目次
撮影の制約を解放する、新しい映像制作手法
ARTORYのバーチャルプロダクションを支える機材構成
実運用を見据えたバーチャルプロダクションの取り組み
ARTORYの新規事業として始動したバーチャルプロダクション
本記事では、ARTORYが新たに取り組むバーチャルプロダクション事業について、その仕組みや特長、活用メリットをご紹介します。本来はLEDウォールを用いた撮影を行うバーチャルプロダクションの考え方をベースに、現在は制作研究・検証フェーズとしてクロマキーを用いた段階的な運用を行っています。より高品質な動画撮影環境の実現に向けた取り組みや、スタジオにいながら世界中のロケーションでの撮影を可能にする、これからの映像制作における選択肢のひとつとして、バーチャルプロダクションの可能性をお伝えします。
撮影の制約を解放する、新しい映像制作手法
ARTORYのバーチャルプロダクションを支える機材構成
実運用を見据えたバーチャルプロダクションの取り組み
バーチャルプロダクションとは、撮影時に完成形の映像をリアルタイムで作り上げることを目的とした映像制作手法です。本来はLEDウォールに背景映像を表示し、カメラトラッキングと連動させながら撮影を行いますが、ARTORYでは現在、将来的なLEDウォール運用を見据えた制作フローの構築を目的に、クロマキー環境を用いた運用を行っています。
これにより、これまで撮影に伴っていた、
・海外ロケのための移動・滞在コスト
・天候や時間帯によるスケジュール制約
・季節に依存した撮影計画
といった課題を大きく軽減することが可能になります。
これらのメリットは、LEDウォール型バーチャルプロダクションの考え方に基づくものであり、現在の運用環境においても、その効果や映像表現の可能性を確認しています。
例えば、
・真夏のスタジオ内で冬の風景を背景に撮影する
・海外の街並みや自然環境を再現した空間で演者が実際に“そこにいるかのように”演技する
といった演出も、LEDウォール型バーチャルプロダクションでは、背景を視認しながら撮影することで実現します。
現在は、こうした演出を想定したクロマキー環境において、制作フローや表現手法の検証を行っています。
バーチャルプロダクションは、単なるポストプロダクションでの合成を前提とした手法ではありません。
カメラワークや照明設計を含め、撮影時点で完成形を想定する点が大きな特長であり、その考え方をもとに、現状のクロマキー環境においてもリアルタイム性を重視した検証を行っています。
高精度な合成と安定性を実現するために、ARTORYでは、バーチャルプロダクションの中核として「HTC VIVE Mars Studio Edition」を導入しています。
Marsは、映画・CM・放送業界など、プロフェッショナル用途を前提に設計された高精度カメラトラッキングシステムです。
実際のカメラの動きを正確に取得し、CG背景とリアルタイムで連動させることで、自然な奥行きと一体感のある映像表現を可能にします。
また、映像合成・信号処理には以下の機材を使用しています。
・Blackmagic Design Ultimatte 12 HD
・DeckLink 8K Pro G2(BDLKHCPRO8K12)
・Blackmagic Design Mini Converter Sync Generator
・Blackmagic Design Micro Converter SDI to HDMI 12G
・Blackmagic Design Micro Converter HDMI to SDI 12G
これらの機材を組み合わせることで、高品質なキーイング、安定した映像同期、柔軟な入出力環境を構築。スタジオ内で完結しながらも、実写とCGが違和感なく融合する映像制作を可能にしています。
ARTORYのバーチャルプロダクションは、完成形をいきなり導入するのではなく、制作フローや表現の検証を重ねながら、段階的に実運用へと発展させていく取り組みとして進めています。
そのため、
・新しい映像表現にチャレンジしたい
・バーチャルプロダクションに興味はあるが、まずは試してみたい
・スタジオレンタルと組み合わせた活用を検討したい
といった方からのお声やご相談を積極的に集めている段階です。
用途や目的に応じて、撮影方法や演出のご提案を行いながら、将来的なLEDウォール型バーチャルプロダクションへの展開も視野に入れた形で、取り組みを進めてまいります。
現在、モニター利用を募集しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。