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- 【クールジャパン戦略】戦略を成功させるには?
2022.10.27 放送分
【クールジャパン戦略】戦略を成功させるには?
第104回アートリーアカデミア
THEME
【クールジャパン戦略】戦略を成功させるには?
今回のテーマは「クールジャパン」。少し前にも取り上げたテーマだが、まだまだ話せることがあるので、早々に第2弾をやっていこうという運びだ。今回は焦点を「クールジャパン戦略を成功させるには?」に定め、出演者一同はそれぞれの思うところを述べていく。「アニメ」などを中心に様々な意見が飛び交う中、渡邉氏の提案を基にまとめられた「画期的で効率的」なソリューション(課題解決提案)とは?
TOPICS
フリップ解説
- 佐藤
- 今夜も始まりました。アートリー アカデミア。
- 井戸
- 本日のテーマは、「クールジャパン戦略を成功させるには?」。早速フリップを見ていきましょう。「内閣府が掲げるクールジャパンの要素」という参考資料です。
- 蒲生
- 「クールジャパン」という言葉は、経産省が2010年に「クールジャパン室」という部署を立ち上げた」ことがきっかけです。ちなみに、「クールジャパン室のKPI」は、「海外の方々に日本への興味関心を持ってもらうこと」で、「KGI」は「日本が国際社会の中で、信頼や発言力を獲得していくこと」となっております。なお、現在(2022年)までの12年間で、経産省だけでなく、外務省や文化庁、農林水産省など9つの省庁が協力し合って推進させていくという「国家を挙げての一大経済戦略」にまで成長しています。
- 佐藤
- ところで、「深遠」とはどういう意味ですか?
- 蒲生
- もちろん調べております。「深遠」とは「深い」という意味で……。
- 佐藤
- そうだね(苦笑)
- 蒲生
- 要は「深みのある」と言いますか……。
- 井戸
- 「深く遠いところ」かと思った(笑)
- 蒲生
- 例えば、「ポップ」には「手軽」みたいなイメージがありますよね?
- 佐藤
- 確かに言われれば……。
- 原
- 要するに「奥深い」みたいなことですか?
- 蒲生
- そういうことです。
- 原
- 詰まるところ、「茶道」や「盆栽」、「伝統工芸」のように「そのものに対する深い理解度を必要」とする……。
- 井戸
- 確かに、同じような位置に「神話」もありますものね。
- 佐藤
- 言われてみれば、右に行くほど「よりオーセンティックな感じ」がするよね。 ……ウォシュレット(笑)……
- 井戸
- だけどこれは……。
- 佐藤
- 確かに「文化ではある」だろうねぇ。
- 久田
- もはや(ウォシュレットは)「日本の文化」なんですね。
- 井戸
- そもそも、(日本のトイレは)「世界でも群を抜いてキレイ」らしいですからね。
- 佐藤
- (その背景にある事象としては)「日本人は綺麗好きだから」かね?
- 渡邉
- 「お尻を洗うことに回せるほど水が豊富に使える」ということは「大きい」でしょうね。
- 一同
- あー。
- 井戸
- 確かに。
- 渡邉
- 海外は「水がもったいない」という理由で「風呂すら張らない」ですものね。
- 佐藤
- そうだね。そもそも「何もせずとも水道の水を直接飲める国」は「日本くらい」だからね。
- 蒲生
- そうですね。
- 井戸
- なかなか贅沢な……。
- 蒲生
- 実際、「ウォシュレットを体験すること」自体が、「外国人にとっての日本旅行の楽しみの1つ」として挙げられているそうです。
- 久田
- そうらしいですね。
- 原
- へー。
- 佐藤
- 渡邉さんはどうお考えですか? 実際、『VEDUTA』も「クールジャパン」という意味では「ファッションジャンルの1コンテンツに当たる」かと思うのですが。……ところで、この「コンテンツマップ」は「内閣府が出しているもの」だよね?
- 蒲生
- 左様です。
- 佐藤
- とのことですが、渡邉さんはこれを踏まえてどうお考えですか?
- 渡邉
- 実際、「着物」と言っても「単なる着物」ではなくて、海外に向けた「ストリート ファッション」として成立するように……。例えば僕も「日本アニメのアニメーターに描いてらったデザイン」を取り入れたり、「日本の伝統技術であることが分かる」などの形で、「海外から注目される日本にしかないようなもの」を「優先的に要素として使う」ようにはしています。
- 佐藤
- やはり「意識はしている」のか。
- 渡邉
- そうですね。
- 佐藤
- なるほど。「さらにもう1枚フリップがある」とのことですが……。
- 蒲生
- はい。「外国人が日本の何に対して興味を持っているか」が分かるフリップです。
- 井戸
- 「外国人が日本に興味を持つきっかけ」という資料です。「欧州」、「アジア」、「北米」の3地域から来た人を調査対象としています。地域によって、「日本に興味を持ったきっかけ」には「傾向の違いがある」ようです。しかし、3地域とも「アニメ・マンガ・ゲーム」という要素が「大差を付けてトップとなっている」点は共通です。
- 佐藤
- 要するに「先ほどのフリップ(内閣府が掲げるクールジャパンの要素)」は、「日本がクールジャパンとして出していきたい」もので……。
- 蒲生
- その通り。
- 佐藤
- これ(「外国人が日本に興味を持つきっかけ」)は、「実際にどう評価されているか」みたいな……。要は「ここに挙げられているのがクールだよ!」みたいな話だよね?
