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  • 課題
    • 日報は「書いて終わり」になっていた。対話が生まれない義務化した業務
  • 解決策
    • 日報は何のためにあるのか。原点に戻って、目的を再定義する
    • SNS感覚で投稿できる。「書く」のハードルを下げるインターフェース
    • PWAでどこからでも同じ体験を
    • 設計・実装内容
  • 成果
    • 「毎日書く」が当たり前になった。日報がチームをつなぐツールに変わった
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「誰が何をしているか」を把握する。 日報の原点に戻り、時代に合わせたインターフェースを再設計

業務システム開発の事例

株式会社アートリー |
情報通信・ソフトウェア

この事例から得られる学び
  • 業務ツールも「体験設計」次第で、コミュニケーションの起点になりうる
  • 日常的に使い慣れたUIパターン(SNS)を業務システムに適用することで、定着率が上がる
  • PWAは「アプリのような体験」を低コストで実現する有効な選択肢

施策サマリー

ソリューション開発 / UI・UX設計 / システム開発 / WEB制作

課題ISSUES

  • 日報が「書かなければいけないもの」になり、義務感だけで続いている
  • 従来の日報システムは業務報告としての機能に特化しており、コミュニケーションを促す設計になっていない
  • デスクトップでもモバイルでも同じ体験で使える仕組みが求められていた

日報は「書いて終わり」になっていた。対話が生まれない義務化した業務

日報という仕組みは、多くの会社に存在します。しかし、その多くが形骸化しています。「書かなければいけないから書く」。義務感だけで続けられる日報は、書く側にとっても読む側にとっても、負担でしかありません。

ARTORYでも、日報の運用に課題を抱えていました。従来の日報は、一日の終わりにまとめて書くスタイル。何をやったか思い出しながら、ある程度の文章量で報告する。書く側には「ちゃんと書かなければ」というプレッシャーがあり、つい後回しにしてしまう。結果として、書く頻度が下がり、内容も形式的になっていきます。

読む側にも問題がありました。長文の日報が複数人分届いても、すべてに目を通す時間がない。読んでも、反応する手段がない。「いいね」も「コメント」もできない仕組みでは、読んだことを伝える方法がありません。書いた側は、自分の日報が読まれているのかわからない。反応がなければ、書くモチベーションも下がります。

この悪循環が、日報を形骸化させていました。書く側は義務感で書き、読む側は流し読みし、誰も本気で向き合わない。本来、日報は「チームの動きを把握する」ためのツールのはず。しかし、その目的が果たされないまま、「やっている感」だけが残る業務になっていました。

解決策SOLUTION

  • SNSライクなUI設計で、チャット感覚で業務内容を投稿できる仕組みを構築
  • 仲間の投稿にコメントできる機能、いいね機能を搭載
  • PWA(プログレッシブウェブアプリ)として開発し、デスクトップ・モバイル両対応を実現

日報は何のためにあるのか。原点に戻って、目的を再定義する

まず取り組んだのは、日報の目的を問い直すことでした。日報とは、何のために書くのか。報告義務を果たすため? 上司に仕事ぶりをアピールするため? それとも、自分の作業ログを残すため?

ARTORYが定義したのは、「誰が何をしているかを、チーム全体で把握するため」という目的でした。個人の報告ではなく、チームの可視化。自分だけでなく、他のメンバーが今日何をしていたかがわかる。それによって、チームとしての動きが見える。助けが必要な人に気づける。成果を出した人を称えられる。日報は、チームをつなぐコミュニケーションツールであるべきだと考えました。

この目的に立ち返ると、従来の日報フォーマットの問題点が見えてきます。長文で書く必要があるのか? 一日の終わりにまとめて書く必要があるのか? テキストだけで伝える必要があるのか? 目的を達成するために、最適な形は何か。その問いから、設計が始まりました。

SNS感覚で投稿できる。「書く」のハードルを下げるインターフェース

目指したのは、SNSのような気軽さでした。TwitterやInstagramに投稿するように、日報も書けないか。長文を構成する必要はない。思いついたときに、短い文章でサッと投稿できる。写真を添付してもいい。絵文字を使ってもいい。「ちゃんと書かなければ」というプレッシャーから解放されるインターフェースを設計しました。

