KNOWLEDGES Sep 12th, 2018

ホームページとランディングページは投資と費用の観点で考えるべき 佐藤丈亮(株式会社アートリー)インタビュー

OUTLINE/ 概要

企業はホームページを充実させたほうがいいのでしょうか。それともランディングページをたくさんつくったほうがいいのでしょうか。 両者の違いを理解し、効果的に活用する方法を紹介します。

株式会社アートリー 佐藤 丈亮

費用対効果を考えるべきか、投資対効果を考えるべきか

佐藤:例えると、ホームページはページが複数枚あるパンフレット。それに対しランディングページは、ひとつの商品を紹介する1枚のチラシです。ウェブマーケティングの視点で考えると、ホームページとランディングページにはさらに大きな違いがあります。

ホームページもランディングページも、まず「制作費はいくらでつくるか」という制作費の話になると思います。そうなると「費用対効果はどれくらいあるのか」という流れになりがちですが、双方を費用対効果だけで考えることは間違っています。ランディングページはそれいいのですが、ホームページは投資対効果で考えたほうがいいでしょう。ランディングページは、いわば財務三表でいうところの損益計算書に入るものです。ホームページは、貸借対照表の資産の部に入ってきます。つまり費用計上されるものと資産計上されるものという違いがあるのです。

例えば飲食店がイベントに出店するとき、会場の屋台やテントなどの仮店舗はイベントが終わったら壊さなければなりません。木工で建てて、看板を出し、どれだけお金を使ったとしても、それはそのイベント限りのものになります。なので、費用計上となります。ランディングページは、イベント会場に出店するようなもの。ひとつの商品をひとつのキャンペーンで販促するときに使うランディングページは、費用として計上するものなのです。

一方ホームページは、飲食店の実店舗のようなものです。土地を借りて建てた店舗が費用計上の対象なのかといえば、それは違いますよね。数年にわたって使っていく、いわば投資するものです。飲食店の実店舗をつくって、「どれだけの費用対効果があるのか」とは考えません。投資なので、投資対効果で考えるべきなのです。

株式会社アートリー 佐藤 丈亮

佐藤:「ホームページは投資である」と認識すると、「お金をかけてしっかりしたものをつくろう」とか、「最初はミニマムでスタートして、徐々に足していこう」といったことを考えられるようになります。ウェブ事業では、「このプロジェクトは費用対効果で考えるべきものなのか、それとも投資対効果で考えるべきものなのか」と常にジャッジをすることが重要だと思います。

ランディングページはあくまでひとつの商品を売るためのものなので、広告とセットにすることができます。また、アナログと絡めてもいいでしょう。例えば化粧品クリームを売りたい場合、その商品だけをピックアップして、お客様の声や成分の紹介など、いろんな角度から顧客を説得していくページにしていきます。「今話題のコラーゲンたっぷりのクリーム」といったコピーで検索広告に引っかけてもいいですし、「お客様の声」をビジュアルで見せるディスプレイ広告の形態で配信してもいいでしょう。広告とセットにして運用するのが、ランディングページの基本スタイルです。

ホームページを資産として考え、充実させることの意味

佐藤:ランディングページを広告とセットにするのであれば、ホームページは、自社メディアとして運用するのがいいでしょう。それが、「ホームページを資産として考えること」でもあるのです。では、ホームページという自社メディアを運用する目的はなんでしょうか。

ホームページのページを増やすと、検索キーワードに引っかかるようになるので、自然とアクセスも伸びてきます。サイトのアクセスが伸びると、認知度が高まるので、世間に対する発信力が強くなります。さらにそのホームページに訪れたユーザーをより深く納得させるために、さまざまなコンテンツを用意しておくことが効果的なユーザーへのアプローチになります。

ホームページ上につくったものは、すべて資産になります。一方ランディングページは、キャンペーンが終了すると使えなくなってしまうので、費用対効果で考えるのです。

佐藤丈亮
佐藤丈亮 佐藤 丈亮 / JOSUKE SATO

株式会社アートリーの代表取締役。
15歳で初めてホームページを作る。その後、バンドボーカル、ラジオパーソナリティ、出版社、アパレルブランドの専属モデルを経て、2011年ARTI FACTORYを創業。

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