- 蒲生
- そうです。こちらが「実際に評価された結果」に当たります。
- 佐藤
- そうなると、「スポーツ」は「全然評価されていない」わけか?
- 蒲生
- スポーツ……。
- 佐藤
- 「クールじゃない」と思われて……。
- 蒲生
- そうですね……。
- 佐藤
- これはもはや(票が)「入っていないに等しい」よね?
- 蒲生
- これは「『柔道』や『剣道』など、日本固有のスポーツをきっかけ」に、「日本に興味を持った外国人の割合」を表しています。
- 佐藤
- なるほど。それで言うと「難しい」よね。そもそも「格闘技に対して興味を抱いていなければならない」からね。
- 井戸
- なるほど。
- 蒲生
- そうですね。
- 佐藤
- ところで、「100%」だった場合は「どういう意味になる」の?
- 蒲生
- おそらく「アンケートに答えた人」……。例えば、「欧州から来た方」が「複数レ点(チェックマーク)を打つ」みたいなことをした結果、アンケートに答えた全員が「アニメに興味があるよ」としたら「100%になる」みたいなことだと思います。(※フリップの参考文献が『Izanau』というサイトになっているが、『Izanau』自体はデータを平成30年1月に「内閣府知的財産戦略推進事務局(クールジャパンの推進部署)」が発表した資料から引用している。つまりこの「外国人が日本に興味を持つきっかけ」というフリップは3次資料であり、孫引き。ちなみに内閣府知的財産戦略推進事務局のアンケートでは「最大3つまで選択して」という形式だったようである。)
- 佐藤
- そういうことか。つまりは「そもそも日本に興味がある人たちを対象にしている」というわけね?
- 蒲生
- そうですね。「(興味を)持つきっかけ」なので……。
- 佐藤
- なるほど。そういうことか。ということは、「日本のスポーツ」が「飛び抜けて人気がない」わけではなくて、「音楽がきっかけではないし」や「観光でもなくて……」みたいな話なのか!
- 井戸
- そういうことでしょう。
- 佐藤
- ところでこれも「内閣府が出した情報」なの?
- 蒲生
- こちらは「民間」です。
- 佐藤
- これは「民間」なのか。(※2 参考文献である『Izanau』は、内閣府知的財産戦略推進事務局が外国人に対して行ったアンケート調査を元にマガジンを作成している。つまり親資料は「内閣府が出した」という認識で合っている!)アジア」、「欧州」、「北米」と3地域ある中で、「特に欧州は(日本に興味を持ったきっかけとして、)アニメ・マンガ・ゲームを挙げた割合が高い」わけですが。これに関して、「(アートリー)アカデミアのオタク代表」からは補足事項などはある?
- 久田
- 1つ話しておくなら、「海外における大人向けのアニメ作品や市場」は、「日本がほぼ独占状態」なんですよ。
- 佐藤
- へー。
- 久田
- 海外では「アニメを制作している」としても、基本的に「キッズ向け」なので。だから、「キッズ向けアニメを見ない年齢層に向けた作品や市場」が、「日本によるほぼ独占状態になる」わけです。それから、コロナ禍を機に、「日本では見られない」のですが、「海外で日本のアニメコンテンツを有料無料の違いはあれど、『オフィシャルとして流す』配信サイト」もできて……。その結果、「さらに広がっている」側面もありますね。(※代表的なサービスに『MyANIMEList』などが挙げられる。)
- 佐藤
- そうなんだ。
- 井戸
- すごい……。さすが……。
- 佐藤
- 「大人向けのアニメやマンガ」ね……。
- 井戸
- もしかしなくても、「日本人が当たり前に」目にしているアニメやマンガ、ゲームなどが「必然的に大人向け」なのかもしれませんね。意外と「内容が難しかった」なんてこともよくありますし……。
- 久田
- そうですね。昔の「夕方に放送されていたアニメ」は主な視聴年齢層を「子ども」に据えていたので、「子ども向けの内容が多かった」のですが……。
- 佐藤
- 『ドラゴンボール』であるとか?
- 久田
- そうですね。だけど2000年代に入ってから、「アニメの枠が深夜に移動していった」ことで、「大人向けアニメ」という市場が「生まれていった」わけです。
- 佐藤
- なるほどね。そろそろ課題に入っていきましょうか。
TOPICS
テーマ討論
- 井戸
- 「クールジャパン戦略を成功させるには?」
- 佐藤
- 「クールジャパン戦略を成功させるには?」ということですが……。確か、クールジャパン機構は「破綻した」みたいなニュースが「5月か6月ぐらいにあった」気がしたけど?
