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  • 課題
    • 「会いに行けない」壁を、どう越えるか 離島県・長崎の採用課題
  • 解決策
    • ブラウザだけでつながる、「会いに行けない」を前提にした相談の入口設計
    • 相談が途切れない体制づくり スタッフスペース拡張による運用設計
    • 接点を一度きりにしないための導線と通知設計
    • 設計・実装内容
  • 成果
    • 福祉の仕事相談が継続的に届く仕組みへ 月間約1,000アクセスと転職成功を実現
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月間1,000アクセス、転職成功も実現。地方の福祉人材確保にメタバースで「相談導線」を実装

メタバース相談窓口開発の事例

長崎県社会福祉協議会 |
福祉サービス

この事例から得られる学び
  • メタバースは「ラポール構築の最初の接点」として有効
  • 「話すかどうかを自分で選べる」設計が安心感につながる
  • ハローワークや引きこもり支援など、仕事相談業務との相性が良い

施策サマリー

サービス設計 / UX・UI設計 / メタバースデザイン / メタバース開発 / システム開発

「会いに行けない」壁を、どう越えるか 離島県・長崎の採用課題

長崎県社会福祉協議会は、県内の福祉人材確保を支える窓口として、求職者と事業所をつなぐ支援を行っています。しかし、長崎には他県にはない“地理の壁”がありました。

対馬、五列島、壱岐、県内には多くの離島が点在し、本土側も山がちな地形です。移動に2時間ほどかかることも珍しくなく、「会って話す」だけで時間も費用もかさみます。

求職者が施設を見学したくても、現実には簡単に足を運べない。結果として、離島部ほど“情報と出会い”が生まれにくく、人材確保の難しさがより深刻化していました。

そこで非対面のオンライン相談施策も試みましたが、思うように機能しませんでした。事前の設定や準備が必要な形式は、求職者にとって「会議のための仕組み」という印象が先に立ち、生活や将来に関わる相談を“気軽に始める入口”になりにくい。

一方で、チャット中心のやり取りは継続しづらく、返信が途切れてしまい、相談実績につながりにくい状況が続いていました。

さらに、福祉の仕事の悩みは人生に直結するテーマが多く、初対面でいきなり深い話をすること自体に抵抗を感じる人も少なくありません。特に若年層では、その心理的ハードルが大きい。だからこそ「まずは話を聞いてみよう」と思える“ワンクッション”が必要でした。

解決策SOLUTION

  • ブラウザベースの2Dメタバース相談窓口を構築
  • 相談が途切れない体制構築のため、スタッフ席を倍増し4名体制を実装
  • 入室通知と求人への導線を整備し、接点を相談で終わらせない構造を構築

ブラウザだけでつながる、「会いに行けない」を前提にした相談の入口設計

長崎県のように離島や遠隔地が多い地域では、「相談したいと思った瞬間に動けない」こと自体が大きな障壁になります。そこで本取り組みでは、アプリのインストールや事前設定を必要としない、ブラウザベースの2D空間を相談の入口として再設計しました。

URLにアクセスするだけで入室できる仕組みにすることで、場所や環境に左右されず、離島や県外からでも同じ条件で相談を始めることが可能になります。対面を前提としないことで移動の負担をなくし、「まず話を聞いてみる」という最初の一歩を踏み出しやすい環境を整えました。

これは単なるオンライン化ではなく、地理的制約そのものを前提に置いた、相談接点の再構築です。

相談が途切れない体制づくり スタッフスペース拡張による運用設計

相談窓口を機能させるためには、仕組みだけでなく運用体制が欠かせません。本事例では、通常パッケージでは2席のスタッフスペースを4席へ拡張し、4名の相談員が同時に対応できる体制を構築しました。

これにより、利用者が入室したタイミングで相談員が不在になる状況を避け、待たされることなくやり取りを開始できる環境を実現しています。

また、気軽な相談から始まり、必要に応じてより深い話題へと進められる導線を設けることで、心理的ハードルを下げつつ、相談が途中で途切れない運用を可能にしました。

人材不足の現場だからこそ、「継続して受け止められる体制」を前提に設計しています。

接点を一度きりにしないための導線と通知設計

本取り組みでは、相談を単発のやり取りで終わらせないことも重要なテーマでした。利用者が2D空間に入室した際には自動通知が届く仕組みを整え、相談機会を見逃さない体制を構築しています。

さらに、相談内容や関心に応じて求人情報へ自然に遷移できる導線を設計し、相談から情報収集、応募検討までを一つの流れとしてつなげました。これにより、「話して終わり」ではなく、次の行動へとつながる接点を生み出しています。相談・採用・情報提供を分断せずに設計することで、地域の人材課題に対して継続的にアプローチできる構造を実現しました。

なぜこのアプローチか
なぜメタバースか 会議型の堅さを避け、チャット型の不確実さを補いながら、対面と非対面の間に“相談しやすい距離感”をつくるため
なぜブラウザベースか アプリ不要で登録手続きも最小限にでき、離島・県外など距離のある地域からでも参加しやすいため。
なぜ自動通知か 事前予約なしで「今相談したい」に対応し、シームレスな相談開始を実現するため

設計・実装内容

サービス設計 / UX・UI設計 / メタバース空間デザイン(2D・温かみのあるデザイン) / メタバース開発 / システム開発 / 自動通知機能(メール・LINE) / チャット・通話機能 / 求人サイトへの導線設計

福祉の仕事相談が継続的に届く仕組みへ 月間約1,000アクセスと転職成功を実現

本取り組みにより、従来のオンライン施策では実績がほとんど生まれていなかった相談導線に、大きな変化が現れました。2D空間を入口とした相談窓口は、月間平均で約1,000件のアクセスを集めるようになり、離島や遠隔地からも継続的に利用される接点として機能しています。

実際にチャットや通話での相談が定常的に発生し、単なる情報提供にとどまらず、2024年6月には相談をきっかけとした転職成功事例も生まれました。

さらに本事例はNHKで放送され、県外の社会福祉協議会や厚生労働省からも問い合わせが寄せられるなど、取り組みの有効性と再現性が外部からも評価されています。

ARTORYだからできたこと
  • 「採用施策」ではなく「相談の入口」という本質的な課題を言語化
  • 地理的・心理的な制約を前提にした「無理なく関われる参加体験」を実装
  • コスト・制作期間を事前に明確化し、1ヶ月で一貫対応

同じ課題をお持ちの方へ

「離島や遠隔地からの相談・応募につながらない」「オンライン施策を用意しても、相談実績がほとんど生まれない」地方自治体・地方行政のご担当者さまで、同じような課題をお持ちではないでしょうか。

本事例では、移動の負担や心理的ハードルによって“相談の入口”が閉じてしまう状況に対し、ブラウザで参加できる2D空間を活用して、対面と非対面の間にある相談接点を設計しました。

気軽に入れて必要に応じて会話へ進める導線と、見逃さない運用体制を整えることで、離島・過疎地域の人材確保や就労相談など、地域課題に合わせた「次の行動につながる」相談窓口の設計・開発をお手伝いします。

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