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採用・福祉・教育・販促の成功事例4選

採用・福祉・教育・販促の成功事例4選

メタバースでビジネス課題を解決

OUTLINE/ 概要

「メタバース」という言葉を聞くと、ゲームやエンタメの世界を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし最近は、企業や自治体が抱えるさまざまな課題を解決するための「オンライン空間」としても活用が広がっています。メタバースを使うと、遠くにいる人とも同じ場所にいるかのように話せたり、顔出しをしなくても気軽に相談できたり、写真や文章だけでは伝わりにくい「雰囲気」まで届けることができます。
つまり、これまで「距離の問題」「心理的なハードル」「情報が伝わりにくい」といった理由であきらめていたコミュニケーションを、もう一度つなぎ直せるツールになりつつあります。

この記事では、福祉、採用、教育、販促(イベント)の四つの分野で、メタバースがどのように活用されているのか、実際の事例をもとにご紹介します。専門的な言葉はできるだけ避けながら、「自分の会社でも応用できるかもしれない」と感じていただけるようにまとめました。

目次

1. 福祉の事例:離島や遠方でも気軽に相談できるメタバース相談窓口
2. 採用の事例:職場の“空気感”を歩いて体験できるメタバース紹介
3. 教育の事例:学校に行けない生徒のための“オンラインの休み時間”
4. 販促・イベントの事例:リアル展示会とメタバースショールームを組み合わせる
5. まとめ:メタバースは「現実の課題を解決する」実用的なツールへ

福祉の事例:離島や遠方でも気軽に相談できるメタバース相談窓口

福祉の仕事に興味がある人に向けて、仕事の相談を受け付けているのが、長崎県社会福祉協議会です。
長崎県は離島が多く、県外からUターン・Iターンで戻りたい人も少なくありません。しかし、対面で相談会を開こうとしても、どうしても「会場まで来られない人」が出てしまうという課題を抱えていました。相談したい気持ちはあっても、船や車で長時間移動しないと会場に着けない。仕事や家事で忙しく、わざわざ足を運ぶのが難しい。こうした状況が重なり、せっかく福祉の仕事をしたいと考えている人との接点を逃してしまう可能性があったのです。

この課題を解決するために導入されたのが、2Dメタバース空間「Welながメタバース 福祉のお仕事相談デスク」です。
相談したい人は、自分の分身となるアバターを操作して仮想空間に入り、そこにいる相談員に話しかけるような感覚で相談できます。ビデオ会議のように顔を出す必要はなく、服装や背景を気にする必要もありません。自宅から、スマートフォンやパソコンを使って、気軽にアクセスできる仕組みです。このオンライン相談窓口ができたことで、離島や県外に住む人でも、移動せずに相談できるようになりました。また、顔を見せるのが恥ずかしい、いきなり対面は緊張する、と感じていた人にとっても、アバター越しという「ちょうど良い距離感」が安心感につながっています。

結果として、地理的な距離だけでなく、心理的なハードルも下がり、より多くの人が福祉の仕事について相談できるようになりました。メタバースは、福祉業界における人材確保の新しい入口として、重要な役割を果たし始めています。

Welながメタバース 福祉のお仕事相談デスク / 長崎県社会福祉協議会
Welながメタバース 福祉のお仕事相談デスク / 長崎県社会福祉協議会

採用の事例:職場の“空気感”を歩いて体験できるメタバース紹介

採用の場面では、給与や勤務時間だけでなく、「どんな場所で働くのか」「どんな雰囲気の職場なのか」といったイメージがとても大切です。ところが、求人サイトの文章や数枚の写真だけでは、この「空気感」がなかなか伝わりません。

株式会社トヨタエンタプライズのセキュリティサポート部門でも、同じような悩みを抱えていました。警備を行う拠点や施設の雰囲気を写真で見せても、求職者にとっては実際のイメージが湧きにくく、「自分がここで働く姿」を想像しづらかったのです。それが、不安やためらいにつながっていました。そこで同社は、実際の拠点をもとにした体験型のメタバース空間を用意しました。

建物や詰所、工場の内部などを立体的に再現し、ユーザーはアバターを操作しながら、扉をくぐったり、階段を上ってみたりと、まるで現地を見学しているような感覚で職場の様子を知ることができます。空間の中には、ところどころにアイコンが配置されており、それをクリックすると業務内容や部門の役割、現場の説明などが動画や文章で表示されます。 興味がある場所から自由に見て回れるため、「一方的に説明を聞かされる」のではなく、「自分のペースで知りたい情報を取りに行く」という体験になります。

さらに、企業側が情報を更新しやすいように、CMS(コンテンツ管理システム)も用意されています。採用動画や説明文を差し替えたいときも、制作会社に都度依頼するのではなく、社内でスピーディに更新できます。 このメタバース空間を使うことで、求職者は会社の雰囲気や仕事のイメージを、ゲーム感覚で体験できるようになりました。 「なんとなく不安」「よくわからない」という気持ちが減り、「ここなら自分も働けそうだ」と前向きに考えやすくなります。結果として、応募前から企業への理解や共感が深まり、入社後のミスマッチを減らす効果も期待できます。

トヨタエンタプライズ セキュリティソリューション本部メタバース / 株式会社トヨタエンタプライズ
トヨタエンタプライズ セキュリティソリューション本部メタバース / 株式会社トヨタエンタプライズ