- 原
- そうでしたね。
- 佐藤
- あれは「何が原因」だったの?
- 原
- 「原因」は……。ごめんなさい。私は全然把握していない話なので……。「何が原因」なのかな? ……確か、「お金の使い方」だったような気が……。
- 佐藤
- 「財政的にマズいところがあった」みたいな話?
- 原
- 確か、「バラ撒きみたいな具合になっていた」というような話だったかと思います。その結果、「財政的に厳しくなった」みたいな話をニュースで見たのかな……?
- 佐藤
- 要するに「クールジャパン機構は再生している」わけだよね?
- 蒲生
- おそらくは「そう」でしょうね。
- 佐藤
- そうだよね? 仮に旗振り役の機関が、「お金がなくなった」なんて言い出したしたとしても……。
- 原
- 「クールジャパンそれそのものがなくなるわけではない」ので。
- 佐藤
- そういうことだよね?
- 原
- そう話だと思います。「予算的な意味でも」ね。
- 佐藤
- つまり、「転んでもタダでは起きない」というところか。おそらく「キーになってくる」のは、「民間企業がどう発信していくか」だよね?
- 原
- そうですね。「国として積極的にやっていく」にしても、「どことなく難しいところがある」ようには思えて……。
- 佐藤
- 確か、最近内閣府のサイトを見たら、コスプレイヤーの「えなこさん」だっけ……。
- 井戸
- ええ、彼女が?
- 佐藤
- 「クールジャパンのアンバサダーか何かに任命された」みたいな……。確か、彼女を含めて「5名ぐらいが任命されていた」ように思うけれど……。だから、国としても「何かしらはやろうとしている」わけだよね?
- 原
- そういうことだよね。要は「打ち出し方の問題」だろうと思います。先ほどのグラフ(2枚目のフリップ:「外国人が日本に興味を持つきっかけ」)であったように、(興味を持つきっかけは、)「エリアによって異なっている」わけですよね。だから、画一的に「日本はこんなことに取り組んでいます」と広告を打つべきではないんです。要は「単に知ってもらうことを前提として(クールジャパン戦略を)やる」のではなく、「地域ごとに合わせたアプローチの異なる戦略を打つ」ことも考えていくべきでしょう。もちろん、忘れてはならないこととして、「一般企業が漏れなく便乗できること」もあるとは思いますが。要は「国は国。一般企業は一般企業」みたいな「意味の分からない謎の線引きが生まれる」よりも、「国と企業が一体になって動いていくほうが、「おそらく浸透も早い」ように思います。
- 佐藤
- なるほどね。だけど「クールジャパン戦略」なんて言っているけれど、もしかしなくても、「どこの国でも似たようなことはやっている」よね? 例えば、「観光誘致」や「自社製品・コンテンツなどの輸出」など、形は様々かもしれないけど。とは言え、。先ほどの図(1枚目のフリップ:「内閣府が掲げるクールジャパンの要素」)の「内閣府が挙げているコンテンツの広さ」は……。確かに日本人が見ても「固有性がある」ように見えるけれど……。ということは「日本にはコンテンツになり得るものが、豊富にある」わけだよね? 例えば「歴史の長さ」や「四季」と言った……。
- 井戸
- そうですね。
- 佐藤
- それこそ例えば「K-POP」の場合は……。韓国は「エンタメ方向に振り切って15年ぐらいやっている」わけだよね? だから、「多少時間はかかってはいる」ものの、「結果的に成果はもたらされている」わけだよね? それから、「欧州」の場合は、「歴史的建造物」みたいな要素を結構プッシュしているよね? だから、全てを一括りにして「クールジャパン」なんて言っているけれど、「全体的に押し出し過ぎ」のような気がする……。そもそも、「戦略」とは「何かを省くこと」であって……。
- 原
- 要するに「何でもかんでも手を出そうとするな!」と言いたいのかな?
- 佐藤
- 確かにそれも「ある」けれど……。要は、何と言うか、「全部出しでいこう!」みたいな精神が、「大手的考え方」なんだよね。そもそも、それ(コンテンツの全部出し)をして行くには、「莫大な資本力が必要になる」わけで……。
- 原
- そうですね。
- 佐藤
- それに対して割り当てられている予算も「潤沢か?」と問われても、「疑問」だし……。
- 井戸
- もはや「取捨選択をしていかなければ」ですね。
- 佐藤
- 渡邉さんはどう思われますか?
