
2023.01.27 放送分
【ウェルビーイング】社会的な健康がどう仕事に影響するのか?
第116回アートリーアカデミア
THEME
【ウェルビーイング】社会的な健康がどう仕事に影響するのか?
現代社会では、単に身体的な健康だけでなく、精神的、社会的な健康も重要視されるようになってきました。この「ウェルビーイング」が、職場の環境やパフォーマンス、さらには企業の成果や繁栄にどのように影響を与えるのかを探ります。職場のウェルビーイングが高まると、従業員の満足度や生産性が上がると言われていますが、具体的にはどのようなメカニズムが働いているのでしょうか。アートリーアカデミアでは、どのような答えを見つけたのかをご覧ください。
TOPICS
フリップ解説
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリーアカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマは、ウェルビーイングに取り組んで仕事の生産性を上げるには。さっそくフリップを見ていきましょう。ウェルビーイングとは心身が満たされた状態のことを指します。
- 蒲生
- ウェルビーイングは実は結構前で1947年にWHOで採択された概念になっておりまして、これ、五つの構成要素があると言われてまして、一つ目、身体的活力。二つ目、精神的平穏。三つ目、社会的満足。四つ目、達成感。五つ目、個人的な充足感。というところで、この構成要素が国民の暮らしで、きちんと幸福度が担保されてるよねというようなのが、実は国連がウェルビーイングを国別にランキングした世界幸福度ランキングみたいなのを毎年出していて、これは、結果的に日本は54位らしくて。さらには、今、国ベースの話をしましたけど、企業ベースでもウェルビーイングがどこまで浸透しているかというような話。
- 佐藤
- ランキングが。
- 蒲生
- 企業ベースはないんですけど、企業も取り入れていて、自分たちのウェルビーイング度を高めていこうよというような働きかけになっております。先ほど、1947年の概念なんですけど、じゃあ、何で今、注目されているの?といった背景が、次のフリップにございます。
- 井戸
- 注目されている背景です。SDGsにより推進されている。労働力不足、新型コロナウイルスの感染拡大によりリモートワークの普及といったことが挙げられています。
- 佐藤
- これ、世界的にウェルビーイングしてねと言ってるの?
- 蒲生
- そうですね。こちらの一番上のSDGsの3の目標に絡んでいますので。この二つ目は、日本にかかわってきます。労働力が、少子高齢化で不足している中で、働く人のみんなの負荷がかかってくるからこそ、ウェルビーイングを忘れないでねって言ってるんですけど、これは僕としては、きれい事なんじゃないかなって。働く人が少なくなってるのに、ウェルビーイング忘れないでねって、そんな状態じゃないよねっていうのが現場の意見ではあるんじゃないかなというのが。相反することですから。
- 佐藤
- 欧米と日本だと、日本とか東アジアと考え方が違うらしいね、ウェルビーイングの。
- 井戸
- というのは?
- 佐藤
- 欧米は個人主義者が多いから、ウェルビーイングは、要は自分。能力が発揮できて評価されたりとか、給料が上がっていったりとか、そういうのがウェルビーイングだみたいな。日本とか東アジアはどっちかというと競争。だから、割とみんなで、要は生きてるみたいな感じが多いから、だから、環境的な部分のウェルビーイング。そういう感じらしい。だから、定義がちょっと違うっぽいね。
- 原
- 確かに幸福度ランキングで1位だった、確かデンマークかな。今、
- 蒲生
- フィンランドですね。デンマークは2位です。
- 原
- 2位か。私、調べたのがデンマークで調べたんだけど、それこそ、この時代の流れに合わせて、リスキリングの速度がすごく早くなってきてるんです。当然その仕事がなくなったらみんな不安に思うので、そこの生活だったりとかはきちんと見ると。でも、見ながら、次のリスキリングに向けての体制を国としてちゃんとやっている。だから、誰しもが、国民全体の何%かの人は、絶対に1回は転職してる率が高いというような感じになっている。それ今のお話とリンクするなと思って。
- 佐藤
- だから、個人の能力というか、個人のスキルというか。個人が何とかしようという。ウェルビーイングも個人の責任みたいな、逆に捉えると。だから、日本とかアジア圏だと、環境的な要因というか。社会的なあれ?
