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事例紹介
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MAISON COSME |
化粧品製造(ヘアケア)
施策サマリー
ブランド体験統合設計 / コンセプト・世界観構築 / ブランドサイト制作 / 撮影 / 動画制作 / アニメーション制作 / SNS運用 / メタバース空間開発
MAISON COSMEは、美容室やエステティックサロン向けに、日常を上質に整えるヘアケア体験を届けるために生まれたブランドです。ARTORYが向き合ったのは、商品開発ではなく「このプロダクトを、どんな言葉と体験で市場に届けるか」という価値設計そのものでした。プロダクトはすでに完成している一方、価値の伝え方や世界観の組み立て方は未確定で、体験イメージの設計が必要な状況でした。
難所は、魅力の核心が「香り」や「質感」という非視覚的な領域にあることです。視覚情報だけで想起させる必要があり、機能説明では伝わりません。加えて、特定の人物像にブランドを依存させない方針のため、広告表現で一般的なモデル起用も選択肢から外れていました。
ARTORYは、香りを想像できる体験設計と言葉づくりから着手し、世代を超えて共感できる「哲学」を物語として再構築しました。商品を紹介するのではなく、価値が自然に伝わり、手に取る理由が生まれる構造へ。プロダクト起点のマーケットインを、後工程から組み立て直すことが、本プロジェクトの出発点となりました。
MAISON COSMEのプロダクトは完成度が高い一方、その魅力の核心は「香り」や「質感」という非視覚的な領域にありました。ARTORYはまず、それらを言葉や機能で伝えるのではなく、体験として想像できる入口をつくることから着手しました。
ブランドの舞台となる架空の街「メゾン」をモノクロのペーパークラフトで制作し、シャンプーやリンスそのものを主役にした映像を構成。プロダクトを見せるのではなく、空気感や余韻から価値を感じ取れる流れに置き換えることで、香りや使い心地が自然に立ち上がる入り口を整備しました。
次にARTORYが取り組んだのは、プロダクト体験を記憶に刻む表現づくりです。水の質感を想起させる映像に加え、書き下ろしの詩とオリジナル楽曲を重ね、使った瞬間の感覚や心の変化を五感で感じ取れる構成へと落とし込みました。
機能や成分を説明するのではなく、「どんな時間を過ごせるか」「どんな気持ちになるか」を軸に据えることで、視聴者の中に香りの記憶が呼び起こされる状態を構築しています。情報としてではなく、感覚として届けるためのアプローチです。
一般的な美容商材ではモデル起用が主流ですが、本プロジェクトでは特定の人物像にブランドイメージを固定しない方針がありました。そこでARTORYは、オリジナルキャラクター「ジャンヌ」を物語の媒介として設計しました。
ジャンヌを主軸としたアニメーションを通じて、実写を使わずに、使用者のリアルな感情や体験を物語として描いています。これにより、年齢やライフスタイルの異なる受け手が、それぞれ自分自身を重ねられる余白が生まれました。人物ではなく、思想や感覚への共感によってファンとの関係性を育てる構造です。
複数の映像や物語で構築した世界観を、さらに一段深い接点へと展開するため、ARTORYは美容室空間そのものをメタバースとして再構築しました。
ブランドの思想や空気感に触れられる場を整備することで、映像で描いた世界観を能動的に訪れる対象へと転換。プロダクト、物語、音、空間を一つに束ね、継続的に関われる接点として展開しました。単発の広告施策で終わらせず、体験の受け皿となる場まで実装することで、「どう売るか見えていなかった商品」を、触れ続けられるブランドとして立ち上げています。
| なぜ「想起できる体験」に翻訳するのか | 視覚・言葉・音で使った後の感覚を想像でき、理解と記憶に残りやすくするため |
|---|---|
| なぜ人物(モデル)に頼らない設計にするのか | 誰かの印象に左右されず、世界観そのものが価値として蓄積し、共感が広がりやすくなるため |
| なぜ体験の「場」を用意するのか | 訪れるたびに発見が生まれ、ブランド・顧客・アーティストの価値交換が回り、ファン化につながるため |
ブランド体験統合設計 / コンセプト・世界観構築 / ブランドサイト制作 / ビジュアル撮影(スチール) / マクロプローブレンズ・水中撮影 / ペーパークラフトジオラマ制作 / 動画制作 / SNS向けショート動画最適化・運用 / オリジナル詩・楽曲制作 / キャラクター設計・アニメーション制作 / インタビュー音声収録 / 2Dメタバース『VIRTUAL MAISON』開発 / アーティストコラボレーション企画
本プロジェクトでは、モデルを起用しないという制約を単なる制限として受け止めず、ブランド表現の起点として再定義しました。ARTORYはまず、ブランドの舞台となる「モノクロの街」をコンセプトレベルから設計し、ペーパークラフトとして一から制作。街並みを印刷し、実際に組み立て、質感や陰影までを細かく検証しながら映像化しています。
既存素材やテンプレートに頼らず、空間そのものを設計したことで、広告・映像・体験施策のすべてを同一トーンで展開できる「表現の型」を構築しました。これは単なるビジュアル制作ではなく、後続の動画、アニメーション、メタバース展開まで一貫して使えるブランド基盤の獲得を意味します。プロダクトがすでに存在していたからこそ、ARTORYは後工程から世界観を立ち上げる設計に踏み込み、ブランド表現の軸を明確化しました。
MAISON COSMEの価値の中心にあるのは、成分や機能ではなく、使った瞬間に立ち上がる香りと余韻です。ただし、それらは写真やコピーだけでは伝えきれません。ARTORYはこの非視覚的な価値を、映像・音楽・言葉を統合したひとつの体験として再構成しました。
水の質感を想起させる映像、書き下ろしの詩、オリジナル楽曲に加え、AI技術も取り入れながら、香りや感覚を直接説明せずとも「思い出せる」状態を構築しました。プロダクトの特徴を説明するマーケティングではなく、体験の記憶を呼び起こすマーケットインの設計です。プロダクトアウトで生まれた価値を、生活者の感覚へ翻訳する表現技術と構成力が、本プロジェクトの核となる成果です。
単発の映像や広告で終わらせず、ARTORYは構築した世界観を「訪れ、滞在できる場」へと拡張しました。その象徴が2Dメタバース「VIRTUAL MAISON」です。製品紹介にとどまらず、ファッションデザイナー、画家、音楽家、ダンサーなど、異なる表現領域のアーティストが製品体験をそれぞれの感性で翻訳した作品を展示しています。
ブランドが一方的に語るのではなく、アーティストが解釈し、来訪者が体験する。その循環によって、ブランドの解像度が自然と高まる構造が生まれました。プロダクト、世界観、表現、場を分断せずつなぎ、価値が積み重なる受け皿を整えたことは、マーケティングとブランディングを同時に成立させた成果です。
「プロダクトは完成しているのに、どう語り、どう届け、どう選ばれる状態をつくるかが決まっていない」——こうした課題に心当たりはありませんか。香りや質感のように言葉にしづらい価値は、機能説明だけでは届きにくい領域です。
ARTORYは、プロダクトの魅力を体験として伝わる形へ翻訳し、世界観づくり、コンテンツ制作、体験の場づくりまでを一気通貫で設計・実行します。売り方が見えない状態から、具体的な打ち手と導線まで落とし込むことが可能です。