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INSIDE ARTORYARTORY INTERVIEW 03

ブランドアイデンティティが
もたらす市場戦略について

古市 将揮(株式会社アートリー)
インタビュー

株式会社アートリー 古市 将揮


近年『ブランディング』がWebマーケティングの舞台にも当たり前に浸透してきましたが、正確に理解していない企業も少なくないかと思います。今回はブランディングの理解を深めるための一環として、「ブランドアイデンティティ」について株式会社アートリー取締役・古市将揮が語ります。



個性を明確にすること=ブランドアイデンティティ


古市:マーケティングを行なっている中で、よく話に出るブランディングですが、そもそも、ブランディングを行う上で「ブランドアイデンティティ」というものがあって、これをなくしてブランディングの効果は十分に発揮できません。というのも、ブランドアイデンティティとは、商品やサービスのコンセプトを明確に表した概要のことで、平たく言えば、個性を具体化したもの。企業がブランドアイデンティティを市場に浸透させる活動がブランディングなのです。コンセプトがない状態、いわば中身がふわふわした状態で布教しても、受け手の印象や理解も曖昧なものになってしまいますよね。だから、ブランディングを行う前に、そのコンセプトをしっかりさせることが重要なのです。



ブランドがなければ価格競争から抜け出せない


古市:ブランドがない状態でマーケティングを行うとします。市場に伝えられることは、「性能」と「価格」しかない。つまり、消費者が購入を決める要素は「コストパフォーマンス」だけになってしまい、競合と価格競争を強いられることになります。価格競争から脱出するためには、強烈な付加価値を作って、商売する相手を顧客からファンに変える必要があります。付加価値を生み出して、ファンを作ること。これがまさにブランディングになります。コンセプトにもよるので、必ずしも「ブランディング=高く売れる」という方程式ではありませんが、ブランドのあり/なしは、シェアへ大きく影響することになると思います。



株式会社アートリー 古市 将揮


独自の強みで市場を切り拓く


古市:ブランドアイデンティティを立てて、ブランドを浸透できれば、憧れから生まれる購買欲求を持つ顧客が現れ出します。価格と関係なく情緒的印象が手伝って、それが買いたい、利用したいと働きかけられます。顧客の中には、自分自身もブランドの一部になりたいという強力なブランド欲求で買いまくる顧客も生まれるかもしれません。そこまでのことはなかったとしても、比較検討された際に優位に立てることは間違いないでしょう。一番安い理由ではなく、一番影響を受けたものを買うということになりますので、独自の強みで市場を開拓できる力が備わるのではないかと思います。




Webサイトとブランドアイデンティティ


古市:ざっとお話させて頂きましたが、つまりユーザーが憧れる、共感できるコンセプトを作ることがマーケティングする上で大切ということです。デザイナーである私自身、Webサイトはブランドアイデンティティを具現化したものだと考えていますので、Web制作においても大変重要です。どういうデザインでブランド表現して、ブランドアイデンティティを伝えることができるか。どれだけのファンを作れるかという意味でも、Webサイトはブランド作りと密接に関わってくるでしょう。しかし、まずは中身がなければデザインしても曖昧になってしまう。自社のサービスや商品と向き合って、ブランドアイデンティティを考えてみることが、マーケティングの第一歩かもしれません。



株式会社アートリー 古市 将揮
古市 将揮

古市 将揮MASAKI FURUICHI

株式会社アートリーの取締役。
学生時代、インディースバンドのCDジャケットをデザインした事がきっかけでデザイナーの道を目指す。

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