- 原
- 体制的な部分だったりする。
- 佐藤
- 国民皆保険だとか、そういう制度とか、何かそういうイベントというか、そういう感じ。内に向かってるのか、外に向かっているのかの違いはあるっぽい。どっちもどっちだと思うんだけど。
- 蒲生
- そうですね。先ほど申し上げた構成要素五つの部分の欧米の重きを置いている部分はこっちで、日本アジアはこっちでという部分での偏りはあると思います。個人の充足感とか達成感というのは欧米のほうだったりして、日本はどちらかというと、身体的な健康、精神的な平穏だとかそっちのほうに向いていたり。
- 佐藤
- 肉食的ウェルビーイングと草食的ウェルビーイングなんだ。
- 蒲生
- おもろいですね。
- 佐藤
- 考え方的に言うと。
- 原
- 攻撃的な部分と、受け身的な部分ですね。受動的なのか、能動的なのか。
- 佐藤
- トラなのか、ウシなのかみたいな。
- 原
- そういうこと。わかりやすい。
- 佐藤
- (笑)、獲物を狩って、どんどん自分のパワーがアップしていくのは欧米スタイルで、みんなでいることが安心感で、幸せというのが、ジャパン的な発想なのかな。
- 蒲生
- 続いて、ウェルビーイングを導入している企業の例になります。
- 井戸
- ウェルビーイングを取り入れた企業の事例です。ユニリーバは上司に申請すれば、場所に関係なく仕事ができ、1日の中で、働く時間と休憩時間を自由に設定できるようにしているそうです。デンソーは建物内を全面禁煙とし、喫煙者には禁煙セミナーの実施や、禁煙外来の導入などといった支援も行っているとのことです。
- 佐藤
- なるほど、日本的ウェルビーイングだね、だから。
- 原
- そうですね。今の話を聞いたら、なおさらね(笑)。
- 佐藤
- 禁煙セミナー実施とか、逆にウェルビーイング、まあ、禁煙どうだろうね。たばこ吸わなくなったらウェルビーイングなのかもしれないけど。
- 原
- 吸う人からすると苦痛だよね。
- 佐藤
- そうなんだよね。ウェルビーイングかなあと思っちゃう。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- これどうですか、補足は。
- 蒲生
- まずユニリーバのこの取り組みというのが、WAAというWork from Anywhere and Anytimeというユニリーバ社内特別のそういう取り組みというインナーブランディングをやっています、名前つけて。それに共感してる人が採用とか応募してくるんじゃないですか。デンソーに関しては喫煙者も禁煙者も、デンソーの社員だから、どっちも守ることをやってるよということですよね。
- 佐藤
- これ、どうですか、渡邉さん。どう見ますか、この事例は。
- 渡邉
- 生ぬるいような感じもするけど、でも、必要な人もいるし、それで生産性みんな上がるんだったら、いいんじゃないですか。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- それで生産性が向上できればね。
- 渡邉
- 時代ですね。
- 佐藤
- そうだね。全員がとはいかないな。一回じゃあ見てみましょうか。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- ウェルビーイングに取り組んで仕事の生産性を上げるには。
- 佐藤
- 原さんどうですか。ウェルビーイングに取り組んで、仕事の生産性。
- 原
- 私、蒲生さんの意見に賛同してる部分あるんだけど、会社で取り組む必要があるの?って。個々じゃないの?これって。会社が打ち出すのって、あくまでも仕事をするうえの本質だったり、目的だったり。
- 佐藤
- 肉食系ウェルビーイングの発想だね。
- 原
