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INSIDE ARTORYARTORY INTERVIEW 06

ウェブアプリとスマホアプリは
本質的にどのように違うのか

ファジャルドジャンカルロ(株式会社アートリー)
インタビュー

株式会社アートリー ファジャルドジャンカルロ


ウェブアプリとスマホアプリの違いはどこにあるのか、という疑問を持たれる方が多くいらっしゃるようです。そこで今回はそれぞれどのような特徴があり、どのように使いこなしたら良いのか、メリットやデメリットも含めて解説します。



ウェブで動作するか、スマホで動作するかの違い


ファジャルド:「アプリ」とは、正しくはアプリケーションといい、ソフトウェアの一種です。ウェブアプリとはサーバー上で動くソフトウエアのことで、スマホアプリはスマホ上で動くソフトウエアです。

もう少しわかりやすく説明すると、ゲーム機にもPlayStationやSwitch、XBoxなどそれぞれに合わせたゲームソフトがありますよね。PlayStation、Switch、XBoxではそれぞれのゲームソフトは形状も異なりますし、それぞれのゲーム機でないと使えません。しかし、ゲームソフトの中には、別々のゲーム機用に同じタイトル、同じ内容で販売されているものもあります。例えば「ファイナルファンタジー13」というゲームは、PlayStationでもXBoxでも同じタイトル、同じ内容のゲームが販売されています。 ウェブアプリとスマホアプリの違いもこれと同じで、「機種が違うだけ」で、それぞれの機種に移植することが可能なケースも多いと思います。

もう少しお話しすると、ウェブアプリは、Internet ExplorerやSafari、Chrome、Firefoxなどの「ブラウザ」と呼ばれるアプリケーションが、サーバーと通信して画面が表示されることで、ユーザーは操作することができます。サイト構築、更新するためのワードプレスのようなCMS、銀行のインターネットバンキングや楽天やアマゾンのようなショッピングサイトもウェブアプリになります。 身近なサービスで例えると、FacebookやTwitterなどのSNSをブラウザで操作する場合はウェブアプリとなり、スマホに専用のソフトウェアをインストールして操作するとスマホアプリになります。



株式会社アートリー ファジャルドジャンカルロ


ユーザーの新規獲得はウェブアプリ、リピーターにはスマホアプリで発信を


ファジャルド:ウェブアプリとスマホアプリは、マーケティング上では立ち位置が大きく変わってきます。ウェブアプリは基本的にネット上にあるため、Google検索や外部リンクなどの流入が多く、新規顧客と出会える機会が多くなります。一方スマホアプリは、iOSだとiTunes Storeでアプリ名を検索する必要があります。もちろん外部リンクからスマホアプリに誘導することもできますが、インストールする手間がかかります。そのためウェブアプリのほうが新規顧客を獲得しやすい、ということになります。

ウェブアプリは一般的にサイト上で動作することになります。ウェブサイト側から発信するとなると、メールマガジンを送るなどの施策が必要になるので、ユーザーを依存させにくいのですが、スマホアプリは、ユーザーが気軽に開くことができますし、プッシュ通知機能があるのでリピーター向けには都合が良いのです。新規顧客獲得にウェブアプリを使い、リピーターが増えてきたらスマホアプリに誘導する、という戦略が最も理にかなっているのではないでしょうか。



毎日開いてもらう仕掛けでブランドを刷り込むことができる


ファジャルド:ウェブアプリは、サーバーで処理したものを返してくる形になります。画像だけではなく、デザインデータ自体も返してくるので、通信速度が遅いと重くなります。一方のスマホアプリは、デザインデータが既にアプリの中に入っているので、そのサイトが好きで何度も見に来る人は、スマホアプリのほうが手軽に利用できるでしょう。

では両方が必要かというと、一概にそうとも言い切れません。コーポレートサイトをスマホアプリにしても、何回も見るようなものではないため必要性が低いでしょう。一方でウェブマガジン、SNS定期的に配信するコンテンツは、スマホアプリで毎日チェックしてもらうほうが定着しやすいのではないでしょうか。サイトに新しい記事が投稿された場合、通知が飛ぶように設定することも効果的です。

更に店舗での活用方法を考えてみましょう。ポイントカードの場合、新しい情報を届けることはできませんがスマホアプリなら、カードレスで利用ができ、顧客のスマホに通知を送ることができます。「スマホアプリを見てもらいブランドを刷り込んでいきたい」と考えるのであれば、例えば、毎日くじが引ける仕掛けを導入する方法なども有効かもしれません。1日1回くじが引けて、そのくじが当たるとポイントが付与されたり、サービスを受けられるようにすると、スマホアプリを開く動機ができます。このようにちょっとしたゲーム要素を加えるだけで、リピーターの増加に繋がるのです。



株式会社アートリー ファジャルドジャンカルロ

ウェブアプリとスマホアプリは、ビジネスの用途に応じて使い分ける必要があります。ユーザーへのアプローチの方法が異なるので、両者の使い分けがマーケティング戦略にも大きく影響するのです。

ファジャルドジャンカルロ

ファジャルドジャンカルロFAJARDO JAN KARLO

フィリピンの大学でプログラミングを学び、卒業後に日本へ移住。2016年9月にプログラマーとしてアートリーへ入社。Webシステムからモバイルアプリまで幅広く開発を担当する。

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