教育の事例:学校に行けない生徒のための“オンラインの休み時間”

不登校の子どもたちを支援する株式会社RIDGE SPECIAL EDUCATION WORKSでは、Zoomを使ったマンツーマン授業によって、学習面のサポートはできていました。しかし運営者は、「授業以外の時間」に大きな課題を感じていました。

学校生活で思い浮かべるものの一つに、“休み時間の教室や放課後での友達とのおしゃべり”があります。ところがオンライン学習では、こうした「何気ない雑談の場」が生まれにくく、子ども同士が自然に仲良くなるきっかけが少なくなってしまいます。その結果、孤立感や寂しさを抱えたまま学習を続ける子も出てきてしまいます。そこで同スクールは、2Dメタバースを「オンラインの休憩室」として導入しました。

ここは授業をする場所ではなく、あくまで「休み時間の教室」という位置づけです。生徒たちはアバターとして空間に入り、テーブルの周りに集まりながら、最近見たアニメの話や週末の予定、ちょっとした悩みなどをチャットで話します。この空間には、あえてビデオ通話の機能をつけていません。
顔出しや声出しが苦手な子でも、まずはチャットだけで参加できるようにしているからです。最初は「見るだけ参加」の子もいますが、慣れてくるとアバターで入室し、そのうち自分からチャットを書き込むようになるなど、少しずつ心の距離が縮まっていきます。

このように、生徒のペースを尊重しながら、「いきなりコミュニケーションを強要しない」という設計にしたことで、心理的な負担を小さく抑えつつ、自然な交流が生まれる場ができあがりました。オンライン学習に不足しがちな「友達とつながる感覚」を補う存在として、メタバースが新たな“居場所”になっています。

RIDGE ONLINE SCHOOL / 株式会社RIDGE SPECIAL EDUCATION WORKS
RIDGE ONLINE SCHOOL / 株式会社RIDGE SPECIAL EDUCATION WORKS

販促・イベントの事例:リアル展示会とメタバースショールームを組み合わせる

企業が開催する展示会やショールームイベントは、お客様と直接会える大切な場です。しかし、会場に来られる人には限りがあり、遠方の方や予定が合わない方にはどうしても情報が届きにくくなってしまいます。

静岡ガスは、こうした課題を解決するために、リアル展示会と連動した「エネリアメタバース」を立ち上げました。このメタバース空間は、ガスだけでなく、太陽光発電設備や電気自動車(EV)関連など、多様な製品やサービスを見せるためのバーチャルショールームとして機能します。

お客様は、アバターとしてメタバース内の会場を歩き、気になる製品に近づいてクリックすることで、詳細情報のポップアップや説明ページを閲覧できます。また、空間の中にはモニターが設置されており、YouTubeに公開されているCMや紹介動画をその場で再生することができます。
さらに、スタッフもアバターとして常駐しており、チャットや音声通話を使ってリアルタイムに質問に答えたり、そのままオンライン商談につなげたりすることもできます。つまり、会場にいるような接客体験を、オンラインでもほぼ同じ感覚で提供できるようになりました。

この取り組みによって、会場に足を運べないお客様にも展示会の体験を届けることができ、見込み顧客との接点が大きく広がりました。また、お客様一人ひとりが自分のペースで商品や動画をじっくり見ることができるため、ブランドやサービスに対する理解も深まります。リアルとデジタルを組み合わせることで、イベントの価値を最大限に生かすハイブリッドなプロモーションが実現した事例と言えます。

エネリアメタバース / 静岡ガス
エネリアメタバース / 静岡ガス

まとめ:メタバースは「現実の課題を解決する」実用的なツールへ

ここまで、福祉の相談窓口、採用ブランディング、教育現場での居場所づくり、展示会・販促イベントの4つの事例をご紹介してきました。どの事例にも共通しているのは、メタバースが「ただの仮想空間」ではなく、現実の課題に対して具体的な解決策を提供しているという点です。
特に大きなポイントは3つあります。

1つ目は、場所や距離といった物理的な制約を取り払い、これまで出会えなかった人材やお客様とつながることができること。
2つ目は、顔出しをしなくても参加できるなど、心理的なハードルを下げて、本音で相談したり、気軽に参加したりしやすくなること。
3つ目は、「見るだけの情報」ではなく、「自分で歩き、選び、体験する情報」に変えることで、理解が深まり、記憶に残りやすくなることです。

メタバースは、業種や規模を問わず、さまざまな場面で活用できる可能性を持っています。今、皆様の会社や団体が抱えている課題の中にも、「実はメタバースが向いているもの」が隠れているかもしれません。距離の問題、人手不足、コミュニケーションの難しさ、イベントでの情報発信など、思い当たるテーマがあれば、その一つの選択肢としてメタバース活用を検討してみてはいかがでしょうか。その一歩が、これまで届かなかった人たちとつながる、新しいビジネスチャンスにつながるかもしれません。

ARTORYのメタバース商品はこちらから

メタバースをもっと知りたい方は、下記URLのページへお進みください。
2Dメタバース商品「METAOWNED」から、事例紹介まで
さまざまな情報が掲載されています。

URL:https://artory.co.jp/metaverse-development/

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