チャット感覚で一日の業務内容を投稿できる設計にしたことで、書くハードルは大きく下がりました。一日の終わりにまとめて書くのではなく、作業が終わるたびにサッと投稿。「今日やったこと」を思い出す必要がなくなり、リアルタイムで業務が可視化されていきます。

PWA(プログレッシブウェブアプリ)として構築したことで、デスクトップでもモバイルでも同じ体験で利用できます。オフィスのPCからでも、移動中のスマートフォンからでも、気軽に投稿できる。場所やデバイスに縛られない設計が、書く頻度の向上につながりました。

PWAでどこからでも同じ体験を

技術的には、PWA(プログレッシブウェブアプリ)として開発しました。ブラウザで動作しながら、ネイティブアプリと同等の使い勝手を実現する技術です。デスクトップでもモバイルでも、インストール不要で同じ体験を提供できます。オフィスのPCからでも、外出先のスマートフォンからでも、いつでも日報を投稿し、仲間の投稿にリアクションできる環境を整えました。

なぜこのアプローチか
なぜSNSライクなUIか 日常的に使い慣れたSNSの操作感が、日報への心理的ハードルを下げ、コミュニケーションを促進するため
なぜコメント・いいね機能か 一方通行の報告を双方向の対話に変え、チームのつながりを強化するため
なぜPWAか アプリのインストール不要で、デスクトップ・モバイル両方から同じ体験を提供するため

設計・実装内容

ソリューション企画・設計 / UI・UX設計(SNSライクなタイムライン設計) / PWA開発 / コメント機能開発 / いいね機能開発 / レスポンシブ対応(デスクトップ・モバイル)

成果RESULT

  • 日報を起点にした活発なコミュニケーションが生まれる環境を構築
  • SNSライクなUIにより、誰にでも馴染みやすい操作性を実現
  • PWAによるマルチデバイス対応で、場所を問わず利用可能に

「毎日書く」が当たり前になった。日報がチームをつなぐツールに変わった

導入後、最も大きな変化は「毎日書くようになった」ことです。義務感で後回しにしていた日報が、自然と毎日投稿されるようになりました。

理由はシンプルです。書くのが楽になったから。そして、反応があるから。SNS感覚でサッと投稿できる気軽さと、「いいね」がつく小さな喜び。この二つが、日報を「やらなければいけない業務」から「やりたくなる習慣」に変えました。

コミュニケーションも活発になりました。以前は日報を読んでも、反応する手段がなかった。今は「いいね」を押すだけで「見たよ」と伝えられる。気になることがあればコメントできる。日報を起点に、「あの件、どうなった?」「手伝おうか?」といった会話が自然に生まれるようになりました。

日報の目的である「誰が何をしているかを把握する」も、ようやく達成されるようになりました。チームメンバーの動きがリアルタイムで可視化される。誰が何に取り組んでいるか、どこで苦戦しているか、何を達成したか。日報を見れば、チームの今がわかる。これが本来、日報が果たすべき役割でした。

形骸化していた業務を、目的に立ち返って再設計する。時代に合わせたインターフェースで、やりやすさを追求する。反応のハードルを下げて、コミュニケーションを生む。この設計思想は、日報に限らず、あらゆる「義務的な業務」の改善に応用できるアプローチです。

ARTORYだからできたこと
  • 「日報」という業務ツールを、コミュニケーションツールとして再定義するコンセプト設計
  • SNSの体験設計を業務システムに適用するUI・UX設計力
  • PWA開発を含むシステム構築を、2ヶ月で一社完結

この事例が示すポイント

  • 業務ツールも「体験設計」次第で、コミュニケーションの起点になりうる
  • 日常的に使い慣れたUIパターン(SNS)を業務システムに適用することで、定着率が上がる
  • PWAは「アプリのような体験」を低コストで実現する有効な選択肢

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