- そうね。あと成果出すのは個々でしょ?って。もちろんプロジェクト単位だったり、グループ単位っていうのあるかもしれないけど、それはその中でやることであって、基本は個々がどう取り組むかの話であって、会社から強制されることではない。さっきのユニリーバの話もそうだけど、必要だったら、別に成果さえ上げるなら、どんなかたちだっていいんじゃないの?って思っちゃうし、禁煙に関しても、それって生産性上がることにイコールですかって、直結としてよ。健康としてはウェルビーイングなんだけど、生産性の部分で言うと、どうかなって思っちゃうかな。それは個々の問題じゃないの?というふうには捉えちゃうけど。
- 佐藤
- そういうことだね。たばこ吸わない人たちからすると、禁煙の人たちが増えればストレスから解放されて仕事して生産性上がるといえるかもしれないけど、組織全体で見たときに、どうなのかなというところは生まれてくると。七菜子、どう?仕事の生産性。
- 久田
- 結局健康でいてもらうっていうことは、単純に寿命が延びるというか、健康でいてくれるから、そのぶん働く、寿命も延びるって考えると、将来性考えれば確かに企業としてはありがたいはありがたいんですけど、ウェルビーイングの中に含まれるやりがいとか達成感というのまで企業側で用意しなきゃいけないのかなっていうのは。うまくいく仕事だけ与えるとか、うまくいかない仕事は誰もやりたくなくなっちゃうじゃん、そしたら。それってちょっと何か会社に預けすぎじゃない?企業に求めすぎじゃない?働く側がね。っていうのは、ちょっと、うーんという気はする。
- 佐藤
- 参考書読んでたときに、ウェルビーイングって、まずストレスからの解放だと思ったんだよ。結局幸福感がある人とない人だと、仕事の働きも、当然モチベーションだとかも変わってくると思うんだよな。ウェルビーイング、それこそ会社の幸福感を用意することなのかという話じゃなくて、多分個人の思想とか考え方の部分なのかなと。
- 久田
- ああ、チューニングの話。
- 佐藤
- そう。だから、精神的な豊かさが多分まず必要なのかな。もちろん健康という意味では、たばことか、そういうのもあっていいですけど。そこの部分は、多分会社として、そういう研修的なものはしていってあげてもいいのかもしれないよね。ストレスを取り除くセミナーというか。
- 原
- 要はそういうことを考えれない人に対して今の話のように、人と比較することじゃなくて、自分の満足、あるいは求めているものをやれてるかどうかというところに注力してもらうような話をするということだよね、例えば。そういうことだよね。
- 佐藤
- まず一つはね。
- 原
- 切り口がない方だからそうだっていう話だよね。
- 佐藤
- もちろんそれだけじゃないと思うんだよね。達成感とかそういうところもあるから、当然。それは会社が用意することではないんだけど、当然。用意するというか、だって自分で感じるものだから、結局。だから、結局自分との向き合いなんだよ。対話なのよ。
- 蒲生
- 会社に幸せにしてもらうわけじゃないですからね。
- 佐藤
- そう。だから、幸福感っていうのは、本当に20代前半のときに哲学書を読んでおいてよかったなってすごい思ってるんだけど、何冊か。何冊か読んだら、全部書いてあること一緒だなと思ったから読むのやめたんだけど。だから、それこそ、今でも、ぱっと出てくる本で言うと、『幸福論』だとか『愛について』という本があったりとか、多分古典だと思う。あとよく言うけど、『賢人の知恵』っていうバルタザール・グラシアンが書いた本、この辺あるんだけど、僕、この3冊で自分の考え方がすごく変わった。俺はすごい、何でストレスが嫌かっつったら、これまた健康の話につながるんだけど、長生きしたいと思ってて、これから科学のあれが進歩していって、不老不死になっていくんじゃねえかというところも、すごい20代前半のときに思っていたから。そうなったときに、あと若いままいたいと思うと、ストレスが要は老けさせると思ったから、だから、ストレスをとにかく排除してたの。
- 原
- ごめんなさい。長生きするためにストレスを排除してた?