- 渡邉
- ある種の「刷り込みのようなもの」だと思いますね。例えば「日本のアニメ」は、アメリカでは「1960年代から放送されている」ので(※日本のアニメの海外放映の元祖は1963年にアメリカで放送された『鉄腕アトム』)。だからもう既に「60年ぐらいの歴史がある」わけですよね。その分、当然のように「タッチポイントも増えている」わけですから……。
- 佐藤
- なるほどね。
- 渡邉
- 幼少期には「何気なく見ているだけだった」世代が大人になったことで、「本場に大人買いし行こう!」みたいな感じになっているから、「外国人がこぞって秋葉原に行っている」わけですから。あとは、僕らくらいの世代の外国人だと、子ども時代に流行った物……。例えば、「ファミコン」などを買いに来たりしている見たいですね。ちなみに、ファミコンは元々の価格が1万4800円でしたけど、今や状態が良ければ「10何万もする」らしいです。だけど、そうしたものを求めて外国人は秋葉原に行く」みたいです。先ほど丈亮さんもおっしゃっていたように、「K-POPでも15年かかっている」わけですから。「長期的に力を入れていく」ことはマストでしょうね。とは言え、最大の問題は「コスト」であって……。そうは言っても、「アニメ」などの映像コンテンツであれば、「電波に乗せるだけ」でしょうから……(※アニメは制作段階で多くのコストがかかっています!)。それから作品の「多様性」ですが……。先ほど七菜子さんがおっしゃったように、海外では子ども向けの『シンプソンズ』や『ライオンキング』などを抜いて、「『ドラゴンボール』が1位」みたいなデータがあるんですよね。何せあれ(アニメ『ドラゴンボール』シリーズ)は「世界98ヵ国で放送されている」(※調べたところ、「世界80カ国以上の国と地域で放送」という記述はWikipediaに載っていたが、「具体的に何ヵ国」という記述は発見できなかった)ので。あれ? 「98言語」だったかな?(※2 『ドラゴンボール』のコミックスは同ページで「40カ国以上で発売され」とはあったがやはり具体的な翻訳言語数の明記はない。しかし、『週刊アスキー』の「海外のどこで日本のマンガは読まれているのか?」という記事の「日本の漫画作品のWikipediaでの「他言語ページ」の一覧」という画像では『ドラゴンボール』の翻訳言語数が「96」とあるので、おそらく渡邉氏はこのことに関して発言していると思われる。) ちなみに、2位は『ライオンキング』で……。もちろん、アニメや映画で言えば、「マーベルを含めたディズニーが最大勢力」なんですけど……。そうは言っても、外国人に人気のあるアニメ作品の1位は『ドラゴンボール』で、5位に『ナルト』、10位に『ワンピース』がランクインして……、みたいな具合なんですよ(※3 調べてみたが、渡邉氏の言うランキングを証明する情報は出てこなかった。そのため、この発言に関する真偽は謎である)。だから、「アニメを通じた売り込み戦略」を続けていくことで、「サブリミナル的に刷り込んでいくしかない」ように思います。
- 佐藤
- 要するに「継続は力なり」ということだよね?「クールジャパン戦略を成功させるには?」ということですが、七菜子はどう考えているのかな?
- 久田
- そもそも、「どうすれば成功する」のかな? フリップが挙がっていた時に丈亮さんが言っていたことを踏まえて思ったのですが、最初の資料(「内閣府が掲げるクールジャパンの要素」)で、「『クールジャパン戦略で打ち出したいもの』として挙げられている事柄の難易度がものすごく高い」ように思って……。浸透させるまでに「ものすごく時間がかかるもの」が「半分以上を占めて」いますよね。仮に外国人相手に「茶道や四季を浸透させる」にしても、まず「日本に来させ」なければ「難しい」ですよね。それにそもそも「長期滞在してもらわ」なければ、「四季の移ろいは感じられない」わけですから。
- 井戸
- 確かに、「体験させる」という意味では「おっしゃる通り」ですね。
- 久田
- 要は「商品のタッチポイントとしては、少し難しい」んですよ。だから、(タッチポイントにしたいのであれば、)「よりキャッチーなものをとにかく広めるほうが良い」ようには思っていて……。
- 佐藤
- 確かに、(外国人が)「実際に興味持っているもの」は、「アニメ」や「 食」が中心だからね。当たり前の話ではあるけれど、「深遠のもの」は、「浸透し切るまでに時間がかかるもの」だから……。
- 原
- そうですね。
- 佐藤
- だけど、「ポップなもの」は、要するに「キャッチーである」わけだから。だから、「入門編」ではないけれど、ハードルの低いところから受け入れてもらう姿勢は必要だろうね。
- 佐藤
- そもそも、今回のテーマは、「クールジャパン戦略を成功させるには?」なんて言っているけれど。ところで、この番組の主旨に背くことを言うけれど、もはや「クールジャパン戦略自体なくても構わない」気がする。
- 原
- え!? 「なくても構わない」の?
- 佐藤
- そもそも各企業や自治体などが「勝手にやっていることを国が統括しようとした」だけの話であって……。それはそうと、「日本自体は(クールジャパン戦略自体を)どうしたい」のだろう? 要は「ブランディングがしたい」のか、「クールジャパンを活用して観光誘致に繋げたい」のか……。
- 原
- おそらく一番の狙いは「インバウンド」だろうと思います。
- 佐藤
- 確かにそうだろうけど、そもそもは「企業が勝手にやっていること」であって……。
- 原
- 確かに、「おっしゃる通りではあります」が。
- 井戸
- 要するに、佐藤社長のおっしゃりたいこととしては、「わざわざ国を挙げてやらなくても」ということですね?
