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国立大学法人鳴門教育大学 |
教育(国立大学法人)
施策サマリー
サービス設計 / UX・UI設計 / ブランディング / ランディングページ制作 / 2Dメタバース空間デザイン / メタバース開発 / 生成AI統合 / ゲーミフィケーション実装 / データ分析基盤 / システム開発 / 継続運用支援
鳴門教育大学は、文部科学省「大学等を通じたキャリア形成支援による幼児教育の『職』の魅力向上・発信事業」の採択大学として、幼児教育に携わる人材の裾野を広げるための取り組みを進めてきました。背景には、幼稚園教諭の志望者が中学生段階で減少するという構造的課題があり、若年層への魅力発信の手段が求められていました。
教育職の魅力は、現場の空気感や業務の具体像に触れることで伝わります。しかし、全国の児童・生徒に現場を見学してもらうことには、時間・距離・受け入れ体制の制約が併存していました。インターネット上の情報発信だけでは「見る」体験にとどまり、「いる」感覚には届きにくい状況がありました。
さらに、未成年利用を前提とする以上、人権・いじめ対策、ネット依存予防、ジェンダー配慮、セキュリティ強化といった設計要件が不可欠です。単にメタバース空間を構築するだけでなく、教育機関向けプラットフォームとして安全に運用できる基盤の設計が求められていました。
ARTORYが構築したのは、「なるきょう めたばーす! 森のようちえん」です。実際の幼稚園をそのまま再現するのではなく、幼児教育の魅力を直感的に届けるために、世界観そのものを設計するアプローチを採用しました。
木々に囲まれた園舎、明るい保育室、自然と触れ合える園庭など、幼児教育の現場にある温かさやのびのびとした空気感を2Dアイソメトリックで表現。実在空間の再現ではなく、「こうした環境で子どもたちと関われる仕事」として前向きなイメージを育てる接点として空間を設計しました。
2Dを採用した判断は、ユーザビリティへの配慮によるものです。高機能端末・専用アプリ・3Dゴーグル・3D操作の習熟が不要な設計とすることで、教育現場で求められるアクセシビリティを確保しました。
空間内には三つのエリアを設計しました。「保育室」では模擬授業を体験し、幼稚園教諭の仕事の中身を具体的にイメージできる構成としています。アバターを介して参加するため、対面よりも心理的ハードルを抑えた状態で授業に向き合える設計です。
「個別相談室」では、大学担当者とチャット・通話・ビデオ通話で対話しながら、入学や資格取得に関する相談ができます。「井戸端会議」スペースでは、参加者同士が関心のある分野について情報を共有できる構成としました。
大学からの一方通行の発信ではなく、体験・相談・交流の三層を同一空間で完結させることで、関心喚起から意思決定までの導線を一気通貫で整備しています。
令和6年度に、メタバースを統合型プラットフォームへ拡張しました。生成AIを活用した幼児教育相談の試験運用、幼児教育の専門知識を問うクイズによるゲーミフィケーション要素、「こどものつぶやき」「Q&A」「研修資料」コーナーなど、コンテンツの継続更新を前提とした設計を実装しています。
単なる発信メディアではなく、データ・インテリジェンス、生成AI、ゲーミフィケーション、メタバースを統合した教育機関向けプラットフォームとして機能する構造です。利用ログ分析により、コーナー別のアクセス数・滞在時間・満足度を可視化し、改善サイクルを回せる基盤を整備しました。
教育機関向けプラットフォームとして運用するため、未成年利用を前提とした安全設計を実装しました。所属・氏名・メールアドレスによる本人確認、誹謗中傷禁止・プライバシー尊重・利用時間遵守の利用規約、利用時間制限(8:30〜21:30)、高校生向け4種類と一般向け8種類のジェンダー配慮アバター、個別相談・AI相談の独立空間によるプライバシー保護。
教育機関が安心して導入・運用できる設計を、メタバースの構造そのものに組み込みました。
| なぜ2Dメタバースか | 高機能端末・専用アプリ・3Dゴーグル・操作習熟が不要で、教育現場に求められるアクセシビリティと両立できるため |
|---|---|
| なぜアイソメトリックか | 幼児教育の世界観を直感的に伝えつつ、ビジネス利用に適した洗練された表現が可能なため |
| なぜ生成AI・ゲーミフィケーション統合か | 単発の発信メディアではなく、継続的に利用価値を生み出す統合プラットフォームとして機能させるため |
| なぜ独自の安全設計か | 未成年利用を前提とする教育機関向けプラットフォームとして、人権・プライバシー・ネット依存予防の要件を満たすため |
サービス設計 / UX・UI設計 / 2Dアイソメトリックデザイン / メタバース空間デザイン / メタバース開発 / 生成AI統合(幼児教育相談Q&A) / ゲーミフィケーション設計(専門知識クイズ) / コンテンツ更新基盤 / 本人確認・利用規約システム / プライバシー保護空間設計 / ジェンダー配慮アバター設計(12種類) / 対話機能(チャット・通話・ビデオ通話・画面共有) / 利用ログ分析基盤 / システム開発 / 継続運用支援
本プロジェクトの成果は、幼児教育の魅力発信を「説明」から「体験」へ転換した点にあります。実在空間の再現ではなく世界観を設計する2Dメタバースとして、模擬授業・個別相談・交流の三層を同一空間で完結させる体験導線を構築しました。
文部科学省「大学等を通じたキャリア形成支援による幼児教育の『職』の魅力向上・発信事業」の成果物として、全国8採択大学の事例パンフレットにICT・デジタル活用の代表事例として掲載されました(『令和6年度 大学等を通じたキャリア形成支援による幼児教育の「職」の魅力向上・発信事業 事例パンフレット』P56-57)。
本メタバースは、鳴門教育大学の公式サイト配下に常設展開されており、大学院志望者・学部志望者への導線と並列配置される恒常的な広報基盤として定着しています。単発のキャンペーン施策ではなく、大学の公式発信インフラに組み込まれる運用構造を整備しました。
利用者評価では、継続利用希望が約8割、他者への推奨意向が約7割に達し、「繰り返し見られる」「見た目がきれい」といった定性評価も得ています。メタバースの印象に関する先行調査では、「気楽に見られる」「短時間でも見られる」が肯定的評価100%、「親しみやすい」が約96%という結果も報告されています(『幼児教育の「職」の魅力向上・発信事業 調査報告書』令和6年2月、研究Ⅱ)。
令和5年度の構築から令和6年度の生成AI・ゲーミフィケーション統合による機能拡張を経て、現在も継続運用中の長期プロジェクトとして確立しています。
職業の魅力を若年層に届ける手段を探している、物理的制約を超えた体験設計が必要、未成年利用を前提とした安全なデジタルプラットフォームを構築したい。そんな課題を感じていませんか。
発信の手段は、メディアの選択ではなく体験導線の設計です。ARTORYは、メタバースという手法を目的化するのではなく、発信戦略から逆算した体験導線を設計します。空間設計・生成AI統合・ゲーミフィケーション・データ分析・安全設計までを一気通貫で構築し、継続運用を前提としたプラットフォームを整えます。
まずは、現在の発信課題や目指す組織像をお聞かせください。
その先にある発信のあり方を、共に設計します。