- 佐藤
- そう。だから、結局それがウェルビーイングなんだ。渡邉さんは、その辺やってそうだよね、自分の幸福感について考える。
- 渡邉
- 幸福感で言うと、僕、丈亮さんと逆かもしれないですね。僕は明日死んでもいいぐらいでやってる。だからこそ、ブランドを作ることによって、遺志を継いで、そのブランドって残るじゃないですか、死んでも。ていうので、もっと後継者を作っていかなきゃいけない途中ではあるんですけど、でも、そのぐらいで死ぬ気でやってるほうが幸福感を感じるタイプかもしれないです。
- 佐藤
- それはそれでいいじゃん。ナベちゃんのウェルビーイングのスタイルだから。
- 久田
- それぞれ幸福が違うということね。
- 佐藤
- そうだと思う。
- 渡邉
- メンタルヘルスケアで、積極的にそういうメンタルヘルスケアの基金を作ってるブランドがあって、ケイト・スペードってあるじゃないですか、ニューヨークの。あれって、女子のためのメンタルヘルスケアに特化して、積極的にお金を集めて、そういうところに、カウンセリング代とか何やらとか女性のために充ててるんですけど、何でかっていうと、ケイト・スペード自身が4年前に自殺してるんです。自分のメンタルヘルスケアに失敗して。なので、そういうことをやっていたりとか。あとはさっき要素の三つ目に勉学の機会みたいなのを書いてましたけど、プラダグループは、ニューヨークのファッションの工科大学と提携して、アメリカに住むブラックの人たちに対するファッションショーの場とか、デザインのラボとか、あと奨学金制度を作って、そういった有色人種にファッションを学ぶ機会を与えているとか、そういうのをやってます。
- 佐藤
- 何か肉体的なウェルビーイング、肉体的というか、消費的なウェルビーイングと、根本的なウェルビーイングと違うのよね。違うというか、例えば、これ旅行行きたいとか、そういう例えばイベント行くとか、何かショッピングとかもそうだし、本質的な要は幸福じゃないから、いつまでたってもウェルビーイングが満たされない。だから、結局変えなきゃいけないというのは、心の在り方を変えなきゃいけない。本質的にウェルビーイングって。人に幸せを提供するっていうのもそうだし、要は、だから、結局自分自身と向き合うためのウェルビーイング。それは多分仕事につながってくると思うから。
- 原
- そこはそうだね。機会の在り方なんだと思うんだよ、それって。
- 佐藤
- だから、例えばみんなで慰安旅行行きましたとか、頑張ったから、例えば、何かもらえるとかわからんけど、そういうのって、満たされても、要は一時的なウェルビーイングじゃん、これって。それだと永久に消費しなあかんから、エコじゃねえというか、この燃費が悪いわけ。だから、それを結局やっていこうと思うと、サステナブルじゃないから。だから、サステナブルなウェルビーイングを目指していくということが、その心の在り方を変えていく必要があるのかなと。
- 原
- ある程度、会社の、要は、就業時間の中でそこの心の在り方を作るにはっていうところに今度なるのかなと思うんだけど、そうすると。
- 佐藤
- そういうことだよね。少なくとも俺は、自分の中でウェルビーイングは、何かたまたま運がよかったのかもしれんけど、20代前半で多分ウェルビーイングの基礎ができた。なんだけど、みんながそうじゃないじゃん。じゃあ、俺は自分で決めたから、おまえらはおまえらで自分で気づけよって、少なくとも自分が雇用している、社長としてね。会社の人間には気づかせてあげたい。心の在り方ってこうやってやると、人生豊かになるし。だから、結構執拗に教養という言葉を使っています。少なくともそれは気づかせてあげるという言い方はおかしいんだけど、ウェルビーイングっていうのが幸福じゃないとしたら、やっぱり幸福であってほしいとそれは思う。だから、それは会社の在り方はどうかという話じゃないけど、自分が経営者としてみれば、それを時間使ってでも、それは提供したいなと思う、逆に。解になってないかもしれんけど。
- 原
- でも、例えばそれって、経営者のそれぞれの従業員だったり、仕事に対するイズムなんだと思うんだよね。それ、イコールなんだと思うんだ。よくそこの点って、要はかたちではなくて、思いのところで走らせたほうが伝わりやすいことが多いのかなって思うんだよね。でも、それを事細かに伝える機会が実は必要だという話。
- 佐藤
- そうなんだよね。結構だから、これ難しいんだ。
- 原
- 難しいんだ。
- 佐藤
- コストがかかるんだ。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- そこが一番問題なんだ。これが。伝えたいことって、すげえ、
