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縁日参りプロジェクト実行委員会 |
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施策サマリー
企画・総合プロデュース / サイト制作 / ロゴ・VI設計 / 動画制作 / マーケティング
2021年、日本三大稲荷・豊川稲荷で新しい試みが始まりました。豊川稲荷の縁日にあたる毎月22日に夜間参拝を行う「YORU MO-DE(ヨルモウデ)」。コロナ禍という状況の中で、新しい参拝の形を模索したイベントでした。
時代が進み、社会が日常を取り戻していく中で、YORU MO-DEも次のステージへ進化する時期を迎えていました。コロナ禍で生まれたイベントを、時代の変化に合わせてアップデートする。「夜だからこそ体験できる価値」をより鮮明に打ち出し、夏の風物詩として定着させたい。そのためには、イベントのコンセプトを改めて言語化し、表現を進化させる必要がありました。
夏祭りは、日本人にとって特別な体験です。提灯の灯り、太鼓の音、浴衣姿で歩く夜の境内。その原体験を大切にしながら、現代だからこそできる新しい表現を加える。伝統と革新が融合した「新時代の夏祭り」として、YORU MO-DEの価値を再構築するプロジェクトが始まりました。
プロジェクションマッピングのコンセプトは、「日本の文化や伝統、地域資源をアニメーションとCGで表現する」こと。1441年から豊川稲荷で祀られる鎮守「豊川吒枳尼眞天」の御使いである白狐が、物語の演出役として来場者をYORU MO-DEの世界へ誘います。
着想を得たのは、「鳥獣戯画」や歌川広重による盆踊りの浮世絵。日本人が古くから描いてきた祭りの情景を、現代のデジタルアートで蘇らせる。古典でありながら新しい、見たことがあるようで見たことがない。その不思議な感覚が、「新時代の夏祭り」を体現します。
寺宝館の壁面に投影されるプロジェクションマッピングは、夜の闘があってこそ成立する表現です。白狐が画面を駆け抜け、鳥獣戯画のキャラクターたちが踊り出す。昼間には絶対に体験できない、夜の豊川稲荷だけの特別な光景が広がります。
映像だけでなく、音楽でも「新時代の夏祭り」を演出しました。楽曲を担当したのは、国際広告祭ADC AWARD、ADFEST、Spikes Asiaで受賞歴を持つ作曲家・菅原一樹氏(anre*f Inc.)。琴や三味線といった日本の伝統楽器と、電子音楽を融合させたサウンドを制作しました。
夏祭りの音といえば、太鼓、笛、お囃子。その記憶に寄り添いながら、現代的なビートとシンセサイザーを重ねる。懐かしいのに新しい、伝統的なのにエッジが効いている。映像と音楽が一体となって、来場者を「新時代の夏祭り」の世界に引き込みます。
視覚と聴覚の両方で「古くて新しい」を体験させる。この設計が、YORU MO-DEを単なるライトアップイベントではなく、没入感のある夏祭り体験へと昇華させました。
YORU MO-DEと同時に展開したのが、ODORI MO-DE(おどりもうで)という盆踊り企画です。プロジェクションマッピングを見るだけでなく、自分も参加できる体験を設計しました。
夏祭りの本質は、見ることではなく参加することにあります。盆踊りの輪に加わり、みんなで同じ振りを踊る。その一体感が、夏祭りの記憶を特別なものにします。ODORI MO-DEは、デジタルアートの演出と、参加型の盆踊りを組み合わせることで、見る・聴く・踊るという五感で体験できる夏祭りを実現しました。
| なぜ「新時代の夏祭り」か | 伝統と現代の融合という方向性を明確にし、イベントの進化を示すため |
|---|---|
| なぜ白狐×鳥獣戯画か | 豊川稲荷ならではのモチーフで、この場所でしか成立しない物語を作るため |
| なぜ伝統楽器×電子音楽か | 視覚だけでなく聴覚でも「伝統×現代」を体感させるため |
イベントコンセプト設計 / キービジュアル制作 / ロゴデザイン / プロジェクションマッピング制作 / アニメーション制作 / オリジナル楽曲制作(菅原一樹氏) / WEBサイト制作 / プラットフォーム開発
2023年夏のYORU MO-DE / ODORI MO-DEは、多くの来場者を迎えました。シリーズ累計では10万人以上を動員。「夜の豊川稲荷」という新しい体験価値が、地域の夏の風物詩として定着しました。
来場者が訪れる理由は明確です。夜だからこそ体験できる価値があるから。プロジェクションマッピングで動き出す白狐と鳥獣戯画、伝統と電子音楽が融合したサウンド、夜の境内に浮かび上がる幻想的な光景。そして、みんなで踊るODORI MO-DE。これらは昼間の参拝では絶対に体験できないものです。
「新時代の夏祭り」というコンセプトは、来場者の体験として確かに届いています。伝統的な夏祭りの記憶を呼び起こしながら、見たことのない新しさに驚く。懐かしいのにワクワクする。その感覚が、「また来年も来たい」という気持ちにつながっています。
約1ヶ月という制作期間で、プロジェクションマッピング、アニメーション、楽曲をすべて制作。コンセプト設計から表現の実装まで、一貫したプロデュースによって、「新時代の夏祭り」を形にしました。