- 佐藤
- そもそも外国人は「クールジャパン戦略」については「何か知っている」の?
- 蒲生
- いや、「ほとんどの外国人は知らない」だろうと思います。ちなみに、私は「国のやるべきこと」は、「外交である」と思っていて……。
- 井戸
- 独り善がり」だと思っているのか……。
- 蒲生
- だから、クールジャパン戦略が目指していることとしては、「海外の放送局に日本の情報を発信してもらうことを働きかけること」なんですよ。なぜなら、「島国からいくら発信していても世界の隅々にまでは届かない」からです。だから「考え方にはいろいろとある」でしょうけど、「海外の公共の電波で日本のことを発信してもらえ」れば……。例えば近隣諸国と協定を結んで、「お宅のことも日本でPRする」ので……。
- 佐藤
- 要するに「万博」みたいなことだよね?
- 蒲生
- そういうことです。要するに、「何らかの形で海外のマスメディアを上手に使っていかな」ければ、「真のクールジャパン戦略の成功はない」ように思います。
- 佐藤
- そうだろうね。……ところで、海外では「クールジャパンエキスポ」みたいなことは「開催されて」いないの?
- 蒲生
- 正直、「島国の中でやんややんややっているだけ」だろうと思います。
- 井戸
- あー。要するに、「届いていない」……。
- 蒲生
- あと考えられるとすれば、「万博の1ブースとして日本館内に設置してあって」くらいでしょうかね? 以前、渡邉さんが「ドバイ万博では日本館が大盛況だった」みたいな話をされてましたけれども……。(※詳しくは、前回クールジャパン戦略を取り上げた2022年6月3日放送の第83回『クールジャパン戦略』を参照 )
- 井戸
- そう言えば、そんな話をしていたような……。
- 蒲生
- そうは言っても、「日本国主催の海外イベント」は「開催されていない」ように思います。
- 佐藤
- そうだよね。だから結局、「何なのこれ?」という話だよね。
- 原
- まさかの「自己満足の範疇」?
- 佐藤
- 「自己満足」と言うよりも、例えば『VEDUTA』の場合も、「和服を現代に」……。
- 蒲生
- (いやいや、原先生。)「自己満足」はないでしょう……(苦笑)
- 佐藤
- 「現代のストリートファッション」という意味では、例えば、「和服の着方を全く知らない外国人でも着やすい」みたいな工夫をしているものがあるわけだよね? だから、ある種「深遠なものをポップ化させている」ようなイメージになるわけだよね? だけど、「勝手にやっているところは勝手にやっている」わけだよね? 別に(自社のコンテンツが)「クールジャパンだから」や「クールジャパンの何かしらの趣旨に添おうと思っているわけではない」だろうから。だから、「結局これって何なの?」みたいになってきて……。
- 原
- なるほど。
- 佐藤
- おまけに、「クールジャパン戦略に賛同する企業に対して何らかの支援をするわけでもない」し……。
- 原
- 確かにね。
- 佐藤
- 「言い方が良くない」上に、うち(アートリー)も「認証を受けている」のだけれど……。確か、『伝燈LIVE』の開催に当たって、ブランディングを兼ねて「文化庁の認証マークのようなものは付けた(※アートリーが主体となって2022年10月10日に比叡山延暦寺で開催した『伝燈LIVE』は、文化庁の「日本博」というプロジェクトの1種に認定された)」のだけど。そうは言っても、「あれ(「日本博」の認定マーク)が付いた」からと言って、(『伝燈LIVE』そのものが)「すごく認知度されたわけでもない」んだよね。……だから、身も蓋もないことを言ってしまえば、「クールジャパン戦略自体がプラットフォーム化されていない」印象なんだよね。仮に「プラットフォーム化されていれば意味がある」のだけど。だから、そうしたことも踏まえて、「行政は何をやっているのかな?」と思うわけで……。
- 原
- 要は「認知を広げるベースが構築された」上で、「各コンテンツをどうやって活用させていくか」が、「見えていれば問題ない」のだろうけど、実際には「前提条件を吹っ飛ばした」まま、「『このコンテンツは大事だよね』や『このコンテンツを育てて行きたいよね』みたいな話をしている」と言いたいわけだよね?
- 佐藤
- ご名答。要するに、例えば「このコンテンツのクールジャパン的要素はこれです!」みたいに言われたとしても、純粋な日本人からすれば、「そんなこと言われなくとも知っているけれど!?」みたいになるわけだよね。だから、そもそもの問題としては、「基盤化されていないこと」に集約できるわけで……。
- 原
- 言わば、「単に列挙しているだけ」ですからね。
- 佐藤
- だから、単に「申請されたものに対して無審査で補助金を出す」みたいなことを続けたから、「クールジャパン機構は破綻した」わけだよね?(※クールジャパン機構は累積赤字が300億円超えをして財政がピンチの状態ではあるが「破綻してはいない」!)
