metacol™ ブランドクリエイティブ制作
住友電気工業株式会社|竹田印刷株式会社 | 製造・非鉄金属 | 2.5ヶ月

ブランディングWeb制作映像制作アニメーション制作ナレーション収録音楽制作サウンドロゴ制作ビジュアル撮影


CO₂を資源に変える、世界初の挑戦

住友電気工業株式会社が開発したCO₂を資源化する世界初の技術「metacol™(メタコル)」。その仕組みや意義を一般の人々に広く理解してもらうため、各種クリエイティブを制作。Webサイト、アニメーション動画、プロダクトビジュアル、サウンドロゴを一体的に制作しました。
メタコルは、環境課題の一つである温室効果ガス排出の削減と、その重要性の啓発を目的に活動しており、CO₂を資源として再利用する技術や製品開発を推進し、循環型社会の実現を目指しています。今回のプロジェクトでは、メタコルが持つ環境メッセージを、視覚的にも感覚的にも伝えることをテーマとしました。

温室効果ガスを“見える化”するストーリー

動画では、目に見えないCO₂を可視化し、遊園地やショッピングモールといった身近なシーンに重ね、その循環の仕組みを描きました。
環境課題を難しい説明ではなく、誰もが日常の延長として理解できるストーリーに変えることで、視聴者は「問題を知る」だけでなく「未来を自分ごととして考える」きっかけを得られるようにしています。
物語は課題提示から未来のビジョンへ、さらに一人ひとりの行動への呼びかけへと展開。理解と共感を促す“体験型のメッセージ”に仕上げました。
動画の展開自体も画面の引きやズームを活用し、切り替えの境目を感じさせないスムーズな流れに。その連続性を、環境の循環やつながりに重ね合わせています。

聴覚から広がるブランドアイデンティティ

さらに、音楽面でも独自の楽曲づくりにこだわりました。BGMはSpliceなどのサンプリング音源を活用し、既成のロイヤリティーフリー音源に頼らずオリジナル楽曲として制作。他にはない世界観と映像との一体感を生み出しています。
サウンドロゴはピアノ、シンセサイザー、マレットなどを多彩なエフェクトで組み合わせられるNative Instruments社のHybrid Keysを主に使用し、CO₂が金属へと変わっていくイメージを重ねてサウンドデザインしました。
映像と音を融合させることで、メタコルのメッセージを視覚だけでなく聴覚からも印象づけ、発信全体の一体感を高めるとともに、ブランドアイデンティティの強化にもつなげています。

環境へのやさしさを映すプロダクトビジュアル

プロダクトビジュアルは、木の温もりやグリーン、日差しの差し込む光を取り入れ、環境へのやさしさを感じさせる表現にしました。柔らかな照明と自然光をバランスよく組み合わせ、素材の質感や色彩を丁寧に引き出しています。
こうした表現を通して、メタコルが「環境に配慮した未来の暮らし」を支える存在であることを、生活や社会に結びつけてイメージできる仕上がりを目指しました。

社会課題をやさしく伝えるランディングページ設計

LPは、動画やビジュアルと同じトーンでまとめ、複雑な専門用語は使わず、誰にとっても読みやすい言葉を選びました。社会課題を正面から説明するのではなく、自然に理解へつながるように流れを整え、幅広い世代が抵抗なく受け取れる構成にしています。
また、メタコルのロゴが持つやわらかな印象をサイト全体にも反映。丸みのあるフォントやオフホワイトを基調とした配色、余白を大きくとったレイアウトにより、環境へのやさしさと落ち着きを感じられるデザインに仕上げています。

総合的なクリエイティブで、メッセージを強く届ける

今回のプロジェクトでは、動画・ビジュアル・LP・サウンドといった複数の表現手段を一体化することで、単なる情報発信に留まらず「体験として感じられるコミュニケーション」を実現しました。
環境課題や先進技術といった難しいテーマも、映像・デザイン・音・言葉を組み合わせることで、より直感的に、より感覚的に伝わります。発信のチャンネルや表現が広がるほど、メッセージは強く、そして多面的に届くようになります。
ARTORYは、こうした多領域のクリエイティブを統合し、課題に合わせた最適な表現をデザインします。技術やサービスの魅力を社会に伝え、共感を生み出す発信をトータルにプロデュースすることで、クライアントのビジョンを確かな形にしていきます。