MENU
INSIDE ARTORYARTORY INTERVIEW 05

ウェブマガジンを運用するメリット

松下 祥之(株式会社アートリー)
インタビュー

株式会社アートリー 松下 祥之


ウェブマガジンをビジネス利用する企業は多いと思うのですが、手間が掛かる割に効果が出にくいという話も聞きます。
ウェブマガジンを運用するメリットと、そもそもウェブマガジンはマーケティングではどのような位置付けになるのかをご紹介します。



企業が発行する雑誌のような存在


松下:ウェブマガジンはブログと似ています。今日は何食べたとか、今日どこに行ったなどの個人的な情報を配信することが多いのがブログです。一方のウェブマガジンは、企業が自分たちの事業や自分たちの業界にまつわる情報を発信しているウェブ上の「雑誌」のような存在です。例えば、A社がウェブマガジンを発行したとします。A社の社員が自社のサービスや業界にまつわる情報、おすすめ商品などをピックアップし、掲載します。その担当者は、編集者として雑誌を刊行しているようなものです。ウェブマガジンを発行することで、顧客のロイヤルティーが高まりますし、自社商品やサービスの購買に結びつけることも可能です。

ウェブマガジンのメリットの一つが拡張性です。
例えば、取り扱いサービスや会社情報をベースとした自社ホームページには、その会社を知りたい、その会社のサービスを使いたいと思うユーザー向けにわかりやすいカテゴリー分けが求められます。ハウスメーカーのホームページであれば、「トップページ」「施工事例」「商品紹介」「分譲地」などがこれにあたり、ユーザーを惑わせないためにもページの数は限られてしまいます。そのページ数が10ページだったとします。すると「10個の入り口しかない」わけです。ウェブマガジンは、関連するカテゴリー別に記事を作ることで、より多くの情報を掲載することができ、ユーザーは読みたいジャンルの記事にアクセスすることが可能です。出版社も、紙媒体の雑誌とは別に、ウェブマガジンを運営している程です。



株式会社アートリー 松下 祥之


松下:ユーザーは、キーワード検索で求める情報にたどり着く人もいれば、SNSの記事から気になる情報にアクセスすることもあります。さまざまな流入経路からサイトにアクセスしてくるため、コンテンツのボリュームは多いほどマーケティング効果が高く、ウェブマガジンはそのニーズに応えることができます。ページが増えていくと、それに伴いキーワードが増えていくため、仮に月のアクセスが1件の記事でも、それが1万記事になると1万アクセスです。地道な作業を続ける必要はありますが、これは一つのマーケティング戦略として有効と言えるのではないでしょうか。

またウェブマガジンを作る際、「ユーザーはさまざまな目的でサイトにアクセスする」という点にも注意したほうが良いでしょう。例えば勉強しているときに検索して出てきた記事を読むこともあれば、電車のなかで暇つぶしのために読むこともあります。そのためコンテンツに、専門用語が出てくる場合には注訳をつける、専門外のユーザーにも理解できる表現をすることが重要になってきます。さらにウェブマガジンは、ユーザーに商品の概要を理解してもらい、商品の購入を促すこともできます。商品のメリットや、デメリット、そうした情報をさまざまな角度で発信することによって、ユーザーの関心を高め、購買に結びつけていく。そういった力が、ウェブマガジンにはあります。



サイトのボリュームが増えることでユーザーに再訪してもらえる


松下:さらにもうひとつウェブマガジン導入のメリットを紹介すると、サイトのSEO対策にもなるという点です。Googleの評価は、構造化が強ければ強いほど高まり、検索エンジンでより上位に表示されます。例えば、注文住宅という検索ワードであれば、その下に「注文住宅各種 メーカー比較」や「注文住宅 気をつけたいポイント」といったコンテンツがあると、検索ワードに引っかかりやすくなり、結果としてアクセス数が伸びます。



株式会社アートリー 松下 祥之


松下:トップページがサイトのピラミッドの頂点にあって、その下にいろんなカテゴリーがあり、その下に記事がぶら下がっているようなイメージです。このようにページの階層を2層、3層と増やしていくと、ユーザーが最下層ページに流入した後、トップページに戻ります。上位の階層に戻る導線がたくさんあればあるほど、トップページが強力になっていくのです。さまざまな記事からバックリンク(主にSEO(検索エンジン最適化)で用いられる用語で、あるウェブページに向けて、他のウェブサイトから設置されたリンク(ハイパーリンク)のこと。)があるページというのは検索に引っかかりやすくなる傾向にあるため、サイト自体のボリュームは多ければ多いほど、検索されやすくなります。

しかし、ボリュームの少ないサイトですと、よほど訴求性の高いサイトでない限り大抵1回閲覧されただけで終わってしまい、再訪効果が期待できません。ユーザーは、ページ数の多いサイトにアクセスすると、「これは1回では読みきれないな」と感じるため、再訪の一つの動機になります。

また、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに対するSEO効果が期待できますし、アクセスしたユーザーに有益な情報を提供することで再訪率が高まります。とはいえ、アクセス増やす目的で中身のないページばかり増やしても意味はなく、ユーザーにきちんと読んでもらえる「質の良い記事」を提供すると良いでしょう。



株式会社アートリー 松下 祥之

ウェブマガジンはウェブ集客のかなめになりうる有力なツールの一つです。様々な記事を書き続ける地道な作業は、とても有力なSEO対策となります。まだ取り組んでいない方はぜひ取り組んでみてください。

松下 祥之

松下 祥之YOSHIYUKI MATSUSHITA

飲食店経営を経て、広告代理店に入社。その後、幅広い業界のプロモーションに携わり2017年12月にアートリーに入社。アナログとデジタルを融合したオムニチャネル戦略でプロモーションを担当する。

ANOTHER ARTICLEオススメの記事