- 原
- そうだね。
- 佐藤
- だからそういうことだよね。おそらくは、「基盤となるプラットフォームがあるべき」で。ちなみに、そこ(クールジャパンの基盤プラットフォーム)では「インバウンド向けの海外に対する情報発信」が役割であって……。さらに、それ(クールジャパンの基盤プラットフォーム)を踏まえて、「各事業やコンテンツを継続化させる」ための「補助金なり助成金なりがあるべき」で……。要は「クールジャパン戦略」や「クールジャパン機構」などと言う前に、「クールジャパンの基盤」が必要なように思う。例えば、「えなこさん」のような人気コスプレイヤーであれば何の問題もないかもしれないけれども……。だけど、「一般的なコスプレイヤー」の場合は、「衣装代捻出のために普段の仕事に精を出している」わけだよね? もしかすると、変な風俗みたいに、「着用済の衣装を欲しい人に向けて販売している」みたいなこともしているかもしれないけれど……。だけど、「多くの人は資金繰りに苦労している」わけだよね? だから、「クールジャパン戦略の一環としてコスプレイベントを開催する」のであれば、「出店料タダのバザー」みたいなイベントも「併催」して「外国人を誘致する」みたいな具合で、「何かしらのプラットフォーム化はさせて」いかなければ。単に「このコンテンツの魅力はこれです♡」みたいに言われても、「はて?」という感じだよね。
- 原
- 要は(クールジャパン戦略自体が)「仕組み化されていないことが大問題」だよね。
- 佐藤
- そういうこと!
- 渡邉
- 要は「政府に望むこと」としては、「受け皿を用意してくれること」なんですよ。例えば、僕(『VEDUTA』)の場合は、「ニューヨークはブルックリンのセレクトショップに商品を出しましたが……。あれは「おもてなしセレクション」という「日本の伝統のものなどを評価する賞」を利用しまして……(※『VEDUTA』は2020年に「おもてなしセレクション」を受賞している)。要は「ビールで言うところのモンドセレクションみたいなもの」ですね。ちなみにこれ(「おもてなしセレクション」)は、「民間が主催している賞」で……。だからそうしたことを「国もやって」くれれば……。
- 佐藤
- そうだよね。
- 渡邉
- さらに希望を述べるのであれば、例えば「海外の公共の電波でアニメを放送させれば良い」や「日本の飲食店はこのテナントを使えます」みたいに何らかのアドバイスが受けられる仕組みになっていれば……。
- 佐藤
- そうだよね。
- 渡邉
- 例えば、「今回の展示会スペースとしてパリのここを使っていいよ」みたいにしてくれれば、「現地に行って品物を置くだけ」なので……。
- 佐藤
- それ良いよね。
- 渡邉
- 出品することの「何が大変か」と言うと、「現地に行って拠点を設営すること」なんですよ。何せ「品物もたくさんある」わけなので……。だから、「クールジャパンの出展者側」としては「何らかの受け皿が欲しい」わけで……。
- 佐藤
- それならいっそのこと「ポップアップストア」のような感じで「日本国政府が押さえているパビリオンみたいな場所がパリのどこぞやにある」として……。例えば「エッフェル塔の前の『トゥール・エッフェル庭園内』にある」として……。例えば、「クールジャパンエキスポ・パリ」の出展者は「抽選を経て」現地へ行って……。……「パリまで行くのに費用かかる」という意見があるのであれば、(現地へ渡航するための)「補助金も出す」みたいな柔軟な対応もして……。それで現地では「月替わりの催し物を開催する」みたいなことができれば……。これこそまさに「基盤化」だよね?
- 渡邉
- そうなるとむしろ「日本の大使館がある国全てで行うべき」でしょうね。
- 佐藤
- そうだよね。確かに「大使館前」なら打って付けか……。
- 渡邉
- それに「現地在住の日本人」もいるわけですし。
- 蒲生
- 確かに。
- 佐藤
- ところで、「クールジャパン戦略は内閣が変わってもずっとある」けれど……。だからこれは「何年くらい続いている」のだっけ? おそらく「15年ぐらい続いている」んだよね?
