ライブコマース機能で「オンライン奉納」というかつてないUXを実現
ライブコマース機能で「オンライン奉納」というかつてないUXを実現
OUTLINE/ 概要
豊川稲荷がネイキッドとコラボレーションで毎月22日に開催しているイベント「YORU MO-DE」。大本殿までの参道が光と音で演出された幻想的なニュースタイルの夜間参拝を提案する同イベントは、コロナ禍のまん延防止措置を受けて、8月21日に初めてのオンラインイベントを行いました。そのメインコンテンツのひとつとなった「オンライン奉納」についてご紹介します。
「奉納」にライブコマースを取り入れてオンラインイベントの収益化を実現
奉納とは、仏様や神様にお供えを納めることをいいます。お祭りの舞踊や相撲なども古来より神事として奉納されてきたように、金品に限らず芸能や行事といった形のないものを納めることもできます。その意味では、「YORU MO-DE」そのものが、豊川稲荷への奉納と言えるでしょう。
ですが、イベントである以上、マネタイズの仕組みは必ず考えなければいけないところです。イベントを継続的に行なっていくためにも資金は必要になってきますので、そもそものテーマでもある参拝客が激減した豊川稲荷に応援の気持ちを届けるためのシステムを作ろうと考えました。
アートリーが考案したのが奉納をライブコマースで行うこと、つまり奉納のDX化です。ライブコマースとは、スマートフォンやパソコン、タブレットなどでライブ配信を見ながら、配信者とコミュニケーションを取ってショッピングができる、新しい体験の仕組みです。私たちはこれまで氣凰堂グループと開発してきたライブコマース事業の実績があり、独自のプラットフォームを所有しています。そのノウハウを活かして、今回は2台のカメラを使った配信番組の形式をとりました。プログラムの構成や、MCのキャスティングもアートリーが行なっています。
地元商店街の名物「花風鈴」にその場でねがいごとを書いて奉納現
当初は、「デジタル絵馬」という形での奉納も考えていたのですが、豊川稲荷の周辺経済の活性化もイベントの立てた目標でしたので、今回は地元商店街の名物である「花風鈴」を使用しました。
番組の配信中に画面の購入ボタンを押すと決済フォームに入れるので、そこに願い事を入力して送信すると、番組を進行するMCが見ている管理画面に送られます。その情報をもとに、その場で書家が花風鈴にねがいごとをしたためて奉納をするというのが大きな流れです。このように、双方向のコミュニケーションがリアルタイムでとれることが、ライブコマースの大きな特徴です。
また、今回は物品の購入ではないので、発送作業がないことも特徴のひとつでした。実際に現地で参拝をしたときにするお賽銭や御祈願を、ライブコマースの機能を用いてオンライン化したということが、このオンライン奉納の画期性だと考えています。
独自開発のプラットフォームだから要望に合わせて幅広く対応が可能
配信は、アートリーライブコマースのプラットフォームをAWSのサーバーで運用して行いました。仕様に合わせてチャットボタンや購入ボタンなど細かな設定をアレンジしやすいことも、自社開発プラットフォームの利点です。
当日は閲覧数を100席に設定しましたが、40個の花風鈴を実際にご購入いただきました。席数の設定はサーバーによるものなので、この数は予算に合わせて自由に増やすことができます。
イベントのオンライン化するだけでなくマネタイズのアイデアや仕組みを提案したい
コロナ禍は特に、イベントのマネタイズに頭を悩ませるところです。近年は、お賽銭にキャッシュレス決済を導入する寺院も増えていますが、アートリーはそれをさらに一歩進めた形で、オンライン奉納を実現しました。それは自社仏閣の宗教儀式をDX化するという革命的で、すさまじいUX(ユーザー体験)になったことでしょう。
これは、システムやマルチメディア、クリエイティヴと多角的な視野からタスクを実現していく、アートリーの発想だからできたことだと思います。わたしたちは、イベントのオンライン化をただお手伝いするだけでなく、マネタイズの仕組みやアイデアも提供したいと考えています。