- 原
- 難しい。
- 佐藤
- じゃん。アンラーン同時にせなあかんから。
- 原
- すごく難しいよね。
- 佐藤
- サステナブルなウェルビーイング、実現していこうと思うと、アンラーンをやっていかなあかんくなるみたいな。
- 蒲生
- 今、すごくいい話の流れだと思います。
- 佐藤
- 本当に?(笑)。
- 蒲生
- 幸福度は個々にやって、個人に対してっていう働きかけですよね。
- 佐藤
- そう。
- 蒲生
- 一般的には企業がウェルビーイングを提唱して、働く人たちの幸福度をちょっとでも上げて、仕事の生産性をって。でも、そこって本質的なのは個人がどう解釈するかっていうところで、それは仕事の時間だけじゃなく、プライベートの時間もトータル込みで形成されるものであって、そこって、すっと入ってくるには、アンラーンが必要でというところですよね。
- 佐藤
- そうなんだよね。難しいよね。だって、ラッキーみたいな、この時間もらえたから、仕事サボれるみたいな、アンラーンしてこうと思って、
- 久田
- MKじゃん。
- 佐藤
- MKのところから、ウェルビーイングのアンラーン(笑)。それ、だるって、なっちゃう。
- 原
- 私が一番最初に、本当に会社でやらなあかんの?っていうところって、そこになっちゃう部分がある。
- 佐藤
- そこがつながっちゃうのね。
- 原
- つながっちゃうのよ、私からすると。でも、佐藤さんがおっしゃってることも必要ではあるんだよ。
- 佐藤
- そうなんだよね。
- 原
- それ、バランスなのかなと思って。
- 佐藤
- これ、書こうと思うと、ソリューション一緒になっちゃうもん。
- 一同
- (笑)
- 原
- 。
- 佐藤
- 本を読ませようになっちゃう。
- 原
- そういう意味で言うと、機会の在り方と受け止め方は伝えたほうがいいと思うよ。そこは最低限な気がするわ。出しにくいね、答え。
- 佐藤
- 前代未聞かもしれない。
- 一同
- (笑)
- 井戸
- あれ?2週連続。
- 久田
- あれ?何か見たことあるぞ。
- 佐藤
- (笑)
- 蒲生
- 。
- 佐藤
- 書かんでええやん。
- 一同
- (笑)
TOPICS
ソリューション
- 井戸
- 本当だ。はい、お願いします。
- 佐藤
- はい、どうぞ。
- 井戸
- お願いします。
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。本を読ませよう。
- 一同
- (笑)
- 井戸
- あれ?先週、本を読もうでしたけど。
- 佐藤
- 今回は本を読ませようということで。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- 大体ソリューションになるという(笑)。でも、俺、多分七菜子にも、本何冊か渡しとるよね。
- 久田
- はい。
- 佐藤
- これ読んでみたいな。
- 久田
- いろいろっていうか、本当にすごいウェルビーイングされてるので。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- 多分実践してるんだよね。自分がこれ気づいて、ウェルビーイングっていうか、今、思えば、これウェルビーイングなんだけど、これで俺、ちょっと考え方変わったわとか、そういうやつ、それさっき言った『賢人の知恵』っていう本でも、俺、多分20冊ぐらい買っとるもんね、通算。
- 井戸
- みんな、借りぱくして。
- 佐藤
- 借りぱく、最終、あげるよになる。
- 井戸
- ロイヤルカスタマー。
- 一同
- (笑)
- 原
- 実践してたわ。
- 佐藤
- 本当これウェルビーイングっていうか、本を読ませようって、これ、全部のソリューションにつながっちゃうから、これ、あかんで。もうちょっとひねらんと。
- 一同
- (笑)
- 久田
- 便利ね。
- 井戸
- 便利な言葉できちゃった。
- 原
- そのぐらい難しいことなんですって。
- 佐藤
- すっと入っていくよ、これ、でも本を読ませるほうが。
- 原
- そりゃね。
- 佐藤
- ウェルビーイング関係とか幸福感のやつとか。
- 原
- そうね。哲学一番大事だと思います。日本人に一番欠けてる部分だから。
- 佐藤
- そうなんだ。
- 原
- だって宗教観ないでしょ?日本人。
- 佐藤
- そうか、そうだよね。
- 原
- 例えばあとフランスとかって哲学の時間があるじゃん。でも、日本ないじゃん。だから、なかなか難しいところをやってるんだよ。
- 佐藤
- 哲学書とかそういう話だよね。
- 原
- 描き直す?