- 蒲生
- 始まりが2010年ですので、今(2022年)から「12年前」ですね。
- 佐藤
- だよね? だけど、個人的には、「クールジャパン戦略を継続させることに意味はあるの?」とは思っていて……。
- 渡邉
- 要は「思考自体がすごく手前で止まってしまっている」んですよ。
- 佐藤
- おそらくそうだろうね。
- 渡邉
- 僕の見解としては、国の仕事は「出口を作ること」だと思います。
- 井戸
- すごく今の結論が気持ち良い……。
- 佐藤
- だからクールジャパン機構には「もう少し仕事をして欲しい」よね。要は「単に書類通して金を回す」ではなくて……。
- 井戸
- 確かに。
- 佐藤
- そもそも「大変なのは出展する側」なんだから。例えば、「伝統工芸の職人」などの「ビジネスに縁のない職種の人間」であれば、「金だけポンと渡された」ところで、「それ(クールジャパン機構から渡された補助金なり助成金)をビジネスで活用していくためのノウハウがない」わけだから。もしかしたら、「どうやってイベントに出展させれば良いの?」みたいなところからのスタートかもしれないし……。ましてや(イベントの出展先が)「海外」だった場合、そうそもそも「言語の壁を取り払う」ところから話を始めなければならないわけで……。
- 井戸
- そうね。言わば「ハードルが高い」……。
- 佐藤
- それならいっそのこと「行政のエリートたちがそのための場所を築き上げ」て、(「クールジャパンエキスポ」の出展者は、)「現地に行くだけで良いですよ!」みたいな感じにしてくれなければ、「クールジャパン戦略も何もない」ように思うんだよね。
- 蒲生
- おっしゃる通りでしょう。
- 井戸
- 何となく(ソリューションが)「出た」感じがある……。
- 佐藤
- だから、今回のテーマが「(クールジャパン戦略を)成功させるには?」だけど……。とは言え、「成功させられる要素が何もない」ものだから……。……もしかすると俺たちが「知らないだけ」かもしれないけれど……。実際「ちまちまいろいろと見て」いても、どことなく「しょぼいことしかやってない」みたいな感じしかしなくて……。そう言えば、クールジャパン機構と言えば、SNSで「なんとかセレクション」みたいな動画コンテスト(※おそらく2022年6月3日放送の第83回『クールジャパン戦略』の導入部分で取り上げた「クールジャパン動画コンテスト2021」のこと)か何かをやっていたよね?
- 井戸
- やっていましたね。
- 佐藤
- 「リッツ・カールトンの日光のやつ」だったよね? 確かにあれは「動画としては良い」よ。だけど、あの手のものに頼らずとも、「個人でもSNSを通じて発信できる」わけだから……。要は「大切なことは『そこではない』」のよ!
- 渡邉
- その通り。
- 佐藤
- 何が「一番大変で難しいのか」と言えば、「現地で受け入れてもらうための『ローカライゼーション』」なわけで……。
- 原
- そうだろうね。
- 佐藤
- あれ(ローカライゼーション)は「お金がかかる」んだよ!
- 原
- 手間もかかりますし。
- 佐藤
- 動画コンテストだなんだと言っているけれど、それを成功させるには、「プロデューサーやプロモーターがいなければ成り立たない」話だから……。もはや「日本人、作り手ばっかり説」だよね?(と、なぜか井戸・久田・蒲生が「はい」としおらしい返事をする)
- 佐藤
- だけど、「そうなる」よね。そもそも、今回は「答え(ソリューション)を出そう」と思っても「出ない」ものね。
- 井戸
- え!? そうなの!? 「今までの話でも違う」の? てっきり先ほどまでの話の流れで、「おおよその答え(ソリューション)が出た」ものだと思っていたけれど……。
- 佐藤
- だから「ぶっ壊す」と言うか、「そもそもクールジャパン戦略なんているのか?」という前提から始めなければ、「成り立たない」ように思えて……。
- 一同
- (笑)
- 佐藤
- もはや「クールジャパン機構自体『解体させる』」しかないだろう……。
- 原
- (笑)
TOPICS
ソリューション
- 佐藤
- 本日のソリューションはこちらです。「クールジャパンのポップアップストアを展開しよう」。もちろん、「世界中に」ね。
- 渡邉
- やってほしい。やってくれたら全部行く。
- 久田
- やりたい! 出たい!
- 井戸
- 気持ちいい……。
- 佐藤
- もちろん、今の時代当たり前の話だから、「ネットも重要」ではあるけれど。だけど、やはり難しいのは「現地へ行くこと」だから……。
- 渡邉
- いわゆる「エクスペリエンス」……。
- 井戸
- 要は「体験」ですね。
- 佐藤
- 要は「ローカライズ」だよね……。だけど、「物」さえあれば、次は「ポータルサイトなどを構築していく段階になるわけだから……。だから、日本政府には「もう少ししっかりしてほしい」よね。そもそも「民間でやるには骨折りのことも多い」から……。
- 井戸
- 「難しい」ですよね。
- 佐藤
- ところで、「行政府が他国に店舗を持っている」ことは「国際法上の違反行為ではない」よね?
- 原
- 「問題ない」ですね。
- 佐藤
- だよね?
- 原
- 要は「出先機関に対する予算のかけ方の話」ですからね。
- 佐藤
- そうだよね!
- 原
- 全く「悪くない」と思う。
- 佐藤
- やはり、「クールジャパン戦略の補助金費用を全額そこ(日本政府直営の海外ポップアップストア)に回すべき」なんだよ!
