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宗教法人妙厳寺 豊川稲荷 |
寺院・宗教法人
施策サマリー
コンセプト設計 / キービジュアル制作(AI活用) / ブランディング映像制作 / ティザーサイト制作 / 本サイト企画・設計(進行中)
日本三大稲荷のひとつ、愛知県豊川市に位置する豊川稲荷。2026年、72年ぶりとなる御開帳が執り行われます。御開帳とは、普段は公開されない本尊を特別に開帳する宗教行事であり、前回は1954年に実施されました。
推定来場者は100万人規模。この規模のイベントでは、本番告知だけでは認知拡大と動機形成が間に合いません。早期からのブランディングで期待値を醸成する必要がありました。
焦点となったのは、「72年ぶり」という時間軸の扱いです。この言葉は歴史的重要性を伝える一方、現代世代にとっては生まれる前の出来事であり、重みを実感しづらい構造を抱えています。単なる告知ではなく、御開帳の意味を現代の読み手が自分ごと化できる体験に変換すること。このブランドイメージをどう構築するかが、プロジェクト開始時の課題でした。
本プロジェクトで開発したコンセプトは、「時代を超えて、縁を繋ぐ」です。
御開帳は、本尊との縁を結ぶ機会という意味を持ちます。前回参拝した世代と、今回参拝する世代が、72年という時間を挟んで同じ行為でつながる構造です。この構造をコンセプトとして明示することで、「歴史的行事」という抽象を、「世代をまたぐ縁」という具体に置き換えました。
このコンセプトを全施策の判断基準とし、キービジュアル、ブランディング映像、ティザーサイト、御開帳公式サイトまでを一つの世界観で設計しました。言葉の開発から制作・実装までをつなぐことで、媒体が変わっても同じブランド体験が伝わる構成にしています。
コンセプトの可視化に採用したのが、AI生成と歴史写真の合成です。ビジュアルの企画・構成・プロデュースから、AI生成・合成・仕上げまでを社内チームで担いました。
豊川稲荷には、大正時代の参拝風景を記録した写真が残されています。この歴史写真を背景の舞台として活用し、そこに配置する大正の参拝者と現代の参拝者をそれぞれAIで生成。両世代の人物を同じ境内に共存させる構図を、キービジュアルとして仕上げました。
背景に実在の歴史写真を据えることで、AI生成の人物を含みながらも全体を歴史の延長として描くこと。そして、複雑な時間構造を一枚の画で直感的に伝えること。このキービジュアルをWeb・ポスター・映像へ展開し、一貫したブランド体験へつなげています。
ブランディング映像第一弾では、家族を軸にした構成を採用しました。72年という時間は、祖父母から孫へと世代が移り変わる時間であり、家族の連続性と御開帳の世代継承性が構造的に重なります。抽象的な「伝統」を、誰もが持つ家族の記憶に翻訳する設計です。
撮影は2日間で実施。Canon EOS C70、ジンバル、三脚固定カメラの2台体制でシネマクオリティを確保しました。歴史写真と現代の祭事風景を重ね合わせ、キービジュアルと映像の世界観を一致させています。
ティザーサイトで早期から期待を醸成した後、そのコンセプトとビジュアルを御開帳公式サイトへ展開。情報設計、デザイン、実装までを一貫し、御開帳本番へ向けて情報と機能を段階的に拡張できるWeb基盤を構築しました。
| なぜこのコンセプトか | 72年の時間軸を、「縁」という読み手の実感に翻訳するため |
|---|---|
| なぜ歴史写真×AI生成か | 複雑な時間構造を、一枚で直感的に伝えるため |
| なぜ家族を軸にしたか | 72年の時間を、伝統ではなく家族の記憶として捉え直すため |
統合プロデュース / コンセプト開発「時代を超えて、縁を繋ぐ」 / ブランディング戦略設計 / AI活用キービジュアル企画・制作 / ブランディング映像企画・撮影・制作 / ティザーサイト企画・デザイン・実装 / 御開帳公式サイト企画・情報設計・デザイン・実装 / 御祈祷予約・問い合わせ導線設計
2025年正月、豊川稲荷境内に設置された大型ビジョンで、ブランディング映像が放映されました。三が日の参拝者数は30万人超。2026年11月の御開帳本番に対して約1年10ヶ月前というタイミングから、大規模行事への期待を育てる接点をつくりました。
早期フェーズでは成果指標を「認知獲得」に置き、ティザーサイトと映像で期待を醸成。その世界観を継承した御開帳公式サイトを2026年7月2日に公開しました。
公式サイトでは、御開帳の由来と行事日程、特別拝観・参拝案内、御開帳特別祈祷の事前予約、記念コンテンツ、周辺観光、アクセス、協賛・問い合わせまでを一つの導線に統合。行事を知る段階から、訪問計画、御祈祷の申し込み、問い合わせまでを支える情報基盤へ発展させています。公開後には、サイトを通じた御祈祷の申し込みや各種問い合わせが実際に寄せられています。
コンセプトを先に確定したことで、AIキービジュアル、映像、ティザー、公式サイトの判断軸がぶれず、段階的に媒体と機能を拡張できました。大規模行事のブランディングを、単発の制作物ではなく、本番に向けて認知から行動まで育てる仕組みとして実装しています。