- 一同
- (笑)
- 井戸
- ありがとうございます。
- 佐藤
- これ、本当にウェルビーイングって、何ていうんだろう。めちゃくちゃ都合いい話なのかなというふうに。蒲生とはそうやって話してたの。結局、何で今さらウェルビーイングって言ってるのかなみたいな。めちゃくちゃひっくり返すよ、今(笑)。
- 原
- どうぞ。聞きたい。
- 佐藤
- 結局、円安とか、もののインフレとか、給料が上がらないとか、だから、肉食系のウェルビーイングはできない。
- 原
- 現状でね。
- 佐藤
- そう。だから、装飾系ウェルビーイングを押しつけられてるんだよ。要は企業にとって都合がいいから。
- 原
- しゃあねえじゃんって。
- 佐藤
- だから、お金じゃなくて、自分たちは幸せなんだよとか、自分の幸せを感じろよみたいなそういう方向に持っていかされとるんだって、これ。
- 一同
- (笑)
- 原
- なるほどね。
- 佐藤
- 要は、社員サイドで見ると、多分。
- 井戸
- 幸せを与えるんじゃなくて、幸せの感じ方を与えているみたいな。
- 佐藤
- そう。それで、だから、別に頑張って出世せんでいいとか、そういうほうに要は向けさせとるんだって、景気が悪いし。日本こうだしみたいな。俺、そういうことじゃねえのかなと思う。
- 原
- 大どんでん返しじゃん。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- いや、多分ね。そういう側面はあると思うよ。俺、社会背景的に。
- 蒲生
- あるでしょうね。
- 佐藤
- 格差社会どんどん広がっていって、上は肉食系ウェルビーイング、低所得帯は草食ウェルビーイングみたいな。支配されてるんだよ、だから。だから、俺思うんだよ。ウェルビーイングはいいんだけど、やっぱり肉食系ウェルビーイングをやらなきゃいけないんだ。
- 原
- 書き直す?
- 佐藤
- ちゃう。それを前提として、幸福感は感じながら、だけど、仕事への取り組み方は肉食系じゃないとだめだと思う。
- 原
- だめだと思うよ。じゃないと、成り立たないもんね。
- 佐藤
- そう。だから、ウェルビーイングって、ちまたでよく言われているやつを、そのままウェルビーイングとして、だから、さっき言った消費ウェルビーイングを受け入れられとると、結局経済の肥やしだし、自分はいつまでたっても、要は、
- 原
- 満たされないよね。
- 佐藤
- そう。ただ与えられている。
- 原
- 自分から勝ち取ってるわけじゃないからね、環境として当たり前のとこにあるやつが、欲しいものがあるかないかでっていうとこで判断しちゃって。
- 佐藤
- ウェルビーイングはすべきなんだけど、ウェルビーイングキャンペーンに乗っちゃあかんちゅうの。
- 原
- なるほど(笑)。
- 佐藤
- ということだ。
- 渡邉
- ちょっと甘やかしな感じがありますよね。すごくやれる人の、牙もそいじゃうみたいな。
- 佐藤
- そういうところもあるかもしれない。
- 渡邉
- 物質主義の行く末なのかもしれないですけど。経済的に平均的に日本人誰でも漏れずに、めしを食えるようになった。そのあとにってなると、物質主義の次は精神主義だからとかっていうことで飼いならされている。
- 佐藤
- 順番的には、それだったらいいんだけどね。満たされたあとのウェルビーイングならいいんだけど。結局満たせないからウェルビーイングしちゃえみたいな感じ(笑)。もう洗脳やん。
- 原
- 特に今の、例えば若い世代層の人たちはバブルとかそういうところを経験してない人たちの層なので、なおのこと、満たされてない人たちが本来多いはずなんですよ。氷河期以降の人たちは。
- 佐藤
- そうだと思う。それは、だから結局サブスク系のコンテンツの、ウェルビーイングさせられとるわけ、それで楽しんでみたいな。
- 原
- それでも楽しめるよねってね。
- 佐藤
- そう。とか、マッチングアプリで出会って、何かあれしてもらうとか。
- 渡邉
- 与えられすぎちゃって。
- 佐藤
- そう。
- 原
- もの自体はありますもんね。
- 佐藤
- だから、そういかんのよ。あくまで肉食系ウェルビーイングに持っていかないといけないと思う。
- 原
- そうだね。
- 佐藤
- (笑)
- 井戸
- ありがとうございます。次回以降の放送は、こちらのとおりとなっています。来週も木曜日の夜10時にお会いしましょう。次回もお楽しみに。
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さよなら。
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