- 原
- 要は「現地ポップアップストアを作るための予算を前もって確保」して……。
- 佐藤
- そういうこと。
- 原
- それで、そこでは自治体のアンテナショップのように、「地域の工芸品などが陳列・販売されているコーナーがある」んですね? さらにそれ(日本政府直営の海外ポップアップストア)を「海外の市場がある地域で、『目に留まる形式でやっていく」ことで……。
- 佐藤
- それだ!
- 佐藤
- 「何の店だか分からない」みたいな「曖昧な感じで運営する」のではなく、「ザ・ジャパンポップアップストア」みたいな具合にドンと分かるように打ち出せられれば、「自然と目に入る」はずだから ……。
- 佐藤
- それならいっそのこと、「クールジャパンパーク」……「CJP」でどうかな?
- 久田
- CJP……。
- 井戸
- 楽しそう!
- 佐藤
- 「CJS(クールジャパンスタジオ)」でも良いかな?
- 原
- なるほど。何となくではあるけれど、「浸透させやすそう」だよね。
- 井戸
- 楽しそう。
- 佐藤
- 要はそういう場所があれば……。例え「小さくても構わない」んだ。
- 原
- そうですね。
- 井戸
- (今日のソリューションが)気持ち良い……。
- 原
- 「きっかけは大事」だからね。
- 佐藤
- 名案だよね?
- 原
- 大賛成。
- 佐藤
- ぜひやって欲しい。
- 原
- その通り。
- 佐藤
- ありがとうございました。
- 佐藤
- だけど、「コンテンツを見ている分にはパッケージングしやすそうなものがたくさんある」と言いますか……。
- 蒲生
- そうですね。
- 佐藤
- 「商品化できそうなものは結構ある」気はするんだけどね。ところで、七菜子が「体験させること自体が難しいコンテンツが半数以上だ」みたいなことを言っていたけれど。それなら、「画面上に表示させれば、万事解決できる」ように思う。要は「露店」と言うか、「パーク」でも「ストア」でも構わないけれど、そうした「日本文化に気軽に触れられる場所」があれば、そこで「茶道や活け花の体験コーナー」みたいなこともやれるからね。
- 原
- 「イベント会場としても利用できる」わけだからね。なおのこと「知ってもらいやすくなる」よね。
- 久田
- おまけに、ウォシュレットも並べられる……。
- 井戸
- 確かに。体験してもらえる……。
- 佐藤
- それならいっそのこと、「クールジャパントイレ」みたいな名称で、「温水洗浄機能付き便座をあちこちのトイレに設置」して……。
- 原
- それも「あり」かもしれない。
- 井戸
- そもそも「クールジャパンパークを造る」なら、そこのトイレは自動的に「全て『ウォシュレット完備』か。
- 佐藤
- あるいは、現地の有名な公園などに……。
- 原
- あー! その手もあるか。
- 井戸
- そういうこと? 要は「このトイレはクールジャパンです」みたいな……。面白い……。
- 佐藤
- だから、「協賛:日本政府」みたいな感じでね。どのみち日本は「先進国の端くれ」として、「世界中に金をバラ撒いている」んだから……。
- 原
- だけど確かに、日本が出しているODAをそういう使い方にしていければ、「発展途上国の生活様式や衛生面が改善される」だけでなく、「文化的な知識も向上させてあげられる」わけですから……。
- 佐藤
- その通りだよね!
- 原
- それに「単にお金を渡す」だけでなく、「クールジャパンも売り込める」ものね!
- 佐藤
- そういうことだよ。だから、実際にそれ(「クールジャパントイレ」と称した洗浄機能付き便座の売り込み)をするのであれば、「SDGsと絡ませる」のがマストだろうね。確か、(SDGsの項目では、)「サステナブル」に関わる要素として、「水をきれいにしよう」みたいなことを言っていたような気がしたから……。だから、そうした「水資源絡み」のところの一環の手始めとして「トイレ」の……。
- 井戸
- 「トイレ」は「SDGsのテーマの中にあります」よ?
- 久田
- あった!
- 佐藤
- 本当!?
- 井戸
- 「衛生的なトイレを世界中に」みたいな……。(※SDGsのテーマ6「安全な水とトイレを世界中に」のこと)
- 佐藤
- それならなおのこと「政府が『クールジャパンの一環として』やるべきこと」だろうね。……しかも仮にそれ(「クールジャパントイレ」と称した洗浄機能付き便座の売り込み)ができたとしたら、それこそ「真の意味でクール」だよね?
- 井戸
- 確かに!
- 原
- そうだよね。
- 井戸
- 「本当にカッコいい」ですよね。
- 佐藤
- そうだよね? 何せ実現すれば、「日本が率先して世界中のトイレ事情を改善していける」わけだから……。
- 原
- そうだね。
- 佐藤
- そうなってくると、「ますます実際にやってほしくなる」よね。
- 原
- おっしゃる通り。
- 佐藤
- ありがとうございました。
- 井戸
- 来週以降の放送はこちらの通りとなっています。来週も木曜日の夜10時にお会いしましょう。次回もお楽しみに!
- 佐藤
- 最後までご視聴ありがとうございました。さよなら。
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