだよね?
- 原
- どう考えても「考えるべき」でしょうね。(例えば、)「実際に会ってみたら(全く)違う人だった」みたいな……。
- 鈴木
- 『Twitter』などのアカウントでも、「女性かな?」と思ったら、「おじさんだった」ということは(ありますよね) 。
- 佐藤
- そうですね。
- 一同
- (笑)
- 井戸
- まあ総じて。
- 鈴木
- (これもある種の)「二極化」なんでしょうね。
- 佐藤
- だから、「極端になるまでやりすぎてはいけない」わけで。そうは言っても、「『僕は本当は若い女の子になりたかったんだよ』みたいな理想を言いだすおっさんもいる」かもしれないから、「何とも言えない」けどね。
- 鈴木
- おそらく、「確実にいる」と思います。
- 井戸
- ただ、七菜ちゃんが言っていたように「心と体の性が一致せずに生まれてきてしまった子」などには、「自分が思う性別で作らせてあげたいな」とも思うんです。だけど、おそらくそれ(性別違和者への自認性でのアバター作成)を「許してしまう」と、今挙がっていたような「いたずら心まで許されてしまう」から 。そうした(法的な)整備は「大変だろう」と思います。
- 佐藤
- さすが。 言葉遊びがうまい。今日はソリューションを出せるのか?
- 一同
- (笑)
- 井戸
- 次、いきましょう。『嫌いな奴とアバター被って気まずかった』。(アバター自体の)種類が少ない場合、(どうしても)被りますよね。
- 鈴木
- そうか、そういうことが(起こり得るのか)。
- 井戸
- 選べる幅が(少ない場合は特に)。次、いきましょう。『ギャルのアバター、中身はおっさんのやついるよね』
- 佐藤
- そうだよね。だけど、実際に「アバターを作らなければならないのに、『(思ったように)自分を反映させられない』と分かった」とすると、おそらく俺も「ギャルのアバター」を作ります。
- 井戸
- (その場合、)私もおそらく、「男性のアバター」を作ります。
- 佐藤
- 本当!?
- 原
- そう。……え、何で?
- 井戸
- (女性の身体で生まれた場合、)「男っぽい服装はできる」んですけど、(性同一性障害と診断を受けて性転換手術を受けない限り、)「現実世界では男にはなれない」わけですから。
- 佐藤
- おそらく「我々と同じタイプ」だ。「自分でない」のであれば、「自分の好きな感じにしたい」と思う(タイプだ)。
- 井戸
- (私の場合は、)「すごいイケメン」になってみたい。
- 佐藤
- そうそう。「恋愛」ではないけど、ある種の「対象」としてね。「自分のキャラ」と言うか、「かわいい♡」みたいなところはあるかもね。
- 原
- あるかもしれない。アバター自体が「自分のキャラ」と言うよりも、「個性の1つ」なのかもね。
- 佐藤
- (原先生が)「あるかもしれない」(と言った)(笑)
- 井戸
- だから、これ(アバターを異性にしたいと思うこと)も「いたずら心」でしょうね。
- 久田
- 言わば、「ペット」みたいな感じですね?
- 佐藤
- それだ! 「ギャルをペット」みたいな……。
- 井戸
- 「すごく理想の彼氏」みたいな……。
- 久田
- (2人とも、言っていることが)マズいよ!
- 一同
- (笑)
- 井戸
- 次、いきましょう。『仕事とオフでアバター変えてるあたり、もはや次元を超えてる』
- 佐藤
- どういうこと?
- 蒲生
- おそらく、「顔は一緒」だけど、「『デジタルオフィスのアバター』と『プライベートのゲームか何か』では服を替えていて」みたいな(こと)だと思います。
- 佐藤
- すごいね。
- 井戸
- だけど、それ(オンとオフでスタイルを変えること)は「現実社会でも同じ」ですよね? 例えば、「仕事の時とオフでは服装などは変わり」ますよね?
- 佐藤
- それはそうだよね。
- 蒲生
- 「デジタル世界」でも、「現実世界と同じようなことをしている」ところに、「次元を超えているよね」と感じる(のだろうと思います)。
- 久田
- そういうことか。確かに。
- 佐藤
- そういうことだよね。だから(この(「オンとオフでアバターを変えていた」という)人は、)「だいぶ没入感がある方」なのだろうね。
- 井戸
- そうでしょうね。
- 佐藤
- これで「ラスト」ですかね?
- 井戸
- そうだと思います。(※正解!)
- 佐藤
- そんな感じでしたけれども。ソリューションに向かっていなくて、「雑談のような感じ」だったよね。
- 井戸
- 楽しかったな(笑)。
- 原
- 今回は「可能性ベースの話」でしたからね。
- 佐藤
- そうだね。
- 井戸
- ソリューションと言うよりは、「ああなったら面白そうだな、こうなったら面白そうだな」が(中心でしたからね)。
- 佐藤
- 今回のニュース自体も「悪い話ではなかった」から。 だけど、「こうした傾向もあります」(という話はありましたけど)。(全体的には)「良いほうの話」だったものね。
- 井戸
- そうですね。そうは言っても、鈴木先生からネガティブに考えた場合のいろいろな課題なども聞けたので。私にはない視点だったので、すごく勉強になりました。ありがとうございます。
- 佐藤
- ありがとうございます。ソリューションを出していこうと思います。
TOPICS
ソリューション
- 井戸
- お願いします。
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。「アバターをマイナンバーと紐付けよう!」
- 原
- おおー。
- 佐藤
- アバターは「いろいろな使い方が(ある)」(わけで)、「リアルでもデジタル文化でも(利用)できる」とは思いますけれど。フェアな社会を築いていくためにも、「アバターを複数個登録できる」みたいな「不正ができないようにしたい」よね。要するに、「リアルを投影しても良い」し、「ギャル」や「イケメン」でも良いけれど。だから、「(普段から利用するアバターを)マイナンバーに紐付けて、何の不正も起きないようにしましょう」という感じですかね。
- 井戸
- 確かに。
- 佐藤
- 何かすごく「はー」っと(溜息を吐かれた)感じだけど。
- 井戸
- (七菜ちゃんが、)「嫌」と(言っていた)。
- 久田
- 絶対嫌だ。何で (アバターをマイナンバーと紐付けるの)? (アバターとマイナンバーを紐付けて)何をする気なの?
- 一同
- (笑)。
- 佐藤
- (その場合、)「利用者がいなくなる」だろうね。ソリューションでした。ありがとうございます。今日は「些かオーバーめ」だけど 。(それはそうと、鈴木)先生は(出演が)第1回目でしたが。いかがでした?
- 井戸
- 本当だ。
- 鈴木
- 本当に楽しくやらせていただきました。
- 佐藤
- (鈴木)先生はさすがに「話すことのプロ」ですね。
- 井戸
- すごい。さすがでした。
- 鈴木
- (とは言え、)法廷よりも緊張しました。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。
番組の感想をシェアしませんか?
みんなに共感を広げよう!
RECOMMEND おすすめ番組
【生成AI】生成AIがもたらす企業の課題と職業の未来!生成AI総集編
2024.08.15 放送分
AIで実現するハイパーパーソナライゼーション!データドリブンなアプローチで競争力を高めるには
2024.07.04 放送分
AIエージェントがビジネスに革命をもたらす!今すぐ業務プロセスを変革して仕事の未来を拓くには
2024.06.20 放送分
AIライバーはライブコマースのゲームチェンジャーとなるか?急成長する市場でビジネスチャンスを掴むには
2024.05.30 放送分







