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株式会社RIDGE SPECIAL EDUCATION WORKS |
教育
施策サマリー
サービス設計 / UX・UI設計 / メタバースデザイン / メタバース開発 / システム開発
株式会社RIDGE SPECIAL EDUCATION WORKS 代表の小嶋氏は、特別支援教育に携わる教員として約18年にわたり教育現場に立ってきました。保護者から寄せられる相談の中でも特に多かったのが、不登校に関するものです。背景はさまざまでも、共通していたのは「学びたい気持ちは残っている」ということでした。
この課題意識から、RIDGEではオンラインによる個別指導を開始し、2025年4月に「RIDGE ONLINE SCHOOL」として本格的に運営をスタート。マンツーマンのオンライン授業は機能しており、授業そのものに大きな課題があったわけではありませんでした。
一方で運営を続ける中で見えてきたのが、オンラインでは「子ども同士の関係性」が育ちにくいという課題です。
学校には授業だけでなく、雑談や何気ない会話が生まれる「休み時間」がありますが、オンライン授業だけではこうした交流は自然には生まれません。
そこでRIDGEはアートリーとの対話を重ね、「メタバースは授業の場ではなく、子ども同士が集い、関係を育てる“休み時間の教室”として設計する」というコンセプトに行き着きました。授業の合間に自然と集まり、他愛もない会話が交わされる場をつくること。この「休み時間のイメージ」こそが、メタバース設計の出発点となっています。
また、不登校の子どもたちの中には、対面でのコミュニケーションに強い負担を感じる一方、オンラインという一定の距離があることで関わりやすくなる特性を持つケースも多く見られました。さらに、オンライン空間への参加自体が難しい子どももいるため、「参加できる・できない」の二択ではなく、段階的に関われる設計が求められていました。
RIDGE ONLINE SCHOOLでは、メタバースを「授業を行う場」としてではなく、授業前後や合間に子どもたちが自然と集まれる“休み時間の教室”として設計しました。オンライン授業だけでは生まれにくい雑談や何気ない会話を受け止めることで、子ども同士の関係性が少しずつ育っていきます。
学習そのものよりも、まずは安心して「居られる」時間をつくること。
その積み重ねが、結果として参加の継続や次の一歩につながっています。
授業外の時間まで含めて設計することが、不登校支援における大きなポイントとなりました。
不登校の子どもたちの状態は一人ひとり異なります。RIDGEでは、顔出し・声出しを前提とせず、「見るだけ参加」「チャットのみ」「顔出しのみ」「音声あり」という4段階の参加方法を用意しました。
今日は見るだけ、慣れてきたらチャットで一言。
そうした選択ができることで、子ども自身が自分のペースで関われます。参加を強制しない設計にすることで関わりの入口が増え、心理的な負担を抑えた支援が可能になっています。
メタバース内でのチャットログやログイン状況を記録・管理できることで、現場の様子を「見える化」し、見守りと説明を両立します。たとえば、生徒の反応は声や表情だけではありません。チャットをきっかけに「自分も打ちたい」とタイピングを練習し始めた子がいたり、まだ参加が難しい子が“見るだけ参加”の中で話題に反応して初めて笑顔を見せた、と保護者から報告があったりします。さらに、うまく打てなくても一言だけ送って必死に気持ちを伝えようとする——そんな小さな行動も、ログとして残るからこそ拾い上げられます。
こうした蓄積が、教員・支援員間での共有や、保護者・行政への説明の根拠になります。
そして何より、子どもたちから「メタバースなら人とつながれる」「誰かと雑談できる場所になっている」といった声が聞けたこと自体が、設計の有効性を裏づけています。
| なぜ「休み時間」か | 参加の定着と学びのモチベーション維持につながるため |
|---|---|
| なぜ4段階の参加か | 不登校児の「参加」を段階的にするため |
| なぜログを記録するか | 見守りの共有と保護者・行政への説明責任を両立するため |
メタバース空間設計(「休み時間」コンセプト) / UX・UI設計(4段階参加方法) / 空間デザイン(屋内・木材×石材) / システム開発 / テキストチャット機能 / チャットログ機能 / CMS機能付き掲示板 / ユーザー行動分析機能
RIDGE ONLINE SCHOOLでは、メタバースを授業の代替ではなく、授業外の時間を受け止める「休み時間の教室」として設計しました。その結果、雑談が日常的に生まれ、生徒同士の関係性が育つ状態がつくられています。
チャットへの参加が増えたり、タイピングを自発的に練習する生徒が現れるなど、関与の深まりが行動として可視化され、交流設計が参加の継続を支える土台として機能しました。
また、「見るだけ参加」を含む4段階の参加導線を用意したことで、通常のオンライン参加が難しい生徒も取りこぼさず、関わりの入口を複数確保できました。さらに、チャットログやログイン状況が記録として残ることで、教員・支援員間で状況を共有しやすくなり、見守りが個人の感覚に依存しない運用が可能になっています。
支援の現場を見える化することで、継続性と説明責任を両立できる点も大きな成果です。
こうした取り組みは内部にとどまらず、集英社『LEE』2025年12月号への掲載を通じて、「メタバースのあるオンラインスクール」という形で第三者からも評価されました。導入効果が外部に伝わることで、広報や募集、施策の正当性といった観点でも活用できる成果につながっています。
「オンライン授業は実施できているのに、子ども同士の関係性が育たず定着しない」
「参加のハードルが高く、取りこぼしが出てしまう」
「教員・支援員の負担を増やさず、保護者や行政にも説明できる形で運用したい」——不登校支援やオンライン教育に取り組む学校・教育事業者・自治体のご担当者さまで、同じような課題をお持ちではないでしょうか。
ARTORYは、授業の置き換えではなく、授業外の時間を含めた関わりを設計し、段階的に参加できる導線やログの見える化等、現場で無理なく回る運用と説明責任の両立を支援します。「保健室登校」「別室登校」「オンライン」と併用できる形で、貴校・貴自治体の体制や目的に合わせた設計・開発をご一緒に進めます。